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ゲームに見る効果的なプロモーション(2) “猫らしさ”を広告に活用した「ねこあつめ」

前回に続いて、広告を上手に活用したゲームアプリから、ユーザーにストレスを与えることなく広告やプロモーションを実施する手法を確認していきましょう。今回紹介するのは「ねこあつめ」です。

ねこあつめは、そのタイトルの通り猫を集めるゲームです。まずは毛糸玉、ねこじゃらしなど猫が喜ぶおもちゃを購入して庭に設置し、さらに“かりかり”“、猫缶など猫用のエサを用意してから、一度アプリを終了します。その後しばらく時間が経ってから再びアプリを起動すると、おもちゃに猫が集まってくるため、猫の愛らしい姿を眺めたり、写真に撮ってアルバムに残したりして楽しむことができます。

ねこあつめ画面1

ねこあつめは直接操作することなくゲームが進む、いわゆる「放置ゲー」として分類されます。あくまで猫の可愛い姿を眺めるのが目的で、戦ったりゲームオーバーになったりすることもなく、ゲームとしては一風変わった内容といえるでしょう。しかし、さまざまな種類の猫が用意されていたり、おもちゃによって仕草が変わったりするなど、猫好きの心をくすぐる内容がヒットし、現在では500万ダウンロードを記録する人気アプリの1つに成長しています。

ねこあつめの売上獲得ポイントは2つあり、1つはおもちゃなどのアイテムを買うための仮想通貨「にぼし」を現金で買う、アイテム課金。そしてもう1つは広告です。しかし、画面上に常に表示されるバナー広告は採用されていないため、通常のプレイをしている限り広告を目にすることはありません。

では、どういった時に広告を見るのかというと、メニューを表示した時です。買い物やおもちゃを設置するためにメニューを開く際、時々右上にチラシをくわえた猫が現れることがあります。この猫をタップすると、広告が表示されます。

ねこあつめ画面2

広告の内容は、スマートフォン向けの広告として一般的に配信されているもので、ねこあつめの世界観とは異なるものも少なからず現れるようです。ですが「猫が広告を持ってくる」という仕草が猫好きの心をくすぐり、広告と分かっていてもタップしてしまう人が少なからずいるほか、内容がそぐわなくても「猫が持ってきたのだから仕方ない」と許してしまうなど、通常であればストレス要素となる「広告を見せる」という行為も含め、満足感を与えることに成功しているのです。

バナーを積極的に表示するアプリなどと比べると、広告から得られる収入は少ないでしょうし、もっと「ねこあつめ」らしさを活かした広告があればより注目を集める可能性があるなど、広告の活かし方には課題もあるように感じられます。それでも既存の広告を、ゲーム好きなユーザーの心理を活かす形で能動的に見せる仕掛けに成功しているのは、注目すべきポイントといえるのではないでしょうか。

ちなみにねこあつめは、広告以外の面でも注目すべき要素を備えています。というのも、日本語版しか用意されていないにもかかわらず、海外でもユーザーを獲得し、海外の大手テレビ局がニュースとして取り上げる事態まで起きているのです。世界中の猫好きの心をくすぐる愛らしいキャラクター、言語を問わず利用できる分かりやすいインターフェースを備えていたからこそ、そうした人気につながったといえるでしょう。ねこあつめの成功は、スマートフォンで使いやすいインターフェースを考える上でも、注目しておきたいところです。

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