GPT-4oとは?GPT-4との違いや特徴、できることを詳しく解説

更新日:2024-09-30 公開日:2024-07-30 by SEデザイン編集部

目次

近年、世界中のさまざまな企業が革新的な生成AIモデルを開発しています。2024年にOpenAIが発表したGPT-4oは、GPT-4の後継モデルということで大きな話題となりました。 

多くの企業が注目しているGPT-4oですが、具体的にどのような機能が強化されているのか、GPT-4と比較して何が変わったのか、気になっている方も多いのではないでしょうか? 

そこで本記事では、GPT-4oとGPT-4の違いを分かりやすく解説します。GPT-4oの特徴、できることを紹介しますので、GPT-4oの利用を検討している方は参考にしてください。

GPT-4oとは

GPT-4o(フォーオーまたはオムニ)とは、OpenAIが開発した最新の生成AIモデルのことです。GPT-4oの末尾の「o」は「Omnimodel(オムニモデル)=全方位型モデル」のことを指します。GPT-4oは、GPT-3.5やGPT-4などの機能をベースにしたうえでさまざまな面で進化を遂げています。 

GPT-4oの料金

GPT-4oの料金は、データの処理量やリクエスト数などに応じて変動します。GPT-4oとGPT-4-turboのAPI料金(100万トークン単位)をまとめましたので、ご覧ください。 

モデル名 

GPT-4o 

GPT-4turbo 

入力 

5ドル 

10ドル 

出力 

15ドル 

30ドル 

出典:OpenAI Pricing

また、ChatGPTの通常プランは無料で利用できますが、一部の機能で制限があります。ChatGPT Plusに加入することで無制限で利用できるようになります。詳細な料金プランは、公式サイトをご覧ください。 

無料版と有料版の違いについて

GPT-4oの無料版と有料版の違いは、使える機能に制限がある点です。 

たとえば無料ユーザーの場合は、使用できるプロンプト数がChatGPT Plusユーザーの5分の1となっています。プロンプト数の上限を超えると自動でGPT-3.5に切り替わる仕組みです。さらに、無料版では画像生成や音声会話、GPTsの作成などの機能は使えません。 

無料版から有料版への切り替えは、ChatGPTの画面左上にあるモデルの箇所から実行できます。

chatGPTのモデル切り替え画面の画像

出典Chat GPT

無料版を使用中の場合「アップグレードする」というボタンがあるため、クリックをして手続きを済ませれば有料版が利用できます。

GPT-4oの基本的な使い方

GPT-4oでテキストを入力する場合は、下記のステップで実行します。 

1.入力ボックスに質問やプロンプトを入力する 
2.右側にある上向きの矢印をクリックしてチャットを送信する 

chatgptに質問やリクエストを投げている画像画像を入力する場合は、下記のステップで行いましょう。 

1.画像アイコンをクリックし、「コンピュータからアップロード」をクリックする 
2.右側の上向き矢印をクリックする 

gpt4oで画像をアップロードする場面上記が、基本的なGPT-4oの使い方です。GPT-4oは、GoogleドライブやMicrosoft OneDriveとも連携できます。 

GPT-4oの特徴

GPT-4oのおもな特徴は、下記の3つです。 
  • テキストや音声や画像、動画など幅広い形式に対応 
  • 高度な音声翻訳 
  • 精度が高い画像認識・画像生成 

それぞれの内容を詳しく解説します。 

テキストや音声や画像、動画など幅広い形式に対応 

一つ目の特徴は、幅広い形式に対応できる点です。 

先述したとおり、GPT-4oはテキストだけでなく、音声や画像、動画などの処理も行えます。さまざまな形式で利用できるため、従来のモデルよりも幅広い使い方ができるようになりました。 

さらに、GPT-4oではWeb検索機能を利用して、リアルタイムな情報を取得できます。商品画像をアップロードして、商品の詳細を調べるといった利用方法も可能です。 

高度な音声翻訳

二つ目が、音声翻訳の性能が高い点です。OpenAIの公式サイトでは、GPT-4oの音声翻訳は、MetaやGoogleなどのほかのモデルよりも優れていることが示されています。 

gpt4が他のモデルより音声機能が優れていることがわかるグラフ出典:OpenAI

高精度な音声翻訳を活かせば、外国人とよりスムーズにコミュニケーションが取れるでしょう。さらに、話した音声をリアルタイムに翻訳することも可能です。聞き取りやすい流暢な音声が生成されるため、他国へ旅行するときなどに活用できます。 

精度が高い画像認識・画像生成 

三つ目が、高精度な画像認識・画像生成です。 

画像の内容を解析して、それに関連する情報を出力できます。画像生成機能も向上しており、3Dの画像を生成したり、3D画像を回転する動画を生成したりすることも可能です。 

画像認識の機能を活用すれば、レシートの仕訳や仕訳の解説などができ、経理作業の負担軽減につなげられます。 

GPT-4oとGPT-4との違いや進化した点について

ここでは、GPT-4oとGPT-4の違いや進化した点を紹介します。下記の表におもな違いをまとめましたので、ご覧ください。 

モデル名 

GPT-4o 

GPT-4 

応答時間 

テキストや画像、音声入力に対してスピーディーな応答が可能 

テキストに対してスピーディーに応答できるが、入力・出力が遅くなるケースがある 

自然言語を理解する能力 

・テキストを理解する能力が強化されている 

 

音声や画像を含めた回答も可能 

テキストを理解・生成する能力が優れている 

多言語対応 

GPT-4よりも出力生成の精度が高くなっている 

さまざまな言語に対応している 

データ連携 

AzureやGoogle Driveとのファイル連携やデータ分析が強化されている(有料プランのみ) 

Azure OpenAIサービスやGoogle Drive APIを使用すれば、連携可能 

セキュリティ 

データの安全性・処理効率が向上している 

OpenAIのセキュリティ基準に従って開発 

 

それぞれの内容について詳しく解説します。 

応答時間

GPT-4oは、入力に対して232ミリ秒程度で応答し、平均応答時間は320ミリ秒です。人間の会話と近い感覚でスピーディーにやりとりできるのが特徴です。 

GPT-4でのテキスト生成も非常に高速ですが、入力・出力が遅くなるケースがあります。 

参照:Open AI

自然言語を理解する能力 

GPT-4oは、テキスト以外に加えて音声や画像を入力・統合できるのが特徴です。多くの情報を入力できるため、入力したプロンプトの内容をより正確に理解できるようになりました。さらに、プロンプトに対する回答もテキストや音声、画像など、さまざまな形式で生成できます。 

GPT-4はテキストのみに対応でき、長めの文章であっても内容を正確に読み取ったうえで回答できるのが特徴です。 

多言語対応 

GPT-4oでは、日本語や中国語、イタリア語、ポルトガル語など、あらゆる言語の出力生成の精度が高くなっています。さらに、テキスト・画像のどちらの方法でも言語をスピーディーに処理できます。 

データ連携

GPT-4oの有料プランでは、AzureやGoogle Driveとのファイル連携やデータ分析が可能です。データの読み込みだけでなく、データに関する詳細な質問をしたり、プロンプトからより詳細な分析を行ったりできます。 

 GPT-4の場合は、Azure OpenAIサービスやGoogle Drive APIを使用すれば連携できるようになります。 

セキュリティー

GPT-4oとGPT-4は、どちらもOpenAIのセキュリティー基準に従って開発されています。 

GPT-4の場合は、テキスト生成に特化したセキュリティー対策を講じています。有害なコンテンツをフィルタリングする機能が実装されているため、安全な利用が可能です。 

GPT-4oのセキュリティー対策では、テキストや画像、音声などさまざまな形式のデータを安全に取り扱えるように進化しています。フィルタリング機能に加えて、高度な音声出力システムも導入されているのが特徴です。 

まとめ:GPT-4oを活用して普段行っている業務を効率化しよう

今回は、GPT-4oとGPT-4の違いや、GPT-4oの特徴、できることについて解説しました。GPT-4oは、テキストや音声や画像、動画など、幅広い形式に対応しているのが特徴です。GPT-4と比較すると、機能の精度や応答時間が大きく向上しています。 

 GPT-4oは自治体や教育機関などでの利用も増えており、さまざまな方法で有効活用できます。普段行っている業務を効率化したい方は、ぜひ導入を検討してください。 

SEデザインでは、コンテンツマーケティング支援サービスを中心に、「AI導入コンサルティング」サービスも提供しております。「AIを活用して記事制作を内製したい」「業務効率化に生成AIを活用したい」などとお考えの際は、お気軽にSEデザインへご相談ください。

 

 

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