HubSpot CMS Hubとは?WordPressとの違い、無料でできることを紹介

公開日:2020-06-17 更新日:2024-03-13 by SEデザイン編集部

目次

Webページ制作やオウンドメディア運営には、HTMLやCSSといった専門知識が必須だと思っている方も多いのではないでしょうか?CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を活用することで、専門知識がなくともサイト制作やメディア構築は可能です。

HubSpot CMS Hubは、世界中の企業で導入されているCMSですが、どのような機能があるのかよく分からない、料金が高いのではないか、などとお悩みの方も多いのではないでしょうか。

この記事では、HubSpot CMS Hubの特徴やWordPressとの違い、無料版の機能、料金プランなどをご紹介します。

HubSpot CMS Hubの特徴

数あるCMSの中で、オウンドメディアの構築・運用において最もおすすめなのが「HubSpot CMS Hub」です。HubSpot社が提供する営業、カスタマーサービス、マーケティング向けのプラットフォームに組み込まれており、クラウド型のCMSに分類されます。

多言語サイトの管理・構築が容易にできる

グローバルで情報発信するサイトを構築する場合は、多言語対応が必要です。

HubSpot CMS Hubは、複数言語でのコンテンツ管理や国際化ドメイン管理、多言語対応のSEO対策を簡単に行えるため、グローバルマーケティングにマッチしたCMSです。

Webの専門知識がなくてもサイト制作が可能

一般的に、Webサイトを構築する場合はデザイン制作やコーディングが必要です。

しかしHubSpot CMS Hubにおいては、予め用意されているテーマを選ぶだけで簡単にデザインが設定が可能です。また、コンテンツをドラッグ&ドロップで簡単に作成・編集できるエディタ機能が備わっています。

そのため、サイトやコンテンツの制作から更新まで、どんな人でも簡単に行うことができます。

Webサイトのトラフィックやリード獲得の分析ができる

HubSpotのCMSには「ウェブサイトのトラフィック分析」という機能があり、サイトのトラフィックやリード獲得の分析などを行えます。

一般的に、マーケティングに関する分析をする際には、さまざまなツールとの連携が必要です。しかし、HubSpot CMS Hubであれば他のツールと連携を追加しなくても、セッション数やリード数などを簡単に確認できます

さらに、トラフィックとエンゲージメントのデータをCRM(顧客関係管理)上のコンタクト情報や企業情報をもとに分析するほか、Webサイト、ランディングページ、ブログページのパフォーマンスを、ドメイン、言語、国といった観点で詳しく分析することが可能です。

インバウンドマーケティング成功事例6選

HubSpot CMS HubとWordPressの違い

Koshiro@Adobe stock

HubSpot CMS Hubと同じCMSツールといえば、代表的なものにWordPressがあります。WordPressの機能や、オウンドメディア構築やサイト制作におけるHubSpot CMSとの違いについて解説します。

オウンドメディアやブログ制作機能の違い

WordPressは基本的には無料で使えるCMSです。一方、HubSpot CMS Hubは無料で使える機能もありますが、一部機能は有料となっています。

WordPressは無料で使える分、機能にも制限があります。必要な機能はプラグインでも追加できますが、プラグインを入れすぎるとセキュリティが弱くなるので注意が必要です。

 

HubSpot

WordPress

操作性

簡単に操作できる

簡単に操作できる

予約投稿

ソーシャルメディアへのシェア

◯(Marketing HubのProfessional以上が必要)

モバイル最適化

テーマによる

SEO推奨(アドバイス)

プラグインが必要

CTAの作成

◯(Marketing HubのProfessional以上が必要)

別のツールやプラグインが必要

共同編集

×

プラグインが必要

AMP(Accelerated Mobile Pages)のサポート

プラグインが必要

SEOアナリティクス

◯(Marketing HubのProfessional以上が必要)

◯(All in One SEOプラグインを使用)

Eメールマーケティング

別のツールが必要

ブログのインポート

移行元のCMSによる

ランディングページやWebサイト作成機能の違い

HubSpot CMS Hubは使い勝手の良いインターフェースを搭載しており、Webページのテンプレートも用意されています。

また、テンプレートに対して「モジュール」と呼ばれる、見出しや画像の情報を追加していくことで、Webページを簡単に作成できます。モジュールはドラッグ&ドロップによる追加が可能で、直感的な操作でサイト制作が可能です。

WordPressでもWebページの作成は可能ですが、機能によってはプラグインの追加が必要となります。

ランディングページ

 

HubSpot

WordPress

ドラッグ&ドロップ操作によるページ作成

テーマによる

(プラグインが必要)

テンプレートエディター

テーマ

ドラッグ&ドロップ操作によるフォーム作成

プラグインが必要

(Brizy – Page Builderを使用)

SEO推奨(アドバイス)

プラグインが必要

A/Bテスト

(Marketing HubのProfessional以上が必要)

プラグインが必要

Webサイト、オウンドメディア

 

HubSpot

WordPress

ホスティング(レンタルサーバー)

別のサービスが必要

CDN

ホスティングサービスのプロバイダーによる

セキュリティー

ホスティングサービスのプロバイダーによる

ウェブサイトテーマ

ドラッグ&ドロップ操作によるページ作成

テーマによっては追加のソフトウェアが必要

SEO推奨(アドバイス)

プラグインが必要

多言語コンテンツの管理

プラグインが必要

コンテンツのパスワード保護およびアクセス権設定

マーケター必見!HubSpot無料版でできることを紹介

HubSpot CMS Hubを含むHubSpotは、さまざまな場面で役立つ豊富な機能を備えています。どのような機能が使えるのか試してみたいという方もいらっしゃるでしょう。

HubSpot CMS Hubには無料プランもあるので、まずは無料版を導入してから自社に必要な機能を判断することも可能です。今回は、登録すれば誰でも使えるHubSpot CMS Hubの無料版に絞って、その機能を紹介します。

企業との取引、コンタクト、タスクの管理機能

マーケターにとって顧客のステータスはとても重要です。リード獲得やナーチャリングなど、顧客のステータスによって実施するマーケティング施策が変わります。HubSpotでは、企業の情報やステータス、自社のタスクなど全て一元管理が可能です。

「コンタクト管理」では、顧客情報(名前やメールアドレス、企業情報など)を管理できます。メールの開封、コンテンツのダウンロード、Webページへの訪問など、さまざまな行動ログや取引が蓄積されています。

また、HubSpotには2000万社を超える企業データベースがあり、ドメインと関連付けて企業の情報を自動的に取得することもできます。

複数のツールを使うのではなく、1箇所でリードの情報を確認できることで、効率的にマーケティング活動を行えるでしょう。

ウェブチャット機能

ウェブチャットとは、サイトを閲覧しているユーザーが困ったことがある時などに、チャット用のウィンドウからメッセージのやりとりができる機能です。電話やメールよりも早く顧客の求める情報をすぐに返せるので、優れたUXを実現できます。

ウェブチャットを独自に契約しようとすると、コストや時間がかかることもあるでしょう。HubSpotでは、無料かつ少ない工数で簡単にチャット機能を付けることができ、ツールの知識がなくても、カスタマイズやレスポンスを簡単に設定可能です。

ただし、無料版ではHubSpotのロゴが含まれますので、ロゴをなくしたい場合は有料版にアップグレードする必要があります。

ChatSpot.ai、コンテンツアシスタント

最近追加された機能に「ChatSpot.ai」があります。これはAI技術を搭載したチャットツールで、HubSpot上でのタスクをチャット形式で素早く行える機能です。(※2023年3月時点、英語のみ利用可能)

例えば、新しいコンタクトの登録、フォローアップEメールの送信、レポートの出力、新しいセグメントの作成などを、手動のデータ入力を省略して行うことができます。

また、同じくAI技術を搭載した機能として「コンテンツアシスタント」もリリースされました。この機能により、ブログのアイデア出し、記事アウトラインの作成などをAIにアシスタントしてもらえます。

Eメールのテンプレート作成/トラッキング機能

マーケターにとって、獲得したリードをより商談に近づけるよう育成することも重要な任務です。リードの育成(リードナーチャリング)には、顧客の興味関心に合わせたメールマーケティングが欠かせません。

HubSpotは無料版にメールマーケティングの機能があり、デザイン性の高いテンプレートが用意されています。効果の高いEメールをテンプレートとして保存したり、Eメールのナーチャリングを自動化してパーソナライズやセグメンテーションを効率化したりできます。また、顧客ごとに個別化したメールの送付も可能です。

また、送信されたEメールは「相手がメールを何回開封したか」「添付資料やURLをクリックしたか」など、トラッキングすることができます。他社のツール(Gmail・Outlook)との連携も可能です。

ただし、無料版だと1ヶ月あたりのEメール送信件数が2,000件という上限があるので、注意が必要です。

フォームのカスタマイズ機能

リード獲得には、フォーム回答欄の最適化がとても重要です。入力しにくいフォームでは、ユーザーはフォームを送信する前に離脱してしまいます。

HubSpotでは、HTMLやCSSを使わずにランディングページやサイトに合わせて簡単にフォームを作成可能です。さらに、表示方法には「定型フォーム」と「ポップアップフォーム」の2種類があり、カスタマイズもできます。

HubSpotで作成したランディングページにフォームを追加したり、タグやURLを使って外部Webサイトに埋め込んだりすることも可能です。また、フォームから収集した情報は、HubSpot CRMに同期され、コンタクトデータベースに自動的に蓄積されます。

ただし、無料版ではフォームにHubSpotのロゴが含まれますので、ロゴをなくしたい場合は有料版にアップグレードする必要があります。

HubSpot CMSのプランや料金は?

HubSpot CMSには、無料プランのほかに「Starter」「Professional」「Enterprise」の3つの料金プランがあります。

それぞれのプランで利用できる機能は異なりますが、今回はオウンドメディアやブログ開設にあたってどのような機能を利用できるのかを中心に紹介します。

Starterプラン

Starterプランは、オウンドメディアやブログ開設に必要な基本的な機能を兼ね備えています。月間契約も可能ですが、年間契約にした場合は10%割引となります。

Starterプラン

機能

・基本的なSEO推奨事項

・複数通貨対応
・支払いツール

・ウェブチャットやフォームからHubSpotロゴの削除

・パーソナライズトークン

・ウェブチャットとEメールによるサポート

料金

年間契約

32,400円

月間契約

2,700円

Professionalプラン

Professionalプランでは、Starterプランの機能に加え、より高度なSEOのアドバイスを受けられるほか、Webサイト上でのコンバージョン(成果)発生までの経緯を分析するレポートの作成機能などが利用可能です。

Professionalプランも、年間契約にした場合には10%割引となります。

Professionalプラン

機能

<Starterプラン+以下の項目が利用可能>

・SEOアナリティクス

・権限セット

・標準的なコンタクトのスコアリング

・A/Bテスト&レポート

・サイトツリー

料金

年間契約

518,400円

月間契約

43,200円

Enterpriseプラン

Enterpriseプランは、Professionalプランよりさらに機能が充実し、本格的にメディア運営を行いたい企業に最適なプランです。ユーザーが1つのID・パスワードでログインできるシングルサインオン機能や、A/Bテストが自動化できる適応型テストといった機能が利用できるようになります。

Enterpriseプランは、月間契約ではなく年間での契約が必要です。

Enterpriseプラン

機能

<Professionalプラン+以下の項目が利用可能>

・シングルサインオン(SSO)

・追加のルートドメイン

・適応型テスト(A/Bテストを自動化)

・ログイン機能によるアクセス制御

・アクティビティのログ記録

料金

年間契約

1,728,000円

月間契約

-

(※Enterpriseプランのみ月間契約なし)

HubSpot CMSの導入をお考えならSEデザインへ

HubSpot CMS Hubは、オウンドメディアやブログ開設に必要な機能やマーケティング活動にも役立つ機能が備わったCMSです。無料プランであれば永久無料で利用が可能なので、まずははじめてみるのがおすすめです。

HubSpot CMSは、企業の課題や使用目的によって活用方法が異なるため、使いこなせるのか不安という方も少なくありません。

SEデザインでは、HubSpotの“Goldパートナー”としてHubSpotCMSの導入支援を行なっています。HubSpotに関するお悩みについて現在無料でご相談を受け付けていますので、お気軽にご相談ください。

新規CTA

関連記事

コンテンツマーケティングで、
ビジネスの効果を最大化しませんか?

もっと詳しく知りたい方

ご質問・ご相談したい方