ChatGPTのプロンプトとは?書き方のコツとマーケティング活用例

更新日:2026-10-08 公開日:2023-06-20 by SEデザイン編集部

目次

 

ChatGPTのプロンプトとは、ChatGPTに実行してほしい作業や質問を伝えるための指示文のことです。指示があいまいだと回答も一般的な内容になりやすいため、目的・対象読者・参考資料・出力形式を具体的に伝え、回答を見ながら調整するのが基本です。

本記事では、プロンプトの書き方のコツ、深津式を含む基本の型、マーケティング業務で使えるプロンプト例、業務で使うときの注意点を解説します。

この記事の要点

・ChatGPTのプロンプトとは、ChatGPTに実行してほしい作業や質問を伝えるための指示文。文章だけでなく、資料や画像を添付して指示することもできる

・指示があいまいだと、回答も的外れな内容や一般的な内容になりやすい。目的や条件を具体的に伝えると、意図に近い回答を得やすくなる

・書き方のコツは、目的と読者を具体的に伝える(5W1H)、背景・参考資料・制約条件を添える、出力形式と分量を指定する、回答者の立場(役割)を指定する、例を示して指示と資料を区切る、回答を見ながら対話で調整する、の6つ

・業務で使うときは、回答の正確性(数値や出典が正しいか)と、入力する情報の扱い(社内ルール・契約・データの設定)を確認する

ChatGPTのプロンプトとは?意味と重要性

 

はじめに、ChatGPTの概要と、プロンプトの意味や重要性を解説します。

ChatGPTの概要

ChatGPTは、OpenAIが2022年11月30日に公開した対話型AIサービスです。大量の情報から学習したAIモデルを使って質問や指示に応答し、文章の作成・要約・翻訳・調査に加え、Web検索や、画像・ファイルの処理にも対応しています。

無料プランと有料プランがあり、使える機能や上限はプラン・設定によって異なります。日本から利用でき、日本語にも対応しているため、業務上の質問や文章作成も日本語で依頼可能です。

なお、APIで提供されるモデルとChatGPTの画面で使えるモデルは同じとは限らず、同じ指示でも、使うモデルや環境によって結果が変わります。

参照:OpenAI(ChatGPTの公開時の発表)/OpenAI ヘルプ(ChatGPTの機能の概要)/ChatGPT(無料プラン)/OpenAI ヘルプ(ChatGPTの対応国)/OpenAI(APIのモデル一覧)

ChatGPTプロンプトとは

ChatGPTプロンプトとは、ChatGPTに対して与えられる指示文や質問文を指します。たとえば「○○とは何ですか」「○○について教えて」がプロンプトにあたります。プロンプトは、ChatGPTがユーザーからの入力を理解し、適切な応答を生成するために不可欠なものです。

プロンプトは文章だけとは限りません。資料や画像を添付し、その内容について要約や比較を依頼することも可能です。

プロンプトはChatGPTの回答の質に大きく影響します。明確で具体的な指示であればあるほど、期待する回答を得やすくなります。

業務で使う際は、目的、対象読者、参照資料、出力形式、制約を整理すると、依頼内容を伝えやすくなります。たとえば営業メールの下書きを依頼するなら、次のように指定できます。

【プロンプト例】
添付の製品紹介資料をもとに、IT企業のマーケティング担当者向けの営業メールを作成してください。目的はオンライン相談への案内です。件名と本文に分け、本文は300字程度にしてください。資料にない機能・価格・導入実績は加えず、不足している情報は確認事項として示してください。

参照:OpenAI ヘルプ(ChatGPTのプロンプト作成のベストプラクティス)/OpenAI ヘルプ(ChatGPTへのファイルのアップロード)

ChatGPTではプロンプトの工夫が求められる

ChatGPTの回答は、チャット欄に入力するプロンプト(指示文)によって大きく変わります。ChatGPTには通常の会話のほか、Web検索や画像・ファイルの処理など複数の機能がありますが、どの機能を使う場合も、希望する成果をプロンプトで伝えることが重要です。

複雑な依頼では、プロンプトの書き方と、モデルや思考の深さの選択をあわせて検討しましょう。推論モデルでは、長い思考手順を指定するより、目的と条件を簡潔に伝える方法が推奨されています。また、プランによっては「深く考えて」と入力しても思考の深さが自動では切り替わらないため、必要に応じて画面の設定で選びます。

参照:OpenAI ヘルプ(ChatGPTの機能の概要)/OpenAI(推論モデルのベストプラクティス)/OpenAI ヘルプ(ChatGPTのモデルと思考の深さの選択)

ChatGPTプロンプトの書き方のコツ

ChatGPTでプロンプトを入力する際のコツ

ChatGPTから意図に合った回答を得るための書き方のコツは、次の6つです。

  1. 目的と読者を具体的に伝える(5W1H)
  2. 背景・参考資料・制約条件を添える
  3. 出力形式と分量を指定する
  4. 回答者の立場(役割)を指定する
  5. 例を示し、指示と資料を区切る
  6. 回答を見ながら対話で調整する

目的と読者を具体的に伝える(5W1H)

何のために、誰に向けて、何を作ってほしいのかを伝えましょう。「説明して」だけでなく、「新入社員の研修で使うために説明して」のように目的を書くと、どの程度の詳しさで答えればよいかが伝わります。誰が(Who)、いつ(When)、どこで(Where)、何を(What)、なぜ(Why)、どのように(How)の5W1Hを意識すると、伝え漏れに気づきやすくなります。

【あいまいな例】
ウェビナーの告知文を書いてください。

【プロンプト例】
情報システム部門の担当者向けに、ウェビナーの告知文を書いてください。目的は、クラウド移行を検討し始めた企業の担当者に参加を申し込んでもらうことです。

背景・参考資料・制約条件を添える

前提となる情報、参照してほしい資料、守ってほしい条件を添えます。資料はチャットに添付して渡すこともできます。条件には、使ってはいけない表現や、「資料にない数値は補わない」といった情報の扱いも含めましょう。最新の製品仕様や競合情報が必要なときは、「Web検索を使い、確認日と出典URLを示してください」と頼みます。

【プロンプト例】
添付の製品資料を参考に、情報システム部門の担当者向けに、製品の特長を3つにまとめてください。資料にない機能・価格・導入実績は加えないでください。競合製品と比べる場合は、Web検索を使い、確認日と出典URLを示してください。

参照:OpenAI ヘルプ(ChatGPTの回答の正確性と検索ツール)

出力形式と分量を指定する

ChatGPTから得たい回答の形と分量を指定することもポイントです。たとえば、「箇条書きで3つ回答してください」や「200文字以内で説明してください」など、数値を使った定量的な条件指定が有効です。表で受け取りたい場合は、列の名前まで指定します。

【あいまいな例】
当社サービスを紹介する記事の構成案を作ってください。

【プロンプト例】
日本の中小企業のIT担当者向けに、当社サービスを紹介する記事の構成案を作成してください。目的は資料請求につなげることです。添付の商品資料を参照し、見出しを5つ提案してください。出力は「見出し」「読者の疑問」「盛り込む内容」の3列の表にしてください。資料にない仕様は補わず、確認が必要な点として示してください。

回答者の立場(役割)を指定する

ChatGPTにプロンプトを入力する際は、ChatGPTに対して具体的な回答者の立場を与えるようにすることも有効です。言い換えれば、ChatGPTに特定の役割を演じさせるように指示するのです。

「BtoBマーケティング担当者として」のように立場を指定するときは、役割だけでなく、読者の知識や説明の深さ、文体も併せて伝えると、意図を具体的にできます。

【役割だけの例】
あなたはBtoBマーケティングの専門家です。リードナーチャリングについて説明してください。

【プロンプト例】
BtoBマーケティング担当者の視点で、リードナーチャリングを説明してください。読者はマーケティング業務を始めたばかりの担当者です。専門用語には短い説明を添え、メール施策の例を1つ示してください。

例を示し、指示と資料を区切る

仕上がりの手本がある場合は、依頼文と分けて示しましょう。過去に作成した文面や、社内で決めている書式を手本として渡すと、求める形を伝えやすくなります。

また、「# 指示」「# 手本」「# 参考資料」のように見出しで区切ると、どこまでが指示で、どこからが資料かがはっきりします。

【プロンプト例】
# 指示
以下の手本と同じ構成と文体で、新製品の紹介文を200文字程度で作成してください。紹介文の内容は、参考資料に書かれている範囲にとどめてください。

# 手本
[過去に作成した製品紹介文]

# 参考資料
[新製品の資料]

参照:OpenAI(プロンプト設計ガイド)

回答を見ながら対話で調整する

ChatGPTでは、条件や立場を指定した場合でも、1回で満足のいく回答が返ってこないケースも少なくありません。その場合は、同じチャット内で対話のやり取りを続けることもポイントです。

直したい点は具体的に伝えましょう。「もっと分かりやすく」だけでなく、「導入部分を短くする」「IT担当者が使う具体例を追加する」のように、変更したい点を示します。

【プロンプト例】
見出し2と3の内容が重複しています。3を「導入時の運用負担」に変更し、担当者が確認する項目を3つ挙げてください。

通常のチャットを無制限で使えるプランもありますが、推論モデルや各種ツールには別の利用枠があります。また、一度に扱える情報量にも上限があるため、対話が長くなったら、目的・確定した条件・残っている課題を整理して出し直すとよいでしょう。

参照:OpenAI ヘルプ(ChatGPTのプロンプト作成のベストプラクティス)/OpenAI ヘルプ(ChatGPT Businessのモデルと利用上限)/OpenAI(プロンプト設計ガイド)

ChatGPTプロンプトの基本の型と深津式プロンプト

よく使う依頼は、型にしておくと、毎回同じ項目を確かめながら書けます。ここでは、目的・対象・資料・条件・形式を書き分ける基本の型と、型の一つとして知られる深津式プロンプトを紹介します。

基本の型:目的・対象・資料・条件・形式を書き分ける

基本の型は、次の5つの項目を埋めてプロンプトを組み立てる方法です。BtoB向けの記事構成を依頼する場合の入力例と合わせて紹介します。

項目 入力例
目的 自社サービスの導入を検討する担当者向けに、比較検討に役立つ記事構成を作成してください
対象読者 国内のIT企業でマーケティングを担当する方を想定してください
参考資料 添付した製品資料を使い、資料にない仕様は「要確認」としてください
条件 誇張表現を避け、判断できない点と追加確認が必要な情報を示してください
出力形式 「見出し」「説明する要点」「必要な根拠」の3列の表にしてください

文章で書く場合は、次の穴埋めの型を使うと整理できます。[]の部分を自社の情報に置き換えてください。

【基本の型】
[目的]のために、[依頼したい作業]をしてください。
対象は[誰向けか]です。
[条件]を守り、[形式・分量]で回答してください。
参考情報:[必要な文章やデータ]

型は、用途に合わせて調整して使います。OpenAIの企業向けガイドも、どの業務にも使える単一のテンプレートはないと説明しています。

参照:OpenAI「ChatGPT Enterprise Prompting Guide」

深津式プロンプトとは

ChatGPTのプロンプトで有名なのが、「深津式プロンプト」です。深津式プロンプトとは、深津貴之氏が紹介した、役割・制約条件・入力文を分けて指示するための型です。本人の登壇レポートでは、「命令書」「制約条件」「入力文」「出力文」に分けた要約用のテンプレートが紹介されています。深津氏は2026年10月時点で、note株式会社のCSO(最高戦略責任者)を務めています。

形式は次のとおりです。

#命令書:
あなたは{変数}です。
以下の制約条件と入力文をもとに{最高の○○}をしてください。

#制約条件:
・文字数は500文字以内。
・誰にでもわかるように。
・インパクトのあるものに。
・文章を簡潔にまとめて。

#入力文:
{変数}

#出力文:

この型を使う際は、見出しを埋めるだけでなく、何のために、誰に向けて、どの資料を使い、どのような回答が必要かを具体的に書きましょう。

深津式プロンプトを使うときの4つのポイント

深津式プロンプトを実務で使うときのポイントは、次の4つに整理できます。

ポイント 指定する内容 BtoB記事での記載例
役割と目的を明確にする 担当する仕事、読者、成果物 IT企業の編集担当者として、マーケティング担当者向けの構成案を作る
前提情報と資料を渡す テーマ、対象市場、参照資料 日本国内の利用を対象とし、添付した製品資料を参照する
入力の区切りと出力形式を指定する 指示と資料の境界、回答の構成 見出しで資料を区切り、回答は指定した列の表にする
制約条件を具体化する 長さ、文体、必須事項、情報の扱い です・ます調にする。確認できない数値は補わず、要確認と記す

「#命令書」などの見出しは、入力の各部分を区別するためのものです。回答を表や箇条書きにしたい場合は、その形式も別に明記してください。また、「優秀なSEOライター」「最高の記事」といった役割や目標だけでは要件があいまいなため、読者や成果物の条件まで書きましょう。思考の手順を細かく書き込むかどうかは、前述の推論モデルへの指示の考え方(目的と条件を簡潔に伝える)を参考にしてください。

深津式プロンプトの活用例:BtoB向けSEO記事の構成案

マーケティングでの活用例として、BtoB向けSEO記事の構成案を依頼するプロンプトを紹介します。テーマに加えて、読者の課題と参照資料も指定する点がポイントです。深津式の考え方を参考にした作例を、以下に示します。

【プロンプト例】
# 命令書:
あなたはIT企業のコンテンツ編集担当者です。
以下の資料をもとに、BtoB向け解説記事の構成案を作成してください。

# 前提:
・テーマ:法人向けチャットボットの導入
・読者:日本国内のIT・マーケティング企業の担当者
・目的:導入前に比較・確認すべき事項を整理する
・対象キーワード:法人 チャットボット 導入

# 制約条件:
・日本語で、専門用語には短い説明を添える
・自社サービスの特徴は、入力資料で確認できる範囲で扱う
・数値、料金、製品仕様を推測で補わない
・情報不足は「要確認」と記載する
・Web検索を使う場合は、公式資料を優先し、出典URLと公開日または更新日を併記する
・CMSへの登録や公開は行わない

# 入力資料:
{利用を承認された製品資料・取材メモ・参照URL}

# 出力形式:
1. タイトル案を3件
2. 構成案を次の列の表で提示
「見出し」「読者の疑問」「盛り込む内容」「根拠資料」
3. 執筆前に確認が必要な事項

検索機能や資料の参照機能は、利用環境に合わせて使ってください。

参照:深津貴之氏の登壇レポート/note株式会社(深津貴之氏のCSO就任のお知らせ)/OpenAI ヘルプ(プロンプト設計のベストプラクティス)

マーケティングで使えるChatGPTのプロンプト例

 

ここでは、マーケティング業務で使えるChatGPTのプロンプト例を、次の10の用途ごとに紹介します。どの例も、目的・想定読者・参考資料・制約・出力形式を伝える形で書いています。角括弧[]の部分は、自社の情報に置き換えてください。

  • 検索キーワードのリストアップ
  • ペルソナの提案
  • ブログ記事のタイトル案出し
  • ブログ記事の構成案を作成
  • ホワイトペーパーの骨子を作成
  • 導入事例インタビューの質問を設計
  • アンケート調査の作成
  • 案内メールの作成
  • 市場規模や市場動向の調査
  • CTA用のカスタムHTMLの作成

検索キーワードのリストアップ

特定のテーマで記事を企画するときに、検索キーワードの候補を挙げてもらうプロンプト例です。

【プロンプト例】
日本のBtoBマーケティング担当者向けに、「AI×マーケティング」をテーマとした記事を企画しています。目的は[サービス名]への相談獲得です。
検索キーワード候補を10件提案し、「キーワード」「想定検索意図」「対応する業務課題」「記事の切り口」の列で表にしてください。検索意図は仮説として示し、検索ボリュームは推測で記載しないでください。

候補を深掘りするときは、番号に加えて対象のキーワードも書くと、指示が明確になります。

【プロンプト例】
「[対象キーワード]」について、導入方法・費用・比較検討に関する具体的なキーワード候補を追加してください。

検索需要は、キーワードプランナーなどのデータで確かめましょう。キーワードプランナーでは、地域や言語などを設定して検索ボリューム等の指標を取得できます。

参照:Google 広告 API(キーワードの過去の指標)

ペルソナの提案

記事やサービスの想定読者となるペルソナを整理してもらうプロンプト例です。BtoBの記事では、担当業務や課題、意思決定への関与を含めて読者像を整理します。

【プロンプト例】
「ソーシャルメディア広告におけるAI活用の効果と限界」という記事の読者像を整理してください。
添付の顧客インタビュー要約を根拠に、「業種・企業規模」「部署・役職」「担当業務」「目標・KPI」「課題」「購買への関与」「導入上の懸念」「必要な情報」を表にしてください。資料から確認できる内容には参照箇所を付け、資料にない内容は「仮説」または「不明」と記載してください。

AIが補った属性と、顧客調査で確認済みの情報は区別して扱いましょう。

参照:HubSpot(ペルソナの調査・作成)

ブログ記事のタイトル案出し

記事のテーマと読者を伝えて、タイトル案を提案してもらうプロンプト例です。

【プロンプト例】
「ソーシャルメディア広告におけるAI活用の効果と限界」という記事のタイトルを3案提案してください。
想定読者は[部署・担当業務]、検索意図は[知りたいこと]です。主なキーワードは「[キーワード]」です。記事で扱わない効果や成果を約束せず、各案に狙いを1文添えてください。文字数の目安は28~32文字です。

文字数は編集上の目安です。Googleはタイトルの文字数に固定の上限を設けておらず、検索結果では端末の表示幅などに応じて省略されます。厳密な文字数の条件がある場合は、採用前に数え直しましょう。

参照:Google(検索結果のタイトルリンク)

ブログ記事の構成案を作成

テーマや読者、参考資料を伝えて、ブログ記事の構成案を作成してもらうプロンプト例です。見出しだけでなく、読者の疑問や必要な根拠資料も表に含めると、編集しやすくなります。

【プロンプト例】
以下の条件でブログ記事の構成案を作成してください。
・テーマ:ソーシャルメディア広告におけるAI活用の効果と限界
・想定読者:[部署・担当業務・課題]
・記事の目的:[読後に理解してほしいこと]
・参考資料:添付資料
・構造:H2とH3
「見出し」「答える疑問」「要点」「使用する資料」「追加調査が必要な事項」の列で表にしてください。資料にない実績や数値は作らないでください。

構成案は担当者が確認し、本文を書いた後も出典と記述が一致しているかを点検しましょう。

ホワイトペーパーの骨子を作成

ホワイトペーパーの章立てと、各章で伝える要点を整理してもらうプロンプト例です。

【プロンプト例】
以下の条件で、ホワイトペーパーの骨子を作成してください。
・テーマ:[テーマ]
・想定読者:[業種・部署・役職]
・読後にしてほしい行動:[資料請求・相談など]
・根拠にする資料:添付資料
「章タイトル」「伝える要点」「使う資料・データ」「不足している情報」の列で表にしてください。資料にない数値・事例・実績は作らず、「要確認」と記載してください。

骨子はたたき台として使い、担当者が内容を確認・編集しましょう。

導入事例インタビューの質問を設計

導入事例の取材前に、質問案を時系列で整理してもらうプロンプト例です。

【プロンプト例】
導入事例インタビューの質問案を作成してください。
・取材の目的:導入前の課題、選定理由、導入後の変化を聞く
・取材相手:[部署・役職]
・取材時間:[時間]
・事前資料:添付資料
導入前・選定・導入後の時系列に沿って、「質問」「聞きたいこと」「深掘りの質問例」の列で表にしてください。成果を誘導する質問は避け、1つの質問で複数のことを聞かないでください。

質問案は、取材の目的に合わせて担当者が調整しましょう。

アンケート調査の作成

セミナー参加者向けのアンケート案を作成してもらうプロンプト例です。

【プロンプト例】
「ソーシャルメディア広告の未来」をテーマとしたセミナーの参加者アンケート案を作成してください。目的は満足度・自己申告の理解度・改善点の把握です。
5段階評価と自由記述を含め、各段階の意味を記載してください。満足度と理解度は別の設問にし、誘導的な表現を避けてください。必要な設問には「該当しない」を設け、「設問」「回答形式」「測定目的」の列で表にしてください。

設問の文や順序は回答に影響し、1つの設問で複数のことを尋ねると結果を解釈しにくくなります。配布前に少人数で試し、設問の意味が伝わるか確かめましょう。

参照:Pew Research Center「Writing Survey Questions」

案内メールの作成

セミナーなどの案内メールの下書きを作成してもらうプロンプト例です。開催情報は角括弧の部分に入れ、その情報だけを使うよう指定します。

【プロンプト例】
以下の開催情報だけを使い、法人の広告運用担当者向けにセミナー案内メールの下書きを作成してください。
・テーマ:ソーシャルメディア広告の未来
・日時:[日時]
・形式・会場:[オンライン/会場]
・参加費:[参加費]
・定員:[定員]
・特典と適用条件:[確定した内容]
・申込期限・URL:[期限・URL]
・問い合わせ先:[連絡先]
件名を3案、本文を1案作成してください。不足情報は補作せず「要確認」としてください。作業は下書きまでとし、送信はしないでください。

送信前に、日時・参加費・特典の条件などの開催情報を原本と照合しましょう。

市場規模や市場動向の調査

Web検索を使って、市場規模や市場動向の公表資料を整理してもらうプロンプト例です。

【プロンプト例】
Web検索を使い、[調査日]時点で公表されている動画広告市場の規模と動向を調査してください。対象年は2014年以降とし、日本と世界を分けて整理してください。
政府・業界団体・調査実施主体の原資料を優先し、「地域」「対象年」「市場の定義・範囲」「市場規模」「通貨・単位」「実績/推計/予測」「公表日」「出典名・URL」の列で表にしてください。定義が異なる数値は単純比較せず、確認できない年は「未確認」としてください。動向の説明にも根拠URLを付けてください。

複数の資料を比べる調査には、deep researchも選べます。deep researchでは、調査対象のサイトを指定したり、調査計画を編集したりできます。調べた結果は、リンクが開くかに加え、数値・対象年・市場の定義が原資料と一致するかを確かめましょう。

参照:OpenAI ヘルプ(ChatGPTの検索)/OpenAI ヘルプ(ChatGPTのdeep research)

CTA用のカスタムHTMLの作成

WordPressの記事に設置する資料請求CTAのHTMLを、たたき台として作成してもらうプロンプト例です。ChatGPTでは、文章だけでなくソースコード形式の回答も得られます。

【プロンプト例】
WordPressのカスタムHTMLブロックに入れる、資料請求CTAのたたき台を作成してください。
・訴求内容:[商品・資料の内容]
・リンク先:[確定したURL]
・ボタン文言:[文言]
・WordPressのバージョン・テーマ:[使用環境]
HTMLとCSSを分けて提示し、JavaScript・外部ライブラリ・フォーム送信処理は使わないでください。スマートフォンでの表示とキーボード操作を考慮し、設置方法と確認項目も説明してください。

WordPressでは、利用者の権限によって許可されないタグが除去されます。保存後に実際のページで、表示・リンク先・操作性を確かめましょう。

参照:WordPress(カスタムHTMLブロック)

ChatGPTを活用する際の注意点

ChatGPTを活用する際の注意点

ChatGPTを業務で活用する際は、次の3点を認識しておくことが必要です。

  • 回答結果をそのまま使用することは避ける
  • 入力する情報と任せる操作の範囲を確認する
  • 時間短縮効果を実感できない可能性もある

回答結果をそのまま使用することは避ける

ChatGPTが回答する情報は、必ずしも正しいとは限りません。とくに回答結果に数値データや具体的な組織名などが含まれる場合は、内容の真偽性を人間の目で必ず確認・調査することが必要です。

文章の提案などをしてもらう場合でも、あくまでアイデアや構成案などのたたき台として使用し、最終的な編集や加工は担当者が行うようにしましょう。

ChatGPTは、実在しない引用や出典を生成することもあります。検索機能で出典が示された場合も、出典が実在するか、リンク先が回答の内容を裏づけているかを確かめましょう。

記事や広告として対外的に公開する場合は、内容の正確性だけでなく、既存の著作物との類似や引用の扱いにも注意が必要です。また、画像内の日本語やグラフ、音声の文字起こしにも読み取りの誤りが生じることがあります。資料の数値や会議の決定事項など、業務上重要な部分は原資料と照合しましょう。

参照:OpenAI ヘルプ(ChatGPTの回答の正確性と検索ツール)/文化庁「AIと著作権に関するチェックリスト&ガイダンス」/OpenAI ヘルプ(画像入力に関するFAQ)

入力する情報と任せる操作の範囲を確認する

顧客情報や未公開資料を入力する前に、社内の利用ルール、契約、データの設定を確認しましょう。ChatGPT Business・Enterpriseの入出力は、既定ではモデルの学習に使われませんが、個人向けの利用とはデータ管理の条件が異なります。また、「学習に使われない」ことと「保存されない」ことは別です。個人向けの利用で学習を無効にしても、保存済みのチャットは削除されません。

複数の工程を任せるエージェント機能(ChatGPT Work)や、外部サービスとの連携を使う場合は、接続先と権限、送信・公開などの重要な操作を承認する範囲を決めておきましょう。不審なサイトへの移動や意図しない操作が見られた場合は、作業を止めてください。

参照:OpenAI(業務データの取り扱い)/OpenAI ヘルプ(データコントロール)/OpenAI ヘルプ(ChatGPT WorkとCodex)/OpenAI ヘルプ(クラウドブラウザーの安全な利用)/OpenAI ヘルプ(アプリの権限の管理)

時間短縮効果を実感できない可能性もある

ChatGPTを使用するおもな目的として、作業時間の短縮や業務効率化が挙げられます。しかし、ChatGPTから期待通りの回答を引き出すまでには、複数回にわたってプロンプト入力と回答確認のやり取りを続けなければならない場合もあります。

その結果、想定以上に時間がかかり、ChatGPT活用による時短効果があまり実感できない可能性もあるでしょう。ChatGPTを使う際は、プロンプトの試行錯誤を繰り返す可能性がある点も考慮し、ある程度の作業時間を確保しておくことが大切です。

やり取りの回数に加えて、推論の待ち時間、出典の確認、修正にも時間がかかります。導入時は用途を絞って試し、入力の準備から最終確認までの総作業時間を、従来の方法と比べるとよいでしょう。

よくある質問

ChatGPTのプロンプトとは何ですか?

ChatGPTのプロンプトとは、ChatGPTに実行してほしい作業や質問を伝えるための指示文です。「○○とは何ですか」のような質問や、「この文章を要約して」のような依頼がプロンプトに当たります。文章だけでなく、資料や画像を添付して指示することもできます。

ChatGPTでプロンプトは必要ですか?

必要です。ChatGPTは入力された指示や質問をもとに回答するため、何を頼む場合もプロンプトを入力します。短い質問でも使えますが、指示があいまいだと回答も一般的な内容になりやすく、目的や条件を具体的に伝えるほど、意図に近い回答を得やすくなります。最初から長い指示を作り込む必要はなく、回答を見ながら条件を足していけばよいでしょう。

ChatGPTでおすすめのプロンプトは何ですか?

どの業務にも使える万能なプロンプトはありません。OpenAIの企業向けガイドも、単一の万能なテンプレートはないと説明しています。まずは「目的・対象読者・参考資料・条件・出力形式」を埋める基本の型を使い、キーワード選定や記事の構成案、案内メールなど、マーケティング業務のプロンプト例を自社の情報に置き換えて試してみましょう。

ChatGPTのプロンプトはどうやって作りますか?

次の5つの手順で作ります。

  1. 何のために何を作るのか(目的と成果物)を書く
  2. 誰向けか、前提となる背景を書く
  3. 参考にする資料を添付し、指示と区切る
  4. 出力形式・分量・守ってほしい条件を指定する
  5. 回答を見て、足りない条件や直したい点を追加で伝える

ChatGPTの利用においてはプロンプトの工夫が重要

ChatGPTのプロンプトとは、ChatGPTに実行してほしい作業や質問を伝えるための指示文です。業務で活用するには、目的や前提条件が伝わるプロンプトを入力することが大切です。質問だけでなく、対象読者、参考資料、回答の長さや形式を具体的に示し、回答を確認しながら不足している条件を追加しましょう。

推論モデルには、細かな思考手順を指定するより、達成したい結果や制約を簡潔に伝えることから始めましょう。市場調査では、Web検索やdeep researchを使い、対象地域・調査期間・優先する情報源を指定すると、調査の範囲をそろえやすくなります。

ChatGPTは、検索キーワードのリストアップや記事の構成案の作成、市場調査など、マーケティング業務のさまざまな場面で活用できます。ただし、回答には誤った数値や存在しない出典が含まれることもあるため、記事や提案資料に使う情報は出典を開いて内容と日付を確認しましょう。顧客情報や未公開資料を入力する前に、社内の利用ルールや契約プランのデータの扱いを確認することも大切です。

SEデザインは1985年の創業以来、外資系IT企業のブランドローカライズをはじめ、日系・外資を問わず多くのテクノロジー企業のマーケティングを支援してきました。生成AIをコンテンツ制作にどう取り入れるか、AI検索で引用される記事をどう作るかといったご相談にも対応しています。業務の効率化や顧客へのアプローチでお困りの際は、お気軽にSEデザインへご相談ください。

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