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出典:WIRED
OpenAIの最新AIモデル「GPT-4o」
OpenAIは新しいAIモデル「GPT-4o」を発表した。このモデルにより、ChatGPTがより自然でスムーズな音声会話が可能になり、まるで人間のように感情豊かな反応を示すようになった。
2022年後半に登場したChatGPTは「感情」や「欲求」を持っていると感じられることもあったが、今回のアップデートによりその印象がさらに強まった。5月13日に行われた発表会で、OpenAIのCTOであるミラ・ムラティは、新バージョンのChatGPTがGPT-4oによって動作することを明かした。
ChatGPTが“感情”のような反応を示す場面も
ChatGPTはGPT-4oによって以前のモデルよりも音声や画像、映像による入力に素早く反応できるようになった。デモンストレーションでは、ChatGPTが高速かつ流れるような会話を行い、感情的な合図を拾ってそれに応じた反応を返していた。
例えば、OpenAIの従業員が褒めると「照れちゃいますよ」と応じたり、研究者のバレット・ゾフとの会話では「あなたの一日を輝かせる方法」を尋ねたりするなど、感情的な対応を見せた。
AIが“感情”を持つことへの懸念
最新のアップデートにより、ChatGPTはより魅力的で人気のあるチャットボットになる可能性がある。しかし、これによりプログラムに対するユーザーの認識も変わるかもしれない。
Google DeepMindの研究チームは、AIアシスタントの進化に伴う倫理的リスクについての研究を発表し、特に高度な説得力を持つAIがユーザーの感情に与える影響を警告している。また、AIがユーザーに対して中毒性を持つようになる可能性も指摘されている。
「ChatGPTが、もっと“人間”らしく進化。OpenAIの最新モデル「GPT-4o」の実力」WIRED(2024年5月14日)
https://wired.jp/article/openai-gpt-4o-model-gives-chatgpt-a-snappy-flirty-upgrade/
https://wired.jp/article/openai-gpt-4o-model-gives-chatgpt-a-snappy-flirty-upgrade/