サービス詳細
AIコンサルティング・サービスとは
IBMが提供する「AIコンサルティング・サービス」は、生成AIをはじめとする最先端の人工知能技術を企業の業務やビジネスモデルに適用し、変革を実現するための総合支援サービスです。
戦略立案から導入、運用までを包括的にカバーし、AIの活用による価値創出を最大化します。特に、IBMの業界知見と豊富な導入実績を基盤に、企業ごとに最適化されたソリューションを提案する点が特徴です。

出典:AIコンサルティング・サービス
AIコンサルティング・サービスの強みや特徴
経営戦略に合わせたAI戦略立案とガバナンス体制構築
AIを企業に導入する際に重要なのは、単なる技術導入ではなく、経営戦略と整合した活用方針を描き、同時にリスクや規制に対応できるガバナンス体制を構築することです。
特にガバナンスは、「AIを適切かつ安全・安心に使っていくために会社が持つべき仕組み」であり、AI導入の効果を最大化するためには必要不可欠です。
IBMの「AIコンサルティング・サービス」では、戦略立案から責任あるAIの実装、ガバナンス体制構築までを包括的に支援します。
戦略立案・実装過程では、IBMのwatsonxはもちろん、Adobe、AWS、Microsoft、Salesforce、SAPなどのエコシステム・パートナーの技術も組み合わせ、企業ごとに最適なAI環境を提案・実装します。
ガバナンス体制の構築では、IBMが2018年から実際に「AI倫理委員会」という組織を作り、運用・改善を繰り返してきた経験をもとに、企業が安心してAIを活用できる環境を構築します。また、EU AI法などの国際的な規制や業界特有のルールにも対応可能で、透明性・公平性・説明責任を担保したAI導入を実現します。
これにより、攻めと守りの両面で安心してAIを活用できる環境を整備できます。
グローバルに広がるAIスペシャリストと業界特化コンサルタントによる支援
IBMには、世界で7.5万人以上の高度なAIスペシャリストと、13.5万人以上の業界資格を持つコンサルタントが在籍しています。
さらに、世界共通の38の専門領域に分かれたソリューション責任者が、各業界や業務に特化したエージェント型AIのユースケースやソフトウェア・アセットを体系化。これらの知見はグローバルに共有され、日本国内でも700名以上のAIスペシャリストと5,000名以上の業界コンサルタントが企業を支援しています。
この強力な人材基盤により、単なる技術導入にとどまらず、業界ごとの実務課題に即したコンサルティングを提供します。
特に、製造業や金融業界ではクライアント実績が豊富で、需要予測や生産計画の最適化、金融取引の自動化や顧客体験の高度化など、多様なユースケースに対応してきました。
グローバルの成功事例と知見を、日本市場へ迅速に展開できる点と、業界ごとに専門家がAI導入の支援をする点が、IBMの大きな強みです。

IBM Consulting Advantageによるエージェント型AI活用
IBMでは、自社開発した業界特化エージェント型AIと業務特化エージェント型AIを、100種類以上提供しています。
銀行・保険、製造、ライフサイエンス、小売、通信など幅広い業界に適用できるエージェント群と、営業、マーケティング、人事、財務・経理、サプライチェーンなどの業務領域に特化したエージェント群を組み合わせることで、企業ごとの課題に最適化されたAI活用が可能です。
さらに、必要に応じて複数のエージェントを柔軟に組み合わせることができるため、ROIを高めつつ、導入にかかる時間を大幅に短縮できます。従来であれば数カ月を要していたAI導入プロセスも、標準化されたエージェント群を活用することで迅速に展開でき、短期間で成果を実感できるのが大きな強みです。

出典:IBM Consulting Advantage
AIコンサルティング・サービスで解決できる課題や実績
全米オープン・テニス選手権におけるファン体験強化
全米オープン・テニス選手権では、世界中の何百万人ものファンに向けて、臨場感あふれるデジタル体験を提供することが課題となっていました。
これに対し、IBMは全米テニス協会(USTA)と連携し、AIを活用した革新的な機能を公式アプリとUSOpen.orgに導入しました。 新たに公開された機能のひとつ「Match Chat」は、試合中や終了後にファンから寄せられる質問にリアルタイムで応答するAIアシスタントです。また、「IBM SlamTracker」は、試合の勝敗予測を提供、「Key Points」では記事や大会データ、試合分析の情報を3つの要点にまとめて表示することで、ファンは知りたい情報によりスムーズにアクセスできるようになりました。
これによりファンはいつでも試合の流れをインタラクティブに体験でき、結果として多くのチャットインタラクションが記録されるなど、デジタル接点の価値が飛躍的に高まりました。
参照:IBMとUSTA、2025年全米オープンにおいて生成AIを活用したファン体験を提供
銀行における融資稟議書作成にかかる時間を95%
ある銀行では、融資審査に必要な稟議書の作成に2時間以上を要し、担当者の業務負荷が大きな課題でした。
そこで、IBMはマルチAIエージェントの構成を採用し、複数のAIが役割分担して同時並行的に処理を行うアプリケーションを開発。
従来2時間かかっていた稟議書作成がわずか数分で完了し、作成された文書は精度・内容ともに行員の作成物を上回る水準と評価されました。これにより業務時間の95%削減を実現し、週4〜8時間の工数削減、さらに1年以内のROI達成が見込まれる成果を上げています。
人事BPO業務の自動化とマニュアルの自己メンテナンス
ある企業の人事部門では、これまで人件費の安い海外拠点に委託していた定型業務をBPOとして運用していましたが、少量多品種の業務が多く、従来型のAI導入ではコスト面で見合わないことが課題でした。
そこでIBMは、計画策定・管理・実行を分担するマルチ・エージェント構成を採用。AIエージェントが標準作業手順書を読み込み、自ら判断してオペレーションを指示する仕組みにより、業務を遂行しました。
実証段階では、業務中に必要となる関連部署への問い合わせもAIが代行し、従来ボトルネックとなっていた待ち時間を解消し、結果として処理の完了率とスピードが飛躍的に向上しました。
さらにAIエージェントはマニュアルを自らアップデートし続けるため、継続的な業務改善も可能となりました。経済的には運用コストを10分の1以下に削減でき、大きなROIが期待されています。
AIコンサルティング・サービスの提供内容紹介
- AI戦略立案支援:経営目標や業務課題に基づいたAI活用戦略の策定
- PoC(概念実証)支援:小規模な導入で効果検証を実施し、投資効果を見極め
- データ基盤構築:AIが活用できるようにするためのデータ収集・統合・管理の最適化
- モデル開発・導入:生成AIや機械学習モデルの開発から本番環境への実装までを支援
- 運用・改善サポート:導入後のパフォーマンス検証や改善施策の提案
- ガバナンス・セキュリティ対応:AI活用における倫理・セキュリティ課題への対応策を提供
まとめ
IBMの「AIコンサルティング・サービス」は、単なるAI導入支援にとどまらず、業界特化の知見とグローバルな実績を活かし、戦略から運用までを包括的にサポートします。
AI活用を強化したい企業担当者の方は、ぜひ下記のサイトよりお問い合わせください。
公式サイトへ