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「iBeacon」のマーケティング活用法(2)-活用事例

前回は、iBeaconの概要とその仕組みについて説明しました。
今回はiBeaconの活用方法を、実際の事例を交えながら紹介していきましょう。

iBeaconの基本的な活用は“O2O”と“位置”

iBeaconはビーコン1つで、10m程度の範囲にいるユーザーに対しアクションを起こすことができることから、注目されているのはやはりジオフェンシングによるO2Oへの活用です。
お店の前を通過したり、中に入ったりした際、iPhoneにプッシュでお得情報などを送って集客につなげるO2O施策が、最も期待されているようです。

たとえば、音波を用いたジオフェンシング型のO2O施策を提供しているNTTドコモの「ショッぷらっと」は、iPhoneユーザー向けにiBeaconを用いて、ショッぷらっとと同等のサービスを提供する試験サービスを7月末まで提供。将来的なiBeaconの導入に向けた検討を進めているようです。

iBeaconのより踏み込んだ活用をしているのが、東京都内に2店舗を展開しているハンバーガーショップ「the 3rd Burger」です。同店では、スマートフォン上でメニュー確認や商品の直接購入ができる「スマートオーダー」という仕組みを導入しており、Showcase Gigのモバイルウォレットサービスアプリ「O:der」でハンバーガーを注文した顧客がお店に訪れると、ビーコンの電波に顧客のiPhoneが反応して来店したことをスタッフに知らせ、スムーズな商品の受け渡しができる環境を整えています。

またスマートオーダーでは、NFCのようにiPhoneを近づけた時だけ反応する、タッチ式のビーコンも採用しています。それゆえthe 3rd Burgerには、iPhoneを“おサイフケータイ”のごとく専用の端末にかざすことにより、デジタルでスタンプポイントの付与などができる仕組みも用意されているのです。
the 3rd Burger スマートオーダー 画像

もう1つ、iBeaconの活用事例として注目されているのが、ビーコンの位置を元にした、地下などでの位置情報取得への活用です。その事例となるのが、国土交通省やKDDI、渋谷区などが参画する「渋谷駅周辺地域ICT活用検討協議会」が、5月まで実証実験をしていた「スマホで道案内」。これは渋谷駅の地下に設置されたビーコンが発する電波を元に位置情報を取得し、AR(拡張現実)を用いて道案内をするものです。地下ではGPSの電波が届かないため、安価で長期間電波を発するビーコン、ひいてはiBeaconが、その解決策の1つとして注目されているようです。
スマホで道案内 画像

玩具や文具にもiBeaconが載る時代に?

iBeaconは比較的新しい存在であり、それを用いた取り組みは始まったばかりです。現時点ではまだ実験段階、もしくは試験的な導入にとどまっているケースが多く、その活用方法もO2Oなどに比較的限定されているように見えます。ですがiBeaconは低コスト・低消費電力でスマートフォンとリアルを結び付ける仕組みであることから、今後はより多くの場面で利用されると考えられています。

たとえば、ここ2年くらいで急速に増えた“スマホ玩具”や“スマホ文具”などの、スマートフォンと連携する機器。こうした機器のスマートフォンと連携する仕組みにiBeaconが用いられるようになれば、従来よりも低コストで、手間をかけることなくスマートフォンとさまざまな連携ができることでしょう。

一方、iBeaconを実際に活用する上ではさまざまな課題も存在します。
次回はiBeaconが抱える課題と、今後の動向について確認してみましょう。

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