Microsoft 365 Copilotとは?特徴やできること、料金などを解説

公開日:2023-11-24 更新日:2024-02-26 by SEデザイン編集部

目次

Microsoft 365 Copilotとは?©monticello/123RF.COM

Microsoft 365 Copilot (コパイロット)は、Microsoft 365の各種アプリケーションと自然言語処理モデル「LLM」を組み合わせた新しいサービスです。Microsoft 365 Copilotを利用することで、Microsoftの各製品を最大限に活用でき、業務効率化などを実現できます。

今回は、Microsoft 365 Copilotの特徴やできること、料金、注意点などを解説します。

Microsoft 365 Copilotとは?

Microsoft 365 Copilotは、Microsoft 365の各種アプリケーションと自然言語処理モデルである「LLM」(Large Language Model /大規模言語モデル)を組み合わせた新しいAIサービスです。

ExcelやWord、PowerPointなどのアプリケーションに対してプロンプトを入力することで、データ整理や資料作成などの業務をAIがサポートしてくれます。Microsoft製品を使って業務を行っている企業も多いため、Microsoft 365 Copilotを使うことで日々の業務の効率化に役立つでしょう。

Microsoft 365 Copilotに関しては、Microsoft社から2023年9月21日に以下の追加情報が発表されています。

    2023年9月26日からWindows 11のアップデートに伴い一部機能が提供開始されること
    2023年11月1日からエンタープライズ版の一般提供が開始されること

参考:Microsoft「Announcing Microsoft Copilot, your everyday AI companion

Microsoft 365 Copilotのおもな特徴

Microsoft 365 Copilotのおもな特徴Microsoft 365 Copilotのおもな特徴としては、以下の4つが挙げられます。

  • Microsoftの各種アプリケーションに対して横断的に利用できる
  • ビジネスシーンにおいて安全に利用できる
  • 精度とスピードを兼ね備えている
  • 強固なセキュリティ環境が整備されている

Microsoftの各種アプリケーションに対して横断的に利用できる

Microsoft 365 Copilotは、ExcelやWord、PowerPointなどの各アプリケーション単体だけでなく、アプリケーション間の横断的な作業にも適用できます。

ビジネスシーンにおいて安全に利用できる

Microsoft 365 Copilotは、AIのデータ学習にあたり、各ユーザー企業のデータを利用していません。そのため、社内の機密情報などが保管されておらず、ビジネスシーンにおいて安全に利用できる点も特徴です。

精度とスピードを兼ね備えている

Microsoft 365 Copilotの自然言語処理モデルである「LLM」は、OpenAIが開発したGPT-4をベースにしています。そのため、高精度かつスピーディー な回答ができることも特徴の一つ です。

強固なセキュリティ環境が整備されている

Microsoft 365 Copilotには、世界的なリーディングカンパニーであるMicrosoft社が長年にわたって培ってきたデータ保護技術が適用されています。強固なセキュリティ環境が整備されている点も特徴といえるでしょう。

Microsoft 365 Copilotで実現できること

Microsoft 365 Copilotで実現できること

ここでは、Microsoft 365 Copilotで実現できることとして、以下の3点を解説します。

  • 定型的な作業を効率化できる
  • コア業務により多くのリソースを割ける
  • Microsoft製品を最大限に活用できるようになる

定型的な作業を効率化できる

Microsoft 365 Copilotを利用することで、データ集計やレポート作成といった定型的な作業を効率化できます。これまで時間がかかっていた作業でも、AIのサポートによって短時間で遂行できるでしょう。

コア業務により多くのリソースを割ける

Microsoft 365 Copilotによって資料作成や議事録作成などの作業時間を削減することで、コア業務により多くのリソースを割けられます。たとえば、これまでなかなか時間をかけられなかった新規事業の企画などにも注力できるようになるでしょう。

Microsoft製品を最大限に活用できるようになる

Microsoft 365 Copilotでは、プロンプト入力によってあらゆる業務指示を行えます。これまで知らなかったコマンドや関数などもプロンプトを通じて実行できるため、Microsoft製品を最大限に活用することが可能です。

Microsoft 365 Copilotによって拡張されるアプリケーション

Microsoft 365 Copilotによって拡張されるアプリケーション

Microsoft 365 Copilotによって拡張されるアプリケーションには、おもに以下が挙げられます。

  • Excel
  • Word
  • PowerPoint
  • Outlook
  • Teams

Excel

Excelでは、プロンプトを入力することで、データ分析や最適な関数の提案、表・グラフの自動作成などができます。

ExcelでCopilotを活用している様子出典:Microsoft YouTubeアカウント

Word

Wordでは、プロンプトを入力することで、文章の下書き作成や編集などが可能です。

WordでCopilotを活用している様子-1出典:Microsoft YouTubeアカウント

PowerPoint

PowerPointでは、プロンプト入力によって、スライドの自動作成やデザイン調整、スライド作成後の修正などを行えます。

PowerPointでCopilotを活用している様子出典:Microsoft YouTubeアカウント

Outlook

Outlookでは、プロンプトに基づくメール下書きの自動作成などができ、メール作成の効率化を図れます。

OutlookでCopilotを活用している様子出典:Microsoft YouTubeアカウント

Teams

Teamsでは、プロンプトを入力することで、会議内容の要約や未解決の議論ポイントの抽出などが可能です。

TeamsでCopilotを活用している様子-1出典:Microsoft YouTubeアカウント

Microsoft 365 Copilotの利用料金

Microsoft 365 Copilotの利用料金は1ユーザーあたり月額30ドルです。以下のサブスクプランを契約している企業が対象となります。

  • Microsoft 365 E3
  • Microsoft 365 E5
  • Microsoft 365 Business Standard
  • Microsoft 365 Business Premium

参考:Microsoft「Furthering our AI ambitions – Announcing Bing Chat Enterprise and Microsoft 365 Copilot pricing

Microsoft 365 Copilot利用時の注意点

Microsoft 365 Copilot利用時の注意点

Microsoft 365 Copilotを利用する際は、以下の点に注意することが必要です。

  • 必ずしも正しい情報が出力されるとは限らない
  • Microsoft 365の導入が前提条件となる

必ずしも正しい情報が出力されるとは限らない

Microsoft 365 Copilotは、ほかの AIツールと同様に100%正しい回答ができるとは限らないため、出力結果は担当者の目でチェックすることが必要です。たとえば、Microsoft 365 Copilotで自動作成した資料をそのまま会議などで使わないように注意しましょう。

Microsoft 365の導入が前提条件となる

Microsoft 365 Copilotを利用したい場合は、Microsoft 365の導入が前提条件となります。未導入の企業 は、事前にMicrosoft 365を導入するための費用やスケジュールの計画が必要となる点に注意しましょう。

まとめ:Microsoft 365 Copilotで日々の業務を効率化しよう

Microsoft 365 Copilotは、ExcelやWordなどのMicrosoft製品と自然言語処理モデル「LLM」を組み合わせた新しいサービスです。AIによるサポートを受けることで、Microsoft製品を使った日々のデータ整理や資料作成などの業務を効率化できます。

ただし、Microsoft 365 Copilotを利用する場合はMicrosoft 365の導入が必要です。また、必ずしも正しい情報が出力されるとは限らないため、作成した資料などは必ず担当者の目でも確認するようにしましょう。

 

 

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