ブログを運営する場合、記事ネタを探したり、文章を執筆したりなど、さまざまな作業を行う必要があります。ブログを運営している人のなかには、「ブログ運営に関わる作業を効率化したい」「少ない負担で多くの記事を量産したい」と考えている人も多いのではないでしょうか?
このように考えている方におすすめなのが、AIツールの「Rakurin(ラクリン)」です。そこで今回は、Rakurinの特徴や料金、搭載機能などを紹介します。
Rakurinを実際に使ってみた感想も紹介しますので、ブログ運営を効率化したい方や記事ネタを出すのに時間が掛かる方は、ぜひ参考にしてください。
Rakurin(ラクリン)とは
Rakurinとは、ブログ運営に関わる様々な作業をサポートするAIツールのことです。Rakurinは、株式会社makuri・株式会社アルル制作所・ジジックスの3社が共同で運営しているサービスです。
ブログを運営する際には、記事ネタ探しやキーワード提案、本文の執筆など多岐に渡る作業を行わなければなりません。Rakurinではこれらの作業をAIが代わりに行ってくれるため、ブログ運営を効率化することができます。
Rakurinの特徴
Rakurinは、OpenAI社が開発したAIモデルである「GPT-4」を搭載しているのが特徴です。
GPT-4は最新のAI技術であり、正確な文法や答えを高度なレベルで学習しているため、人間らしく自然で分かりやすい文章を生成する能力に長けています。そのため、SEO記事で求められる、読みやすくてクオリティーの高い文章を作成できます。
Rakurinは、生成したい文章の雰囲気を事前学習できる点も特徴です。文章の雰囲気や書き方は人それぞれなので、AIツールを活用して記事を作成する場合、自身の文章の雰囲気に修正する手間がありました。Rakurinでは文章の雰囲気を事前に学習できるため、修正の手間を抑えられるのがメリットです。
また、1つのアカウントを複数人で利用できる点もRakurinの特徴です。同時のログイン・利用が可能なため、チーム単位でより効率的に記事を作成することができます。
Rakurinの機能一覧
Rakurinの主な搭載機能をまとめましたので、ご覧ください。
キーワード提案 |
複数の切り口からキーワードを提案する |
タイトル作成 |
SEOを意識したタイトルを提案する |
見出し作成 |
SEOを意識した見出しを提案する |
リード文作成 |
読者を引き込むリード文を作成する |
本文作成 |
ワンクリックで本文を作成する |
本文作成(リファレンス有) |
参照情報を用いて本文を作成する |
まとめ文作成 |
最後のまとめ文を作成する |
ディスクリプション作成 |
記事の内容を総括したディスクリプションを作成する |
リライト(短文・長文) |
入力した文章をリライトする |
誤字・脱字チェック |
執筆した文章の誤字や脱字をチェックする |
FAQ構造化データ |
記事のFAQをGoogleに伝えるための構造化データを作成する |
Pros and cons構造化データ |
記事で紹介したメリット・デメリットをGoogleに伝えるための構造化データを作成する |
自由入力 |
ChatGPTに相談や指示出しをする |
上記の通り、Rakurinにはブログ運営で必要な機能が多く搭載されています。
Rakurinの料金プラン
Rakurinは、フリー・シルバー・ゴールド・プラチナの4つのプランが用意されています。
プラン名 |
フリー |
シルバー |
ゴールド |
プラチナ |
月額料金(税込) |
無料 |
4,980円 |
9,980円 |
2万9,980円 |
利用可能なトークン数 |
2万トークン |
20万トークン |
60万トークン |
2,00万トークン |
毎月作成できる記事数の目安 |
約1記事 |
約10記事 |
約30記事 |
約100記事 |
トークンとは、ChatGPTにリクエストを投げた時点と、リクエストが返ってきた時点で消費されるポイントのことです。リクエストした文字数や返ってきた文字数が多いほど、大量のトークンが消費される仕組みです。
Rakurinでできること
ここでは、Rakurinでできることを5つ紹介します。
- キーワードの提案
- タイトル作成
- 見出しの作成
- 本文の作成
- リライト
Rakurinを使うことで、ブログ作成に必要な作業が効率化できます。この章で、どのようなことがRakurinでできるのか確認しましょう。
キーワードの提案
Rakurinでは、基本KW(キーワード)や周辺KW、潜在ニーズ等を提案してもらうことが可能です。ボタンをクリックして20〜30秒程度でキーワードを提案してもらえます。
特に周辺KWは、幅広く的確に出してくれると感じました。しかし、検索ボリュームは表示されないため、検索ボリュームを調べるには「キーワードプランナー」など別のツールを併用する必要があります。潜在ニーズを一から自分で考えるのは大変な作業ですが、Rakurinで出力してそこから選ぶのも一つの手です。
タイトル作成
タイトルを作成する場合、メインKWを入力して「提案」をクリックします。ボタンをクリックして30秒程度でタイトル案を提案してもらえます。
他社ツールの場合、1〜3つ程度生成するパターンが多く見られますが、Rakurinの場合、10個以上のタイトル案が一気に生成されるのがメリットです。
見出しの作成
Rakurinでは、「HTML」か「マークダウン」のどちらかで見出しを生成できます。Wordpressの場合は、クラシックエディターを利用しているなら「HTMLで生成」、ブロックエディターを利用しているなら「マークダウンで生成」を選ぶのがおすすめです。
「HTMLで生成」を選んだ場合、下記のような形で見出しが生成されます。
「マークダウン」を選んだ場合の見出しは、下記のような形で生成されます。
本文の作成
本文を作成する場合、枠内に見出しを入力して「執筆」をクリックします。関連KWを本文に含めたい場合、関連KWを入力してから「関連KWありで執筆」をクリックしましょう。
今回は5つ程度の見出しを入力しましたが、本文が生成されるまで30~40秒ほどかかりました。
リライト
リライトは、短文か長文のどちらかを選択できます。リライトしたい文章を入力して「執筆」をクリックします。
実際に生成したリライト前とリライト後の文章を比べてみましょう。
【リライト前】 |
GPTs(ジーピーティーズ)とは、オリジナルのChatGPTをノーコード(プログラミング不要)で作成できるサービスです。「GPT Builder」や「カスタムGPT」と呼ばれることもあります。
GPTs を使えば、ChatGPTとチャットをしながらオリジナルGPTを簡単に作成できます。ただし、有料版のChatGPT PlusおよびChatGPT Enterpriseでのみ利用できる機能であり、無料版のChatGPTでは使用できません。 |
【リライト後】
|
GPTsは、任意のユーザーがChatGPTをベースとしたカスタマイズ可能なチャットボットをプログラミングの知識が無くても設計できるプラットフォームです。このサービスは「GPT Builder」や「カスタムGPT」とも称されます。
このサービスの利用によって、ユーザーは対話形式のインターフェースを通じて自らのChatGPTを容易に構築することが可能です。ただし、このサービスの完全な機能を享受するためには、ChatGPT PlusやChatGPT Enterpriseの有料プランが必要であり、無料プランでは利用できない点に注意が必要です。 |
Rakurinは、単なる言い換えをできるだけ避けて、内容の方向性を保ちつつ、話題を膨らませた文章となるように文章を生成してくれました。
しかし、上記のように文章に違和感がある場合、別途修正する必要があります。有料版で文章の雰囲気を事前学習させることで、リライトの精度はある程度高められるでしょう。
Rakurinを利用するメリット
Rakurinを利用するメリットは、以下の3つです。
- 記事の作成時間を短縮できる
- 直感的に操作できる
- サポート体制が充実している
それぞれのメリットについて解説します。
記事の作成時間を短縮できる
Rakurinは豊富なテンプレートが用意されており、テンプレートを使って文体や構成などを簡単に設定できます。テンプレートを活用することで、記事の作成時間を大幅に短縮することが可能です。
直感的に操作できる
Rakurinは、使いやすいシンプルな設計となっています。記事執筆のステップごとにメニューが分けられているため、直感的に操作することが可能です。
サポート体制が充実している
Rakurinはサポート体制が充実しており、X(Twitter)や公式LINE、お問い合わせフォームなど、さまざまな媒体で質問することができます。さらに、メルマガやYouTube、Instagramなどでも情報発信を行っているため、知りたい情報をすぐに調べることが可能です。
Rakurinを実際に利用して感じた魅力
ここでは、Rakurinを実際に利用して感じた魅力を2つ紹介します。
生成スピードが速い
キーワード選定やタイトル案、見出し、本文などを生成するスピードは非常に速く感じました。タイトル案の候補を30秒程度で一気に表示してくれるため、魅力的なタイトルをすぐに選べるでしょう。
操作方法のガイドがある
Rakurinには、どの機能に対しても操作方法のガイドが載せられています。
「この機能の使い方」をクリックすれば、操作方法を分かりやすく説明しているページへ遷移します。
もともとRakurinはシンプルな画面で直感的な操作が可能ですが、操作方法のガイドがあることでスムーズに操作できるでしょう。
Rakurinを利用して気になった点
Rakurinを利用して気になった点は、以下の3点です。
生成結果を履歴として残せない
Rakurinでは、過去の生成結果を残す機能がありません。時間が経ってから生成結果を見直すことができないため、結果を残しておきたい場合は、メモ帳などにコピーして保存しておくと良いでしょう。
ただし、直近の生成結果のみであれば、「履歴保持」のボタンを押すことで記憶させることができます。
生成結果を残しておきたい場合、結果をコピーしてメモ帳などに保存するとよいでしょう。
トークンの管理に慣れるのに時間が掛かる
Rakurinを使い始めの頃は、トークンの残量に気を配らなければなりません。1,000トークンの場合、日本語であれば約700文字、英語であれば約3,000文字作成できます。
また、トークンが余った場合、次月に繰り越すことはできません。毎月リセットされてしまいます。
無料プランの場合、文章の調整が必要
無料プランの場合は文章の事前学習ができないため、生成される文章の精度や文法に違和感を覚えました。自分の雰囲気と近い文章を生成してもらうには、事前学習が必須といえるでしょう。
Rakurinの始め方
ここでは、Rakurinの始め方について解説します。以下の流れで操作を進めましょう。
1.公式サイトにアクセス
まずは、Rakurinの公式サイトにアクセスし、料金プランの「無料で利用する」をクリックします。
2.メールアドレスの入力
メールアドレスを入力し、規約を呼んでから「規約に同意する」をチェックし、「新規登録」をクリックします。
3.会員登録
認証メールが送信されるので、届いたメールを開いて会員登録を進めていきます。ユーザーIDとパスワード、携帯番号を入力しましょう。
4.SMS認証
自身の電話番号を入力して、SMS認証を行いましょう。
5.料金プランを選ぶ
最後に料金プランを選択します。
料金プランを選択したら登録が完了します。下記の「ログインページはこちら」をクリックし、設定したユーザーIDとパスワードを入力してログインしましょう。
まとめ:RakuRinを活用して記事作成を効率化しよう
RakuRinは、ブログ運営に関わる様々な作業をサポートするAIツールです。キーワードの提案やタイトル作成、見出し作成、本文作成など、ブログ記事の作成で必要な機能を多く搭載しています。
Rakurinは、生成したい文章の雰囲気を事前学習できるため、自身の文体や雰囲気に合わせた文章を作成できるのが魅力です。Rakurinを利用する際には、トークンの残量に気を付けながら利用しましょう。無料プランの場合、利用可能なトークン数は2万トークンですが、毎月作成できる記事数の目安は約1記事です。月に数記事以上書く場合、有料プランを検討しましょう。
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