YouTube広告の効果的な出し方とは?手順・効果測定ポイントも解説

公開日:2022-04-21 更新日:2022-04-21 by SEデザイン編集部

目次

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YouTubeは世界中で広く使われているメディアです。テレビよりも手軽に見ることができるため、YouTube広告にはより大きな広告効果が期待されています。

この記事では、YouTube広告のしくみや広告の出し方、費用、効果測定のポイントなどを紹介します。

YouTube広告とは?

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YouTube広告とは、動画サイト「YouTube」に表示される動画広告のことをいいます。利用ユーザーは老若男女と幅広いため、高い効果を期待できる広告手段といえるでしょう。

ここではまず、YouTube広告出稿前に知っておきたい概要を解説します。

YouTube広告の仕組み

YouTubeを利用したことがある方であれば、動画が再生される前の動画形式の広告や、画面右上に出てくるバナー形式の広告を見たことがあるはずです。なかには広告内容が気になってWebサイトで検索したり、バナーをクリックしてサイトに移動したりした経験がある方もいるでしょう。

YouTube広告では、再生される動画の内容に合わせた広告が自動的に選ばれて表示されます。たとえば、英会話動画の再生前に英語教材や英会話教室の広告が表示されるのは、英会話を「学びたい」または「興味がある」ユーザーとみなしているためで、英語教材や英会話教室の利用を見込んで広告が表示されているのです。

このようにYouTube広告では、広告を表示させたいユーザーにターゲティングしやすい仕組みになっています。YouTubeは閲覧内容をもとにユーザーの幅広いニーズを把握できるため、出稿先としては絶好のプラットフォームといえるでしょう。

YouTube広告の種類

YouTube広告は、内容や予算によって7種類のタイプから選べるようになっています。

スキップ可のTrueViewインストリーム広告

動画が再生される前後や途中で表示され、5秒経過すればユーザーがスキップ(飛ばす)できる。30秒再生されると課金される。

スキップ不可のTrueViewインストリーム広告

動画が再生される前後や途中に表示され、15秒間はスキップできない。

TrueViewアクション広告

先述のTrueViewインストリーム広告と同じように表示される。動画画面に「詳しくはこちら」といったボタンがあり、興味のあるユーザーが次の行動に移りやすい。

インフィード動画広告(旧:TrueViewディスカバリー広告)

YouTubeの検索結果や関連動画などに表示される。ユーザーが広告をクリックすると課金・再生される。

アウトストリーム広告

Webサイトやアプリに広告バナーとして表示・再生される。モバイル端末専用の広告で、広告面積の50%以上が見える状態で、なおかつ動画が2秒以上再生されると課金される。

バンパー広告

6秒以下の動画広告。モバイル端末に対して優先的に配信され、動画が再生される前後や途中に再生され、スキップできない。表示回数が1,000回を超えると課金される。

マストヘッド広告

YouTubeのページ最上部に表示される。ユーザーがクリックすると、ランディングページに移動する。Google担当者に連絡して広告枠を予約することが必要。

それぞれ表示の制限や課金のルールが異なるため、用意する動画や広告したい商品やサービスの特徴などを十分に検討し、適切な種類の広告タイプを選ぶ必要があります。

YouTube広告の費用

YouTube広告では、ほかの媒体と違って低価格から広告を出せます。予算に応じた広告が可能なので、まずは1,000円のトライアルを試して使用感を把握してから予算を増やす、という方法をとっている企業も多いようです。

YouTubeでは、ユーザーが広告を自発的に視聴した場合だけという方針で広告を表示するため、設定した料金以上に多額の料金が発生する心配がありません。

費用の発生方式は、次の3タイプです。

  • インプレッション型
    ユーザーが広告動画を一定の時間以上視聴すると料金が発生する。

  • クリック型
    ユーザーによって広告がクリックされ、ランディングページへ移動したり静止状態の動画を再生したりすると料金が発生する。

  • その他
    上記2タイプに分類されないタイプ
    (例:出稿予約制のマストヘッド広告では、固定の日別単価制または固定のインプレッション単価制で料金が決定される)

YouTube広告には審査がある

YouTube広告はGoogle広告の一つでもあるため、実際に配信される前に内容が審査されます。審査の多くは申請から1営業日以内に完了し、通過するとステータスが「有効」に変わって広告が配信されます。

ただし、次のようなGoogle広告のポリシーに違反しているとみなされると、ステータスが「不承認」となって配信はされません。

・動画広告の長さ
スキップ不可のTrueViewインストリーム広告動画が15秒を超えている場合など

動画広告の画質
動画に粗悪な音質、判別できないテキスト、不鮮明な画像が含まれている場合

・著作権
著作権ポリシーに違反している著作物が含まれている場合

配信するためには、違反部分を改善して再度申請します。

YouTube広告を効果的に出すポイント

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実際にYouTube広告を出すときは、より効果的に出したいものです。そのためには目的に合った種類の広告タイプを選び、効果的な構成の動画を作成する必要があります。

広告タイプ別にいうと、それぞれ次のようなポイントをおさえることが大切です。

  • TrueViewインストリーム広告
    はじめの5秒にユーザーの目を惹きつける映像やメッセージを組み込み、ユーザーの離脱やスキップを防ぐ。

  • インフィード動画広告
    動画検索したユーザーの目を惹くようなテキストを表示タイトルに含める。

  • バンパー広告
    6秒内にPRしたい商品・サービスの特徴的な内容を含め、インパクトを与える。

  • アウトストリーム広告
    他社商品やサービスとの違いや特徴を全面的に打ち出し、優れている点をアピールする。

  • マストヘッド広告
    効果的に活用するための方法をGoogle担当者と相談し、助言を受けながら詳細を決定する。

出稿時はPRする商品やサービスに対して、その広告タイプが適切かどうか確認することも重要です。最終的にユーザーからどう見えるか、アクションしたくなるかどうかも予想しながら広告タイプ選ぶ必要があります。

YouTube広告の出し方

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ここでは、実際のYouTube広告の出し方を解説します。

YouTube広告の出し方は、「動画を作成してGoogle広告に申し込む」という至ってシンプルな手順です。だからこそ、動画の構成やインパクト、商品やサービスに適した広告タイプを選ぶといった各要素が、広告効果を大きく左右する重要なポイントになってきます。

動画を作成してアップロードする

動画の作成に際し、今ある商品やサービスの動画を利用することは可能ですが、内容や構成によってはあまり適切でない可能性があります。そのため、できる限りYouTube広告の目的を明確にし、適切な動画を作成するのがおすすめです。

利用する映像や画像、音声、音楽には、コンセプトや目的、広告タイプに適したクオリティの高いものを用意しましょう。

たとえばインストリーム広告なら、最初の5秒に商品やサービスの名前を盛り込むなど、広告タイプに適した構成になるように編集します。編集には、できるだけ質の高い動画編集ソフトを使うことが大切です。広告を変更する際に作り替えやすい、操作性がよくて機能にも柔軟性があるソフトを選びましょう。

動画の完成後は、Googleアカウント(無料アカウントで可)でYouTubeチャンネルを作成します。YouTubeサイトのプロフィール画面をクリックしてYouTube studioを開き、作成した動画をアップロードしましょう。

Google広告に申し込む

次に、広告を掲載してもらうようGoogle広告に申し込みましょう。YouTubeはGoogleの子会社であるため、YouTube広告もGoogle広告に申し込む必要があります。

Googleの検索メインページ右上にあるメニューの中から「Google広告」をクリックし、表示される画面右上の「ログイン」をクリックしてログインするか、「今すぐ開始」をクリックして手順を進めましょう。

新しいキャンペーンを作成する

申し込みを開始すると次に現れるのが、「新しいキャンペーンを作成」というページです。ここからは画面の指示に従い、必要な項目を選んだり入力したりして申し込みを進めます。指示が細かすぎると感じるならば、「エキスパートモードに切り替える」をクリックしてみましょう。

お試しで簡単に設定したい場合などは、目標は「目標を設定せずにキャンペーンを作成する」を、キャンペーンタイプは「動画」を選ぶとよいでしょう。そのほか、ユーザー属性やキーワード、トピックなどを絞り込み、予算や配信日、費用、ターゲットユーザー、支払い情報などを設定します。

動画広告の詳細を設定する

最後に配信する動画を設定します。まず、先程アップロードした動画をURLかタイトルで検索して指定します。選択できる広告タイプが表示されるため、希望するものにチェックを入れましょう。

次に、移動先URLを指定した後にプレビューを確認しますが、これはパソコンとスマートフォンで別に指定することもできます。そのほかの詳細入力が終われば、あとは最終確認で「キャンペーンに進む」をクリックして設定完了です。

定期的にYouTube広告の効果を測定する

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YouTube広告を出したからといって、必ず思うような効果が得られるわけではありません。出稿後も定期的に効果を測定しながら必要に応じて改善し、より効果的な広告にしていく必要があります。その際に重要なのが、「どの指標をどう評価するか」です。

ここでは、YouTube広告における効果測定の重要性と、測定時の指標について解説します。

効果測定の重要性

いくら狙いを定めて綿密に立てた広告プランであっても、狙いどおりの効果を得られないことがあります。とはいえ、何の根拠もなく変更すると、さらに狙いから外れてしまう可能性もあるため危険です。

そのため、YouTube広告ではあらかじめ広告の目標達成のためにどんな指標が必要かを定め、コンセプトと設定した指標にズレがないかを確認する必要があります。

効果測定には、Googleアナリティクスを使うと便利です。Googleアナリティクスは、自社サイトへの訪問数や資料請求、商品やサービスの購入などを明確な数値で示してくれます。

効果測定で確認すべき指標は目的ごとに異なる

測定しようとすると、その指標の種類や数に圧倒されるかもしれません。しかし本来効果とは、目的に沿って測定されるものであるため、目的ごとに確認すべき指標は異なります。

公開しているYouTube広告に対してユーザーがどのように反応したかを確かめることも同様で、効果測定で確認すべき対象は、目標の達成度を確認できる指標です。

ここでは目標ごとに異なる、効果測定に必要な指標について解説します。

認知度を高めたい場合

商品・サービスの認知度アップが目標であるならば、広告動画の視聴回数やユニークユーザー数、ブランド認知度などを指標にするとよいでしょう。

認知のきっかけとなるユーザーの検索結果からの動画視聴がカウントされるため、広告にまったく興味のないユーザーをどれだけ新規顧客にできるかの判断材料にできます。

購入を検討してもらいたい場合

ユーザーに購入を検討してもらうためには、具体的な情報を提供する必要があります。この場合の効果測定として参考にできるのは、視聴率や再生時間、ブランド認知度、比較検討、関心度などです。

これらの指標は、広告内容がターゲット層のニーズに適しているか、認知以上の購入検討に至っているかを判断するための判断材料になります。

ユーザーの行動を促したい場合

ユーザーが実際に商品やサービスの購入に至ったかどうかを判断するための指標としては、クリック数やアクション数、登録数、売上、購入意欲などが適しています。

また、コンバージョンにつなげる手段としては広告動画の効果測定だけでなく、ランディングページの充実や購入ボタンの場所などを最適化する必要もあるでしょう。広告から購入までの全体的な流れにおいて、雰囲気やデザインに違和感がないように配慮することが求められます。

YouTube広告は目標で出し方を決めよう

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YouTube広告は、ユーザーが閲覧する動画の内容からユーザーの興味・関心の対象を予測しやすいため、ターゲットユーザーに的確に広告を届けやすいという特徴があります。

さまざまな企業が採用している広告手法ですが、効果的に広告するためには、明確な目標とコンセプト、それに沿った動画の作成、広告タイプなどの慎重な検討や決定が必要です。また、出稿後は定めた指標から効果を測定し、改善してより効果を高める必要があります。

YouTube広告を活用する際は、しっかりと目標を定め、効果を確認できる指標を測定し、より効果的な広告になるよう日々改善していきましょう。

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