ウェアラブルの登場でマーケティングは変わるのか?

公開日:2014-06-02 更新日:2024-01-31 by SEデザイン編集部

目次

世界一自分自身をハッキングした男性の話ってご存知ですか?
少し前に話題になった記事ですが、正直なかなかの衝撃を受けました。

もちろん彼の存在もそうですが、彼の生活に興味を持っている企業が既にコンタクトを取っているという事実に衝撃を受けたのです。
きっと彼のデータをマーケティングに活用して、新商品の開発やプロモーションに役立てるってことですよね?

彼ほどのヘビーユーザーは別としても、これからウェアラブル端末のユーザーは間違いなく増加します。そこから生まれるデータは膨大なものになり、より精度の高いマーケティングが可能となります。それを日常的に企業が活用するであろうことを感じたのです。

今でもWebの行動ターゲティング広告などがありますが、これがオンラインを超えて、オフラインの状況でも最適なタイミングでレコメンドできることになるのかなぁと。
たまにウザいと感じる「いかにも」という広告が、本当に必要な、精度が高い情報になるのかなぁ、など妄想が膨らみます。

実際にどうなるかの検証はさておき、現在世の中にあるウェアラブル端末をベースに、人々の生活の変化に対する妄想を広げてみました。

ウェアラブルで変わる生活

UP by Jawbone:
http://trinity.jp/products/jawbone/up/

UP by Jawbone

UP by Jawboneはご存知の方も多いかと思います。
日々のライフログを記録できるデバイスで、昼間は歩数や移動距離のデータを蓄積できます。そして夜は、レム・ノンレム睡眠含めた睡眠時間も自動的に記録をしてくれ、目覚まし機能もついているのです。

つまり、UPを使えば毎日の睡眠をデータ化することが可能です。

このウェアラブルデバイスと連携する家電を妄想するならば、起きるタイミングに合わせて

・自分の好きな音楽を流して爽やかな目覚めを
・部屋の温度を調整して寒くてベッドから出られない事態を解決
・自動でカーテンが開き、太陽の光を入れてくれる
・コーヒーを入れるためのお湯をポットが自動で沸かしてくれる

なんてことができるようになる製品が開発されるかもしれません。
一日の始まりが最高になり、毎日の生活が素晴らしく効率的になる予感がします。

食事と運動

GoBe:
http://healbe.com/

GoBe

HEALBEがリリースしているGoBeも、ライフログを蓄積するウェアラブルデバイスです。こちら、なんと身につけているだけでカロリー摂取量がわかるというもの。

カロリー消費がわかるウェアラブルデバイスは、前述のUPも含めさまざまなものがありますが、摂取量までデータ化してくれるなんて凄いデバイスが登場したものです。もうこの時点で未来を感じます。

GoBeはこの春、資金調達サイト「Indiegogo」で、105万ドルという多額の出資を集め話題となりました。

参考:身につけるだけでカロリー摂取量がわかる「GoBe」はどうやら“本物”
http://techable.jp/archives/14365

また、妄想を膨らませると

・レシピ紹介サービスと連携することで、カロリー状態に合わせた食事をレコメンドしてくれる
・さらに必要な食材は家まで配達してくれるサービスが登場する

などはすぐにでも実現できそうな気がします。

仕事

JINS MEME:
https://www.jins-jp.com/jinsmeme/about/

JINS MEME

JINSから先日発表されたJINS MEMEは目の動きの変化から疲労や集中度を割り出すものです。
人間の疲労はあるボーダーラインを超えると回復力が急激に低下するとのことで、その前にアラートを送ってくれるため、仕事効率の向上をもたらしてくれます。

またまた、ここで妄想してみると、カフェやコンビニがこのデバイスと連携して、

・仕事でPC作業中に、疲労蓄積のアラートが出ると同時に、PCにもコーヒーと甘いもののCMが流れる
・そのCMをクリックするとスマホにクーポンが届けられる
・それを使ってカフェでコーヒーを飲みながら目を休めて、気分転換

といったプロモーションを展開するような時代がくるかもしれません。

まとめ

2013年から急激に高まったウェアラブルデバイスへの注目は2014年も続いており、SonyのSmartBandDocomoのインテリジェントグラスなど、多くの企業から次々に製品が発表されています。

妄想ではウェアラブルという枠からIoT(Internet of Things)まで広がったものになりましたが、そこから生まれる膨大なデータを今後どのように活用するか、個人が開示したくないデータのセキュリティをどうするかなどの課題解決も含め、さまざまなサービスが生まれるのではないかと楽しみです。

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