最新のAI関連ニュースまとめ(2024.02.16)

公開日:2024-02-15 更新日:2024-03-07 by SEデザイン編集部

目次

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ここ最近、毎日のようにAIに関する新しい情報が飛び交っています。ジェネレーティブAIは、仕事面だけではなく、生活面でも大きなインパクトを与える可能性のある存在です。

この記事では、AIに関連する最新のニュースをまとめてお届けします。日々更新されているAI情報のアップデートに、ぜひご活用ください。

Google、AIチャットボットを「Gemini」に刷新

Googleは、ChatGPTの影響力拡大に対抗するため、AIチャットボット「Bard」の名前を「Gemini」に変更し、さらに「Gemini Advanced」という高機能版を含む有料サービスを開始した(現時点では英語版のみ)。

Googleのクラウドサービス「Google One」の新プラン「AI プレミアム」に加入することで、「Gemini Advanced」が利用可能になり、月額20ドル(日本では2,900円)で提供される。

「グーグルが会話型AIを「Gemini」に刷新、ChatGPTが拓いた市場を切り崩せるか」WIRED.jp  (2024年2月9日)
https://wired.jp/article/google-rebrands-ai-chatbot-gemini/

ソフトバンクとNVIDIA、AI新技術の業界団体設立へ

ソフトバンクとアメリカの半導体大手NVIDIAは、携帯電話の基地局を活用してAIの処理を分散させる技術の実用化に向け、新たな業界団体「AI-RANアライアンス」を設立する。この技術により、大規模なデータセンターを介さずにAIの処理が可能となり、スマートフォンで高度なAIサービスを提供できるようになる見込みだ。

エリクソンやノキアなど世界の約10社が参加し、技術の世界標準化を目指す。また、基地局にAI機能を置くことで、通話や通信の集中によるつながりにくさも解消されると期待されている。ソフトバンクの基地局は全国に約20万か所あり、新たな活用方法として注目されている。

「ソフトバンクとエヌビディア AI新技術実用化の業界団体設立へ」NHKニュース  (2024年2月14日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240214/k10014357151000.html

GMO、AIにより年間18億円相当の業務効率化を目指す

インフラ、広告、金融、暗号資産事業など幅広く展開するGMOインターネットグループは、業務でのAI活用を加速し、2024年度に年間18億円相当の業務効率化を目標として設定した。この目標達成に向け、カスタマーサービスのAIチャット化、コード生成・チェックの自動化、資料作成や契約書レビューなど、多岐にわたる業務でAIをフル活用する計画である。

全パートナーがAIを使いこなすことが必須とされ、GMOインターネットグループでは実践的なAIセミナーの開催、AIテスト「GMO AIパスポート」の実施、非エンジニア向けの短期AI人財育成プログラム「虎の穴」の開始など、人材育成にも力を入れている。新たなキャッチコピー「AIで未来を創るNo.1企業グループへ」を掲げ、顧客や社会への貢献を目指している。

「GMOインターネットグループ、AIにより年間18億円相当の業務効率化を2024年度の目標に設定」CreatorZine  (2024年2月15日)
https://creatorzine.jp/news/detail/5226

ソフトバンクの生成AI、1兆パラメーターを目指す

ソフトバンクの子会社SB Intuitionsが開発中の国産大規模言語モデル(LLM)は、1兆パラメーター超えを目標にしている。現在、このLLMは1300億パラメーターに達しており、3900億パラメーターの構築を当面の目標としている。さらに、文書だけでなく、図表や画像などにも対応したマルチモーダルなLLMの開発を進めている。

目指すは、日本の商習慣や文化まで理解した、精度が高く、応答が早く、消費電力が少ない「研ぎ澄まされたLLM」だという。

「ソフトバンクの生成AIは「1兆パラメーター目指す」と宮川社長 “蒸留”して「研ぎ澄まされたLLMに」」ITmedia NEWS  (2024年2月7日)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2402/07/news181.html

Slack AIの提供開始、Slack上の情報を要約・検索

Salesforce傘下のSlackは、新たに「Slack AI」のグローバル提供を開始すると発表。日本では4月から一般適用が始まり、「チャンネルの要約」「スレッドの要約」などの機能が利用できるようになる予定。このAI機能は、Slack上に蓄積された社内データやアプリ間での情報を横断してAIのサポートを提供する。主に企業向けのEnterprise Gridプランの有料拡張機能として提供される。

Slack AIには、チャンネルやスレッドの要約、質問に対する明確で簡潔な回答を提供する検索機能が含まれる。これにより、営業担当者は顧客とのミーティング準備に必要な情報を簡単に把握でき、エンジニアは過去のインシデントから解決策を見つけ出すのに役立つ。また、サードパーティのSlackアプリにもAI機能を追加することが可能となる。

「Slack AI提供開始 Slack上に蓄積した情報を要約・検索」Impress Watch  (2024年2月14日)
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1568865.html

OpenAIとMicrosoft、AIを攻撃に悪用するロシアや中国のアカウント停止

MicrosoftとOpenAIは、大規模言語モデル(LLM)などのAIツールが国家関連の攻撃者に悪用されていると発表し、関連アカウントを複数停止した。この措置は、ロシア、イラン、中国、北朝鮮の政府と関連する5つの脅威アクターを対象としている。例えば、ロシアのForest BlizzardはLLMを使用してウクライナでの軍事作戦に利用し、イランのCrimson Sandstormはフィッシングメールの原稿生成にLLMを活用していた。

両社はまだLLMを悪用した致命的な攻撃は検出していないが、初期段階の動きを報告し、政府を含む防御者コミュニティとの協力を重視している。

「OpenAIとMicrosoft、AIを攻撃に悪用するロシアや中国のアカウント停止」ITmedia NEWS  (2024年2月15日)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2402/15/news089.html

日本郵便、「ゆうパック」などの集荷受付にAIを活用した電話自動受け付けを導入

日本郵便は、2月6日から一部エリアで「ゆうパック」などの集荷受付にAIを活用した集荷電話自動受け付けサービスを開始した。

NTTコミュニケーションズが提供するシステムを採用し、一部の問い合わせをAIが自動的に音声対応することで、より安定してつながりやすいコールセンターの実現を目指している。この取り組みにより、電話が混雑してオペレーターにつながりにくい、インターネットやLINEアプリの操作が難しいといったユーザーからの声に応える。

まとめ

AIに関連する最近の主なニュースについて紹介しました。定期的に更新予定ですので、情報のアップデートにぜひご活用ください。

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AI技術はこれからさらに発展していくと予測されているので、早い段階で基本的な活用方法を取り入れておくことが大切です。

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