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HubSpotは企業の営業・マーケティング活動の一元化を支援するCRMプラットフォームであり、機能の一部としてブログ機能も備えています。
HubSpotの導入を検討中、またはHubSpotを導入したばかりの企業担当者の中には、「HubSpotを使って効率的にブログを運営する方法などを知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、HubSpotのブログ機能の概要や特徴、利用するメリット、使い方などを解説します。
HubSpotのブログ機能とは?
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はじめに、HubSpotの概要やHubSpotが持つブログ機能の特徴について解説していきます。
HubSpotの概要
HubSpotとは、マーケティングや営業を行ううえで必要なソフトウェアなどを一式備え、世界120ヵ国以上で18万社を超える企業に活用されるCRMプラットフォームのことです。
CRMとは「Customer Relationship Management」の略であり、顧客情報を適切に管理して顧客との関係性の強化を図るための取り組みやツール・システムを指します。
HubSpotは無料でも利用でき、顧客に関わる一連の業務を集約できます。そのため、以下のような企業はHubSpotの導入に向いているといえるでしょう。
- CRMツールやMAツールが未導入の企業
- ツールにかかるコストを抑えたい企業
- コンテンツマーケティングやSEO対策に注力したい企業
- 潜在顧客の獲得から育成まで一貫した顧客管理を行いたい企業
HubSpotのブログ機能の概要
HubSpotは、おもに以下の機能に分かれています。
- Marketing Hub(マーケティングオートメーション(MA)ソフトウェア)
- Sales Hub(営業支援CRMソフトウェア)
- Service Hub(カスタマーサービスソフトウェア)
- Content Hub(コンテンツマネジメントシステム)
- Operations Hub(オペレーション支援ソフトウェア)
本記事で解説するブログ機能は、上記の「Content Hub」に含まれる機能です。Hubspotのブログ機能では、おもに以下の項目を実現できます。
- ブログコンテンツの作成
- Web検索やSNSからの見込み顧客の獲得
- ブログ記事へのCTA(Call-To-Action)の設置によるユーザー登録の促進
- 公開したブログ記事の分析
HubSpotのブログ機能を使うことで、簡単にブログ記事の作成やCTAの設置ができ、ターゲット顧客の流入・獲得が期待できます。
HubSpotのブログ機能を利用するメリット
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続いて、HubSpotのブログ機能を利用するメリットはおもに以下の6つがあります。
- ブログの作成作業を効率化できる
- SEO対策を行いやすい
- ブログ内容の分析が可能
- レスポンシブデザインに対応している
- ブログの来訪者に対して個別にアプローチできる
- SNSと自動的に連携することが可能
ブログの作成作業を効率化できる
HubSpotのブログ機能を利用することで、効率的なブログ記事の作成が可能です。企業内でブログを運営する場合、複数人の担当者で運営するケースも多いでしょう。
HubSpotのブログ機能では、ブログの下書きへの直接的なコメント追加やブログへのフィードバックの共有ができるため、担当者間で円滑なコミュニケーションを図れます。また、複数人のユーザーで共同編集を行える点も便利です。
他にも、画像の挿入や関連リンクの追加、スマホ・タブレット・パソコンなどの各デバイスでのプレビュー確認もできます。
SEO対策を行いやすい
HubSpotのブログ機能を使うことで、SEO対策を行いやすくなります。
たとえば、HubSpotのブログ機能では、SEOを最適化するための推奨事項をリスト形式で一覧化してくれます。リストには実施すべき内容だけでなく、対象ページへのリンクも表示されるため、改善箇所を容易に判断することが可能です。
SEOについて詳しくない担当者でも、HubSpotのブログ機能が提示するリストに従ってブログを作成することで、SEOに強いブログ記事の作成ができます。また、担当者のスキルに依存せずSEO対策を行えるようになるため、属人的なブログ運営を解消するきっかけにもなるでしょう。
HubSpotのブログに搭載されたSEO機能を使えば、質を担保しつつ、ユーザーにとって価値の高いコンテンツを提供しやすくなります。
ブログ内容の分析が可能
HubSpotのブログ機能では、ブログ記事の内容を分析する機能も備えています。
ブログ内容のページアナリティクス分析機能により、PV(ページビュー)数やコメント数といったデータを定量的に確認することが可能です。
たとえば、WordPressなど他のツールを使用する場合、ブログの分析をする際はGoogleアナリティクスなどのWebアクセス解析ツールを導入する必要があります。一方で、HubSpotのブログ機能であれば、他のツールを追加で導入しなくてもHubSpot内で一貫してブログの作成や分析を行うことができるのです。
レスポンシブデザインに対応している
HubSpotのブログ機能は、レスポンシブデザインに対応している点もメリットです。そのため、手動で設定を行わなくても、スマホ・タブレット・デスクトップの各デバイス環境で最適な表示を行えるようになります。
とくにスマホの利用者が増えている近年では、スマホでの閲覧用にレイアウトが最適化される「モバイルファースト」はユーザー体験の向上において重要です。
HubSpotのブログ機能は、無料プラン・有料プランのいずれにおいても豊富なデザインテンプレートが用意されています。デザインテンプレートを利用することで、自動的にレスポンシブデザイン対応となるため、利用者が難しい設定などを行う必要はありません。
ブログの来訪者に対して個別にアプローチできる
HubSpotのブログ機能を使えば、ユーザーがブログに来訪した際、すでにコンタクト情報があるユーザーを個別に識別することも可能です。他のツールでは、ブログの来訪者の年齢層や性別といった簡単な顧客属性は識別できるものの、それぞれのユーザーを個別に識別することは容易ではありません。
個々のユーザーの識別は、CRMプラットフォームであるHubSpotならではのメリットといえます。
HubSpotであれば、個別のユーザーに対して、特定ブログの閲覧などトリガーを設定することで、ステップメールを送ることも可能です。それにより、リード顧客の把握・育成の効率化にもつながるでしょう。
SNSと自動的に連携することが可能
SNSとの自動連携機能によって、ブログの公開タイミングでSNSへの投稿も自動的に行える点もメリットです。社内で複数のSNSアカウントを運用している場合は、SNSアカウントごとに別々の公開日時を設定することも可能です。
ただし、HubSpotで作成したブログ記事をSNS上でシェアしたい場合は、無料プランでは対応していないため、有料プランに加入する必要があります。
【無料版でも可能】ブログの移行方法
すでに他のツールでブログを運営している企業でも、無料でHubSpotのブログに移行可能です。ここでは、HubSpotへのブログの移行方法として、以下の2パターンを解説します。
- WordPressブログからHubSpotへ移行する場合
- 他のブログからHubSpotへ移行する場合
1.WordPressブログからHubSpotへ移行する場合
WordPressブログからHubSpotへ移行する場合は、「WordPress Connect」を使用したインポートが効率的です。ブログのホームページのURLを指定することで、簡単にHubSpotへ移行できます。
仮に、インポート中に問題が発生した場合は、スマートコピーを使用したインポート方法も有効です。スマートコピーでは、ブログのテンプレートの構造を読み取ることができます。
WordPress Connect・スマートコピーのいずれの方法でもうまくできない場合は、ブログコンテンツをHubspotが提供しているサンプルCを元にデータを作成し、手動でインポートする必要があります。
詳細は公式が発表している情報をご参照ください。
スマートコピーを使用してCMSからブログをインポートする
ブログをCSVファイルとしてHubSpotにインポートする
2.他のブログからHubSpotへ移行する場合
WordPress以外のブログから移行する場合は、WordPress Connectが使用できないため、スマートコピーを使用したインポート方法が効率的です。
スマートコピーでのインポート中に問題が発生した場合は、ブログコンテンツをCSVファイル形式にして手動でインポートする必要があります。なお、「Squarespace」のブログを移行する場合は、CSV形式だけでなくXMLファイル形式も使用可能です。
HubSpotでブログを作成・公開する流れ
本章では、HubSpotでブログを作成・公開する方法について、以下の流れに沿って解説していきます。
- ブログページへの基本情報の設定
- モジュール・ブログ記事の作成
- ブログ公開前の設定・ブログ公開
1.ブログページへの基本情報の設定
まずはブログページへの基本情報の設定をしていきます。
【一度もブログを開設したことがない人】
HubSpotの設定画面より、「マーケティング」→「ウェブサイト」→「ブログ」を選択し、画面右上の「作成」を押下してください。
画面に従って、ブログタイトルやURLの指定、メタディスクリプションの設定でブログの基本情報を入力します。
ブログの基本設定の後、ブログのテーマを選択します。
マーケットプレイステーマで好みのテーマを選択できるだけでなく、自社のオリジナルテーマを活用することができます。
「新しい記事を作成する」のボタンを押し、記事編集画面に移ります。
【すでにブログページを開設済みの人】
HubSpotの設定画面より、「マーケティング」→「ウェブサイト」→「ブログ」を選択し、画面右上の「作成」を押下してください。
なお、無料でHubSpotのブログ機能を使う場合、ブログページ数の上限は100です。
有料プランから無料プランへダウングレードする場合は、ブログページ数が100以内になるよう整理する必要があるため注意しましょう。
また、それ以外にも製品内で制限事項が設けられている可能性もあるため、詳細についてはHubSpotの公式サイトをご確認ください。
Hubspot製品・サービスカタログ
2.モジュール・ブログ記事の作成
ブログページへの基本情報の設定ができたら、モジュール・ブログ記事の作成を行っていきます。
ブログ記事を編集する場合は、対象の投稿を選択して編集をクリックします。
ブログのタイトルやURL、テンプレート、投稿言語などの編集ができます。また、作成画面では、目次・見出し・本文の作成やCTAの設置などが可能です。
Googleドキュメントでブログ記事を作成している場合は、HubSpotにインポートすることもできます。Googleドキュメントをインポートする際は、対象のGoogleドキュメントのファイルを選択する方法とURLを指定する方法の2パターンがあります。
今回は、直接ブログエディターで読み込む場合について解説します。
コンテンツエディターで、「ブログコンテンツ]をクリックします。ツールバーの「詳細」ドロップダウンメニューから「Google Docをインポート」を選択することで流し込みが可能です。
3.ブログ公開前の設定・ブログ公開
ブログ記事の作成ができたら設定を確認し、ブログを公開しましょう。
ブログ編集画面の右上にある「設定」ボタンを選択すると、モーダルウィンドウが開きます。
ブログのタイトルやURL、メタディスクリプション(ページコンテンツの要約)を入力・再確認します。ブログの顔となるサムネイル設定も忘れずに行うようにしましょう。
URLは、ドロップダウンメニューから使用ドメインを選択します。また、URLでは任意のサブディレクトリを設定することも可能です。
また、ブログを公開する前には、各種デバイス表示でプレビュー確認をしておくとよいでしょう。
ブログの内容やレイアウトに問題がないことを確認したら、「公開」ボタンよりブログ記事を公開します。「公開しますか?」というメッセージが表示されるため、問題なければ「今すぐ公開」をクリックして公開完了です。
まとめ:HubSpotでブログを効率的に作成しよう
HubSpotは、企業のマーケティングや営業に必要な機能を一式備えたCRMプラットフォームであり、ブログを効率的に作成・公開するための機能も備えています。HubSpotのブログ機能を使うことで、ブログ作成の効率化やSEO対策、記事の分析、ユーザーへの個別アプローチなどが可能です。
現在WordPressなど他のツールでブログを運営している企業でも、無料でHubSpotに移行できます。HubSpotで営業やマーケティングに関する情報を一元管理し、効率的なリード顧客の獲得や育成につなげていきましょう。
SEデザインでは、HubSpotの認定パートナーとして、HubSpot導入・活用支援サービスを提供しています。HubSpotの導入を検討中の方、HubSpotの詳細な活用方法を知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。