PagerDutyはインシデント管理のプラットフォーム企業として、2009年に米国・サンフランシスコで創業しました。世界で20,000社以上、日本国内においても350社以上の企業にPagerDutyをご活用頂いています。PagerDutyは2019年にニューヨーク証券取引所上場も果たすなどグローバルで成長を遂げ、デジタルオペレーションマネジメントで業界を牽引。2022年にはJapan Cloudと提携して日本法人を設立し、SEデザインをはじめ国内のマーケティングパートナーと協業しながら、事業拡大を進めています。
日本法人設立にあたりWebサイトをローカライズ。“信頼”が依頼の契機に
ITシステムのインシデント対応を一元管理できるプラットフォーム「PagerDuty」。700を超える外部サービスと連携し、「検知→トリアージ→動員→協力/解決→学習/予防」という一気通貫のインシデント対応を可能とするこのシステムは、PagerDutyならではの特徴といえるでしょう。PagerDutyの導入によってシステム障害対応へ費やす時間を大幅に削減し、エンジニアが本来取り組むべき業務に注力できるため、日本においても350社以上の企業が利用しています。
SEデザインはPagerDuty日本法人設立の際、米国版Webサイトをベースとした日本語サイトの制作を担当しました。以降、カンファレンスイベント「PagerDuty on Tour TOKYO」のLP制作などWebサイト運用全般を、“PagerDutyチーム”の一員として担っています。
「翔泳社グループであるという信頼性、外資系大手IT企業のサポートを多数行ってきた実績、日本語サイト制作における提案内容、この3つがSEデザインとお取引を始めることとなった背景にあると考えています」(宇佐美氏)
PagerDuty株式会社
チーフ・オブ・スタッフ/経営戦略室長 宇佐美海太 氏
同じ視座に立ち、クライアントとともに邁進する担当ディレクターの意気込み
経営戦略室長の宇佐美海太氏は現在の職務に就く2023年8月まで、日本法人のデジタルマーケティング活動を統括。マーケティングのプロである宇佐美氏の戦略と施策をスピーディーに実現させるため、SEデザインのディレクター・楠本は、宇佐美氏の右腕となり密接に連携したWebサイト運用に取り組んできました。
「私はいわゆる発注者と受注者という関係性を望んでいません。会社の垣根を越えたより良いチームづくりは結果に直結します。パートナー企業の担当者の方には、目的を共有し、同じ視座に立ったうえで、伴走していただけるスペシャリストであってほしい。そしてスピード感と柔軟性を有していることがベストですね。弊社を担当してくれている楠本さんは、私が求める要素をほぼ満たしていたことが評価ポイントでした」(宇佐美氏)
「誰と仕事をするか」を重んじるのが宇佐美氏のスタンスです。楠本が宇佐美氏からの信頼を得るきっかけとなったのは、法務関連ページを制作していたときのこと。米国本社への内容確認や日本との時差、公開のタイミングなどの兼ね合いで進行スケジュールが過密し、週末に作業をする必要に迫られました。
「無理なお願いだとは承知しつつ楠本さんに相談したところ、『自分も無事にリリースさせたいですから』と、週末の業務を快諾してくれて。楠本さんは責任感が強く、信頼の置ける方だと思いました」(宇佐美氏)

導入事例取材の様子(左:弊社楠本、右:宇佐美氏)
ミーティングは具体的に物事を進める時間。“壁打ち”を重ね新たなアウトプットに高速でつなげる
週に1度のミーティングは宇佐美氏による迅速な意思決定のもと、取り組んでいる案件の精度を高めながら、スピーディーに進んでいきました。「宇佐美さんは頭の回転が非常に早い方。宇佐美さんが思い描いているものをいかに具現化していくか、という意識で作業を行っていました」と、楠本は宇佐美氏と協業していた日々を振り返ります。
「私はミーティングで宿題を残さないことを心がけています。議題に対する決定事項をまとめると同時に、議事録を取り、指示書を作成し、次のアクションを決め、無駄なく効果的なアウトプットを最速でつくっていく。ここでコンセンサスがとれると、メール等のやりとりを極小化できますからね。要は限られた時間のなかで、どれだけ物事を前に進められるかが大切なんです」(宇佐美氏)
ミーティングのなかで、宇佐美氏からの問いかけは主に2種類ありました。ひとつは「どんな施策を打つべきか」という提案の打診、もうひとつは「この方向性で問題ないか」という確認です。いわば“壁打ち”のようなスタイルで、建設的かつ白熱した議論が毎回行われていたといいます。
「楠本さんは私と同じ目線で壁打ちをしてくれたので、施策はどんどんブラッシュアップされていきました。アクションに付加価値を加える回答を多数いただけたことにも、深く感謝しています」(宇佐美氏)
宇佐美氏はWebサイトやLPの制作に携わったエンジニアやデザイナーの仕事ぶりも高く評価しています。そこにはディレクターとしてパートナーと良好な関係性を構築している楠本のコミュニケーション能力の高さが発揮されているはずだと推測します。
大成功を収めたビッグイベント。その舞台裏で力を尽くした日本版LPの制作秘話
2024年8月6日に開催された「PagerDuty on Tour TOKYO 2024」は世界5都市で開催されるPagerDuty社のフラッグシップカンファレンスです。PagerDuty導入企業のビジネスリーダーたちが登壇し、システム運用やインシデント管理のベストプラクティスを語る内容で、SEデザインはイベント登録者数最大化につながるLPを目指しました。
当初、米国本社からは「米国版LPの踏襲でよいのでは」という意見もありましたが、宇佐美氏の判断により、日本市場向けに最適化したデザインに方向転換。また、登壇者の多いイベントであるがゆえ、情報は五月雨式に追加となり、SEデザインはその資料をもとにLPの情報を随時更新していきました。さらに急な仕様変更にもフレキシブルに対応するべく、宇佐美氏の方でも画像やテキストの修正が行いやすいようLPを設計しています。
「日本初開催となるこの大切なイベントを絶対に成功させたい、という私の思いに楠本さんは応えてくれ、最速で動いてくださったんです。おかげさまで目標を大きく上回る方々にご参加いただき、各都市のなかでNo.1の集客となりました」(宇佐美氏)
最後に「今後、SEデザインへ期待すること」を聞くと、宇佐美氏は「ありません」と満面の笑み。この真意はマーケティングパートナーとして幅広い対応範囲をもつSEデザインに向けた、宇佐美氏のエールだと受け止めています。PagerDutyとより強固な関係を構築し、PagerDutyの日本市場創出・拡大の一助となれるように尽力してまいります。

PagerDutyマスコット ペイジー
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