ここ最近、毎日のようにAIに関する新しい情報が飛び交っています。ジェネレーティブAIは、仕事面だけではなく、生活面でも大きなインパクトを与える可能性のある存在です。
この記事では、AIに関連する最新のニュースをまとめてお届けします。日々更新されているAI情報のアップデートに、ぜひご活用ください。
OpenAI、次世代AIモデル「GPT-5」の今夏発表を計画
©skorzewiak/123RF.COM
OpenAIが、次世代の大規模言語モデル「GPT-5」の発表を今夏にも予定していることが明らかになった。この情報は、同社の内部関係者からの情報として伝えられている。GPT-5は、現在提供されているChatGPTのメジャーアップグレード版と位置づけられ、性能の大幅な向上が期待されている。
既に一部の企業顧客には、GPT-5と関連するChatGPT機能強化のデモ版が提供されており、開発中のGPT-5の挙動について、あるCEOは匿名を条件にその高い性能を語っている。OpenAIはこれまでにも、対話型AI「ChatGPT」を通じてAIブームの端緒となり、今回のGPT-5によってさらなる技術革新が期待されている。
https://www.businessinsider.jp/post-284186
Microsoft、AI部門を新設
©llcv2/123RF.COM
Microsoftは新部門「Microsoft AI」を設立し、AI推進に重点を置くことを発表。この部門のトップには、Google DeepMindの共同創業者であり、Microsoftが出資したInflection AIのCEO、ムスタファ・スレイマン氏がエグゼクティブバイスプレジデント兼CEOとして迎えられる。
Inflection AIは、自然言語で対話できるAI「Pi」を開発・提供しており、Microsoftはこの技術をさらに発展させることを目指している。また、Inflection AIのもう1人の共同創業者でDeepMindの研究者だったカレン・シモニャン氏も主任研究員としてMicrosoftに迎えられ、Inflection AIのメンバーの多くがMicrosoftに参加することになった。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2403/20/news069.html
NTT版LLM「tsuzumi」サービス開始 軽量でも日本語処理はGPT-3.5超え
出典:NTT
NTTが開発した大規模言語モデル「tsuzumi」の商用提供が始まった。このモデルは、パラメータサイズが7B(70億)と軽量でありながら、日本語処理能力ではGPT-3.5を上回る性能を持っている。特に日本語においては、世界トップクラスの性能を誇り、Rakudaベンチマークでは同規模の国産LLMを大きく上回る。
「tsuzumi」は、企業のニーズに応じて様々なカスタマイズが可能で、機密性の高いデータの学習や企業独自のドキュメント、業界特化のカスタマイズが容易に行える。また、マルチモーダル性を備え、言語だけでなく図表の読解も可能。NTTは「tsuzumi」の導入により、2027年には1,000億円の売上を目指している。
※現在はリンク切れ
Sakana AI、世界初の基盤モデル開発自動化 訓練不要で低コスト
出典:Sakana AI
Sakana AIが、世界で初めて基盤モデル開発を自動化する技術を発表した。この技術は「モデルマージ」手法と「進化的アルゴリズム」を組み合わせることで、新たなモデルを効率的に作り出すことが可能。進化的モデルマージは、さまざまなオープンソースモデルを組み合わせて最適なマージ方法を自動的に見つけ出す。
この手法により、人間の介入なしで無数のマージ方法を発見し、最適なモデルを出力できる。また、非英語言語や異なる領域のモデルをマージする方法も自動的に見つけ出せるため、大規模モデルの訓練にかかるコストを削減できる。Sakana AIは、この技術を用いて数学的推論が可能な日本語LLMや高度な日本語画像生成モデルなどを構築し、高い性能を達成した。
https://nordot.app/1143350463996871443?c=113147194022725109
生成AIの弱点が相次ぎ発覚 ChatGPTやGeminiがサイバー攻撃の標的に
ChatGPTやGeminiなどの主要生成AIに、情報流出や不正操作のリスクがある脆弱性が発見された。イスラエルの研究チームは、生成AIとユーザー間のデータパケットを傍受し、AIの回答内容を復元する攻撃に成功。この攻撃は、AIがユーザーの質問に答える際のデータ処理の脆弱性を利用している。
GoogleのGeminiにも、不正操作を可能にする脆弱性が見つかった。攻撃者がGeminiを使って社外秘情報を流出させたり、偽情報の生成を促したりする恐れがあるとされている。これらの脆弱性は、生成AIの安全性に関する新たな懸念を示しており、AIセキュリティ対策の重要性を浮き彫りにした。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2403/22/news069.html
KDDI、生成AI開発のELYZAを子会社化
KDDIが生成AI開発スタートアップのELYZAを子会社化した。ELYZAは、東京大学・松尾豊教授の研究室からスピンアウトした企業で、特にメタのLLM「LLaMA」シリーズの日本語版カスタマイズに注力している。KDDIは、オープンソースのLLMをベースに日本語版としてカスタマイズする「他力戦略」を採用し、開発費や時間を削減する。
KDDIはELYZAに計算基盤や営業体制を提供し、特に生成AI開発に必要なGPUなどの計算基盤の確保に多額の資金を投じる計画。今後はイライザの開発力を活かし、企業や業界ごとにカスタマイズされたLLMを提供する予定で、コールセンター特化のLLM開発も想定している。
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00550/032200077/
仏高級車ブランド、全車種にChatGPT搭載
欧州の自動車メーカー、ステランティスの日本法人は、傘下のフランスの高級車ブランドDSオートモビルの全車種にChatGPTを搭載したと発表した。このAIを利用することで、音声による空調やナビゲーションの操作が可能となり、安全性の向上に加えて、英語や日本語を含む13言語でのさまざまな会話を楽しむことができるようになる。ステランティスの日本法人は、報道関係者向けに体験会を開催し、「オーケー、アイリス」と声をかけることでAIを起動できる機能を紹介した。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC1985E0Z10C24A3000000/
日本初、「視覚」を持つデジタルヒューマンを開発
デジタルヒューマン株式会社と株式会社miiboは、日本初の「視覚」を持つデジタルヒューマンを開発した。この技術は、人間のように物を認識して高度な会話を実現することを可能にする。OpenAIが提供する画像認識に対応した生成AIモデル「GPT-4 Turbo with vision」を活用し、デジタルヒューマンが相手の容姿や表情、性別を認識し、視覚的に認識した内容に基づいて会話を行うことができるようになった。
この新機能の実用化を目指し、共創パートナーや参画企業の募集が開始されている。デジタルヒューマンが心臓病のコーチとして術後患者をサポートするなど、医療や観光・旅行など様々な分野での応用が期待されている。デジタルヒューマンは、AIとコンピューターグラフィックス技術の組み合わせにより開発され、人間とAIの良い点を組み合わせたハイブリッドな存在として、新たなコミュニケーションチャネルの提供が期待されている。
https://robotstart.info/2024/03/26/digitalhuman-gpt4-vision.html
まとめ
AIに関連する最近のおもなニュースについて紹介しました。定期的に更新予定ですので、情報のアップデートにぜひご活用ください。
AI技術はこれからさらに発展していくと予測されているので、早い段階で基本的な活用方法を取り入れておくことが大切です。
SEデザインでは、IT分野におけるBtoBマーケティング&セールス支援を行っており、30年以上の実績がございます。業務の効率化や顧客へのアプローチでお困りの際は、お気軽にSEデザインへご相談ください。