Runway(ランウェイ)は、テキストや画像から動画を生成できる生成AIプラットフォームです。動画の生成だけでなく、既存動画の編集や、制作工程の自動化にも対応しています。
かつて提供されていた動画生成モデル「Gen-2」は、2025年5月11日に提供を終了しており、現在は利用できません。現行のRunway製動画モデルでは、Runwayが最も高度と位置づける「Gen-4.5」が、テキストからの動画生成と画像からの動画生成に対応しています。
本記事では、2026年9月6日時点のRunwayを対象に、料金とクレジットの仕組み、主な機能、登録方法、基本的な使い方、商用利用時の注意点を解説します。
この記事の要点
- Gen-2は2025年5月11日に提供終了。現在は利用できず、再有効化もできない
- 現行のRunway製動画モデルはGen-4.5。2〜10秒・720pの動画を生成でき、Standard以上のプランで利用できる
- 料金はクレジット制。無料のFreeプランは125クレジットが初回のみで、生成した動画にはウォーターマークが入る
- 現在のRunwayは単一モデルではなく、生成・編集・対話型エージェント・自動化を組み合わせる制作環境になっている
- 日本語のプロンプトも入力できる。ただし言語による結果の差は保証されておらず、画面は英語表示
Runwayとは
Runwayは、テキストや画像を入力して動画を生成できる生成AIプラットフォームです。テキストから動画を作る「Text to Video」や、画像を動かす「Image to Video」に加え、既存動画の編集、人物の演技の反映、対話形式での制作支援などをまとめて利用できます。
Runwayを開発するRunway AIは、2023年6月29日に、Google・NVIDIA・Salesforce Venturesなどが参加したシリーズCの拡張ラウンドで1億4,100万ドルを調達したと発表しています。
出典:Runway「Runway raises $141 million」
Runwayで使える主な機能とモデル
現在のRunwayは、単一の動画生成モデルを操作するサービスではありません。目的に応じて機能とモデルが分かれています。
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目的 |
機能・モデル |
内容 |
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動画を生成する |
Gen-4.5 |
テキスト、または画像とテキストから動画を生成する。2〜10秒、720p、24または25fps |
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既存の動画を編集する |
Aleph 2.0(Edit Studio) |
手元の動画に対して、背景・物体・衣服・照明・天候・スタイルなどをプロンプトで変更する |
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人物の演技を反映する |
Act-Two |
演技を撮影した映像とキャラクターの画像・動画から、発話・表情・ジェスチャーを反映する。最大30秒 |
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対話しながら制作する |
Runway Agent |
チャット形式で企画・モデル選択・複数ショットの生成・音声の追加・タイムライン編集まで進める |
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制作工程を自動化する |
Workflows |
処理をノードでつなぎ、繰り返す作業を組み立てる |
出典:Runway「Getting Started with Generative Video」
また、Runwayでは自社モデルだけでなく、他社が開発した動画・画像モデルも同じ環境で選択できます。そのため「Runwayで使えるモデル」と「Runway製の最新モデル」は同じ意味ではありません。利用できるモデルの一覧は更新頻度が高いため、実際に使う時点で公式の対応モデル一覧を確認してください。
Runway Gen-2は2025年5月に提供を終了した
Runway Gen-2(ランウェイ ジェンツー)は、テキスト・画像・動画を入力して新しい動画を生成できた、Runwayのマルチモーダル動画生成モデルです。2023年前半に段階的に公開されました。
Runwayは2025年3月中旬からGen-2へのアクセスを段階的に停止し、2025年5月11日に全ユーザー向けの提供を終了しています。アカウント単位で再び有効にすることもできません。
Gen-2の前のモデルであるGen-1は、元の動画にテキストや画像を組み合わせ、構造や動きを保ったままスタイルを変換する「Video to Video」が中心でした。Gen-2では元動画を用意せず、テキストや静止画から新しい動画を生成できるようになりました。
Gen-2で提供されていた機能と、現在の代替は次のとおりです。
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旧Gen-2の機能 |
当時できたこと |
現在の主な代替 |
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Text to Video |
テキストだけから動画を生成する |
Gen-4.5のText to Video |
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Image to Video |
1枚の画像を基に動画を生成する |
Gen-4.5のImage to Video |
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Text + Image to Video |
画像にテキストで動きや演出を加える |
Gen-4.5のImage to Videoに含まれる(画像とテキストを入力する) |
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ディレクターモード/Motion Brush |
カメラの移動や、画像内の特定領域の動きを指定する |
Gen-4.5ではカメラワークや被写体の動きをプロンプトで指定する(Motion Brushは廃止) |
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マスク機能(Mask) |
動画の選択した領域だけにスタイル変更を適用する |
Aleph 2.0/Edit Studioで物体・衣服・背景などを変更する |
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スタイリゼーション機能 |
画像やプロンプトのスタイルを動画の各フレームに反映する |
Aleph 2.0のRestyleなどを利用する |
出典:Runway「Gen-2 Deprecation」、Runway Gen-2
Runwayの料金プランとクレジットの仕組み
Runwayの料金はクレジット制です。プランごとに毎月一定数のクレジットが付与され、動画を生成するたびに消費します。
2026年9月6日時点の料金は次のとおりです。
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プラン |
月払い |
年払い時の月額換算 |
付与クレジット |
主な注意点 |
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Free |
0ドル |
0ドル |
初回のみ125 |
利用できるモデルが限定される。クレジットの追加購入は不可。生成動画にウォーターマークが入る |
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Standard |
15ドル/月 |
12ドル/月 |
625/月 |
Gen-4.5を利用できる。未使用の月間クレジットは繰り越されない |
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Pro |
35ドル/月 |
28ドル/月 |
2,250/月 |
生成量や保存容量がStandardより多い |
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Max |
95ドル/月 |
76ドル/月 |
9,500/月 |
未使用クレジットを最長1か月繰り越せる |
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Team |
69ドル/席・月 |
55ドル/席・月 |
6,900/席・月 |
2〜9席。クレジットをワークスペース内で共有する。2026年9月4日に追加 |
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Enterprise |
要問い合わせ |
要問い合わせ |
契約により設定 |
大規模組織向け。契約条件やセキュリティ要件を個別に調整する |
出典:Runway「Pricing」、Runway「How do credits work?」(いずれも2026年9月6日時点)
上記は2026年9月6日時点で公式ページに表示されていた米ドル価格です。料金・付与クレジット・プラン名称は変更されることがあるため、契約前に必ずRunway公式の料金ページで最新の情報を確認してください。日本円での表示額や国内税の扱いは、公式料金ページからは確認できませんでした。
なお、旧Unlimitedプランは新規契約向けの提供を終了し、Maxに置き換えられました。対象となる既存契約は2026年11月30日まで継続し、その後Maxへ移行する予定です。
クレジットはどのように消費されるのか
クレジットの消費量は、選択したモデル・生成する長さ・解像度などによって変わります。高品質なモデルほど、1秒あたりの消費が大きくなります。
たとえばGen-4.5の通常の消費量は動画1秒あたり12クレジットです。5秒の動画を1本生成すると60クレジットを使う計算になります。Standardプランの月625クレジットは、公式料金ページの換算でGen-4.5の動画およそ52秒分にあたります。
実際の制作では、意図した動きにならず作り直すことがあります。1本の完成尺だけでなく、試行回数を含めて必要なクレジットを見積もることが大切です。
また、WebアプリのクレジットとAPIのクレジットは原則として別管理です。開発用途とWeb上での制作を並行する場合は、それぞれの契約が必要になります。
出典:Runway「How do credits work?」
無料のFreeプランでできること・できないこと
Runwayには無料のFreeプランがあり、アカウントを作れば費用をかけずに試せます。ただし、「無料で一通り試せる」わけではない点に注意が必要です。
- 125クレジットは毎月ではなく初回のみの付与。使い切ると追加購入もできない
- アセットの保存容量は5GB
- 生成した動画にはウォーターマークが入る
- 利用できるモデルが限定され、その構成は頻繁に更新される
- Gen-4.5はStandard以上のプランが必要で、Freeでは利用できない
つまり、Freeプランは画面の操作感やアカウント周りを確認するための枠と考えるのが実態に近く、現行モデルの生成品質を評価したい場合はStandard以上の契約が前提になります。
Runwayでできること
Runwayでできることを、機能ごとに見ていきます。
テキストから動画を生成する(Text to Video)
テキストだけを入力して動画を生成する機能です。被写体・背景・構図といった見た目の要素に加え、被写体の動きやカメラワークもテキストで指定します。
Gen-4.5では、1回の生成で2〜10秒、720pの動画を作成できます。素材となる画像を用意しなくてよいため、企画段階でイメージを共有したいときや、複数の方向性を比べたいときに使いやすい機能です。
画像を動画へ変換する(Image to Video)
用意した画像を起点に動画を生成する機能です。入力した画像が最初のフレームになり、構図・被写体・照明・スタイルの基礎を決めます。
画像が見た目を担うため、テキストプロンプトでは主に被写体の動作、カメラの移動方向、動きの速度や順序を指定します。商品画像やキービジュアルを動画素材へ展開したいときに向いています。
対応する主な画像形式はJPEG・PNG・WebPで、GIF画像には対応していません。
既存の動画を編集する(Aleph 2.0)
すでにある動画に対して、背景・物体・衣服・照明・天候・スタイルなどをプロンプトで変更する機能です。Edit Studioから利用し、2〜30秒の動画とキーフレーム画像を入力できます。
旧Gen-2のマスク機能やスタイリゼーション機能に近い用途は、現在この機能が担っています。「新しく作る」ではなく「撮影済みの映像を直す」用途である点が、Gen-4.5との違いです。
人物の演技をキャラクターに反映する(Act-Two)
演技を撮影した映像と、キャラクターの画像または動画を入力し、発話・表情・ジェスチャーをキャラクターへ反映する機能です。対応時間は最大30秒です。
解説動画のナビゲーターや、キャラクターを使った短い説明映像の試作などに利用できます。
対話しながら制作する(Runway Agent)
チャット形式で指示を伝えながら制作を進める機能です。企画の検討、使用するモデルの選択、画像・動画・音声・ナレーションの生成、複数ショットの構成、タイムライン上での編集までを一つの流れで扱えます。
個々のパラメータを自分で設定する代わりに、目的やターゲットを言葉で伝えて進められるため、操作を細かく覚えていなくても制作を始めやすい入口になっています。
ただし、生成結果にはばらつきがあり、意図どおりに仕上げるには指示の修正と再生成が必要になる場合があります。
制作工程を自動化する(Workflows)
処理をノードでつなぎ、繰り返し行う作業を組み立てる機能です。同じ手順で素材のバリエーションを作るときなど、単発の生成では手間がかかる作業をまとめられます。
出典:Runway「Creating with Gen-4.5」、Runway「Aleph 2.0 Prompting Guide」、Runway「Performance Capture with Act-Two」、Runway「Creating with Runway Agent」
Runwayの登録方法
ここでは、Runwayのアカウント登録の手順を紹介します。登録するのは「Gen-4.5のアカウント」ではなく、Runway共通のアカウントです。
- Runwayの登録ページにアクセスします。公式サイトから進む場合は「Try Runway」を選びます
- メールアドレス・Googleアカウント・Apple IDのいずれかを選び、登録を進めます
- 登録後にログインし、ダッシュボードを開きます
登録方法によって、完了までに必要な操作が異なります。
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登録方法 |
入力・操作 |
登録完了の条件 |
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メールアドレス |
メールアドレス、ユーザー名、英字・数字・記号を組み合わせた6文字以上のパスワード、氏名を入力 |
メールで届く確認コードを1時間以内に入力 |
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「Sign up with Google」を選び、利用するGoogleアカウントを認証 |
認証後、連携アカウントの情報を基に自動で作成される |
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Apple |
「Sign up with Apple」を選び、Apple IDで認証 |
認証後、連携アカウントの情報を基に自動で作成される |
出典:Runway「Creating a Runway Account」
登録画面のデザインやボタンの文言は変更されることがあります。表示が本記事と違う場合は、画面の案内に従ってください。
また、RunwayのWebアプリは米国英語で提供されており、日本語には対応していません。必要に応じて、公式ヘルプで案内されているChromeのページ翻訳機能を利用できます。
法人で複数人が使う場合は、利用規約でアカウントやパスワードの共有が禁止されている点に注意してください。利用者ごとにアカウントを用意し、TeamまたはEnterpriseのワークスペースを検討します。
Runwayの基本的な使い方
ここでは、現行モデルであるGen-4.5を使った動画生成の流れを紹介します。Gen-4.5はStandard以上のプランで利用でき、生成には動画1秒あたり12クレジットを使用します。
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生成方式 |
必要な入力 |
プロンプトに記述する内容 |
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Text to Video |
テキスト |
被写体・背景・構図・映像表現に加え、被写体やカメラの動き |
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Image to Video |
画像とテキスト |
主に被写体の動き、カメラワーク、動作の順序や速度 |
「Text to Video」を使う流れ
- Runwayにログインし、Apps Viewで「Gen-4.5」を検索します。Tool Modeを使う場合は「Video」を選び、画面左下のモデルセレクターからGen-4.5を選択します
- 画像は追加せず、プロンプト欄に生成したい映像を記述します。見た目だけでなく「カメラがゆっくり被写体に近づく」のように動きも具体的に指定します
- アスペクト比、2〜10秒の動画時間、必要に応じて24または25fpsを設定します
- クレジット消費量を確認して「Generate」をクリックします
- 生成結果を確認し、必要に応じてプロンプトを修正して再生成します。完成した動画はダウンロードやアップスケールができ、「Use」から別の編集工程にも進めます
「Image to Video」を使う流れ
- Gen-4.5を開き、プロンプト欄へ画像をドラッグ&ドロップします(JPEG・PNG・WebPに対応。GIFは非対応)
- プロンプト欄に、画像をどのように動かしたいかを記述します。画像の内容を繰り返すよりも、被写体の動作やカメラの移動方向、速度を中心に指定します
- アスペクト比、動画時間、フレームレートを設定します。入力画像と異なるアスペクト比を選ぶ場合は、画像が切れないか確認します
- 「Generate」をクリックし、生成結果を確認します。意図した動きにならない場合は、プロンプトを短く整理したり、動作やカメラワークを明確にしたりして調整します
- 完成した動画をダウンロードするか、「Use」を選んで追加の編集を行います
出典:Runway「Creating with Gen-4.5」、Runway「Image to Video Prompting Guide」
画面の名称やボタンの配置は、プランや端末、段階的なUI更新によって変わることがあります。上記は2026年9月6日時点の公式ヘルプに掲載された手順です。
Runwayを業務で活用する例
マーケティングのビデオや広告動画の作成
商品イメージや広告用の短い映像素材を、テキストまたは画像から生成できます。Runway Agentを使うと、キャンペーン案の検討、広告バリエーションの生成、複数ショットや音声の構成、タイムライン上での編集までを一つの流れで進められます。
すでにある映像の一部を変えたい場合は、Aleph 2.0を使うEdit Studioで、背景や商品、人物、照明などをプロンプトで編集できます。EnterpriseプランではロゴやブランドカラーをBrand Kitとして共有することもできます。
ただし、生成結果がブランドガイドラインに一致する保証はありません。公開前の確認と修正は欠かせません。
また、Gen-4.5が1回に生成できるのは2〜10秒です。広告や研修動画のような長いコンテンツを作る場合は、複数のショットを生成し、ナレーションや音楽と組み合わせて編集する工程が必要になります。
研修・教育ビデオの作成
Runway Agentでは、解説動画の構成、映像素材、ナレーションなどを組み合わせた制作ができます。また、Act-Twoを使えば、演技を撮影した映像からキャラクターに発話や表情を反映できます。
研修動画の導入映像や概念の説明、短いデモの試作などに活用できるでしょう。
一方で、生成結果の正確性は保証されていません。業務手順・数値・制度・安全上の注意など、誤りが実害につながる内容は、担当者や専門家が確認する必要があります。
SNS向けのコンテンツ制作
Runway Agentでは、短い縦型動画の作成や、SNSに合わせたアスペクト比への展開、複数パターンの制作ができます。Gen-4.5のImage to Videoも縦型を含む複数のアスペクト比に対応しているため、商品画像やキービジュアルを動画素材へ展開する用途に使えます。
ただし、動画生成AIを使うだけで投稿の閲覧数や反応が高まるわけではありません。ターゲット、媒体の仕様、冒頭の構成、メッセージ、配信条件などを踏まえ、複数案を試して改善する使い方が向いています。
Runwayを利用する際の注意点
業務で使う前に確認しておきたい点を5つ紹介します。
生成結果は公開前に確認する
Gen-4.5ではプロンプトへの追従性や映像品質が改善されていますが、指示どおりの結果が毎回得られるとは限りません。Runwayの利用規約でも、出力の正確性・信頼性・独自性は保証されていません。
生成後は、人物や物体の形状、動作の連続性、商品・ロゴ・ブランドカラーなどを確認し、必要に応じて再生成や編集を行いましょう。
Image to Videoでは、入力画像に含まれるぼけや不自然な顔・手が、動画化によって強調される場合があります。入力素材の品質確認も重要です。
日本語でも入力できるが、結果には差がある
Runwayには日本語のプロンプトも入力できます。英語での入力が必須というわけではありません。
ただし公式には、言語によってプロンプトの機能に差があると説明されており、画面も日本語化されていません。「日本語で入力できるか」と「英語と同等の結果が得られるか」は分けて考える必要があります。
プロンプトは日本語・英語を問わず、対象・動作・カメラワーク・背景を具体的に、矛盾なく書くことが大切です。問題になるのは表現の複雑さではなく、曖昧さと指示どうしの矛盾です。日本語で意図が反映されにくい場合は、英訳したプロンプトと結果を比べてみるとよいでしょう。
商用利用では権利確認を行う
Runwayは、規約を守る限り、生成した出力の商用利用を制限していません。ただしこれは、著作権・商標権・肖像権・プライバシーといった第三者の権利処理まで保証するものではありません。
入力する画像や動画について必要な許諾を得たうえで、出力が既存の作品やブランド表現と類似していないかを公開前に確認しましょう。
日本で利用する場合、生成に使ったプロンプト、入力素材、編集履歴を保存しておくことも、制作過程や人による関与を説明するうえで役立ちます。
出典:Runway「商用利用について」、文化庁「AIと著作権について」
機密情報や顧客素材の入力条件を確認する
一般向けの利用規約では、入力と出力がモデルの改善や学習に利用される場合があります。アセットは初期状態で非公開ですが、非公開設定であることと、学習に使われないことは同じではありません。
顧客から預かった素材、発売前の商品、個人情報などを扱う場合は、自社の情報管理基準とRunwayの契約条件を照らし合わせてください。Enterprise向けの規約では、顧客コンテンツを学習データとして利用しないことが明記されています。
Web上の説明だけで判断せず、実際に締結する契約書と管理画面の設定を確認することをおすすめします。
出典:Runway「Terms of Use」、Runway「Enterprise Services Terms」
反復生成を含めてコストを見積もる
Gen-4.5はStandard以上のプランで利用でき、標準の生成コストは1秒あたり12クレジットです。出力は2〜10秒・720pであるため、長い動画では複数ショットの生成、再生成、編集、アップスケールが必要になります。
導入を検討する際は、完成尺だけでなく、試作の回数、社内確認の工数、消費クレジットを含めて試算すると実態に近づきます。
Runwayに関するよくある質問
Runwayは無料で使えますか?
無料のFreeプランがあります。ただし付与される125クレジットは初回のみで、毎月は付与されません。追加購入もできず、生成した動画にはウォーターマークが入ります。
また、現行モデルのGen-4.5はStandard以上のプランが必要で、Freeプランでは利用できません。
Runwayは何ができますか?
テキストや画像からの動画生成に加え、既存動画の編集、人物の演技のキャラクターへの反映、対話形式での制作支援、制作工程の自動化ができます。単一の動画生成ツールではなく、これらを組み合わせて使う制作プラットフォームです。
Runway Gen-3は無料で使えますか?
Gen-2は2025年5月11日に提供を終了しています。世代ごとのモデルは提供状況が変わることがあり、Freeプランで利用できるモデルの構成も頻繁に更新されます。
そのため、特定の世代を使いたい場合は、利用する時点で公式の料金ページと対応モデル一覧を確認してください。なお、2026年9月6日時点でRunwayが最も高度な自社動画モデルとして案内しているのはGen-4.5です。
Runwayで動画編集はできますか?
できます。Aleph 2.0を使うEdit Studioで、手元の動画の背景・物体・衣服・照明・天候・スタイルなどをプロンプトで変更できます。対応する入力は2〜30秒の動画です。
ただし、カットやつなぎを中心とする一般的な動画編集ソフトとは役割が異なります。Runwayの「編集」は、映像の内容そのものを生成AIで変える操作だと考えると分かりやすいでしょう。
まとめ:Gen-2は提供終了。現行のRunwayで動画制作を進めよう
今回は、Runwayの機能・料金・使い方を紹介しました。
Runway Gen-2は2025年5月11日に提供を終了しており、現在は利用できません。これから導入する場合は、Gen-4.5をはじめとする現行モデルやRunway Agentを前提に検討する必要があります。
現在のRunwayは、テキストや画像から短い動画を生成するだけでなく、企画から複数シーンの作成、ナレーションや音楽の追加、既存映像の編集までを扱う制作プラットフォームです。
プランを選ぶときは、次の違いを確認しましょう。
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想定する利用方法 |
主なプラン |
主な留意点 |
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画面や操作感を試す |
Free |
125クレジットは初回のみ。利用モデルが限定され、生成動画にウォーターマークが入る |
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担当者単位で継続して使う |
Standard/Pro/Max |
月間クレジット数、同時生成数、保存容量などが異なる |
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複数人で共同制作する |
Team |
メンバー招待、共有クレジット、コメント、Brand Kitsなどに対応 |
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全社で使う・機密データを扱う |
Enterprise |
セキュリティ、監査、データの利用条件などを個別に確認する |
料金やクレジット数は変更される可能性があるため、導入時には公式の料金ページで最新の情報を確認してください。
生成物は商用利用できますが、入力素材の著作権、人物の肖像やパブリシティ権、商標、生成結果の正確性は別途確認が必要です。まずは用途を限定して試し、必要な品質・修正回数・消費クレジット・社内確認の工数を測ってから、本格導入を判断するのが現実的でしょう。
SEデザインは1985年の創業以来、外資系IT企業のブランドローカライズをはじめ、日系・外資を問わず多くのテクノロジー企業のマーケティングを支援してきました。生成AIをコンテンツ制作にどう組み込むか、AI検索で引用される記事をどう作るかといったご相談にも対応しています。