Viggle AI(ビグル エーアイ)は、AIが写真や画像から動画を生成するサービスです。誰でも簡単に動画生成を楽しむことができます。
2024年7月現在、Viggle AIはDiscord版とWeb版、iOSのアプリ版があります。Web版は視覚的にも手順的にもとても分かりやすく、すぐに動画生成を楽しめます。とはいえ「どのようにやればいいのか分からない」という人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Viggle AIのWeb版の使い方を詳しく解説します。すぐに活用できる「動画生成のコツ」も紹介しますので、ぜひ実際に使ってみてください。
Viggle AIとは
出典:Viggle AI
Viggle AIは、誰でも無料で始められるAI動画生成サービスです。
モーション動画(テンプレートや独自動画)の人物を、アップロードしたキャラクター画像に差し替えて新たな動画を生成します。また、キャラクター画像の人物に、モーション動画の人物の動きをさせるモードも追加されました。
AIが表情や動き、その他のニュアンスを正確にキャプチャーして再現することで、驚くほどリアルな動画が完成します。
Viggle AIのサイトにはテンプレート動画が豊富に用意されており、さまざまな動画生成を楽しめます。テンプレート動画が日々増えているのも魅力の一つです。
Discord版とWeb版とiOSアプリ版がある
2024年5月にWeb版のViggle AIが公開されました。 それまではDiscode版しか使用できず、手順が分かりづらいこともあり、なかなか挑戦できない方も多かったようです。
Web版のViggle AIの操作はとても簡単で、写真や画像をアップロードし、モーション動画を選択したら動画生成のボタンをクリックするだけです。
Web版はスマホのブラウザでも使えますが、2024年7月末にApp StoreにiOSアプリ版が公開されました。 今後はますます手軽に動画生成を楽しめるでしょう。
Viggle AIの利用料金は?
以前は無料利用のみだったViggle AIですが、2024年7月から、より快適に利用できるサブスクリプション「Viggle Pro」が設定されています。
有料版(Viggle Pro)と無料版の違いは、以下のとおりです。
|
有料版 (Viggle Pro) |
無料版 |
備考 |
月額料金 |
$9.99 |
無料 |
2024年7月時点の料金 |
月あたり高速生成可能クレジット※ |
80クレジット (合計20分の動画) |
2クレジット (合計30秒の動画) |
1クレジットあたり15秒の動画 |
クレジット追加購入 |
可能 |
不可 |
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ジョブ優先実行 |
あり |
なし |
|
ジョブ同時実行数 |
10件 |
なし |
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透かし |
削除される |
削除されない |
|
※クレジットがなくなるとスローモードになります(優先度が下がり待ち時間が長くなる)
無料版でも動画生成は可能ですが、より速く、多く、快適に使用したい方は「Viggle Pro」を検討しましょう。
Viggle AI(Web版)の使い方
ここではWeb版Viggle AIの使い方を解説します。 2024年7月現在、Viggle AIでは動画生成モードが2つ設定されています。
モード | 詳細 |
Mix (Place your character directly into any video) |
・モーション動画の人物をキャラクター画像に置き換えるモード |
Move (Animate your pic, control the move) |
・キャラクター画像の人物にモーション動画の動きをさせるモード |
生成動画を見れば、違いがすぐに理解できるでしょう。
動画生成手順は、以下の通りです。
- Web版にログインする
- モーション動画を指定する
- 動かしたいキャラクター画像を指定する
- 設定を変更する
- 動画生成・ダウンロードをする
動画生成モードによって、モーション動画とキャラクター画像の位置が左右逆になっています。
1.Web版にログインする
ブラウザから Viggle AI にアクセスし、「Try on Web」をクリックします。
Viggle AIの利用にはアカウントの登録が必要です。
- Googleアカウント連携(Sign in with Google)
- Eメールアドレス&パスワード認証(Sign in with Email)
どちらかを選択し、アカウントを登録してください。
2.モーション動画を指定する
「Motion」エリアでモーション動画を指定します。指定する方法は3つあります。
- 「Upload files or drop an video」で自分で準備した動画ファイルをアップロードするか、ドロップします
- 「Template」でViggle AIが用意しているダンスや動きのテンプレートを選択します
- 「video Assets」でこれまでアップロードした動画が格納されているライブラリから動画を選択します
今回は「Tempate」から「Rock Your Hips」を選択しました。Templateクリック後、検索窓に「Rock Your Hips」を入力して検索すると表示されます。
3.動かしたいキャラクター画像を指定する
「Character」エリアでキャラクター画像を指定します。指定する方法は2つあります。
- 「Upload files or drop an image」で、自分で準備したキャラクター画像ファイルをアップロードするか、ドロップします
- 「Image Assets」で、これまでアップロードしたキャラクター画像が格納されているライブラリから画像を選択します
4.設定を変更する
次に、設定を確認していきます。設定の「Model」では最新バージョンである V2-Turbo (2024年7月時点)を指定するのがよいでしょう。
「Background」(背景)では「White、Green、Original」の3つから選択します。
- Green…グリーンバックで、背景を別の映像と合成するクロマキー合成ができる
- Original…動画の背景をそのまま使用
5.動画生成・ダウンロードをする
「Create」ボタンをクリックすると、指定したモードの動画が生成されます。右側の生成動画一覧の「Download」ボタンから動画をダウンロードできます。
2つのモード、「Mix」と「Move」の生成動画の違いを確認してみてください。 左がアップロードしたキャラクター画像、中央が「Mix」モードで生成した動画、右が「Move」モードで生成した動画です。
Mixモードでは、Motionを基にCharactorの画像が合成されます。背景や体のサイズは元のモーション動画のままです。Moveモードでは、Charactorの画像がMotionの動きをするように合成されます。背景や体のサイズはキャラクター画像のままとなっています。
両モードの生成動画を比較することで、違いが明確に分かるでしょう。
Viggle AIの動画生成のコツ
ここではViggle AIの動画生成のコツを解説します。公式サイトに記載されていることと、実際に動画生成して感じたことをまとめているので、ぜひ参考にしてください。
キャラクター画像のコツ
「Charactor」エリアに記載されているコツ(ガイド)は以下の通りです。- 全身画像を推奨
- 画像サイズは10MBまで
実際に使用してみた感想としては、以下が挙げられます。
- モーション動画のサイズ感と合っているとよい(全身、半身、顔だけなど)
- モーション動画に合わせた服装のキャラクター画像がよい(キャラクターがスカートでモーション動画がパンツの場合、生成動画では正しく反映されない)
- 手に何も持たない画像がよい(不要な影がついてしまう)
- シンプルな洋服がよい(AIが洋服の装飾などを消してしまう)
自分で準備するモーション動画のコツ
自分で準備するモーション動画のコツ(ガイド)は、以下のように示されています。- 明確な動きのキャラクターを1人だけにする
- キャラクターを邪魔する障害物を置かない
- 適切な明るさが必要
- 動画サイズは30秒まで
Viggle AIの危険性は?
Viggle AIには、以下のようなコミュニティルールがあります。(2024年7月時点)
- 成人向けや児童虐待コンテンツの作成・共有は禁止。
- 文化、宗教、民族、性別、人種を侮辱するコンテンツは禁止。
- ゴアコンテンツ(極端な暴力や血みどろの描写)は禁止。
- 無断で他人の写真やアートワークを使用しない
- 政治家や有名人の画像の使用を避ける。
コミュニティルールに違反すると処罰の可能性がありますので、十分な注意が必要です。
またDiscord版の場合、生成動画はDiscord運営者と全てのユーザーに公開されるため、自分や知り合いの画像は絶対にアップロードしないようにしましょう。
まとめ:Viggle AIで自由自在に動画生成してみよう
Viggle AIは、簡単な操作で楽しい動画が作れるAI動画生成サービスです。今回はWeb版のViggle AIの使用方法やコツについて解説しました。
現時点ではまだ動画の画質の粗さが目立ちますが、キャラクターがスムーズにダンスや動く動画を通して、今まで経験したことがない感動を得られるでしょう。
また、動画生成モードが追加されたり、スマホ版がリリースされたりなど、進化のスピードが速さは目を見張るものがあります。すぐに動画の画質も改善されるのではと期待できるかもしれません。
今回はViggle AIが提供するモーション動画(テンプレート)を使用する方法を中心に解説しましたが、ほかのAIツールでキャラクター画像やモーション動画を生成すると、完全オリジナル動画を生成できるでしょう。
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