
モバイルサイト制作時に、ブラウザの種類やバージョンをどこまでサポートするか迷ったことはありませんか?
前回のPCに引き続き、今回はモバイルでユーザーが使っているブラウザの最新情報を、1年前と比較して検証しました。
検証対象
今回も、アニメの作品評価やレビューを集めたサイト「アニメ評価データベースさち。」のGoogle Analyticsのデータを検証しました。
カスタムレポートから、指標グループには[新規訪問数]を、ディメンションには[モバイル(タブレットを含む)]→[ブラウザ]を指定して、2013年1月と2014年1月のデータを比較。また、今回はモバイルなので、[モバイル(タブレットを含む)]のデータを検証します。
結果
ブラウザ別のユーザー比率をまとめました。
ブラウザ | 2013/1 | 2014/1 |
Android Browser | 47.57% | 35.71% |
Chrome | 3.16% | 8.07% |
Safari | 43.64% | 51.73% |
Safari(in-app) | 4.10% | 2.45% |
1位はSafariで、51%。2013年が43 %だったことから、約8%の上昇となっています。
色々なメディアでiPhoneの販売シェア率が、Androidを圧倒しているという記事を見かけることから、ここ1年で日本国内でのiPhone全体のシェア率はさらに上がったと推測できます。なお、Safari(in-app)はアプリ内ブラウザのアクセスです。
2位は、Android Browserでした。ここ1年で47%から35%と大幅にシェア率を落としています。
iPhoneのシェア率の拡大が主な原因と思いますが、Googleは標準ブラウザの開発終了を表明しておりAndroid 4.2以降は標準ブラウザが搭載されていないことから、今後もシェア率は下がっていくことが予想されます。代わりに、現在3位のChromeのシェア率が徐々に上がってくると思います。
今度は、それぞれのバージョン別にユーザー比率を見ていきます。
ブラウザ | 2013年 | 2014年 |
Android Browser 4.0 | 0.00% | 35.59% |
Android Browser 533.1 | 25.72% | 0.00% |
Android Browser 534.30 | 20.55% | 0.00% |
Chrome 1.0 | 0.00% | 0.78% |
Chrome 18.0.1025.166 | 1.97% | 0.51% |
Chrome 31.0.1650.18 | 0.00% | 1.31% |
Chrome 31.0.1650.59 | 0.00% | 2.78% |
Chrome 32.0.1700.99 | 0.00% | 1.85% |
Nintendo 3DS Browser 1.7552.JP | 0.00% | 0.30% |
Opera Mini 7.5.33361 | 0.00% | 0.44% |
Playstation Vita Browser 3.2 | 0.00% | 0.55% |
Safari(in-app)(not set) | 0.00% | 0.29% |
Safari 5.1 | 0.00% | 1.38% |
Safari 6.0 | 0.00% | 9.35% |
Safari 7.0 | 0.00% | 36.12% |
Safari 7534.48.3 | 9.64% | 0.22% |
Safari 8536.25 | 32.25% | 4.29% |
*基本的に1%以上のデータ(ただし、Internet Explorer 6.0およびSafariは0.1%以上のデータを掲載)
PC同様、初期設定で自動更新するようになっているChromeやSafariは、着実にバージョンアップが進んでいるように見えます。
標準ブラウザは、Android Browser 4.0が大半を占めていることがわかります。
まとめ
今回の検証結果から見て、モバイルサイト制作時にサポートするブラウザは、
ブラウザの種類
・Chorome、Safari→最新の1つ前のバージョンまで
・標準ブラウザ Android Browser 4.0
とすれば、当分の間、問題なさそうです。