最新のAI関連ニュースまとめ(2024.03.01)

公開日:2024-03-01 更新日:2024-03-07 by SEデザイン編集部

目次

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ここ最近、毎日のようにAIに関する新しい情報が飛び交っています。ジェネレーティブAIは、仕事面だけではなく、生活面でも大きなインパクトを与える可能性のある存在です。

この記事では、AIに関連する最新のニュースをまとめてお届けします。日々更新されているAI情報のアップデートに、ぜひご活用ください。

楽天とOpenAI、通信業界に特化したAIを共同で開発

楽天©unitysphere/123RF.COM

楽天とOpenAIは、通信業界向けの最先端AIツールを共同開発し、提供することを発表した。この協業は、楽天のOpen RAN技術とOpenAIのAI技術を組み合わせ、通信業界に特化した最新AIソリューションの開発を目指す。

開発されるAIツールは、モバイルネットワークの計画、構築、管理における通信事業者固有のニーズと課題に対処する。楽天のAIプラットフォーム「Rakuten AI」は、カスタマーサービス、ネットワーク最適化、および不具合を事前に察知し故障を防ぐ予知保全ソリューションを含むプラットフォームへと進化させる予定。これにより、通信事業者はネットワーク上の問題をリアルタイムで検出し、サービスの信頼性とパフォーマンスを向上させることが可能になる。

「楽天とOpenAI、通信業界に特化したAIを共同で開発‐不具合を事前に察知」TECH+ (2024年2月26日)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240226-2892557/

「Slack AI」開始、要約や会話形式での検索が可能に

Slackは、「Slack AI」の提供を開始した。この新機能は、生成AIを活用してチャンネルやスレッドの要約、会話形式での検索をサポートする。Slack AIは、社内に蓄積された独自情報から多くの価値を創造することを可能にし、仕事の生産性を向上させる。

Slack AIには「検索」「チャンネルの要約」「スレッドの要約」の3つの主要機能がある。検索機能では、ユーザーが会話形式で質問すると、関連する会話データに基づいて回答。チャンネルの要約機能では、各チャンネルから重要な内容だけを確認できるハイライトを生成し、スレッドの要約機能では、長い会話の要点をまとめて提供する。現在は英語対応のみで、その他の言語対応も今後追加される予定。

「「Slack AI」提供開始。Slack上で要約や会話形式で検索が可能に」AIsmiley  (2024年2月14日)
https://aismiley.co.jp/ai_news/slack-ai-release-20240214/

Apple、自社生成AI「Ask」をAppleCareサポートに試用中

Appleは、AppleCareのサポートアドバイザー向けに自社開発の生成AIツール「Ask」を試用していると報じられている。このAIは、OpenAIのChatGPTのようにフォローアップ質問をする能力を持っているという。

Askは、顧客からの技術的な質問に対して自動的に回答を生成し、その情報はAppleのナレッジベースから取得される。アドバイザーは、提供された回答を「役に立つ」または「役に立たない」で評価し、フィードバックに基づいてサービスを改善する予定。

Appleは今年、多くの新たな生成AIサービスを展開する予定であり、「Apple GPT」やXcodeへのコード生成AI機能の実装、「Pages」「Keynote」「Numbers」でのAI機能追加などが噂されている。iOS17.4のリリースが3月に予想されており、iOS18からは本格的な生成AIの導入が計画されているとのこと。

「Apple、自社生成AI「Ask」をAppleCareサポートに試用中」iPhone Mania  (2024年2月25日)
https://iphone-mania.jp/news-576330/

Google、Geminiの人物画像生成機能を一時停止

gemini出典:Google

米Googleは、対話型AIサービス「Gemini」の人物画像生成機能を一時停止すると発表。この措置は、歴史上の人物の描写に不正確さがあったためとされている。

SNSへの投稿や米メディアによると、Geminiに「米国建国の父」の画像を生成するよう指示した場合、黒人やアジア人など非白人の見た目をした人物が描かれることがあったとのこと。SNS上では、Googleが人種差別のリスクを過度に恐れ、歴史的事実と異なる画像を生成しているとして批判が集まっていた。Googleは問題点を修正した上でサービスを近く再開するとしている。

「グーグル、対話型AIジェミニの人物画像生成機能を一時停止…歴史上の人物の描写に不正確さ」BIGLOBEニュース  (2024年2月23日)
https://news.biglobe.ne.jp/economy/0223/ym_240223_7218986472.html

Microsoft、仏新興ミストラルAIと提携

Microsoft©llcv2/123RF.COM

米MicrosoftはフランスのAIスタートアップ企業であるミストラルAIと戦略的パートナーシップを結んだ。この提携により、ミストラルAIの最新のAIモデルがMicrosoftのクラウドサービス「Azure」の顧客に提供されるようになる。ミストラルAIは、OpenAIのアルゴリズムモデルと類似のAIサービスを開発しているが、そのモデルはオープンソース型である。

ミストラルAIは「ユニークな論理的思考能力」を持ち、5つの言語に堪能な「ミストラル・ラージ」と呼ばれるモデルも発表。MicrosoftはミストラルAIに小規模な投資を行ったが、金額は公開されていない。MicrosoftはAI分野で主にOpenAIと協力しており、約130億ドルを投資しているという関係をめぐって、EUと英国で反トラスト法の調査対象になっている。

「マイクロソフト、仏新興ミストラルAIと提携-米オープンAIの競合」NewsPicks  (2024年)
https://newspicks.com/news/9635066/body/?ref=technology

マイクロンが広帯域メモリー量産開始、NVIDIAのAI半導体向け

米半導体大手マイクロン・テクノロジーは、NVIDIAのAI向け最新チップに使用される「HBM(広帯域メモリー)3E」の量産を開始した。マイクロンによると、同社製品は競合品よりも消費電力が30%低く、生成AIアプリを動かすチップへの需要拡大を商機につなげる狙い。

NVIDIAは、HBM3Eを次世代GPU「H200」に採用し、第2四半期の出荷開始が見込まれている。SKハイニックスがAI向けHBM需要を主導しており、ムーア・インサイツ&ストラテジーのアナリストは、SKハイニックスがすでに2024年の在庫を完売しているため、マイクロンのような別の供給元がAMDやインテル、エヌビディアといったメーカーによるGPUの生産規模拡大に資するだろうと述べている。

「マイクロンが広帯域メモリー量産開始、エヌビディアAI半導体向け」REUTERS  (2024年2月27日)
https://jp.reuters.com/markets/world-indices/3FS3QMAFF5PDBD5YZU65U4UWVQ-2024-02-26/

「Copilot」発表から1年、デザイン改良や画像生成新機能を発表

Microsoft 365 Copilot出典:Microsoft

Microsoftは、AIチャットボットCopilotの1周年を記念して、デザインの改良や画像生成に関する新機能の追加を発表した。Copilotの利用は爆発的に増加し、これまでに50億回以上のチャット利用と50億枚以上の画像生成が行われている。

新しいデザインはより合理的で、アイデアの実現やリサーチがしやすいように設計されており、提案されたプロンプトを複数紹介するカルーセルが表示される。

画像生成機能は、CopilotのDesigner機能にインライン編集機能が追加され、生成した画像をCopilot内で直接編集できるようになった。これにより、チャットから離れることなく、背景をぼかしたりピクセルアートにするなどの編集が可能となる。さらに、アイデアを視覚化するための専用キャンバスとして機能する新しい「Designer GPT」が近日中に導入される予定。

「Microsoft「Copilot」発表から1周年。デザインの改良や画像生成の新機能を発表」AIsmiley  (2024年)
https://aismiley.co.jp/ai_news/microsoft-copilot_carousel_designer/

OpenAI、米紙NYTがChatGPTを「ハッキング」と主張

newspaper nytChatGPTを手がけるOpenAIは、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が著作権侵害の証拠を集めるためにChatGPTや他のAIシステムを「ハッキング」したと主張している。NYTは昨年末、AI技術の訓練データとして数百万もの記事を無断で使用し、著作権を侵害したとしてOpenAIとOpenAIに出資しているMicrosoftを提訴した。

OpenAIは、NYTが不正なプロンプトを通じてチャットGPTにコンテンツを複製させたと主張し、NYTがOpenAI製品をハッキングさせたという証拠が明らかになるだろうと述べている。一方、NYT側の弁護士は、OpenAIが「ハッキング」と表現しているのは、同社がタイムズに著作権のある作品を盗み、複製した証拠を見つけるためにOpenAI製品を使用したことに過ぎないと反論している。

「米紙NYT、チャットGPTを「ハッキング」 OpenAIが主張」NewsPicks  (2024年)
https://newspicks.com/news/9640532/body/?ref=technology

まとめ

AIに関連する最近の主なニュースについて紹介しました。定期的に更新予定ですので、情報のアップデートにぜひご活用ください。

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AI技術はこれからさらに発展していくと予測されているので、早い段階で基本的な活用方法を取り入れておくことが大切です。

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