サイト制作時に、ブラウザの種類やバージョンをどこまでサポートするか迷ったことはありませんか?
PCでユーザーが使っているブラウザの最新情報を、1年前と比較して検証しました。
検証対象
前回に続き、アニメの作品評価やレビューを集めたサイト「アニメ評価データベースさち。」のGoogle Analyticsのデータを検証しました。
カスタムレポートから、指標グループには[新規訪問数]を、ディメンションには[モバイル(タブレットを含む)]→[ブラウザ]を指定して、2013年1月と2014年1月のデータを比較。また、今回はPCなので、[モバイル(タブレットを含む)]はNoのデータを検証します。
結果
ブラウザ別のユーザー比率をまとめました。
ブラウザ | 2013/1 | 2014/1 |
Chrome | 25.6% | 30.5% |
Firefox | 16.9% | 16.4% |
Internet Explorer | 50.1% | 47.2% |
Opera | 2.3% | 1.9% |
Safari | 2.7% | 2.6% |
Internet Explorerがシェアの約半数を占めて1位をキープしているものの、この1年間で3%減っています。
2位はChromeで、5%増と着実にシェアを伸ばしています。
3位以下のFirefox、Opera、Safariは、微減ながらほぼ横ばいの状態です。
なお、Apple標準ブラウザであるSafariは、OS別の数値を見てみると95.5%がMac、3.2%がWindows、1.2%がLinuxとなっています。
今度は、それぞれのバージョン別にユーザー比率を見ていきます。
ブラウザ | 2013年 | 2014年 |
Chrome 23.0.1271.97 | 9.74% | 0.00% |
Chrome 24.0.1312.52 | 9.03% | 0.00% |
Chrome 31.0.1650.63 | 0.00% | 14.84% |
Chrome 32.0.1700.102 | 0.00% | 1.43% |
Chrome 32.0.1700.72 | 0.00% | 1.71% |
Chrome 32.0.1700.76 | 0.00% | 9.65% |
Firefox 17.0 | 5.68% | 0.06% |
Firefox 18.0 | 9.00% | 0.05% |
Firefox 26.0 | 0.00% | 14.51% |
Internet Explorer 6.0 | 0.70% | 0.27% |
Internet Explorer 7.0 | 1.88% | 0.87% |
Internet Explorer 8.0 | 12.03% | 6.39% |
Internet Explorer 9.0 | 33.66% | 5.42% |
Internet Explorer 10.0 | 1.61% | 25.10% |
Internet Explorer 11.0 | 0.00% | 9.01% |
Opera 12.12 | 1.41% | 0.01% |
Opera 12.16 | 0.00% | 1.10% |
Safari 533.19.4 | 0.10% | 0.00% |
Safari 533.22.3 | 0.21% | 0.00% |
Safari 534.57.2 | 0.69% | 0.00% |
Safari 536.26.17 | 0.99% | 0.00% |
Safari 6.0.5 | 0.00% | 0.17% |
Safari 6.1 | 0.00% | 0.13% |
Safari 6.1.1 | 0.00% | 0.35% |
Safari 7.0.1 | 0.00% | 0.69% |
*基本的に1%以上のデータ(ただし、Internet Explorer 6.0およびSafariは0.1%以上のデータを掲載)
初期設定で自動更新するようになっているChromeやFirefox、Safariは、着実にバージョンアップが進んでいるようです。最新のバージョン、もしくは1つ前のバージョンのユーザーが大半を占めます。
Operaについては、ブラウザエンジン「Presto」を使った最終バージョンである12.16を使用しているユーザーが最も多いことがわかります。(データでは表示していませんが、ChromiumベースのOpera 15以上のユーザーもいます)
Internet Explorerは、OSにより導入できるバージョンが違うため、どうしてもバラつきが出やすいブラウザです。(XPだと8まで、Vistaだと9までしかインストールできない)
着実にバージョンアップが進んでいるものの、IE8やIE9のユーザーが一定数いることが数値から見て取れます。XPのサポート期限が2014年4月に切れるためか、バージョン6や7については、サイトのサポート対象外としても良さそうなレベルまでシェアが下がっています。
まとめ
今回の検証結果から見て、サイト制作時にサポートするブラウザは、
ブラウザの種類
・Internet Explorer、Chrome、Firefox、Safari(Mac)
バージョン
・Internet Explorer→8以上
・Chorome、Firefox、Safari→最新の1つ前のバージョンまで
とすれば、基本的に大半のユーザーをカバーできると考えてよいようです。