MEOとは?自分でできるMEO対策やSEOとの違いをわかりやすく解説

公開日:2021-10-21 更新日:2023-11-15 by SEデザイン編集部

目次

スマートフォンの普及によって近年注目を集めているMEO。上手く活用することで店舗や企業の認知度を効率的に高めることができ、見込み客の集客が期待できます。

本記事では、MEOの概要と対策のメリット、デメリットなどについて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

MEOとは?

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MEOはマップエンジン最適化という意味で、「Map Engine Optimization」の略称です。

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録している企業情報や店舗情報を最適化することで、Google検索やGoogleマップ検索において上位表示を目指します。

Googleマップで「新宿 マーケティング」を検した索結果の画像

スマートフォンやインターネットの普及によって、いつでもどこでも簡単にネット検索ができるようになりました。とくにGoogleブラウザでは、「新宿 ラーメン」「銀座 不動産」といったように、場所とキーワードを組み合わせた検索が増加しています。

Googleマップで「新宿 ラーメン」「銀座 不動産」の検索結果

モバイル端末で周辺情報を検索する機会は、今後もさらに増えることが予想されます。そのため、ビジネスの認知拡大や来店促進につながるMEO対策は、多くの企業にとって必須の項目となるでしょう。

MEOとSEO、ローカルSEOの違い

MEOとSEO、ローカルSEOの位置づけを解説した画像

検索結果の上位表示を目指す施策として、「SEO(検索エンジン最適化)」はよく耳にする施策かもしれません。また、地域の情報を検索した時の検索結果を最適化する施策としては「ローカルSEO」という表現も使われます。

MEO、SEO、ローカルSEOは、検索結果最適化という意味では同じですが、厳密には以下のような違いがあります。

MEOとSEOの違い

SEOとMEOはどちらも検索結果での表示順位を上げるための施策です。しかし、これらの手法の目的と実施方法にはいくつかの違いがあります。

MEOの目的は「店舗への来店や電話問い合わせの増加」です。そのための手法としては、「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を最適化して、上位表示する手段があります。

一方で、SEOの目的は、Webサイトや記事コンテンツへの流入を増やし、自社商品・サービスページへの誘導、ご相談や見込み顧客の獲得など多岐にわたります。SEOの手法は、Webサイトの構造やコンテンツ、リンク戦略などを最適化し、検索結果の上位に表示させることです。

MEOとローカルSEOの違い

ローカルSEOとMEOはともに、地域性に重点を置いた検索結果の最適化に取り組む手法です。しかし、その焦点と取り組み方に違いがあります。

ローカルSEOは、地域性に特化したSEOを指します。その戦略は、地域に関連したキーワードの選択や地域情報の提供、地元のリンクの取得など、多岐にわたります。

一方、MEOはローカルSEOの一部であり、そのなかでも地図検索に特化したGoogleビジネスプロフィールの検索評価を向上させることを指します。たとえば、同一キーワードでも地域によってGoogleマップの結果が異なるのは、MEOの影響によるものです。

ローカルSEOという大きな枠組みのなかに、地図検索に特化した対策としてMEOがあるというイメージです。この2つの手法は、ビジネスの地元の認知度と顧客基盤を拡大するための重要な戦略です。

MEO対策する上でGoogleの評価に影響する指標

MEOを自社で進めるにあたっては、Googleマップエンジンが評価する重要な指標を理解することが不可欠です。

Googleの公式ガイドラインによれば、指標は「関連性」「距離」「視認性の高さ(知名度)」の3つで、「有益で関連性が高い」ビジネスを決定する際にこれらが用いられます。

関連性

「関連性」とは、特定の検索ワードに対するサービス・店舗の関連性の度合いのことです。Googleビジネスプロフィールを充実させ、そのなかに適切なキーワードを盛り込むことで、ビジネスの関連性を高めることが可能です。大部分のMEO対策はこの関連性を高めるための施策に焦点を当てています。

たとえば、「ケーキ」と検索した場合には洋菓子店が表示されますが、居酒屋は表示されません。これは、「ケーキ」と関連性が高いのが居酒屋ではなく洋菓子店であるためです。

「ケーキ」の検索結果の画像

まずは、どのキーワードで検索されたいのかを明確にして、対策をしていく必要があります。

距離

MEOは見込み客に対して効果的に情報を発信できるため、効率的な集客を目指せます。

たとえば「新宿 ラーメン」と検索をするユーザーは、該当エリアのラーメン店に行く見込みのあるユーザーです。

Googleマップで「ケーキ」を検した索結果の画像

一般的な検索ユーザーよりも来店の可能性が高く、MEO対策を施すことでGoogleマップ上での検索結果を上位表示でき、見込み客を効率的に集客できます。

視認性の高さ(知名度)

そのビジネスの情報がインターネット上でどれだけ取り上げられているかを示す指標です。Googleの公式ガイドラインでは、「視認性の高さ」と表現されており、「どれだけ広く知られているか」を指すと書かれています。つまり、「知名度」のことといえます。

具体的には、Googleマップ上での星の数や、口コミの件数、ビジネスについて紹介されているブログ記事やSNS投稿の数などがこの「視認性の高さ」に影響を与えます。

たとえば、誰もが知っているような有名なブランドがケーキ屋を出店した場合は、ローカル検索で上位に上がりやすいと考えられるでしょう。

自分でできるMEO対策の具体的方法

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MEO対策には、いくつかの方法が存在します。これらの対策は自社で行うことも可能です。以下で詳しく解説します。

Googleビジネスプロフィールの最適化

Googleマイビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の最適化は、MEO対策の基本中の基本です。できるだけビジネスの情報を充実させるようにしましょう。

対策の一つとして、実店舗内と店舗の外観などの写真や360°ビューを登録することが推奨されています。

特に、NAP情報の統一は重要です。NAPとは店舗名(Name)住所(Address)電話番号(Phone)の情報を指します。たとえば電話番号の表記(0120か03など)や店舗名・住所の表記揺れを防ぐなどして統一することが望ましいでしょう。

NAPの意味を解説する画像

さらに、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)にはオーナー承認が必要であるため、登録方法については次の見出しで詳しく解説しています。

写真や動画の充実化

店舗の風景やスタッフの写真、メニューや商品・サービスの画像など、ビジネスを具体的に表現する写真や動画を積極的に投稿することも効果的なMEO対策となります。

写真や動画は、検索評価に加え、ユーザーが実際に店舗を訪れるかどうかの意思決定に大きな影響を与えます。過度な加工をせず、自然な店内のイメージを作ることで、競合店舗との差別化やユーザーの関心を引く効果が期待できます。

評価や口コミなどユーザーとのコミュニケーション

MEOにおいて口コミは、検索順位を左右する重要な要素の一つです。そのため、自然に口コミが集まるような仕組みを構築する必要があります。

たとえば、口コミ投稿サイトに誘導するQRコードを発行したり、口コミに自動返信ができるSMS機能を使う方法などが有効です。

口コミを投稿してもらった場合、お礼のコメントを返信することも忘れないようにしましょう。口コミへ返信することで、返信を受けたユーザーは「また行こう」とする心理が働くでしょう。

また、仮に悪い口コミを書かれてしまったとしても、真摯に対応することで誠実さを伝えることができます。ただし、Googleのポリシー上、口コミを投稿する時にお礼を渡すのは厳禁とされているので注意が必要です。

定期的な投稿・発信

ビジネスの魅力を伝えるためには、最新情報を積極的に訴求することも重要です。
キャンペーン情報や店舗情報、最新メニューなどを投稿機能を利用して発信したうえで、カテゴリーやキーワードとの関連性を向上させ、来店率を上げていきましょう。

仮に、ブログやインスタグラムで情報発信している場合は、その内容を自動でGoogleマップに投稿する設定も検討できます。

Googleビジネスプロフィールの作成方法

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MEO対策を行うためには、Googleビジネスプロフィールの作成が不可欠です。以下ではその作成方法を具体的に説明します。

アカウントの初期登録

初めに、Googleアカウントを用意してください。その後、Googleビジネスプロフィールのトップページにアクセスし、中央付近にある「今すぐ管理」もしくは右上の「管理を開始」をクリックします。

すでに店舗情報などがGoogleに登録されていれば、その情報を使って簡単に登録が可能です。

Googleビジネスプロフィールのスクリーンショット

Googleビジネスプロフィールは、以下のようなステップで設定することができます。

  • ビジネス名を入力
    実際の会社名、店舗名などのビジネス名を入力します。
  • カテゴリを選択
    ビジネスに当てはまるカテゴリを選択します。カテゴリは、「関連性」に影響するので、的確なものを選びましょう。
  • 詳細情報を入力
    住所や連絡先を登録します。

ビジネスオーナーの申請 

Googleビジネスプロフィールを開始するには「オーナー確認」が必要です。

オーナー確認は、審査によって登録者が実際のビジネスオーナーであることを確認し、第三者がオーナーになりすましてビジネスを登録することを防ぐためのものです。これを行っておくことで、プロフィールを追加または申請する際には、電話、テキスト メッセージ、メール、または動画を用いてオーナー確認を行うことができます。

審査には、上記の選択肢によってさまざまな期間が必要となりますが、通常は約7営業日ほどを見ておくとよいでしょう。

店舗情報の編集 

オーナー確認が完了した後に、店舗情報の編集が可能になります。GoogleマップやGoogle 検索で自店舗を検索し、ビジネスプロフィールにログインして編集します。

また、営業時間や店舗・商品の写真なども更新して、最新の情報が反映されるようにしましょう。

ここで更新したビジネス情報は、Googleの各種サービス上に表示されるまでに、数週間程度かかる場合があります。プロフィールが更新されているかどうかは、Google 検索または Google マップで自社のビジネスの名前と都市名を検索することで確認できます。

まとめ:店舗の認知に効果的なMEO対策をしよう

MEOはGoogleマップ上の最適化を図るための施策で、企業や店舗の認知度を高めるのに効果的です。Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を活用すれば、Googleでの周辺情報の検索やGoogleマップ検索で上位表示されやすくなり、集客効果が期待できます

MEOはSEO対策にも効果があるため、ぜひ実践して店舗の認知度アップと集客に役立てみてください。

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