最新のAI関連ニュースまとめ(2023.09.08)

公開日:2023-09-08 更新日:2024-03-07 by SEデザイン編集部

目次

latest-ai-news_230908ここ最近、毎日のようにAIに関する新しい情報が飛び交っています。ジェネレーティブAIは、仕事面だけではなく、生活面でも大きなインパクトを与える可能性のある存在です。

この記事では、AIに関連する最新のニュースをまとめてお届けします。日々更新されているAI情報のアップデートに、ぜひご活用ください。

Google DocsにAIベースの校正ツール「Proofread」登場

Googleが提供するproofreadの画面

出典:Google

Google Docsは、ユーザーの文書をより読みやすくするための新しいAIベースの校正ツール「Proofread」をリリースした。このツールは、文書の文体やトーン、読みやすさを精査し、改善の提案を行う。Proofreadは、通常のスペルチェックや文法チェックに加え、文章の推敲に役立つアドバイスを提供する。

しかし、現在Proofreadは一般のGoogle Docsユーザーには提供されておらず、Google Workspaceの「Enterprise」版ユーザーのみが利用できる。このツールは「Duet AI for Google Workspace」のアドオンとして利用される。

「Google DocsにAI校正ツール「Proofread」が登場」CNET Japan  (2023年8月30日)
https://japan.cnet.com/article/35208477/

Google、プレゼンスライドの自動生成AIを実現

Google Cloudは、米国カリフォルニア州サンフランシスコで「Google Cloud Next '23」を開催し、その中で「Google Workspace」と「Google Cloud」向けの生成AIサービス「Duet AI」のプレビュー提供を発表した。

Duet AIは、Microsoftの「Microsoft 365 Copilot」に対抗する製品として位置づけられ、スプレッドシートやプレゼンテーションに生成AIの機能を追加し、AIが自動でスライドを作成する。

Googleは、Duet AIの月額利用料を30米ドルと設定。これは、Microsoftが提供するMicrosoft 365 Copilotの価格と同じで、今後の機能競争やユーザー獲得の競争が激化することが予想される。

「Google、自動でプレゼンスライドを作成する「Duet AI」を発表」PC Watch  (2023年8月30日)
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1527291.html

X(旧Twitter)、ユーザー投稿をAIトレーニングに活用

「X」(旧Twitter)は、ユーザーの投稿をAIのトレーニングに利用する方針を発表した。この変更は、9月29日に発効する新しいプライバシーポリシーに記載されており、「機械学習または人工知能モデルのトレーニングに使用することがあります」との文言が追加された。

イーロン・マスク氏は、自身のAI企業のモデルが使用するのは公開データのみで、DMや非公開データは含まれないとしている。また、Metaも自社のアプリのユーザーデータをAIのトレーニングに使用することを明らかにしている。

「X(旧Twitter)、ユーザーの投稿をAIのトレーニングに利用へ」CNET Japan  (2023年8月30日)
https://japan.cnet.com/article/35208593/

百度のAIチャットボット「文心一言」、中国当局から認可

中国の大手インターネット検索企業である百度は、AIチャットボット「文心一言(アーニー・ボット)」の一般向け提供に関する認可を中国当局から受け取ったと発表した。

この認可は、百度にとって初めてのものとなる。

「中国当局、百度のAIチャットボットを認可」NewsPicks  (2023年8月31日)
https://newspicks.com/news/8842700/body/

OpenAI、年間売上高10億ドルに近づく

©skorzewiak/123RF.COM

OpenAIは、ChatGPTを支える技術が企業間で非常に人気があり、年間売上高が約10億ドル(約1460億円)に達する見込みであることが明らかになった。ChatGPTの成功により、AI投資の新しい波が到来している。関係者によれば、OpenAIは毎月約8000万ドルの売上を上げているとのこと。

技術情報サイト「The Information」の報道によれば、ChatGPTと「GPT-4」の開発により、OpenAIは2022年に約5億4000万ドルの赤字を計上していた。

「ChatGPTの米オープンAI、年間売上高10億ドルに向かう-関係者」Bloomberg  (2023年8月30日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-08-30/S06OOMDWLU6801

KDDI、Azure OpenAI Serviceを法人向けに提供開始

KDDIは、Microsoftの生成AIサービス「Azure OpenAI Service」を法人向けに提供を開始したと発表した。このサービスには、大規模言語モデル「GPT-4」や「GPT-3.5」、画像生成AI「DALL-E」などが含まれている。KDDIは、導入時のコンサルティングから設計、構築までのサポートを提供する予定である。

また、KDDIの閉域網と組み合わせて利用することで、高セキュリティ環境下で生成AIを使用することが可能となり、企業データの外部への漏洩リスクを排除できる。KDDIは、2023年5月から「KDDI AI-Chat」という生成AIチャットサービスを社員1万人が実務で使用しており、そのノウハウを活用して顧客のサービス導入や活用方法をサポートする。

「KDDI、生成AI「Azure OpenAI Service」を法人提供 GPT-4など導入支援」ITmedia NEWS  (2023年9月5日)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2309/05/news100.html

AIがチームを組み、ゲーム攻略するシステムを中国チームが開発

中国の清華大学、北京郵電大学、テンセントなどの研究者チームは、複数のエージェント(大規模言語モデルで動く自律AI)が協力してさまざまなタスクを解決するシステム「AgentVerse」を提案した。このシステムは、特定のタスクに応じてエージェントを動的に入れ替えることで、多様な課題に対応することが可能であるとしている。

この研究で導入された「AgentVerseフレームワーク」は、問題解決の進行に応じて、グループメンバーを動的に調整する能力を持つ。具体的には、専門家の募集、協力的意思決定、アクションの実行、評価の4つの段階で問題解決を進める。実験では、マルチエージェントのグループが単独のエージェントよりも高い性能を示した。

「AIがチームを組み、ゲーム攻略するシステム 中国チームが開発 マインクラフトなどで実験」ITmedia NEWS  (2023年9月5日)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2309/05/news036.html

AIチャットボットを狙う「プロンプトインジェクション攻撃」に警告

英国の国家サイバー・セキュリティ・センター(NCSC)は、企業が大規模言語モデル(LLM)を自社のサービスに統合する際のセキュリティリスクに警鐘を鳴らしている。特に「プロンプトインジェクション」という手法を用いた攻撃が懸念されている。

例えば、銀行がチャットボットを利用している場合、攻撃者は悪意のあるプロンプトを送信して、資金を不正に移動させる可能性がある。

「AIチャットボットを狙う「プロンプトインジェクション攻撃」 英当局が警告」Forbes JAPAN  (2023年9月3日)
https://forbesjapan.com/articles/detail/65678

OpenAI、EUデータ保護規則違反で訴訟を受ける

ポーランドの法律事務所GP Partnersは、サイバーセキュリティとプライバシーの研究者 Lukasz Olejnik博士の代理人として、OpenAIが欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)に違反しているとして、ポーランドのデータ保護当局に訴状を提出した。

訴状によれば、OpenAIはGDPRの多くの側面で違反していると主張されている。

「OpenAIついにEUデータ保護規則違反で訴訟に「事前に当局と協議すべきだった」」Ledge.ai  (2023年9月5日)
https://ledge.ai/articles/openai_sued_for_gdpr_violation

まとめ

AIに関連する最近の主なニュースについて紹介しました。定期的に更新予定ですので、情報のアップデートにぜひご活用ください。

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