最新のAI関連ニュースまとめ(2023.12.15)

公開日:2023-12-15 更新日:2024-03-07 by SEデザイン編集部

目次

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ここ最近、毎日のようにAIに関する新しい情報が飛び交っています。ジェネレーティブAIは、仕事面だけではなく、生活面でも大きなインパクトを与える可能性のある存在です。

この記事では、AIに関連する最新のニュースをまとめてお届けします。日々更新されているAI情報のアップデートに、ぜひご活用ください。

Googleの新AIモデル「Gemini」リリース

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出典:Google

Googleは、新しいマルチモーダル生成AIモデル「Gemini」を発表した。このモデルは「Ultra」「Pro」「Nano」の3つのサイズで提供される。「Pro」は生成AIボット「Bard」の英語版に、そして「Nano」は「Pixel 8 Pro」に搭載される。最大サイズの「Ultra」は2024年に開発者や企業向けに公開予定で、Gemini Ultraで動く「Bard Advanced」もリリースされる予定。

Geminiはテキスト、画像、音声、動画、コードなどを理解し、組み合わせる能力を持つ。32のベンチマークのうち30でOpenAIのGPT-4を上回る性能を示している。

「Google、マルチモーダル生成AIモデル「Gemini」リリース」ITmedia NEWS  (2023年12月7日)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2312/07/news080.html

イーロン・マスク、対話AI「グロック」をXプレミアム+で提供

イーロン・マスクは、自身が率いるAI開発会社「xAI」が開発した対話型AI「グロック」を、短文投稿サイトX(旧ツイッター)の有料プラン「Xプレミアム+」利用者向けに提供すると発表した。

マスク氏はXの広告への依存度を低下させ、有料サービスを充実させる考えを示している。

「マスク氏、対話AI「グロック」をX有料プランで本格提供と投稿」ロイター  (2023年12月7日)
https://jp.reuters.com/business/technology/74VM4FMHJZIZBCYRE4JJ5PP5YQ-2023-12-07/

新型テスト集「GAIA」、GPT-4の限界を示す

米MetaとHuggingFaceの研究者らが開発した新型テスト集「GAIA」は、人間にとって簡単なタスクを達成する大規模言語モデル(LLM)を評価するためのもの。

GAIAのテストでは、人間が92%の成功率を達成するのに対し、GPT-4はわずか15%の成功率だった。この結果は、LLMが専門的なタスクでは優れているが、日常的なタスクにはまだ改善の余地があることを示している。

「人だと正解率92%なのに、GPT-4だと15%になる新型テスト集「GAIA」 米Metaなどが開発」ITmedia NEWS  (2023年12月8日)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2312/08/news061.html

Googleの新チップ「TPU v5p」、高速なLLM性能を実現

Google Cloudは、AI向けチップの新モデル「TPU v5p」を発表した。このチップは前世代のTPU v4に比べて2.8倍高速なLLMトレーニング性能を持ち、GoogleのAIモデル「Gemini」の開発にも使用されている。TPU v5pは、性能を重視した設計で、チップ数も増加している。

「Google「TPU v5p」発表 - 前世代比2.8倍高速なLLM性能、Geminiの訓練にも利用」マイナビニュース  (2023年12月7日)
https://news.mynavi.jp/article/20231207-2835124/

ChatGPT、プライバシー問題を露呈する研究結果

Google DeepMindと複数の大学の研究者チームは、ChatGPTが単純なプロンプトによりトレーニングデータの一部を明らかにする可能性があると発表した。

この研究では、ChatGPTにランダムな単語を繰り返し出力させることで、個人情報を含むデータが露呈した。研究者らは、大規模言語モデルのリリース前に安全性テストを実施することを推奨している。

「ChatGPTに同じ言葉を連呼させると、壊れて学習データ(個人情報入り)を吐き出す?Google DeepMind研究者らのチームが論文発表」テクノエッジ  (2023年12月7日)
https://nordot.app/1102838776137073655?c=768367547562557440

AWS、Javaコード自動書き換えAI「Amazon Q Code Transformation」を発表

Amazon Web Servicesは、プログラムコードを書き換えるAIアシスタント「Amazon Q Code Transformation」のプレビュー提供を開始した。

このサービスは、古いJavaコードを最新バージョンに自動的に書き換える機能を提供し、今後は.NET Platformのコード書き換えにも対応予定。Amazon Q Code Transformationは、コードの解析と改善を行い、セキュリティを強化する。

「Amazon Web Servicesが「Amazon Q Code Transformation」のプレビュー提供を開始、古いJavaコードの自動書き換えに対応」CodeZine  (2023年11月28日)
https://codezine.jp/article/detail/18744

OpenAI、アクセル・シュプリンガーと提携

OpenAIは、ドイツの出版社アクセル・シュプリンガーと提携し、その傘下メディアのニュース記事を利用する権利を獲得した。この取引により、OpenAIは数千万ユーロを支払うことになる。ChatGPTでは、ユーザーの質問に対する回答生成にこれらのニュースコンテンツが利用される。回答には帰属や記事全文へのリンクが含まれることで透明性と情報提供が図られる。

「オープンAI、アクセル・シュプリンガーと提携-ニュース利用で」Bloomberg  (2023年12月14日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-13/S5M1H0T0G1KW00

EU、AI利用の包括規制案で暫定合意

欧州連合(EU)は、AIの利用に関する包括的な規制案について暫定合意した。この規制案には、政府による生体認証の使用や「ChatGPT」のような対話型AIシステムの規制方法などが含まれる。

消費者は苦情を申し立て、有意義な説明を受ける権利を有し、違反した企業には罰金が科されることになる。

「EU、AI利用の包括規制案で暫定合意 違反企業に罰金」ロイター  (2023年12月9日)
https://jp.reuters.com/world/security/XNR4DCODG5MWBNWSYYG4EZCTLM-2023-12-09/

神戸市、来年1月にもChatGPTを本格運用へ

神戸市は、業務効率化を目的に庁内で試験運用していた「ChatGPT」の検証結果を公表した。職員からは「仕事の効率が上がる」との声が多く、市は情報漏えいのリスクなどを考慮しつつ、来年1月にもChatGPTを本格運用する計画である。

市は今年6~9月、チャットGPTが安全に利用できるかを検証するため、希望した市職員133人を対象に、市が独自開発した環境下での試験運用を実施していた。ChatGPTを活用できる事例として、市民向けアンケートや市公式のX投稿文の作成、事業アイデアの提案、ニーズに合った企画立案などを挙げている。

「神戸市、来年1月にもChatGPTを本格運用へ…「X」への投稿文作成や企画立案などに活用」読売新聞オンライン  (2023年12月12日)
https://www.yomiuri.co.jp/pluralphoto/20231212-OYO1I50008/

まとめ

AIに関連する最近の主なニュースについて紹介しました。定期的に更新予定ですので、情報のアップデートにぜひご活用ください。

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AI技術はこれからさらに発展していくと予測されているので、早い段階で基本的な活用方法を取り入れておくことが大切です。

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