BIツールでコストも手間も削減!導入メリット・おすすめツール紹介

公開日:2021-07-12 更新日:2021-10-21 by SEデザイン編集部

目次

167340166_lBIツールは分析・視覚化したデータを経営などの意思決定に活用させるためのソフトウェアです。データの分析や共有に要する人員や工数を削減できるので、業務効率も向上します。
当記事ではBIツールの概要や導入メリット、おすすめのBIツールなどを紹介します。

BIツールの概要

124809164_lBIツールは、データを分析し視覚化するソフトウェアで、近年急速に普及が進んでいます。
ここでは、BIツールの概要について解説するとともに、BIツールが注目される背景やExcelとの違いなどについて紹介します。

BIツールとは?

BIビジネスインテリジェンスツールとは、企業が持っているさまざまなデータの分析結果を視覚化し、ビジネスの意思決定に役立てるためのソフトウェアのことです。経営上の意思決定を素早く行うには、正しいデータの活用が欠かせません。

データ分析が重要視されている近年、BIツールへの注目は高まっており、大手企業を中心に急速に普及しつつあります。

BIツールが注目される背景

BIツールが注目されるようになった背景には、「IT技術の進歩と普及」があります。
クラウドサービスなどのIT技術が普及したことによって、企業が扱うデータ量は年々増えていますが、なかでも特に大きな影響を与えたのが、インターネットやSNSの普及です。インターネットを活用して誰でも気軽にデータを収集できるようになったことで、顧客の消費行動は大きく変化しました。

消費行動の変化によってこれまでの手法では顧客ニーズへの対応が困難となり、経験や勘に頼った不確実な意思決定では通用しない時代になってきています。
正しい意思決定を伴わない企業は、業績悪化にもつながりかねません。そこで、BIツール活用による確度の高い意思決定が必要になってきたのです。

BIツールとExcelとの違いとは?

BIツールとExcelの違いは、「形式の異なるデータを取り込めるかどうか」です。ExcelもBIツールと同じく、データ集計やグラフ作成などを行うことはできます。しかし、Excelの場合、形式の異なるファイルの取り込みやその統合などはできません。

一方、BIツールの場合、さまざまなデータ形式に対応しており、社内で管理されるあらゆるデーの統合・分析が可能です。
同じ形式のデータを利用しての分析にはExcel、社内外のあらゆるデータを統合し分析するにはBIツールといったように、使い分けが重要となるでしょう。

BIツールを導入する3つのメリット

167734909_lBIツール導入によって期待できるおもなメリットは、「データに基づいた意思決定ができる」「書類やレポートの作成の手間が省略できる」「署を超えたデータ共有が可能」の3つです。

導入メリットを正しく認識することで、BIツールを最大限活用できます。ここでは3つのメリットを詳しく見ていきましょう。

データに基づいた意思決定ができる

BIツールの導入によって、「データに基づいた意思決定」を行うことができます。前述のとおり、今までのような経験や勘に頼った不明瞭な意思決定では通用しない時代になってきました。

しかし、BIツールを利用すれば、形式の異なる膨大な情報もリアルタイムに素早く分析できます。正しく分析された結果に基づいて迅速に企業判断が下せるようになるのが、BIツール最大のメリットといえるでしょう。

書類やレポートの作成の手間が省略できる

BIツールの導入で、これまで書類やレポートの作成に掛かっていた手間や時間を省略することが可能になります。
Excelなどによって書類作成をする場合、基本的には手作業でデータの打ち込みや集計が必要となり、多くの時間と労力を要すものです。また、人為的な打ち込みのミスなどがあった場合は、修正作業にも新たに手間と労力がかかります。

しかし、ExcelとBIツールを連携すれば、蓄積したデータを活用した書類作成やレポーティングが自動化されます。新たなファイルやツールにデータを打ち直す必要もなくなり、大幅に業務の効率化が図れるでしょう。

部署を超えたデータ共有が可能

BIツールを導入すれば、部署を超えたデータ共有も容易です。
企業には部署ごとに異なるさまざまなデータがあります。社内の全データを統合することでより効果的な意思決定ができる可能性があるものの、データ形式などの違いから簡単なものではありません。

しかし、BIツールの場合は、形式が異なるデータを簡単に統合することができます。統合したデータを社内で一元管理すれば、より有効な意思決定に役立つデータを手に折れることができるのです。

BIツールを選ぶ際の3つのポイント

96011569_lBIツールの選ぶ際のポイントは、「既存システムとの連携可否」「ライセンス料や年間保守料などのコスト」「導入後のサポート体制」の3つです。
3つのポイントを意識しつつ、自社環境に最適なツールを選択しましょう。

既存システムとの連携可否

最初のポイントは、既存システムとの連携可否です。
前述のとおり、BIツールは社内に蓄積されたあらゆるデータを統合し、一元管理することでデータ分析を行います。よって、既存システムと連携できないBIツールでは、その効果を発揮できません。

BIツールを最大限活用するためにも、既存システムとの連携可否は導入前にしっかりと確認しておきましょう。

ライセンス料や年間保守料などのコスト

ライセンス料や年間保守料などのコストも重要なポイントです。
BIツールには無料タイプと有料タイプの2種類があります。企業としてBIツールを導入する場合は、不具合が生じた際に優先的に対応してくれる有料タイプがおすすめです。しかし、無料タイプとは異なり、ライセンス料や年間保守料などのコストが発生します。

特に注意すべき点は、利用できるユーザー数上限の有無です。ユーザー数に上限がある場合、ユーザー数が増えるほどコストは高くなります。コストオーバーにならないためにも、予算や利用ユーザー数を考慮しながら自社にあったBIツールを選ぶようにしましょう。

導入後のサポート体制

導入後のサポート体制についても確認しておきましょう。
BIツールの導入直後やシステム連携時に、トラブルが発生する可能性もあります。導入後のサポート体制が充実していないとトラブルを円滑に解決できず、正しくシステム連携できないばかりか、BIツールを効果的に活用できません。

BIツールを正しく活用するためにも、導入後のサポート体制については必ず確認しておきましょう。

おすすめBIツール5選

168484446_lここでは、「Google データポータル」「Microsoft Power BI」「Einstein Analytics」「DOMO」「Tableau」などの代表的なBIツールを5つ紹介します。
価格や仕様などを踏まえて、自社に適したBIツールを選択しましょう。

1. Google データポータル

Googleデータポータル」は、Google社が無料提供しているBIツールです。無料ツールながらもデータの即時レポート化やレポート共有など、有料のBIツールと同等レベルの作業が行え、グラフや表のカスタマイズもできます。

GoogleシートやGoogleアナリティクス、MySQLなどのシステムと連携もでき、分析結果の中間報告などにも利用しやすいツールです。

2. Microsoft Power BI

Microsoft社が提供しているBIツールが「Microsoft Power BI」です。有料提供されているBIツールで、Power BI Proプランは1ユーザー1,090円(税抜)、Power BI Premiumプランの場合は1ユーザー2,170円(税抜)の月額料金がかかります。

Microsoft AIの活用によって、顕在化されていない消費者の欲求を導き出すことができるため、効果的な意思決定を行うことができるでしょう。

>>「Microsoft Power BI」についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご参照ください。

3. Einstein Analytics

Einstein Analytics」は、営業システム(SFA)業界で世界最大の実績を誇るSalesforce社が開発したBIツールです。AIによる予想をもとにした活動提案が得られる点、テンプレートとダッシュボートがカスタマイズしやすい点などが特徴で、データ処理も高速なためストレスなく利用できます。

Einstein Analyticsは同じくSalesforce社が運用しているクラウドサービス「Salesforce」とも連携できるので、Salesforceを利用している会社はぜひ導入を検討してみてください。
(料金について追加)

4. DOMO

DOMO」は、500以上のデータソースと連携できるBIツールです。あらゆるデータ形式と連携・統合してプラットフォームとしてデータを集約できるでしょう。

データを操作すればリアルタイムで自動更新され、豊富なカスタマイズでシーンにあった視覚化が可能です。アラート機能も備わっているため、ビジネスの変化にも即座に対応できます。
(料金について追加)

5. Tableau

Tableau(タブロー)」は、デザイン性の高いグラフを作成できるBIツールです。簡単操作でデザイン性の高いグラフが作成できるため、効率よくデータ分析が行えます。

ダッシュボードを自由にカスタマイズできるほか、WEBなどのアプリへの埋め込みも可能です。データソースのデータが更新されると自動でTableau内のデータも更新されるため、分析にかかる作業の手間も大きく削減できるでしょう。
(料金について追加)

BIツールの導入でコストと手間を削減しよう

顧客の消費者行動の急速に変化に対し、精度の高い意思決定を迅速に行うには、データ分析が欠かせません。BIツールを導入することで、これまで分析などに割いていたコストや手間を大きく削減できます。企業が取り扱うデータは今後さらに複雑化していくことが予想されるため、その効果はさらに高まることでしょう。

当記事で紹介したBIツールを選ぶ際のポイントなどを参考にしながら、ぜひ最適なBIツールを比較・検討してみてください。
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