ここ最近、毎日のようにAIに関する新しい情報が飛び交っています。ジェネレーティブAIは、仕事面だけではなく、生活面でも大きなインパクトを与える可能性のある存在です。
この記事では、AIに関連する最新のニュースをまとめてお届けします。日々更新されているAI情報のアップデートに、ぜひご活用ください。
ChatGPT、ブラウジング機能追加で最新データの取得可能に
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OpenAI、ChatGPTにインターネットのブラウジング機能を追加したと発表した。これにより、ChatGPTは2021年9月までのデータだけでなく、最新の情報も取得できるようになった。プレミアムユーザーは、ChatGPTに時事問題に関する質問をしたり、ニュースにアクセスしたりできるようになる。OpenAIは、この機能をすぐにすべてのユーザーに提供すると述べている。
しかし、この新機能には情報の正確性や誤情報のリスクが指摘されている。特に、出典が不明確な情報が提供されると、誤解を招く可能性がある。
https://www.bbc.com/japanese/66944164
BingチャットとBing Creator、無料の「DALL・E 3」導入
出典:Microsoft
Microsoftは、生成AIチャットの「Bingチャット」と「Bing Image Creator」に、OpenAIの文章から画像を生成するAI「DALL・E 3」を無料で利用できるようにした。DALL・E 3は、OpenAIが最近リリースした生成AIで、有料サービス「ChatGPT Plus」と「ChatGPT Enterprise」でも10月中に利用開始予定だが、Microsoftが先に無料提供を開始。
Image Creatorは、Microsoftが以前リリースした画像生成ツールで、先に「DALL・E 2」を採用していた。DALL・E 3は、先代よりも細かいプロンプトに対応し、より写実的な画像を生成可能。Bingチャットを使えば、対話により画像を改善することもできる。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2310/04/news072.html
Microsoft、画像対応の生成AI「DeepSpeed-VisualChat」を開発
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Microsoftの研究者チームは、複数の画像とテキストを同時に処理できる大規模言語モデル「DeepSpeed-VisualChat」を提案した。このモデルは、最大70Bパラメータの言語モデルのサイズで高い拡張性を持つ。OpenAIがChatGPTに音声と画像の認識機能を追加したニュースが注目される中、Microsoftも画像認識能力を持つチャットAIを発表していた。
DeepSpeed-VisualChatは、複数のテキストと画像入力をサポートするオープンソースフレームワークとして提案された。このフレームワークは、情報の中から特定部分に焦点を当てる技術「注意機構」が新しい方法で実装された。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2309/29/news073.html
Microsoft、新プラグインでChatGPTとの連携が強化
Microsoftは、ChatGPT向けの「Power Automate」プラグインを発表した。このプラグインを使用することで、ユーザーはChatGPTから直接フローを作成、表示、実行が可能となる。また、ChatGPTのインターフェースからフローを検出し、呼び出すこともできる。
このプラグインは、ChatGPT Plusのユーザーが利用でき、Power AutomateアカウントとChatGPT Plusアカウントを連携させることで、ChatGPTのプラグインストアからインストールできる。
プラグインを使用して作成または呼び出されたフローは、実行前に内容を確認することができる。生成AIを使用しても、ユーザーが最終的に内容を確認し、実行する責任がある。また、ユーザーは文章による指示を使用して、ChatGPTとの会話を開始できる。
https://ledge.ai/articles/microsoft_power_automate_plugin_for_gpt
Meta、新しいAIアシスタント「Meta AI」を発表
米Metaは、開発者向けカンファレンス「Meta Connect 2023」で、新しいAIアシスタント「Meta AI」を発表した。このAIアシスタントは「WhatsApp」、「Messenger」、「Instagram」でベータ版として利用可能で、新製品の「Ray-Ban Meta smart glasses」と「Meta Quest 3」にも搭載される予定である。
「Meta AI」は、人間のように対話が可能なAIアシスタントで、大規模言語モデル「Llama 2」をベースにしたカスタムモデルが搭載されている。また、28種類の個性的なAIキャラクターが「WhatsApp」、「Messenger」、「Instagram」に導入される予定で、これらのキャラクターの中には、大坂なおみなどの著名人が起用されている。
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1534941.html
Adobe、Web版「Photoshop」を正式リリース
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Adobeは「Code Conference 2023」で、1年以上のベータテストを終えた「Photoshop web版」の正式リリースを発表した。新しいWeb版は既に提供が開始されており、2022年6月にテストを開始した無料の機能限定版は新しいWeb版に置き換えられる。
Web版のPhotoshopはどのブラウザからも利用でき、30年前のPSDファイルでも最近のファイルでも開けるとのこと。さらに、AdobeのAI「Firefly」を利用した生成AIツール「生成塗りつぶし」「生成拡張」も利用可能で、画像のサイズをAIが拡張して埋めることができる。
https://japan.cnet.com/article/35209690/
Google、AI学習からのオプトアウトオプション「Google-Extended」を発表
Googleは、Webサイトの運営者や管理者がBardやVertex AIの生成APIからオプトアウトできる新機能「Google-Extended」を発表。これにより、サイトのコンテンツがGoogleのAI「Bard」や「Vertrex」の学習に使用されないように選択できる。
Googleは2023年7月1日にプライバシーポリシーを改訂し、公開された情報はBardなどのAIのために使用すると明示。一方、OpenAIはWebクローラー「GPTbot」をブロックする方法を発表していた。今回、Googleも「Googlebot」のブロックオプションを提供している。
https://ledge.ai/articles/google_extended
AWS、生成AIサービス「Amazon Bedrock」を一般開放
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AWSは、API経由で生成AIを利用できるサービス「Amazon Bedrock」の一般提供を開始した。このサービスは、Amazonの「Amazon Titan」やAnthropicの「Claude 2」、AI21 Labsの「Jurassic-2」、画像生成AI「Stable Diffusion」などのAIモデルをAPIで利用できるものだ。
新たに、MetaのLLM「Llama 2」の70億パラメータモデルと13億パラメータモデルも近日中にサポートされる予定。さらに、AWSの他のサービスとも連携が可能で、特定のツールとの連携を通じて利用状況の可視化などが行える。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2309/29/news119.html
米NSA、AIセキュリティセンターを創設
米国家安全保障局(NSA)は、AIの開発と統合を監督する「AI Security Center」を新たに設立した。このセンターは、中国やロシアなどの脅威に対抗し、米国の防衛基盤を強化する目的で設立された。NSAのポール・ナカソネ長官は、このセンターが米国の産業界や研究所、学界、国防総省、そして一部の海外パートナーと緊密に連携すると述べた。
また、ナカソネ氏はAIセキュリティの目的として、システムを誤った学習や実行から保護するだけでなく、サイバー攻撃からも保護し、外国の攻撃者が米国の先進的なAI技術を盗むことを防ぐと説明した。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2310/02/news051.html
SAPジャパン、国内AIエコシステム展開と主要パートナーとの連携強化
SAPジャパンは、AI技術の進化を背景に、国内でのパートナーエコシステムの構築を発表した。このエコシステムは、国内のビジネスプロセスの革新をさらに支援する目的で展開される。Microsoft、IBM、Google Cloud Japan、DataRobot Japanなどの主要パートナーがこの取り組みに協力すると表明している。
このエコシステムの中核となるのは「SAP® Business AI」と、高度な技術を持つパートナーとの連携だ。SAPは、日本のビジネスにおけるAIの活用が遅れていることを考慮し、ビジネス向けのAIを提供する予定である。
https://ledge.ai/articles/sapjapan_partner_ecosystem
サイバーエージェント、ゲームとアニメのAI研究所を新設
出典:サイバーエージェント
サイバーエージェントは、「ゲームAI Lab」と「アニメーションAI Lab」を新たに設立すると発表。これらの研究所は、ゲームやアニメの制作工程での生成AIの活用方法を研究することを目的としている。
ゲームAI Labは、新しいゲーム開発フローの構築を目指し、大規模言語モデルを活用したグラフィックやシナリオの作成などの研究を行う。一方、アニメーションAI Labは、アニメの制作プロセスにおける生成AIの活用方法を検討し、アニメを使った広告の制作AIの開発にも取り組む。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2310/04/news098.html
アリババクラウド、生成AI向けの新サービスを展開
アリババクラウドは、「2023アリババクラウド・グローバルサミット」で、新たなAI製品とサービスを発表。これらの製品は、生成AIの開発に関する課題を解決することを目的としている。
新サービスには、AIコンピューティングプラットフォーム「PAI-Lingjunインテリジェントコンピューティングサービス」や、AIモデルのトレーニングと推論を高速化する「アリババクラウドAIアクセラレーションソリューション」などが含まれる。さらに、検索サービスを迅速に構築する「OpenSearch LLM-Based Conversational Search」も発表された。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000052991.html
BingのAIチャットボット、マルウェアのリンクを含む可能性
「Microsoft Bing」のAIチャットボットは、無料で利用できることや「GPT-4」を使用していることなどで人気を集めている。しかし、その回答にマルウェアへのリンクが含まれている可能性が指摘されている。
Microsoftは、Bingチャットの回答中に広告を掲載する実験を始めた。この広告がマルウェアを拡散する「マルバタイジング」に利用されているとの報告がある。ユーザーが広告をクリックすると、偽のウェブサイトにリダイレクトされ、不正なファイルのダウンロードが促される。
https://japan.cnet.com/article/35209740/
マーケティングの生成AI活用、1位はChatGPT
Macbee Planetが行った調査結果(出典:Macbee Planet)
株式会社Macbee Planetは、マーケティング担当者を対象に生成AIの活用実態を調査。多くの担当者が業務の効率化やクリエイティブな提案の補助などのメリットを感じていることが判明。
業務での生成AIツールの使用率は、1位が「ChatGPT」の65.1%、2位が「Bard」の26.4%、3位が「BingAI」の22.6%。しかし、生成AIの活用にはハードルもあり、情報の正確性やリスクマネジメント、品質の不安定性などの懸念点が挙げられた。
〜生成AIの「活用場面」についても明らかに!〜」Macbee Planet(2023年9月20日)
https://macbee-planet.com/news/detail/1731/
まとめ
AIに関連する最近の主なニュースについて紹介しました。定期的に更新予定ですので、情報のアップデートにぜひご活用ください。
AI技術はこれからさらに発展していくと予測されているので、早い段階で基本的な活用方法を取り入れておくことが大切です。
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