ここ最近、毎日のようにAIに関する新しい情報が飛び交っています。ジェネレーティブAIは、仕事面だけではなく、生活面でも大きなインパクトを与える可能性のある存在です。
この記事では、AIに関連する最新のニュースをまとめてお届けします。日々更新されているAI情報のアップデートに、ぜひご活用ください。
OpenAI、企業向け「ChatGPT Enterprise」を提供開始
出典:OpenAI
OpenAIは企業向けAIチャットサービス「ChatGPT Enterprise」の提供を開始した。このサービスは、ユーザーのプロンプトや企業データがOpenAIのモデルのトレーニングに使用されることはなく、保存時や転送時もデータは暗号化される。また、シングルサインオン(SSO)をサポートしており、使用状況の分析ダッシュボードも提供される。
サービスは高速なGPT-4を利用し、3万2000トークンのコンテキストウィンドウで無制限のアクセスが可能。さらに、高度なデータ分析機能「Advanced Data Analysis」も無制限で利用できる。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2308/29/news095.html
Google、日本で生成AIを活用した検索サービスを試験提供
▲新サービスを使用して検索すると、上部にAIからの回答が表示された
Googleは日本で生成AIを使った検索サービスを試験的に開始した。従来のキーワード検索とは異なり、質問形式での検索が可能。ユーザーは質問を入力すると、生成AIがその質問に対する要約された回答を提供する。
この新しい検索サービスは、ユーザーが各サイトを訪れて情報を読む手間を省き、素早く必要な情報を手に入れることができる。また、生成AIの基盤技術として「大規模言語モデル」が用いられており、自然な対話を実現する。Googleはこの技術で、ユーザーからのフィードバックを受けてサービスを改善し、本格展開を目指している。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC295MQ0Z20C23A8000000/
Meta、コーディング用生成AI「Code Llama」をリリース
▲Code Llamaの使用イメージ(出典:Meta)
Metaは、大規模言語モデル「Llama 2」を基盤にした新しいコーディングツール「Code Llama」をリリースした。このツールは無料で研究や商用利用が可能で、Python、C++、Java、PHP、Typescript、C#、Bashなどのプログラミング言語をサポートしている。
Code Llamaは、プロンプトからコードを生成したり、特定の文字列を指定するとコードを完成させる機能があり、デバッグも可能。さらに、Pythonに特化した「Code Llama-Python」と、自然言語での命令を理解する「Code Llama-Instrct」もリリースされた。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2308/25/news102.html
ペイウォールメディア、OpenAIのクローラーをブロック
米The New York Timesや日経新聞など、ペイウォールを設置しているメディアがOpenAIのWebクローラー「GPTBot」をブロックし始めている。このクローラーは、OpenAIのAIチャットボット「ChatGPT」などのトレーニングデータを収集する目的で使用されている。OpenAIは、ペイウォールや個人情報を収集するページをフィルタリングしていると公式サイトで説明している。
The New York Timesは利用規約を更新し、AIシステムのトレーニングにコンテンツを使用することを禁止する条項を追加した。また、CNNやReutersなど他のペイウォールメディアや米Amazon.comもGPTBotをブロックしている。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2308/26/news057.html
デジタル庁が「ChatGPTを業務に組み込む」ガイドを公開
▲デジタル庁が公開した「ChatGPTを業務に組み込むためのハンズオン」(出典:デジタル庁)
デジタル庁が「ChatGPTを業務に組み込むためのハンズオン」というガイドを公開した。このガイドは、テキスト生成AI「ChatGPT」を業務に活用するための基礎知識から、APIの仕組み、プロンプトの書き方などを網羅している。ガイドは、デジタル庁が中央省庁向けに開催したワークショップの資料としても使用されている。
このガイドには、テキスト生成AIへの入出力を設計するためのコツや、デジタル庁AI班で作成したサンプルなどが具体的に紹介されている。資料内で触れられていないデモアプリのソースコードも、デジタル庁のnoteで確認できる。
東京都が全局でChatGPTを導入、ガイドラインも公開
▲東京都が公開している「文章生成AI利活用ガイドライン」(出典:東京都)
東京都が全局の職員5万人が利用できる体制で「ChatGPT」を導入したと発表した。Microsoftの「Azure OpenAI Service」を使用している。都は「文章生成AI利活用ガイドライン」も公開しており、利用のルールやプロンプトのコツ、今後の展望などをまとめている。
ガイドラインでは、業務での利用においては庁内の共通基盤で使用するよう指示している。また、機密性の高い情報の入力は避け、AIが生成した回答の根拠を確認するなどの推奨事項がある。文書作成やアイデア出しには向いているが、検索や数学的計算には不向きとも解説している。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2308/24/news113.html
Adobeとnote、見出し画像生成機能を開発中
出典:note
Adobeとnoteは、デザインツール「Adobe Express」に画像生成AIを搭載し、記事の見出し画像を自動生成する新機能を開発している。この機能は、記事投稿サイト「note」のPC版で年内にリリースされる予定である。Adobe Expressの最新版では、Adobe Firefly(ベータ版)を用いた生成AIが搭載されており、「テキストから画像生成」という機能がある。
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1527010.html
三井化学、材料用途探索に生成AIを活用
▲生成AIを活用した新規用途探索の流れ(出典:三井化学)
三井化学は、材料の新たな用途を効率的に探すために生成AIを導入している。このAIは、人の先入観を排除し、テキストだけでなく、将来的には静止画や動画からも有望な用途を見つけることができるとされている。
三井化学は、OpenAIのGPTとIBMのWatsonを組み合わせて、より効率的な用途探索を行う計画である。特に、文献やSNSからの情報収集と分析にGPTを使用する。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/08301/
まとめ
AIに関連する最近の主なニュースについて紹介しました。定期的に更新予定ですので、情報のアップデートにぜひご活用ください。
AI技術はこれからさらに発展していくと予測されているので、早い段階で基本的な活用方法を取り入れておくことが大切です。SEデザインでは、IT分野におけるBtoBマーケティング&セールス支援を行っており、30年以上の実績がございます。業務の効率化や顧客へのアプローチでお困りの際は、お気軽にSEデザインへご相談ください。