ここ最近、毎日のようにAIに関する新しい情報が飛び交っています。ジェネレーティブAIは、仕事面だけではなく、生活面でも大きなインパクトを与える可能性のある存在です。
この記事では、AIに関連する最新のニュースをまとめてお届けします。日々更新されているAI情報のアップデートに、ぜひご活用ください。
Amazon、GPT-4を超えるAIモデル「Olympus」を開発中
Amazonは現在、コードネーム「Olympus」と呼ばれる大規模言語モデル(LLM)を開発している。このモデルは、OpenAIのGPT-4を凌ぐ性能を持つとされ、2兆個のパラメーターで訓練されている。GPT-4のパラメーター数は1兆個とされているが、Olympusはそれを上回る規模である。
Amazonの音声アシスタント「アレクサ」の元責任者であるロヒト・プラサド氏がチームを指揮している。また、Amazonはすでに生成型AIのAPIサービス「Amazon Bedrock」を通じて、自社開発の大規模言語モデル「Titan」や他社の生成AIモデルを提供している。
Olympusの完成は未知数だが、Microsoftの「Azure AI」やGoogleの「Google Cloud AI」に対抗する強力な切り札になると予想されている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1e33a1f99566611e0a99890142fed2b81ddf6ea3
YouTube、生成AI利用コンテンツに開示義務
YouTubeは、生成AIを使った合成コンテンツについて、その事実を開示する義務を新たに設けた。これは、視聴者を保護するための措置で、AIツールを用いて現実と見紛うようなコンテンツを作成した場合、その開示が必須となる。開示しないクリエイターは、コンテンツの削除やYouTubeパートナープログラムからの除籍などの罰則を受ける可能性がある。
また、自分の顔や声が無断で生成AIコンテンツに使われた場合、削除リクエストが可能になる。この新ガイドラインは、今後数カ月間にわたって導入される予定で、YouTubeは適切な生成AIの使用を促進するための取り組みを進めている。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2311/15/news086.html
サイバーエージェント、日本語LLMバージョン2を公開
出典:サイバーエージェント
サイバーエージェントは、70億パラメータで32,000トークンに対応する日本語大規模言語モデル(LLM)「CyberAgentLM2-7B」を公開した。これは、日本語および英語データで事前学習されたモデル。
チャット形式でのチューニングを行った「CyberAgentLM2-7B-Chat」は、入出力の長さとして32,000トークンに対応し、約50,000文字を一度に処理できる。このモデルはAI開発プラットフォームHuggingFace Hubで公開され、商用利用も可能なApache License 2.0で提供されている。
https://www.cyberagent.co.jp/news/detail/id=29479
ChatGPT、DDoS攻撃で断続的に停止
米OpenAIのサービス(ChatGPT、API、Labs、Playground)は、11月8日正午ごろ(現地時間)から断続的に停止した。この停止はDDoS攻撃によるもので、同社は同日午後7時過ぎに異常なトラフィックパターンを反映したと発表。9日の午後1時過ぎ(日本時間の10日午前6時過ぎ)にはサービスが復旧した。
OpenAIでは、6日にDALL・Eのエラー率が上昇し、8日にはChatGPTの大規模な障害も発生していた。DDoS攻撃の詳細は明らかにされていないが、Anonymous Sudanとして知られる攻撃者がTelegramで犯行声明を投稿し、ChatGPTがイスラエルとパレスチナに対して偏見を持っていると主張している。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2311/10/news093.html
AIsmiley、「生成AIカオスマップ 国内向けサービス」公開
出典:AIsmiley
AIポータルメディア「AIsmiley」が、ChatGPTを含む生成AIサービスの活用を目的として、「生成AIカオスマップ 国内向けサービス」を公開した。このカオスマップには、258の製品が掲載されている。
このカオスマップは、生成AIサービスを11のカテゴリに分類しマッピングしている。ビジネスシーンでのAI導入が進む中、このカオスマップは、企業が自社の課題に適したAIソリューションを見つけるのに役立つ資料となっている。
https://aismiley.co.jp/ai_news/generativeai-chaosmap/
NTT、元Google研究者設立のSakana AIと提携
NTTは、元Googleの著名なAI研究者が設立したSakana AIと提携を発表した。NTTは医療や金融など特定分野に特化した小型AIの開発を進めており、Sakana AIの知見を活用して、複数の小型AIを組み合わせて効率的に運用することを目指す。
NTTは2024年3月から、大規模言語モデル「tsuzumi」を展開する予定で、その「超軽量版」モデルはパラメーター数が6億とされている。これは、OpenAIのChatGPTのベースとなった「GPT-3」の約300分の1に相当し、電力消費を抑えながら効率的なAI運用が可能とされている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC135KP0T11C23A1000000/
米Microsoft、初心者向け生成AI開発講座を公開
©llcv2/123RF.COM
米Microsoftは、生成AIの開発方法を学ぶ初心者向けの教材をGitHubで公開した。この教材は12のレッスンで構成され、生成AIの基本からプロンプトエンジニアリング、テキスト生成、チャットアプリケーションの構築、画像生成アプリケーションの構築まで幅広い内容をカバーしている。
各レッスンにはビデオ紹介、詳細なテキストガイド、コード例付きのJupyter Notebookが含まれ、実践的な学習が可能。また、各レッスンの終わりには知識の確認を目的としたチャレンジや課題が設けられている。学習者はDiscordを通じて他の学習者と交流できる。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2311/14/news046.html
ライカ、世界初の「コンテンツクレデンシャル機能」搭載カメラ発表
出典:Adobe
ライカは、世界初の「コンテンツクレデンシャル機能」を内蔵したカメラ「Leica M11-P」を発表した。この機能は、撮影した写真の真正性を担保するため、撮影者の名前や撮影日時、編集に使用したツール、変更点などの情報を電子透かしとして添付できる認証機能である。
この機能は、誤報や偽情報の増加や生成AIに対抗するために開発された。M11-Pは256GBの内蔵メモリを持ち、メタデータ自動付与機能を備えている。記録情報はVerifyまたはLeica FOTOSアプリで確認可能だが、メタデータが除去される可能性も指摘されている。M11-Pの価格は税込147万4000円。
https://blog.adobe.com/jp/publish/2023/10/27/cc-leica-launches-worlds-first-camera-with-content-credentials-built-in-delivering-authenticity-at-the-point-of-capture
米エアビー、AI新興企業ゲームプランナーを買収
米民泊仲介大手のエアビーアンドビーは、AIを手がける新興企業「ゲームプランナー.AI」を買収したことを発表した。買収額は非公表だが、AI技術の普及が急速に進んでおり、多くの企業がその活用方法を模索している。
ゲームプランナー社は、Appleの音声認識AI「Siri」の開発に携わったアダム・チェイヤー氏らが創業した会社。この買収により、エアビーは大規模言語モデルやコンピュータービジョンモデル、機械学習などのAI技術の強化を目指している。エアビーのブライアン・チェスキーCEOは、「AIはこれまでのいかなる技術よりも世界を急速に変化させるだろう」と述べている。
https://jp.reuters.com/economy/industry/2VVHFBRXPFK7XETR32R5STYDJM-2023-11-15/
まとめ
AIに関連する最近の主なニュースについて紹介しました。定期的に更新予定ですので、情報のアップデートにぜひご活用ください。
AI技術はこれからさらに発展していくと予測されているので、早い段階で基本的な活用方法を取り入れておくことが大切です。
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