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「衝動買い体験のDX化」がビジョン!awoo AIの機能や技術、導入事例を解説?

SEデザイン編集部
2022-04-05
2022-04-05
目次

119206558_presentation「衝動買い体験のDX化」をビジョンにawoo Japanが提供するAIサービス「awoo AI」が注目を集めています。今回は、このawoo AIの概要と導入事例、背景にあるAIの仕組みについて解説します。

awoo Japanが提供するawoo AIとは?

まず、awoo Japan株式会社の概要と、同社が提供するEC販売促進サービス「awoo AI」について見ていきましょう。

awoo Intelligence Incは2015年に台湾で設立され、台湾市場においてSEOとEmail配信の分野で業界トップクラスのシェアを誇る企業です(2022年1月時点)。2018年にawoo Japan株式会社として日本法人を設立し、本社として登記変更。2020年から日本市場への本格進出を開始しています。

awoo AIはクラウド上で提供されるAIサービスです。ECサイトの会員データ(会員属性データ、Web履歴、購買データなど)を共有することにより、ハッシュタグや商品詳細ページ、カテゴリーページなどを生成します。生成された情報は、APIを使用してプログラミングすることによりECサイトに表示されます。完全自動運用されるため、人手がかかるなどの心配はありません。

 awoo AIawoo AIが目指すビジョンは「衝動買い体験のDX化」

人間の消費行動には、下図にあるとおり自律的消費と他律的消費、偶発的消費があるといわれます。
1.jpg(画像出典:awoo AI サービス資料

目的買いや指名検索の自律消費と、店員による接客や口コミによる他律消費は合わせて「顕在ニーズ」と呼ばれ、このニーズは百貨店やショッピングモールなどのリアル店舗でもECでも得られます。

しかし、「潜在ニーズ」と呼ばれる、ウィンドウショッピングや未計画な購買(衝動買い)による偶発的消費は、リアル店舗では得られるものの、ECでは構造上不足していて、これまで得られにくかったとされています。

AIの活用により、この衝動買い、偶発的消費のEC上での誘発を目指すのがawoo AIです。

重要なカギは「商品理解」

衝動買いを誘発のためのawoo AIの中核技術は、商品理解AIソリューション(awoo Product Data Platform (awoo PDP))です。

顧客の潜在ニーズを特定するには、顧客の購買動機や商品のどんな特徴に興味を持っているかの特定が必要となります。すなわち、衝動買いを誘発するための顧客理解においては、商品理解が重要なカギとなります。

下図は商品理解の例を示しています。
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(画像出典:awoo AI サービス資料

たとえば、顧客の顕在ニーズが検索や購買から、吸水速乾のTシャツ、スポーツ用サングラス、防水イヤフォンと明らかになったとします。すると、その背後にある購買動機として「ランニングがしたい」とAIが予測し、そこから特定される潜在ニーズとして吸水速乾のソックス、防水腕時計などを顧客へ提案するのです。

 ハッシュタグによりSEOも改善

awoo AIによる顧客への潜在ニーズの提案は、下図の例のようにハッシュタグにより行われます。
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(画像出典:awoo AI サービス資料

上の例では、ハッシュタグは「Tシャツ ボーダー」「カジュアル 夏 カットソー」などが生成されています。ハッシュタグの使用は、特に若年層はSNSなどで一般的なため、高い効果があるとされます。

また、awoo AIはハッシュタグに関連する商品をまとめたカテゴリーページを大量に生成します。たとえば、「Tシャツ ボーダー」のハッシュタグで商品がまとめられたページを作れば、「Tシャツ ボーダー」のGoogle検索で表示される可能性が高まります。
すなわち、ハッシュタグ生成は顧客の衝動買いの誘発だけでなく、SEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)の改善にも効果があるというわけです。

awoo AI導入企業の成功事例

awoo AIは、アパレル、雑貨、ジュエリー、バッグ、下着などの多くの企業で導入されています。そのなかから2021年11月に公開された、ピーチ・ジョン、コメ兵、ARTIDAの導入事例を見てみましょう。

ピーチ・ジョン

『元気・ハッピィ・セクシー』をコンセプトに、女性向けランジェリー、ルームウエア、ボディケアコスメを販売する大手下着通販の株式会社ピーチ・ジョンは、2019年にカタログ誌を休刊し、自社のEC中心のビジネスモデルに転換。そのため、SEO対策による自然検索からの流入増加が課題となっていました。

awoo AIは完全自動運用で、関連部署の手を煩わせることはありません。導入後3ヵ月でインデックス数(検索エンジンがデータベースに登録したページ数)が約4倍に急増し、それにともないクリック数も約5倍に増加。CVR(Conversion Rate、クリック数のうち何割が商品購入や資料請求に至ったか)も約4倍となっています。

コメ兵

ブランド品を中心に日本最大級のリユースショップを運営する株式会社コメ兵は、2020年の緊急事態宣言中に店舗の休業を余儀なくされ、販売活動は急速にオンラインにシフトしました。そこで新たに「サイトの回遊率(1訪問あたりの閲覧ページ数)」が最重要課題となったことから、高精度な自動タグ付けツールを探していました。

awoo AIを導入し、重点カテゴリーからタグ付けを開始すると、導入後1ヵ月で回遊率は約4倍に。その他の指標も軒並み改善し、想像以上の効果が上がっています。自然検索からの流入数も増加して、SEO効果も良い兆しが見えています。

ARTIDA

初のEC特化型のジュエリーブランドとして「ARTIDA OUD(アルティーダウード)」を2018年に立ち上げた株式会社サザビーリーグは、その後の4年間で会員数と売上を順調に伸ばしてきたものの、さらなる売り上げ拡大に向けた「新規会員獲得」と「リピート転換(顧客をリピーターに転換させる)」に苦戦していました。

awoo AIの導入によって、重要課題だった回遊率は約3.6倍、CVRも3倍以上に向上し、「正直ここまで上がるとは思っていなかった」いうほど大きな成果が上がっています。導入前は懐疑的だったPR担当やウェブデザイナーも、現在はawoo AIを高く評価しています。

背景にある自然言語処理と画像認識

awoo AIの背景にあるAIの仕組みは、自然言語処理と画像認識です。awoo AIはこの2つの技術を利用して商品データを解析し、ハッシュタグを生成します。

自然言語処理とは?

自然言語処理とは、人間の話し言葉や書き言葉(自然言語)をコンピュータで解析し、内容を抽出することです。自然言語の文章などの使用法を構造化し、大規模に集めた「コーパス」を使用して、以下のプロセスで処理を行います。

  1. 形態素解析……文章を品詞などの単語に分割
  2. 構文解析……単語同士の関連性を解析
  3. 意味解析……辞書の利用と教師データによる学習で正しい文を解析
  4.  文脈解析……複数の文の関係性を解析

自然言語処理は、日本語入力時のかな文字変換予測や機械翻訳などにも応用されています。

画像認識とは?

画像認識とは、画像に何が写っているかをコンピュータに認識させる技術です。人間や動物の脳神経回路をモデルとしたアルゴリズム「ディープラーニング」により、以下のプロセスで処理されます。

  1. 画像処理……画像のノイズ除去、明るさ・色彩調整、物体の輪郭協調
  2. 画像から情報を抽出……画像の最小単位「ピクセル」のパターンから、画像に何が写っているかを認識
  3. 特定物体認識……事前に学習させた大量のデータから、画像に何が写っているかを特定

自動運転や無人レジ、ヘルスケア、農業など、さまざまなシーンで活用されています。

自然言語処理と画像認識でハッシュタグを生成

awoo AIは自然言語処理と画像認識の技術を利用し、商品データの文章と画像から、ブランドやカテゴリー(Tシャツ、トップス、ユニセックスなど)、特徴(ボーダー、夏、爽やか、カットソー、オーバーサイズ、ストライプなど)、素材(コットン、ウールなど)、カラー(白、黒など)などの情報を抽出します。

そのうえで、独自の情報により効果の高いハッシュタグを抽出します。ハッシュタグは、ユーザーの反応、商品と商品の相関関係、在庫状況などから、学習により常に最適化されるようになっています。

まとめ

2020年に日本市場へ本格進出を開始したawoo Japanが提供するAIサービスawoo AIは、「衝動買い体験のDX化」を目指しています。これまでECでは難しいとされてきた偶発的消費を、AIの利用によって誘発するのです。

すでに多くの企業が導入し、導入企業ではインデックス数やクリック数、回遊率、CVRなどの大幅な向上、およびSEO効果の改善が見られています。

awoo AIの背景となるAI技術は自然言語処理と画像認識です。この2つの技術により、awoo AIは商品データを解析し、顧客の衝動買いを誘発できるハッシュタグを生成します。awoo AIの導入で、EC業界は新たな展開を見せていくのではないでしょうか。

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