文章作成AIのブンゴウをご存じでしょうか。記事作成に特化しており、うまく活用することで、記事作成の時間が大幅に短縮できるAIです。
今回の記事では、ブンゴウを実際に使ってみた感想を踏まえて、紹介します。 記事作成を効率化したい方は、ぜひ最後までお読みください。
ブンゴウとは【記事作成に特化した文章作成AI】
出典:ブンゴウ
ブンゴウは記事作成に特化した文章作成AIであり、タイトルから目次、各章の文章などの作成が可能です。ChatGPTの最新版ではありませんが、GPT-3を活用しており、問題なく文章を作成できます。
長文を作成する際には、ブンゴウで作成した文章をさらにブラッシュアップすることで、より分かりやすい記事が作成できます。
ブンゴウの料金プラン
ブンゴウの料金プランは以下のとおりです。無料版はありませんが、比較的手の届きやすい価格帯で提供されています。毎月作成する記事の本数によってプランを変えられるのが特徴です。
プラン |
価格 |
概要 |
ライト |
2,700円/月 |
毎月10記事程度作成する副業ライター向け |
スタンダード |
4,800円/月 |
毎月25記事程度作成する専業ライター向け |
プレミアム |
9,800円/月 |
毎月25記事以上作成する代理店向け |
月10本程度記事を作成したい場合は、ライトプランで十分です。それ以上の本数を作成する場合は、スタンダードプランがおすすめです。
ブンゴウの3つのメリット
ブンゴウには以下の3つのメリットがあります。
- 記事作成に特化している
- 競合のデータから見出し作成が可能
- ひとつの見出しのみの文章作成も可能
ここではそれぞれのメリットについて解説します。
記事作成に特化している
ブンゴウは記事作成に特化しているAIツールです。ほかの文章作成AIの場合、機能が多くあって、どう使い分けていいか分からなくなることもあるかもしれません。
その点、ブンゴウは記事作成に特化しているため、機能がシンプルで使いやすく、操作も非常に簡単です。SEO記事だけを作成したい場合におすすめの文章生成AIツールです。
競合のデータから見出し作成が可能
ブンゴウでは見出し作成も可能です。上位の競合サイトが解決している悩みを基に、問いを立て、その回答になるように見出し作成をしてくれます。
そのまま見出しを使うことはできませんが、競合サイトがどのような悩みを解決しようとしているのかが分かるため、構成作成のヒントになります。
ひとつの見出しのみの文章作成も可能
ブンゴウでは、記事の特定の見出しの文章だけ作成することも可能です。記事を作成するときに「この見出しだけ文章作成AIを使いたい」ということもあるでしょう。
たとえば「税金とは何か」といった一般的な情報は、ブンゴウでひとつの見出し内容を膨らませて文章作成ができます。文章のアイデア出しや長い文章を書く際のたたき台にも活用できます。
【レビュー】ブンゴウの良い点
ここでは、実際にブンゴウを使ってみて感じた良い点を紹介します。
- 操作が分かりやすい
- 長文で書いてくれる
- 料金が安い
良い点1.操作が分かりやすい
ブンゴウは記事作成に特化しているため、操作が簡単で分かりやすいのが良い点です。文章生成だけでなく、キーワードの調査もブンゴウ上で可能です。
実際に「文章生成AI」に関するSEO記事を作成するとしましょう。
キーワード「文章生成AI」を入力すると、以下のように、関連キーワードを含めた検索ボリュームや広告単価、競合性が表示されます。
自分が狙いたいキーワードの検索ボリュームが分かるので、 SEO対策を考慮して文章を作成する場合にも大変便利です。これらのリストの中からキーワードを選んだり、同時に狙いたいキーワードを定めたりできます。
また、タイトルは自分で入力することも、AIが作成したタイトルを選択することも可能です。
次に、記事の構成を作っていきます。構成も、タイトルとキーワードを参考にAIで作成可能です。見出しを自分で入力する場合は「#」を活用して、見出しを分けていきます。
見出しができたら、次の画面で「生成する」をクリックします。ほんの数秒で簡単に本文の文章が作成されます。
上記のように、簡単な操作でキーワード調査から文章作成まで完了できるので、作業の効率化につながります。
良い点2.長文で書いてくれる
ブンゴウは、ほかの文章生成AIと比べて、長文で出力してくれる点も良いところです。
長文の文章作成を想定して大見出しを設定しているにもかかわらず、1,500字程度と少ない文字数で文章が出力されてしまう文章生成AIも見受けられます。その点、ブンゴウは1万文字を超えるような長文作成が可能です。
実際に「税金とは」という見出しで文章を作成してみましょう。
「税金とは」の見出しだけで、およそ500文字出力されました。
ひとつの見出しで500文字作成できるため、小見出しまで作成することで、1万文字を超える文章も簡単に作成できます。
生成された文章を参考にして不要な部分を削除したり、必要な部分を追加したりすることもできるため、理想に近い文章を生成できるでしょう。
良い点3.料金が安い
ブンゴウの良い点は、最も安いプラン(ライトプラン)が2,700円で活用できるところです。
無料で活用できる文章作成AIもありますが、精度が悪かったり、作成できる文章が極端に少なかったりします。その点ブンゴウは、ライトプランで月に10本程度作成できるので気楽に使えます。
またブンゴウはクレジット制を採用しています。クレジット制は、ツールを使うごとに付与されているクレジットが消費されていく制度です。使わなかったクレジットが翌月に持ち越されるため、使わない月も損はしません。これも大きなメリットでしょう。
【レビュー】ブンゴウに改善してほしい点
ブンゴウを使用してみて、「こうだったらもっと良かった」と感じた改善ポイントをご紹介します。
- 最新情報が反映されない
- 見出し作成機能の精度があまり良くない
- 見出しの内容と本文がずれることがある
改善してほしい点1.最新情報が反映されない
文章作成AI全般にいえることですが、専門的な内容について作成させると、最新情報が反映されないことがあります。
「個人事業主の消費税が非課税になる条件」という見出しを作成してみましょう。
上記の文章では、2023年にインボイス制度が始まったことや1,000万円以下の売り上げでも、消費税の納税義務が発生する場合があることは言及していません。
最新情報が反映されていないため、専門的な内容について文章を作成する際には、作成された文章のファクトチェックを行うよりも、一から作成したほうが速く文章を作成できます。
改善してほしい点2.見出し作成機能の精度があまり良くない
キーワードから見出しを作成する機能がありますが、そのままで使えるほど、精度が良いわけではありません。
実際に「文章生成AI おすすめ」というキーワードで見出しを作成してみましょう。 ブンゴウでは、まず上位記事が解決している読者の悩みがリストアップされます。
リスト化された情報を基に作成された見出しが以下です。
生成された見出しをよく見ると、「文章生成AI」「AIライティングツール」と表記揺れがあります。
また「AIライティングツールの選び方のポイント」「機能や満足度で選ぶためのポイント」など、見出しの表記は異なるものの、内容はほぼ類似となっているものもありました。
上記のことから、見出しに関してはあまり精度の良いものが出力されないと言えます。
改善してほしい点3.見出しの内容と本文がずれることがある
ブンゴウでは、キーワードを踏まえない本文が作成されることがあります。
TikTok広告の種類の一つである「Rearch&Frequency」についての文章を作成してみました。
文章の冒頭が唐突にホームステイから始まっており、キーワードとはまったく違う内容であることが分かります。ブンゴウでは、見出しの内容と本文がずれる際に、異なる内容の文章が作成されることがあるのです。
こうした作成結果を防ぐために、見出しにキーワードを含めて、以下のように単語単位ではなく文章にして出力しなければなりません。
先に生成された文章よりも、TikTok広告の「Rearch&Frequency」の内容に近いことが分かるはずです。このような工夫をしなければ、意図した本文が出力されないことがあり、クレジットが無駄になってしまいます。
まとめ:ブンゴウを活用して記事を作成してみよう
今回の記事ではブンゴウのメリットや、良い点、改善してほしい点について解説しました。ブンゴウは比較的安価で活用でき、シンプルで使いやすく長文作成が可能な文章生成AIです。
長文で文章生成ができ、シンプルで安く使える一方、専門的な内容は精度が落ちてしまいがちです。また、見出し内容と関係のない文章を作成することもあります。
こうしたメリットとデメリットがありますが、文章生成AIを活用してSEO記事を作成したい方は、ブンゴウに挑戦してみてもよいでしょう。
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