外資系IT企業のマーケティング担当者に聞いた、日本市場展開の課題

公開日:2014-12-01 更新日:2024-02-26 by SEデザイン編集部

目次
外資系IT企業のマーケッターに聞いた日本市場展開の課題

マーケティング担当者の皆様は、日々どのような課題を抱えておられますか? 日頃、外資系IT企業のマーケティング部の方々とお仕事をする機会が多い当社では、日本市場での取り組みに関する課題などを、独自にリサーチしました。その結果を報告します。 (※ヒアリングを行った企業は、当社のクライアント企業ではありません。)

リサーチ概要

・実施方法:外資系IT企業のマーケティングご担当者様へ電話にてヒアリング
・実施時期:2014年1月~9月
・企業所在地:東京都/神奈川県
・業種:ハードウェアベンダー、セキュリティソフトウェアベンダー、BIツールベンダー、
 電子部品商社、3Dプリンターメーカー、ネットワーク機器メーカー、
 データベースソフトウェアベンダー、など
・回答社数:67社

質問1.~5.に対して、Yes/No/その他 の回答に対するコメントもいただいています。

リサーチ結果

1. 今後、日本市場での販売を強化していきたい商品はありますか?
今後、日本市場での販売を強化していきたい商品はありますか? グラフ

「YES」
・複数の製品に合ったマーケティング手法を考え、使い分けている
・今年はクラウド型のものを押したい
・データ分析に関わるソリューションの販売
・エンジニアリングサービスおよび自社開発のSaaS型で提供するパッケージ

「NO」
・全ての商品の販売を強化していきたいので特にこれといったものはない
・特定の商品ではなく販売全体を強化していきたい



2. 日本国内でも世界各国と同様のプロモーションをされていますか?
日本国内でも世界各国と同様のプロモーションをされていますか? グラフ

「YES」
・善し悪しは置いておいて、とりあえず(世界各国と)同様のものを行っている
・大部分は世界各国と同様のプロモーションだが、一部日本独自の動きもある

「NO」
・グローバル基準のものはあるが、無視して進行している
・日本では他の国と違うプロモーションをしている

「その他」
・基本は本社から展開されるが、場合によってはローカライズする



3. 日本国内でのマーケティング活動は広告代理店など外部パートナーと組んで進めていますか?
日本国内でのマーケティング活動は広告代理店など外部パートナーと組んで進めていますか? グラフ

「YES」
・外部の企業と取り組んでいる
・デザイン関係は代理店に頼んでいるが、基本的には海外で使っているツールを日本語へ翻訳して使っている

「NO」
・店舗のPOP、店頭プロモーションは社内で行っている
・予算感がかなりシビアなので、内製で進行している

「その他」
・パートナーと組む場合と自社で進める場合がある
・プロジェクトによっては外部の代理店と組んで行っている
・APAC主導で日本語翻訳された原稿が回ってきて、適切でない日本語を修正するのに手がかかる



4. リードジェネレーションやリードナーチャリングといった取り組みはすでに進めていますか?
リードジェネレーションやリードナーチャリングといった取り組みはすでに進めていますか? グラフ

「YES」
・グローバル基準で進めている
・ジェネレーション、ナーチャリングのどちらも取り組みを進めている

「NO」
・特殊な業種で取り組み自体が難しいため、できていない
・マーケティング担当がそのほかの業務も全て1人でこなしているので、そこまで手が回っていない

「その他」
・そういったことも今後は取り組みたいと考えている
・戦略的に敢えてやっていない



5. 日本国内のマーケティング活動で何か課題を感じられているところはありますか?
日本国内のマーケティング活動で何か課題を感じられているところはありますか? グラフ

「YES」
・グローバルCIの縛りがあって、日本独自のコラテラルが作れていない
・メーカーからの縛りが強いため独自性が出しづらい
・新規リード獲得、育成までやっていきたいがなかなか人手も足りず、できていない
・日本市場での認知度がまだ低いので、認知度の向上を進めていきたい
・リードの質を強化したい
・ハイタッチの営業ができない。パートナーモデルの営業形態になってしまっている。
 新規のパートナー開拓が今後のキー
・リードジェネレーションやリードナーチャリングの強化
・ターゲットが狭いためアプローチが難しい
・海外と日本とのマーケティングの違いをどう埋めていくかが課題
・本国のプログラムとそのローカライズのギャップ

「NO」
・具体的な課題はないが、常に新しい情報を集めている

「その他」
・課題は色々あるが、具体的にはお話できない

まとめ

調査結果から感じたのは、各社様ともさまざまな課題を抱えておられるということです。

日本市場で販売強化したい商品(サービス)はあるが、本国主導のマーケティング施策中心では、
 なかなかうまく市場へのリーチやローカライズができない様子がみられます。
ブランド認知を高めながら、いかにして良質なリードを獲得するかもミッションのようです。
リードジェネレーションやリードナーチャリングへの取り組みは高かったように思えます。

当社では日本市場でのブランディング構築やローカライズ施策において、多くの企業をお手伝いしています。マーケティング ローカライゼーションでお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひ下記のEbookをご活用ください。

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