最新のAI関連ニュースまとめ(2024.03.22)

公開日:2024-03-22 更新日:2024-03-22 by SEデザイン編集部

目次

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ここ最近、毎日のようにAIに関する新しい情報が飛び交っています。ジェネレーティブAIは、仕事面だけではなく、生活面でも大きなインパクトを与える可能性のある存在です。

この記事では、AIに関連する最新のニュースをまとめてお届けします。日々更新されているAI情報のアップデートに、ぜひご活用ください。

無料版CopilotでもGPT-4 Turboが利用可能に

Microsoft 365 Copilot出典:Microsoft

Microsoftが提供するAIチャットサービス「Copilot」の無料版がアップデートされ、バックエンドの大規模言語モデル(LLM)が「GPT-4 Turbo」に置き換えられた。

GPT-4 Turboは、従来のGPT-4に比べて学習データが2023年4月まで拡張され、より長いプロンプトの入力が可能になるなど、性能が大幅に向上している。このアップデートにより、無料版のユーザーも最新の言語モデルにアクセスできるようになるが、GPT-4に戻すことはできない。有料ユーザーとの差異が縮まったことは間違いないとされている。

「無料版CopilotでもGPT-4 Turboが利用可能に」TECH+  (2024年3月15日)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240315-2907097/

Microsoft、GPT作成機能「Copilot GPT Builder」を全Copilot Proユーザーに開放

Microsoftは、Copilotの有料プラン「Copilot Pro」で、全ユーザーがGPT作成機能「Copilot GPT Builder」を利用できるようにした。この機能を使えば、プログラミングの経験や技術的な知識がなくても、自然言語を使って独自のAIチャットボットを作成・共有できる。

Copilot GPT Builderは、特定の職務、タスク、ワークスタイル、ワークフローに合わせたGPTを簡単に作成できるように設計されている。Microsoft EdgeまたはGoogle Chromeブラウザを使用して、CopilotのWebサイトからアクセスできる。

「Microsoft、GPT作成機能「Copilot GPT Builder」を全Copilot Proユーザーに開放」TECH+  (2024年3月13日)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20240313-2904996/

Apple、Googleの生成AI「Gemini」搭載に向け交渉か

smartphone owndmedia content米ブルームバーグ通信は、AppleがiPhoneにGoogleの生成AI「Gemini」を搭載する方向で両社が交渉していると報じた。AppleはOpenAIとも話し合いを持つなど、提携先を幅広く模索している。

iPhoneの新機能開発に向けた交渉が進んでいるものの、合意に至らない可能性もあり、最終的にはOpenAIやAnthropicなどと提携する選択肢もあるとしている。

「Apple、Googleの生成AI搭載に向け交渉か 米報道」日本経済新聞  (2024年3月13日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN185QD0Y4A310C2000000/

政府がAI法規制を検討 偽情報対策不備なら罰則

政府は、大規模なAI開発者を対象とする法規制の検討に入った。偽情報対策などに不備がある場合の罰則を視野に入れている。この動きは、欧州連合(EU)をはじめとする各国・地域が強制力のある規制に動いていることを踏まえたもの。

政府は、企業の自主的な取り組みを尊重してきた従来の方針を転換し、6月ごろに取りまとめる経済財政運営の指針「骨太方針」への明記を目指している。AIによる偽情報の流布や人権侵害が問題となるなか、AIを直接の対象とした拘束力のある規制が必要と判断した。

「政府がAI法規制を検討 偽情報対策不備なら罰則」東京新聞  (2024年3月18日)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/315928

マスク氏、生成AIの設計公開 オープンAIに対抗

イーロン・マスク氏が設立したAI企業「xAI」は、生成AIの基盤モデル「Grok」のソースコードを公開した。この動きは、オープンAIが非公開としている「ChatGPT」との差別化を図り、利用者を増やす狙いがあるとされている。

ソースコードの公開は「オープンソース」と呼ばれ、外部の技術者が自由に改変でき、性能の改善や安全性の向上に役立つとされる。一方で、非公開の「クローズドソース」が悪用を防ぐとの見方もある。マスク氏はオープンソースを支持しており、公開されたのは「ベースモデル」で、アプリなどに使うための調整は施されておらず、性能が異なると説明している。

「マスク氏、生成AIの設計公開 オープンAIに対抗」JIJI.COM  (2024年3月18日)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024031800761&g=int

東大発のスタートアップ企業 “国内最大規模 国産生成AI完成”

東京大学発のスタートアップ企業「イライザ」が、国内最大規模の国産生成AIを開発し、完成を発表した。この生成AIは、パラメータ数が700億とされ、これまでの国産生成AIとしては最大の処理能力を持つ。オープンソース技術を基に、産業技術総合研究所のデータセンター「ABCI」を活用して開発された。イライザの社長は、日本が生成AI分野で存在感を示せるようにしたいと述べている。このAIは、日本語に特化しながらも高い処理能力を持つ汎用モデルとして、企業や自治体への提供が予定されている。

「東大発のスタートアップ企業 “国内最大規模 国産生成AI完成”」NHK  (2024年3月12日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240312/k10014388011000.html

OpenAI、仏紙ル・モンドとスペインのプリザとライセンス契約

OpenAIがフランスの有力紙ル・モンドとスペインのメディア複合企業プリザとライセンス契約を結んだ。この契約により、ChatGPTのユーザーにフランス語とスペイン語のニュースを提供し、生成AIモデルの訓練にも役立てられる。

OpenAIは、メディア企業との提携を増やす方向にあり、今回の契約はその一環。今後数ヶ月かけて、ChatGPTのユーザーはル・モンド紙とプリザの要約された記事を読むことができるようになり、記事の出所が明記され、元記事につながる「強化リンク」が設けられる。

「オープンAI、仏紙ル・モンドとスペインのプリザとライセンス契約」bloomberg  (2024年3月14日)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-03-13/SAAZJUT0G1KW00

まとめ

AIに関連する最近のおもなニュースについて紹介しました。定期的に更新予定ですので、情報のアップデートにぜひご活用ください。

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AI技術はこれからさらに発展していくと予測されているので、早い段階で基本的な活用方法を取り入れておくことが大切です。

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