最新のAI関連ニュースまとめ(2024.03.08)

公開日:2024-03-08 更新日:2024-03-08 by SEデザイン編集部

目次

latest AI news_240308ここ最近、毎日のようにAIに関する新しい情報が飛び交っています。ジェネレーティブAIは、仕事面だけではなく、生活面でも大きなインパクトを与える可能性のある存在です。

この記事では、AIに関連する最新のニュースをまとめてお届けします。日々更新されているAI情報のアップデートに、ぜひご活用ください。

Anthropic、「Claude 3」を発表。GPT-4を超える性能

Anthropicは新型AIモデル「Claude 3」を発表し、その性能とコストパフォーマンスに応じて3つのバリエーションを提供する。これらのモデルは、英語以外の言語での会話能力やビジュアル情報の処理能力が向上しており、より精度の高い回答と引用機能の提供が予定されている。

「Claude 3」の各モデルは、速度と知能レベルにおいて異なる特徴を持ち、特に上位モデルの「Claude3 Opus」は、GPT-4を含む競合他社のモデルを凌駕する性能を持つとされている。

「Anthropic、GPT-4以上の性能を謳う新AIモデル「Claude 3」」PC Watch  (2024年3月5日)
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1573937.html

IBM、「Granite」の日本語版モデルを提供開始

IBMは、生成タスクに特化した基盤モデル「Granite」の日本語版モデルを開始した。このモデルは、日本語、英語、コードのデータセットで学習し、日本市場向けに開発された。Graniteモデルは、ビジネス関連のデータセットで学習し、不適切なコンテンツの排除やリスク軽減のための検査を行っている。

日本語版モデルは、80億のパラメーターを持ち、高い精度と低いインフラ要件での実現が可能。IBMは、Granite日本語版モデルの調整や運用支援を提供し、企業のAI活用を加速させることをサポートする。

「IBM、大規模言語モデル「Granite」の日本語版モデルの提供を開始」AIsmiley  (2024年3月6日)
https://aismiley.co.jp/ai_news/ibm-granite-japanese/

LINEヤフー、16件のサービスに生成AIを導入

LINEヤフーは、個人向けサービスを中心に16のサービスで生成AIを導入し、従業員向けにも生成AIツールを開発した。これにより、売上や生産性の向上を目指している。約10ヶ月で導入されたこれらのAI機能は、広告収益の増加や業務効率化を通じて、年間約1,100億円の売上収益増と年間約100億円の生産性改善額を目標にしている。

LINEヤフーはAI倫理に関する自主ルールを策定し、AIの適切な利用を推進している。従業員約2万人に提供された独自AIアシスタントの導入により、生産性が7%向上し、GitHub Copilotの使用では10%〜30%の生産性向上が確認された。LINEヤフーは、ユーザープライバシーの保護と適切な情報管理を前提に、生成AIの活用を積極的に推進していく方針だ。

「LINEヤフー、16件のサービスで生成AI機能を導入。従業員約2万人にもAIアシスタントを提供」AIsmiley  (2024年3月4日)
https://aismiley.co.jp/ai_news/lineyahoo-uses-generativai-16cases/

Microsoft、「Azure OpenAI Service On Your Data」を提供開始

Microsoftは、自社のデータを活用してパーソナライズされた生成AIサービスを迅速に構築できる「Azure OpenAI Service On Your Data」の提供を開始した。この新機能を通じて、企業はGPT-4などのOpenAIモデルを用いて、ユーザーの理解度や業務効率の向上などに役立つサービスを開発できる。

このサービスは、企業が自社のデータをOpenAIモデルに直接組み込むことで、大規模なトレーニングなしにセキュリティを確保しつつ、高度なAI機能を活用できるようにする。

「Microsoft、任意のデータで生成AIサービスを構築できる「Azure OpenAI Service On Your Data」を提供開始」@IT  (2024年2月20日)
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2403/05/news051.html

イーロン・マスク、OpenAIを提訴。「実質的な子会社」と批判

イーロン・マスクは、OpenAIとそのCEOサム・アルトマンを「Microsoftの事実上の子会社になっている」として訴えた。OpenAIはマスク氏やアルトマン氏らによって非営利法人として設立され、技術が社会に自由に利用されることが当初の合意だった。しかし、OpenAIはその後Microsoftから大規模な出資を受け、マスク氏はOpenAIが非営利団体としての地位を失い、「人類の利益のためにAIを開発する」という基本的な契約上の合意に違反していると主張している。

OpenAIはマスク氏の訴訟に対し全面的に対抗する意向で、マスク氏の主張を否定。訴訟の理由がマスク氏の「会社に関わっていないことへの後悔」によるものかもしれないと反論している。今後の裁判の行く末に注目が集まっている。

「イーロン・マスクが「設立時の合意違反」を理由にOpenAIを提訴 「実質的な子会社」と批判」Real Sound  (2024年3月日)
https://realsound.jp/tech/2024/03/post-1591320.html

Copilot、不気味で有害な応答。Microsoftが調査中

Microsoftは、AIアシスタント「Copilot」が奇妙で不気味、場合によっては有害な応答を生成したとのユーザー報告を受け、調査を行っている。Copilotは、PTSDに苦しむユーザーに対して無関心な回答をしたり、ユーザーに二度と連絡しないようにと述べたりするなど、問題のある応答をしていた。あるデータサイエンティストは、自殺について尋ねた際にCopilotから矛盾する応答を受けたと報告している。

Microsoftは、これらの不穏な応答がユーザーが故意に「プロンプトインジェクション」と呼ばれる手法を用いた結果だと判断し、安全フィルターの強化とプロンプトを検知しブロックするシステムの導入を行った。しかし、問題のある応答は、AI技術に基づくツールが不正確さや不適切さ、危険な回答を出し得ることを示しており、AI技術への信頼を損なう可能性がある。

「AIボットが生成する不気味で有害な応答、Microsoftが調査中」Bloomberg(2024年2月29日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-28/S9L09ST0AFB500

まとめ

AIに関連する最近のおもなニュースについて紹介しました。定期的に更新予定ですので、情報のアップデートにぜひご活用ください。

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AI技術はこれからさらに発展していくと予測されているので、早い段階で基本的な活用方法を取り入れておくことが大切です。

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