効率的なインバウンドマーケティングに欠かせないHubSpotの「Marketing+」
更新日:2024-10-11 公開日:2024-06-28 by SEデザイン編集部
現代のビジネス環境において、効果的なマーケティング戦略の実行は企業の成功に不可欠です。しかし、多くのマーケティング担当者は日々、複雑化するデジタルツールの管理、限られた社内リソース、そして変化する顧客ニーズへの対応に苦戦しています。
こうした課題に直面しながら、持続的な成果を出し続けることは容易ではありません。しかし、マーケティングツールの進化により、これらの課題を解決する新たな選択肢が登場しています。
HubSpotが提供する「Marketing+」は、これらの課題を包括的に解決し、貴社のマーケティング活動を効率化する革新的なソリューションです。私たちは、この「Marketing+」の導入と活用を支援し、お客様のマーケティング活動の最適化をサポートいたします。
- MAツールとCMSツールがうまく連携できず効率が悪い
- 社内リソースが足りず思うような活動ができていない
- 現在使用しているツールが使いにくく運用しづらい
これらの悩みを抱えるマーケティング担当者の皆様に、知っていただきたいのが、HubSpotの「Marketing+」です。Marketing+は、効率的で効果的なマーケティング活動を実現し、顧客中心のアプローチを可能にします。
本記事では、このソリューションについて詳細にご紹介し、その活用方法や導入支援について説明いたします。「Marketing+」を通じて、より効果的なマーケティング活動の実現をお手伝いできれば幸いです。
マーケティング担当者が直面している“4つの壁”
多くのマーケティング担当者が、日々感じている共通の悩みがあります。
これら“4つの壁”は、効果的なマーケティング活動を妨げ、ビジネスの成長を停滞させてしまうかもしれません。
1つ目の壁:データ分析と活用の課題
MAツールとCMSを別々に導入していたり、複数のツールを使っていたりする企業は多いでしょう。さまざまなツールを駆使することで取得できるデータの幅も広がりますが、異なるツールやプラットフォームにデータが散在し、統合的な分析が困難になるという課題もあります。
データの一元管理が難しく、情報の整合性を保つのに多くの労力をかけているようでは、本来マーケティング活動に使えるはずのリソースを無駄にしていることになります。
2つ目の壁:社内リソースの不足
特に中小企業では、マーケティング部門のリソースが限られていることがよくあります。「一人マーケター」という言葉が身近になりつつあることからも、その状況が把握できます。
人員や予算の制約により、必要な施策を十分に展開できないケースは少なくありません。リソースが足りないことで、施策の実行や効果測定、改善のサイクルを適切に回すことが難しいのも現状です。
3つ目の壁:MAツールへの関心と導入への不安
多くのマーケティング担当者は、MAツールの重要性を感じています。しかし、その導入には不安も伴います。
MAツールは実に多くの種類があるため、その中から自社に合うものを選ぶのはかなり労力が必要な作業です。さらに、機能が豊富なことが理解をより難しくし、導入後の運用に不安を感じる方も多いようです。
4つ目の壁:CMSの使いにくさ
既存のCMSツールに対する不満も多く聞かれます。直感的でないインターフェースや複雑な操作方法により、コンテンツの更新が滞りがちになる企業も少なくありません。
これらの課題は、多くの企業のマーケティング活動を妨げ、成長の機会を逃す原因となっています。特に、限られたリソースの中で効率化を図るために導入したツールが煩雑だったり、連携がうまくいかずにかえって非効率になってしまったりすることは、本末転倒です。次の章では、これらの課題を解決するHubSpotの「Marketing+」について詳しく見ていきます。
インバウンドマーケティングに最適な「HubSpot」とは
HubSpotは、顧客中心のフロントオフィス活動を実現する統合プラットフォームです。顧客管理のCRMを中心に、マーケティング、インサイドセールス、セールス、サポートといったフロントオフィス活動の統合管理を可能にするソフトウェア群で構成されています。
【各ソフトウェアと機能】
- Marketing Hub:リード獲得、育成、コンバージョン最適化などの機能を提供
- Sales Hub:案件管理、商談トラッキング、メール追跡などの機能を提供
- Service Hub:チケット管理、知識ベース、カスタマーフィードバック収集などの機能を提供
- Content Hub:ウェブサイト構築、コンテンツ最適化、SEO対策などの機能を提供
- Operations Hub:データ同期、ワークフロー自動化、データ品質管理などの機能を提供
ここでは、HubSpotのおもな特徴を4つ紹介します。
HubSpotは世界シェアNo.1のMAツール
Datanyzeのデータによると、HubSpotは市場シェア36.14%を占めており、マーケティングオートメーション分野でトップの地位を維持しています。
2位のOracle Marketing Cloud、3位のWelcomeがいずれもシェア率7.53%であることから、HubSpotのシェアは圧倒的であることが分かるでしょう。
世界中の多くの企業がHubSpotを選択していることは、その信頼性と効果の高さを示しています。
HubSpotは直感的なUIで使いやすいと評判がいい
ITreviewの評価によると、HubSpotは「使いやすさ」のカテゴリーで4.4点(5点満点)を獲得しており、ユーザーから高い評価を得ています。
直感的なインターフェースにより、技術的な専門知識がなくても効果的に使用できます。ドラッグ&ドロップ機能や豊富なテンプレートにより、ページやメールの作成が簡単です。
HubSpotでは顧客との接点をすべて一元管理できる
HubSpotのツールは、永年無料で使えるHubSpot CRMを基盤に、Marketing Hub、Sales Hub、Service Hub、Content Hub、Operations Hub、Commerce Hubが統合され、顧客とのすべての接点を一元管理できます。
マーケティングからセールス、カスタマーサポートまで、顧客のライフサイクル全体を通じて一貫したアプローチが可能です。各ソフトウェアが連携されているため、部門間のデータ共有やコミュニケーションが円滑になり、業務効率が向上します。
HubSpotは費用対効果が高く導入しやすい
ITreviewの評価では、「コストパフォーマンス」のカテゴリーで4.1点を獲得しており、投資に見合う価値を提供しています。無料版から始められるため、小規模事業者でも導入しやすく、成長に合わせてスケールアップが可能です。
HubSpotの「Marketing+」でできること
Marketing+とは、HubSpotのMarketing HubとContent Hubを組み合わせた、マーケティングに最適なソリューションです。ターゲットを惹きつけて信頼関係を築き、セールス担当者が期待するリードに育成するための機能が充実しています。
HubSpotのMarketing+で活用できる機能の一部を紹介いたします。
機能1.メールマーケティング
HTMLやCSSの知識がなくても、簡単にメールを作成・配信できます。使いやすいHTMLメールの雛形が用意されており、編集も容易です。
機能2.ダッシュボード/レポート作成
各マーケティング施策の効果測定を一元管理・可視化できます。100以上のレポート雛形が用意されており、レポート作成も効率的に行えます。ひな形を使用しないカスタムレポートの作成ももちろん可能です。
機能3.ランディングページ(LP)・フォーム・ブログの作成
直感的な操作でLP、フォーム、ブログを簡単に作成できます。デフォルトテンプレートを活用してページ作成を効率化できます。A/Bテストも簡単に設定可能です。
機能4.マーケティングフローの自動化
フォーム登録や顧客の行動に応じて、自動的にメール送信などのアクションを実行できます。顧客のステータスに応じて次のアクションを切り替えるなど、柔軟な設定が可能です。
※ワークフロー機能は「Marketing Hub Proプラン」以上で使用可能です。
機能5.Webサイトの作成・管理
HubSpotでは、さまざまなテンプレートが用意されています。お好みのデザインをそのまま使うことも、改変して使用することも、一から制作することも可能です。
ドラッグ&ドロップの操作で、簡単にWebページを編集できるほか、テーマを設定することで、開発者に依頼することなく、CSSの知識なしでサイト全体の一括修正が可能です。
機能6.リード獲得のための機能
フォームやポップアップフォーム、Webチャットを通じて効果的にリードを獲得できます。
機能7.SEO改善推奨機能
Webサイト全体のページを最適化するための推奨事項が自動で提示されます。また、Google Search Consoleとの連携により、詳細な検索結果データを得られるようになります。
これらの機能を活用することで、効果的なインバウンドマーケティングを実現し、潜在顧客の集客からリード獲得、育成まで一貫したマーケティング活動を展開できるようになるでしょう。
HubSpotの導入・活用事例
ここまでHubSpotの「Marketing+」の機能について紹介してきました。HubSpotを導入した場合のイメージをもう少し膨らませていただけるよう、ここでは、SEデザインがHubSpotの導入・活用を支援させていただいた企業様の事例をご紹介いたします。
事例1.IT企業のマーケティング活動最適化
あるIT企業は、運用型広告を中心にリード創出を行っていましたが、CPA(顧客獲得単価)が高騰し、コスト効率が低下していました。また、広告運用、Web制作、ツール導入をそれぞれ別のベンダーに依頼しており、管理が煩雑で一貫性が保てないという課題がありました。
サービスサイトを起点としたマーケティング活動を包括的にサポートし、集客、リードジェネレーション、MA運用、レポーティングを統合しました。これにより、自然流入が3倍に増加し、安定したリード創出が可能となりました。
事例2.輸送業のオンラインチャネル確立
ある輸送業の企業は、おもにオフラインでリードを獲得していましたが、オンラインでの顧客獲得に課題を抱えていました。マーケティングとセールスの各プロセスが不明確で、管理が難しい状況でした。
そこで、インバウンドマーケティングの構築とHubSpotの導入を行い、オンラインマーケティングチャネルを確立しました。これにより、サイトのトラフィックを9倍に増加し、安定したリード創出が実現しました。
事例3.人材サービス業のインバウンドマーケティング基盤構築
ある人材サービス業の企業は、見込み顧客の情報を多く保持していたものの、その情報を効果的にマーケティングやセールス活動に活かせていませんでした。
そこで、HubSpotによるインバウンドマーケティングの基盤を構築し、顧客情報を一元管理できるようにしました。リードナーチャリングの設計を行い、HubSpotを活用した効果的なリードナーチャリング活動が行えるようになりました。
事例4.SEデザインのマーケティング・セールス活動
SEデザイン自身も、HubSpotを活用したマーケティング・セールス活動によって成果を上げています。
HubSpotを活用した活動を行った1年間で、自然検索によるサイト訪問者数は8倍以上、Webサイトからの獲得リード数は3.3倍、Webサイトで獲得したリードの商談化数は4.67倍に増加しました。
弊社のHubSpot導入・活用支援サービスについて、詳しくは以下のサービス紹介ページをご覧ください。
SEデザインが選ばれる理由
私たちSEデザインは、BtoBを中心としたコンテンツマーケティング支援を行う会社です。35年以上にわたる取引実績を持ち、出版業で培ったコンテンツ制作のノウハウを活かしてお客様のマーケティング活動をサポートしています。ここでは弊社の特徴・強みについて紹介いたします。
HubSpotの日本進出当初からのパートナー
当社は、HubSpotが日本に進出した当初からパートナーとして協力関係を築いており、HubSpotの活用に関する豊富な経験と知識を有しています。これにより、お客様のHubSpot導入からその後の運用まで、きめ細かなサポートを提供することが可能です。
外資系大手IT企業を中心とした取引実績
外資系大手IT企業やIT関連企業を中心に、35年以上にわたる多くの取引実績があり、技術的な内容やお客様の要望を適切に理解し、効果的なマーケティング戦略に落とし込む力を持っていると自負しております。
また、戦略立案から実施、効果測定まで一貫した支援体制を整えており、お客様のマーケティング活動全体を包括的にサポートしています。
まとめ:HubSpotでインバウンドマーケティングを強化しよう
本記事では、多くの企業が直面するマーケティングの課題と、それを解決するためのツールとしてのHubSpotの可能性について紹介してきました。HubSpotは、世界で最も利用されているマーケティングオートメーションツールとして、直感的な操作性と高度な機能を兼ね備えています。
マーケティング、セールス、カスタマーサポートの統合管理を可能にするHubSpotは、企業のフロントオフィス活動を効率化し、顧客とのより良い関係構築を支援します。実際に、多くの企業がHubSpotを導入することで、リード獲得の増加、マーケティング活動の効率化、顧客データの有効活用などの成果を上げています。
HubSpotの導入は、単なるツールの変更ではなく、企業のマーケティング戦略全体を見直し、最適化する機会でもあります。SEデザインは、長年の経験と専門知識を活かし、お客様のHubSpot導入とその後の活用を全面的にサポートいたします。
HubSpotの詳細な機能についてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ下記の資料をご覧ください。この資料では、HubSpotの各機能の詳細な説明をより深くご提供しています。