ランディングページ(LP)とは?基本知識や活用メリットをわかりやすく紹介

公開日:2020-11-10 更新日:2023-05-17 by SEデザイン編集部

目次

ランディングページとは?自社の商品・サービスの売上をアップさせるために、LP(ランディングページ)を導入したいという企業は多いのではないでしょうか。しかし、HP(ホームページ)とはどう違うのか、またどのような構成・デザインにすればいいのかわからない方もいるはずです。

そこで今回は、LPとは何か制作するための構成やデザインなど基礎的な知識を解説していきます。

LP(ランディングページ)とは?

LP(ランディングページ)とは?

はじめに、LP(ランディングページ)の意味と、HP(ホームページ)との違いについて説明します。

LP(ランディングページ)の2つの意味

LPは、2つの意味を持っています。

1つ目は、検索結果やWeb広告などを経由してユーザーが最初に訪れるページのことです。「ランディング=着地」という意味であるため、ランディングページとは「最初に着地したページ」という意味になります。

2つ目は、検索結果・Web広告・SNSなどを経由して訪れたユーザーをダイレクトに商品注文や問い合わせなどのアクションに誘導する、商品・サービスの紹介に特化したページのことです。「LP(エルピー)」とアルファベットで略して呼ばれることが多いでしょう。

Webマーケティングの場面では、一般的に2つ目の意味で用いられることが多いです。本記事では、後者の意味を持つLPに関して紹介していきます。

HP(ホームページ)との違い

HP(ホームページ)とLP(ランディングページ)は混同されがちですが、特徴や目的が異なります。

HPは複数のページにわたりユーザーに情報を提供することを目的とし、LPは1ページに情報が集約されておりユーザーに購入などのアクションを起こさせることが目的です。

LPの特徴に関して

LPの特徴に関してLPをより理解できるように、3つの特徴を紹介していきましょう。

1枚のページでできた縦長レイアウト

LPは、集客から問い合わせ・注文の誘導までを単体でできるよう設計されています。また、1ページにユーザーに知ってもらいたい情報をすべてまとめるため、縦長レイアウトになっていることが特徴です。

たとえると、テレビ番組の通販や営業マンのトークをまとめたようなものです。ユーザーが行動を起こすように、「ユーザーを引き付ける→商品をアピール→商品の購入を後押し」といった順序立てで情報が豊富に掲載されているため、縦に長いページになりやすいのです。

フォーム以外のリンクがない

HPの場合、内部リンクや外部リンクなどのリンクが掲載されています。しかし、LPの場合は注文や問い合わせなどユーザーに行動を起こさせることを目的としており、基本的にフォーム以外にリンクはありません。

1ページ内に情報を絞ることでユーザーをほかのページに移動させることなく、直接的に訴求することができるのです。

インパクトのある派手なデザイン

LPは、商品・サービスを理解し興味を持ってもらえるよう、インパクトのあるデザインが採用されることが多いです。CMやチラシに近いものをイメージしてもらうとよいでしょう。ユーザーに一目で情報を伝えるために、写真やイメージ図などが多く導入されていますまたボタンやフォームも、注文や問い合わせに進みやすいような、目立つデザインになっています。

HPとは違いサイドメニューなどを設置する必要がなく、SEOを意識する必要もないため、レイアウトに制限がなく自由にデザインを決められるという特徴もあります。そのため、チラシ・ポスターのようなデザインで制作ができます。

LP活用の目的

HPをすでに所有している場合でも、別途LPを作成して運用するケースは珍しくありません。LPを活用する目的は、コンバージョンの獲得です。商品の購入や問い合わせ、申し込みなどをゴールとして設計することで、より多くの成果が期待できます。

LPはさまざまな用途に用いられており、領域によって設定するコンバージョンは異なります。BtoC商品の販売促進目的であれば、商品の資料請求や購入がコンバージョンとなるでしょう。採用活動を目的とするLPなら、エントリーの促進がコンバージョンです。

LPを利用するメリット

LPを利用するメリットLPを利用することで得られるメリットを紹介していきます。

CVR(コンバージョン率)が高くなる

CVR(コンバージョン率)とは注文・問い合わせ・資料請求など売上につながるような行動をとったユーザーなど、実際にどのくらい「成果=コンバージョン」につながったか割合を示す指標のことです。LPの一番のメリットは、CVRの向上を狙えるということです。

LPは、インパクトのあるデザインや、コンパクトにまとめられた情報により、うまく活用すればCVRの向上が期待できます。またリンク移動がないことも離脱を防ぐことに貢献しています。

ユーザーが求めている情報が1ページに集約される

HPでは情報が複数ページに分かれているため、ユーザーは目的の情報を自分で探さなければいけません。そのため、時にはユーザーが目的の情報を見つけられず離脱してしまうこともあります。

しかし、LPは1ページにユーザーの求めている情報が全て集約されているため、ユーザーに負担をかけることなく情報を提供することができます。

LPのデメリット・弱点

コンバージョンにつなげやすいメリットがある反面、LPには運用上注意すべきデメリットもあります。

コストがかかる

まずLP作成には当然、制作コストがかかります。自社でWebデザイナーを抱えている場合には、彼らのリソースを割き、コア業務に集中する時間を奪ってしまったり、残業の増大につながったりする可能性があるでしょう。外部に委託して制作する場合も、金銭的なコストがかかります。

LP制作の際には、このようなコストの発生を見越して計画を立て、費用対効果が得られるような企画を検討しなければなりません。

SEO対策に弱い

LPは通常のコーポレートサイトやECサイト、ブログなどに比べ、情報量が少なく、SEO対策に劣る傾向にあります。

LP単体で検索結果上位に食い込むことは難しく、SNSを活用したり、Web広告を活用したりすることで、訪問者の増加を狙わなければなりません。

直帰率が高くなりやすい

LPは1ページに全ての情報をまとめているので、コーポレートサイトなどのように複数ページを回遊するという動きがしずらいでしょう。

LPの内容に興味があるかどうかでコンバージョンが決まるため、直帰率が高くなることを見越した上で、ページをデザインする必要があるでしょう。

LP制作の主な流れとポイント

LPを制作する際の構成やポイントを紹介LPは、ユーザーに商品やサービスのメリットなどを詳しく知ってもらうことで興味を喚起し、最終的には購入や問い合わせへつなげることが重要です。ユーザーがLPを読み進めるごとに、「購入したい!」「問い合わせしたい!」という意欲をどんどん高めていくことが必要となります。

ではユーザーをコンバージョンにつなげるためには、どのようなLPの構成・デザインにすればいいのでしょうか。

なお、以下では具体的なLP制作のプロセスを紹介していますので、詳細なフローを知りたい場合はこちらも参考にしてください。
≫初心者でもわかるランディングページの作り方!LP作成のポイントとは

LP制作の目的やターゲットを設定する

LP制作の際は、目的とターゲットを考えましょう。成果を得るためにはこれらのポイントを具体的にしておかなければなりません。というのも、コンバージョンが不透明な状態でLPを制作すると、訪問者へメッセージを伝えることが難しくなるからです。

また、ターゲット層が具体的でないと、どのような人物を想定してデザインしたりコンテンツを作ったりしていいかが分からず、ページそのものの訴求力が落ちてしまいます。

商品の購入を促すのか、問い合わせを促すのか、ターゲットは若年層か高齢層か、男性か女性かなど、丁寧に詰めていきましょう。

LPの構成を作る

コンバージョンやターゲットが固まったら、構成を作ります。構成を正しく検討することは、限られたページのなか中で的確に情報を伝えたり、印象的なコンテンツを届けたりする上で非常に重要です。

LPの構成にはある程度フォーマットがあるため、それらの仕組みや効果を理解し、取り入れることも求められます。構成の具体的な作成方法については、以下の記事も参考にしてください。
≫LPのワイヤーフレームとは?作り方や成果を挙げるポイント
≫成果が上がる!ランディングページ(LP)構成ポイント解説

ページを組み立てる

構成をうまく固められたら、LPを実際に形にしていきます。LP作成はWebデザイナーやコーダーの手を借りて、通常のホームページ作成と同じプロセスで進めます。

また、コンテンツについてもライターなどの手を借りながら、魅力的なプロモーションができるよう、企画・執筆を進めてることが大切です。

LPデザインをまとめたおすすめサイト4選

LPデザインを制作する際に、参考となるデザインをまとめたサイトを紹介します。

LPアーカイブ

what-is-lp6LPアーカイブは、「カラー」「カテゴリ」「雰囲気」などを選択してLPを検索できるサイトです。質が高く見やすいものが多いので、色使い・ボタンの大きさ・レイアウトなどこだわりのあるLPを見つけられるでしょう。またデザイン性だけでなく、「売れる×クオリティ」を意識したLP制作を行っており、少しでもコンバージョンが上がるように作られたものを提供しています。

SANKOU!

what-is-lp7サイトの形式・コンテンツのジャンル・デザイン・表示方法・アニメーション・カラーなどを指定して、3,000以上のデザイン性が高いLPを見つけられます。「webデザイン制作の参考になる国内のステキなサイト集」として集められたサイトは、どれを見ても異なるクリエイティブなデザインのため目を引くでしょう。

ランディングページ(LP)集めました。

what-is-lp8WEBディレクターの管理人が集めたLPの参考サイトです。統一感があり真似したくなるものだけでなく、少しでもコンバージョンが上がるようなLPも揃っています。10年以上前から継続して運営されており、日々更新されているため、定期的に新しいLPのチェックが行なえるでしょう。

Web Design Clip [L]

Web Design Clip [L]Webデザイナーや開発の方など、Web担当者の直感的なひらめきを刺激するようなアイデア・技術に優れたLPを紹介しています。国内だけでなく、海外のLPも日々更新されており幅広いデザインを見つけられるでしょう。クリエイティブで新しいLPを作成したいと考えている方はこちらがおすすめです。

LPを効果的に運用するためのコツ

LPの作成後は漠然とインターネット上に泳がせておくのではなく、主体的に活用する施策を投下する必要もあるでしょう。以下の運用のコツを確認し、コンバージョンアップに努めてください。

Web広告を活用する

LP運用に効果的なのが、Web広告の存在です。検索エンジンの広告枠にLPを表示するリスティング広告や、Webメディアなどの広告枠に出稿することで、直接流入では得られない潜在顧客をLPに誘導することができます。

SEO対策が難しいLPの弱点を補えるため、積極的に活用しましょう。

公式サイトと連携する

すでに自社のコーポレートサイトや採用サイトなどがある場合には、これらと連携してLPを運用しましょう。SEO対策が進んだこれらのサイトからLPへ流入させることで、LPの集客力の弱さをカバーしながら、特定のサービスや商品の訴求力を高めることができます。

スマホ向けの対策を施す

レスポンシブデザインをLPに取り入れ、スマホからでも見やすいページづくり に努めることも大切です。PC向けにのみデザインを特化させてしまうと、近年増加傾向にあるスマホユーザーの需要を取りこぼしてしまう可能性があります。

スマホからでも見やすいLPに仕上げ、認知向上に努めましょう。

ツールを使って効果測定や改善を継続して行う

LPは一度作ったら終わりではなく、継続的に効果測定と改善を施すことも重要です。便利なのが、ヒートマップツールと呼ばれるサービスで、訪問者がLPのどの部分に注目しているのか、ということが一目でわかります。

よく見られている箇所、見られていない箇所を特定し、有意義な改善に努めましょう。

LP制作でお悩みなら「SEデザイン」にご相談ください!

今回は、LPに関する基礎的な知識を紹介しました。商品やサービスの売上をアップさせたいなら、LPは必要不可欠なものです。しかし、ユーザーの購買意欲を高めるためには構成やデザインなどさまざまな工夫を施してLPを制作する必要があります。

もし、LPのデザインや制作でお困りの方は「SEデザイン」までお気軽にご相談ください

また、LPを効果的に制作・管理できる「Hubspot CMS Hub」というCMSサービスも提供していますので、併せてお問い合わせください。

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▼サイト制作でお困りの方は、ぜひこちらも併せてご覧ください。

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