マーケティングツールとしての動画

公開日:2014-04-03 更新日:2024-01-31 by SEデザイン編集部

目次

一般的になってきた動画コンテンツ

マーケティングツールとしての動画

ここ数年のネットワークの高速化とメモリー量の増加、Youtubeやニコニコ動画といった動画共有サイトの認知度と利用者の増加、スマートフォンやタブレットの高機能化などにより、テレビ以外の「動画」を楽しむ環境が一般にかなり広まってきました。

企業のサイトにおいても、数年前は動画があるだけである程度訴求力がありましたが、いまや単に動画を掲載するのではなく、どのように活用して効果を上げるかが重要になってきています。

コンテンツとして一般化してきた「動画」ですが、その種類はさまざまです。

インタビュー形式や実写でテレビ番組のように制作されたものから、CGやアニメーションを使用したもの、FlashやHTML5でインタラクティブ性をもたせたコンテンツも「動画」ということができます。
また、その用途も広告、商品説明、ブランディング、企業説明、サポートと企業活動に関するすべてが対象になります。

企業にとってWebサイトのマーケティング活用が常識になったように、動画コンテンツもこの先当然となっていくのではないでしょうか。

動画をマーケティングに使うために

動画をマーケティングに使うといっても、その基本は変わりません。ターゲットユーザーをどう設定し、いかに自社の強みを売り込むかです。

動画はマーケティングの4P(Product<製品>、Price<価格>、Promotion<販促>、Placement<流通>)を伝えるには非常に効果的なツールです。さらにWebサイトやメール、ソーシャルなど他のマーケティングツールと組み合わせて使うこともできますし、動画だから伝えられること、取得できるデータも数多くあります。

また、高額な予算をかけなくても動画の持つインパクトや情報量、訴求力をアイデア次第で上手く引き出して高い効果を生み出すことができるのも特徴です。

ただ、やはり動画コンテンツは費用面では高価な部類に入ります、潤沢な予算があればできることが増え、選択肢も多くなりますが、なかなかそういう訳にもいきません。
そこで、動画コンテンツを作る上でコストを下げるコツを紹介します。

動画制作のフローとコスト

動画コンテンツの制作は次のようなフローで行われます。

1.「ターゲティング」:動画を使用する目的、視聴ターゲットを決める
2.「構成」:動画のシナリオを考える
3.「準備」:必要な予算やスタッフ・機材を準備する
4.「撮影」:編集のための素材を作成する
5.「編集」:素材を組み合わせる
6.「エンコード」:掲載先に合わせてファイルを変換する

この中で一番重要なのが「ターゲティング」と「構成」、コストに大きく関わるのが「撮影」と「編集」です。

最初が大事なのはコンテンツ制作全般に言えることですが、動画は「撮影」までの準備が特に長く、それが終わってしまうと修正はほぼ効かないため、「ターゲティング」と「構成」は特に慎重に決める必要があります。

逆に動画の目的とターゲットがハッキリしていれば、動画制作のプロに依頼する場合でも、予算に合わせて最大限の効果を発揮できるような構成やシナリオを提案してもらえるはずです。

撮影日数や複雑な編集に手間をかけないようにするなど、「構成」部分でコストを抑えることも可能です。
動画を作るときには、「理想的な構成」から始まりがちですが、寿司屋での「お任せ」のように、予算とターゲットをプロに伝えて「構成」部分を任せることで、コストを抑えて効果的な動画を制作することもできます。

マーケティング向けの動画制作のプロとは、撮影や編集の技術者というわけではなく、「ターゲット」を達成するのにどのような「構成」が考えられ、そしてその実現に必要な「撮影」や「編集」作業は何かを提案する専門家のことです。

料理に例えると、野菜や魚などの材料を作ったり、買ったりするのが「撮影」、それらを使って調理するのが「編集」となります。同じ料理を作る場合でも、釣ってきた魚をプロに頼んで調理してもらったり、農家から買ってきた野菜を自分で調理すれば、店で食べるよりも安くできるように、動画制作の場合も、自分たちで対応する範囲を広げることでコストを下げることができます。

いずれにしても、マーケティング向けの動画では「こだわりすぎないこと」がコストを下げるコツになります。予算がかかりそうだからと敬遠するのではなく、マーケティング戦略の1つとして、動画コンテンツを検討してみてはいかがでしょうか。

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