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AMPは導入すべき?メリット・デメリットを知って慎重に判断しよう

SEデザイン編集部
2021-05-21

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AMPAccelerated Mobile Pages)」とは、Webページを瞬時に読み込んで表示するフレームワークのことです。スマートフォンなどモバイル端末のGoogle検索結果に雷マークがついているコンテンツがAMP HTMLで構築されたWebページになります。

Googleが推奨しているAMPですが、利用する目的や実際にどのような効果を得ることができるのか疑問に思う人もいるでしょう。そこで本記事ではAMPの概要や仕組み、取り入れる際のメリット、デメリットについて紹介します。

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AMPとは何?

最近話題となっている「AMP」は、モバイル端末向けにGoogleが推奨しているものです。従来のWebページとAMP化されたページはどのような違いがあるのでしょうか。はじめにAMPの概要について解説します。

表示速度を上げる手法のひとつ

AMP」とはAccelerated Mobile Pagesの略称で、Googleが推奨しているWebコンテンツを高速表示させるための技術手法です。GoogleとTwitterが共同で立ち上げたモバイルユーザー向けのオープンソースプロジェクトになります。

AMPの技術を用いてWebページをAMP化すると、従来よりも表示速度が平均して約4倍速くなり、使用データ量を1/10程度に抑えることが可能です。これによりモバイルユーザーはストレスなくページ閲覧ができ、読み込みの遅さによるページの離脱率を抑えることができます。

当初のAMPページはトップニュースの枠内表示のみに限られていましたが、現在では通常の検索結果画面にも対応し、モバイルユーザーに使いやすい仕様になりました。それに伴いAMPを導入する日本のメディアも増えています。

モバイルフレンドリーアップデートとの違い

モバイル端末向けにGoogleが推奨しているプロジェクトの中にモバイルフレンドリーアップデートがありますが、これはAMPとは異なります。AMPはモバイルフレンドリーにつながるソリューションのひとつではありますが、AMP対応していなくても検索順位には影響しません。

しかし、モバイルフレンドリーアップデートの実装により、モバイル端末に対応しているページか否かが検索順位に影響するようになりました。Googleが公表しているので、モバイルに最適化されたサイトづくりは必須条件であり、対応していないWebサイトは順位が落ちる危険性があるため注意が必要です。

AMPは検索結果に直接の影響は与えませんが、モバイルフレンドリーの一環として導入を検討すると良いでしょう。

AMPを構成する主要素は4種類

AMPページは、以下の4つの主要素から構成されています。

  • HTML5(AMP HTML)
  • CSS 3(Custom Styling)
  • JavaScript (AMP JS)
  • グローバル プロキシ キャッシュ (AMP Cache)

AMP HTMLを使用してモバイル対応のサイトを作成すると、Googleの検索結果やTwitterからリンクを開く表示速度を高速化できます。AMPプロジェクトでは、AMP対応のフレームワークをオープンソースとして無料提供しているので誰でも実装可能です。

AMPの導入で表示速度が上がる理由  

AMPを導入するとコンテンツ表示が高速化できることが分かりましたが、一体どのような仕組みで実現しているのでしょうか。次に、表示速度が上がる理由について説明します。

一時保存されたページの再表示

Webページにアクセスする際、通常であれば検索結果に表示されたリンクをクリックしたときに、サーバ上にあるHTMLやCSS、画像ファイルなどの読み込みが始まります。読み込みが完了してからページ表示されるので、ユーザーにとっては知りたい情報ページにたどり着くまでに時間がかかってしまうことがネックです。

一方、AMP化されているWebページは、あらかじめGoogleやTwitter側のサーバにキャッシュ(データの一時的保存)しています。これにより、リンクをクリックしたときにデータの読み込みが必要なく、用意しておいたキャッシュを表示させるため、ページの高速表示が可能になるのです。

ちなみにAMPページはキャッシュを表示しているので、本来のURLとは異なるキャッシュ用のURLで表示されます。

表示する情報やプログラムの制限

AMPはコンテンツに表示する情報やJavaScriptなどのプログラムに制限をかけて、シンプルな設計にすることでページの高速表示を実現しています。

通常のHTMLでは使用可能なタグが、AMPには使用できないことも多いのでページ作成には注意が必要です。またサイトに表示される画像サイズの固定化も表示速度の向上につながっているでしょう。

AMPを導入する4つのメリット

ここではAMPを導入することで得られる4つのメリットを紹介します。

ユーザーの利便性や満足度が上がる

AMPによるWebコンテンツの高速表示は、導入する上で最大のメリットです。従来のWebページよりも短時間でページが表示されるため、ユーザーの利便性も向上し、表示前の離脱を防ぐこともできます。

ストレスなくWebコンテンツを楽しめることはユーザビリティにも良く、ユーザー満足度に大きく貢献するでしょう。

カルーセル表示による検索流入の増加

AMPページは、モバイル端末の検索結果画面のカルーセルに表示されるようになります。必ず表示されるわけではありませんが、カルーセル表示されることで認知度向上や検索流入の増加が見込めるでしょう。

たとえページをクリックされなかったとしても、カルーセル表示の写真と記事を見てもらえる機会は増えるため、ユーザーの注目を集めやすい影響力のある検索表示になります。

AMPマークによってクリック率アップが期待できる

AMPページは公開されると雷のようなマークが表示されます。これはAMPマークです。

AMPマークがあることで表示の速いページが検索ユーザーに識別されやすくなり、クリック率アップが期待できます。

また反応良く高速表示されるAMPページにユーザーは快適さを感じ、他のページも次々とクリックしていく傾向にあるため、結果回遊率の高いサイトとして好循環が生まれるでしょう。

今後SEOにも影響を及ぼす可能性が高い

GoogleはAMP対応の有無による検索順位の反映はないと発表しています。しかし、AMPページは閲覧ユーザーのストレスが軽減されやすかったり、カルーセル表示でアクセスされやすくなったりと複数のメリットが考えられるため、今後反映される可能性も否定しきれません。

またGoogleはモバイルフレンドリーを実装しており、モバイル最適化やページの表示速度などはすでに検索順位に影響しています。SEOにおいてもモバイルユーザーに対する重要性はますます高まると予測されるので、今のうちにAMPに対応しておくと良いでしょう。

AMP導入による4つのデメリット

SEO対策のひとつにもなるAMPですが、デメリットもあります。4つの点からそれぞれ見ていきましょう。

広告制限によりCVに影響する可能性がある

AMPページは広告制限があり、限られた広告のみの表示対応です。広告の種類によってはAMPページに全く表示されない場合もあるため、コンバージョンが減少し広告収益に影響する可能性があります。

たとえばアフェリエイトサイトを運用している場合、AMPに対応していない広告は表示されないので収益が下がりやすく、デメリットとなり得るでしょう。

タグなどの設定漏れでデザインが崩れる場合も

AMPが定義した言語以外を多用しているコンテンツは、タグの制限によりデザインやコンテンツがエラーで表示されない可能性が高くなります。AMPの高速表示に対応するよう本来のページよりもデザイン設計をシンプルにすることが重要です。

また、AMP専用の独自タグを使用する必要もあります(「img」→「amp-img」など)。AMPを導入する際には事前にタグ設定の確認をしっかりしておきましょう。

流入経路が狭まりアクセス数が減る場合もある

AMPを導入すると、検索結果に表示されるスニペットの「一行表示のサイトリンク」や「~に移動リンク」など一部サイトリンクが表示されません。それによりユーザーの検索流入経路が狭まり、アクセス数の減少につながる可能性があります。

ただし、スニペットのサイトリンクはGoogleの検索仕様の要素をクリアした特定サイトのみに表示されるリンクのため、元の表示数が少なければアクセス影響をあまり気にする必要はないでしょう。

管理面での手間が増加

AMPページはAMP HTMLで作成するため、本来のページとAMP化したページの2ページを作成する必要があります。ページ数に応じて管理データも増加するので、運用の手間は避けられません。

管理面での手間の増加は、AMP導入に踏み切れない理由にもなるでしょう。ちなみに最近ではWordPressで構築したサイトであれば、専用のプラグインを導入することでAMPページが生成できるようになりました。

ページごとのAMP切り替えも可能で手間を軽減しながら利用できるため、WordPressのサイトを運用している方にはおすすめです。

AMPを導入するかどうかは状況次第

AMPの概要と仕組みについて紹介しました。モバイル端末の最適化が推奨される中、AMPによるページの高速表示はSEO対策の効果もあり、ユーザーにも使いやすい重要性の高い機能として理解いただけたと思います。

AMP自体に直接的な検索順位の影響はありませんが、ページの読み込み速度は重視されているので導入のメリットも大きいでしょう。ただし、前述のようにデメリットも少なからず存在しています。

また企業のもつリソースやWebサイトの状況によっては、AMPを無理に取り入れなくても良いかもしれません。今後のユーザビリティ向上のためにもAMPを導入すべきかどうかの判断はしっかり検討して実装したいものです。

自社へのAMP導入にお悩みの方はSEデザインにまずはご相談ください。最適な導入プランを提案させていただきます。

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