ChatGPTプラグインとは?旧機能の廃止と現在の使い方を解説

更新日:2026-08-05 公開日:2023-11-10 by SEデザイン編集部

目次

 

「ChatGPTのプラグインを使いたい」と思って調べると、情報が食い違っていて混乱するかもしれません。それには理由があります。「ChatGPTプラグイン」という名前のものは、これまでに2つ存在しているからです

2023年に登場した最初のプラグイン(ChatGPT Plugins beta)は2024年に終了しました。その後、2026年7月から同じ「プラグイン」という名称で、まったく別の仕組みが提供されています

今回は、この2つの違いを整理したうえで、現在ChatGPTの機能を拡張する手段と、GPTsやアプリとの使い分け、法人利用で確認すべき点を解説します。

「ChatGPTプラグイン」には2つある

この記事の要点

・2023年の旧プラグイン(ChatGPT Plugins beta)は終了している。2024年3月19日に新規利用が停止され、既存の会話も同年4月9日までだった

・一方で2026年7月9日から「プラグイン」という名称が別の仕組みとして再登場している。現在のプラグインは「スキル」「アプリ」「アプリテンプレート」をまとめたワークフローのパッケージ

・「プラグインは廃止された」という説明も、「昔と同じものが復活した」という理解も、どちらも正確ではない。名前は同じでも別物と捉える

旧プラグイン(2023〜2024年)は終了した

2023年に提供された「ChatGPT Plugins beta」は、ChatGPTから外部サービスのAPIを呼び出す仕組みでした。プラグインストアから個別のプラグインをインストールして使う形式です。

これは以下のように段階的に終了しました。

  • 2024年3月19日:新規のインストールと、プラグインを使った新しいチャットの作成が停止
  • 2024年4月9日:既存の会話でのプラグイン利用も終了

そのため、当時紹介されていた個別のプラグイン(ストアで配布されていたもの)は、現在いずれも利用できません。「プラグインが使えない」という場合、多くはこの旧プラグインを探しているケースです。

2026年7月からの「プラグイン」は別の仕組み

ここが混乱の原因です。2026年7月9日、これまでの「App Directory」が「Plugin Directory」へ移行し、「プラグイン」という名称が再び使われるようになりました

ただし中身は旧プラグインとまったく異なります。現在のプラグインは、単体のAPI連携ツールではなく、特定の業務ワークフローに必要な要素をまとめたパッケージです。

つまり、「ChatGPTプラグイン」で検索して出てくる情報には、次の3種類が混在しています。

  • 旧プラグイン(2023〜2024年)の使い方やおすすめ紹介 … 現在は使えない
  • 「プラグインは廃止されGPTsへ移行」という説明 … 2024〜2025年時点の情報
  • 現在のプラグイン(2026年7月以降)の説明 … これが最新

情報を探すときは、記事の更新日と、どの時点の「プラグイン」を指しているかを確認してください。

出典:OpenAI「ChatGPT と Codex のプラグイン」OpenAI「Winding down the ChatGPT plugins beta」

現在のプラグインの中身

 

現在のプラグインは、以下の要素をワークフロー単位でまとめたものです。

スキル

繰り返し使う指示や作業手順を、再利用できる形にしたものです。「この形式で議事録をまとめる」「この観点でレビューする」といった手順を毎回書き直さずに呼び出せます。

アプリ

外部サービスと接続する部分を担うのがアプリです。旧プラグインが果たしていた「外部サービスのデータを参照する」という役割は、現在このアプリが担っています。

アプリでできることは、データの読み取りだけではありません。

  • 社内データの検索・参照
  • コンテンツの事前同期
  • 出典付きで複数の情報源を横断する調査(deep research)
  • 接続先での作成・更新などの操作

つまり、回答を返すだけでなく実際の業務操作までつながる点が、旧プラグインとの大きな違いです。自社の独自システムと接続する場合は、MCPに対応したアプリを使う形になります。

アプリテンプレート

管理者が組織向けにアプリを用意するためのひな形です。組織単位で使う設定を配布しやすくする役割を持ちます。

プラグイン・GPTs・アプリ・GPT Actionsの違い

 

ChatGPTを拡張する手段は複数あり、名前が似ているため混同されがちです。「プラグインの代わりはGPTs」という説明をよく見かけますが、役割が違うため一律の置き換えではありません

名称 何をするものか 使う場面
プラグイン(現行) スキル・アプリ・アプリテンプレートをワークフロー単位でまとめたパッケージ。配布と発見の単位 特定の業務の型をまとめて導入したいとき
GPTs(カスタムGPT) 指示・知識・機能を設定した用途別のカスタムChatGPT 自社の書式やルールを覚えさせた専用チャットを作りたいとき
アプリ 外部サービスと接続し、データの参照や作成・更新の操作を行う機能 社内データや外部サービスと連携したいとき
GPT Actions GPTから独自のAPIを呼び出す仕組み 自社APIを直接叩く処理を組み込みたいとき

実務上の注意点として、1つのGPTでアプリとGPT Actionsを同時に利用することはできません。どちらの方式で外部と接続するかを設計段階で決める必要があります。

また、プラグインはChatGPTだけでなく、ChatGPT WorkやCodexでも利用されます。

出典:OpenAI「GPTs in ChatGPT」OpenAI「Apps in ChatGPT」

 

拡張機能の整備が進むほど、AIが社内外の情報をどう参照するかが重要になります。自社のコンテンツがAIに正しく引用されるかを確認したい場合は、SEデザインのLLMO診断・伴走支援をご検討ください。

現在の拡張手段の使い方

現在は、旧プラグインのように「ストアからインストールして終わり」という形ではありません。目的に応じて手段を選びます。

  1. 何をしたいかを決める(社内データを参照したい/作業手順を型にしたい/外部システムを操作したい)
  2. 手段を選ぶ(外部連携ならアプリ、専用チャットならGPTs、業務の型ごとまとめるならプラグイン)
  3. ディレクトリで探す(Plugin Directoryから目的に合うものを選ぶ)
  4. 権限を確認して有効にする(法人利用では管理者の設定が必要な場合がある)

ここで押さえておきたいのが、利用できるかどうかはプランだけでは決まらないことです。ワークスペースの設定、ユーザーのロール、利用している画面、地域、そしてプラグインに含まれるアプリの機能や権限によって変わります。

なお、プラグインディレクトリ自体は全プランで表示され、無料プランでも一部のアプリ機能を利用できます。ただし無料プランでは一部の検索・Deep Research機能が制限され、独自のMCPアプリなどは利用できません。「プラグインを使うには必ず有料プランが必要」というわけではありませんが、実際にできることには差があります。

拡張機能を使うメリット

 

社内の情報をふまえた回答が得られる

アプリで社内データと接続すれば、自社の資料や記録をふまえた回答を得られます。一般的な知識だけの回答と違い、自社の文脈に沿った内容になります。

出典付きで複数の情報源を横断して調べる機能もあるため、社内資料と外部情報をまとめて確認する使い方もできます。

繰り返しの作業を型にできる

スキルとして手順を登録しておけば、毎回同じ指示を書き直す必要がなくなります。チームで使う場合、同じ品質の出力を保ちやすくなる点も利点です。

調べるだけでなく操作までつながる

アプリは接続先での作成・更新といった操作にも対応できます。情報を集めて終わりではなく、そのまま次の作業につなげられる点が、旧プラグインからの大きな変化です。

ただし操作を伴う分、権限の設計が重要になります(後述)。

利用時の注意点

 

品質が保証されるとは限らない

公開されているアプリはOpenAIへの提出・審査を経て掲載されます。そのため「すべて無審査」ではありません。

ただし、掲載されていても個別の出力精度、可用性、接続先サービスの品質までが保証されるわけではありません。また、組織が独自に構築するカスタムMCPアプリは、OpenAIによる検証の対象外です。

業務で使う前に、実際の業務データに近い内容で試して確認しましょう。

法人利用では権限と管理者設定を確認する

アプリは接続先のデータを読み取り、場合によっては作成・更新の操作も行います。そのため管理者側の設定が重要です。

プランによって既定の状態が異なります。Businessではプラグインとアプリが原則有効、Enterprise/Eduでは原則無効で、管理者がロール、読み取り・書き込みの可否、実行前の承認などを管理します。

導入前に、誰が何を使えるのか、どの操作に承認を挟むのかを決めておきましょう。

接続先のデータの扱いを確認する

Business/Enterprise/Eduでは、アプリが取得した情報がモデルの学習に使われません。ただし接続先のサービスには、そのサービス提供元の利用規約やデータの保存方針が適用されます

機密情報や顧客情報を扱うアプリを入れる場合は、接続先の規約とデータの保存場所を含めて審査してください。日本をデータの保存場所とする対象ワークスペースでは、同期に対応したアプリがサポートされています。

仕様が変わりやすい

この記事のテーマがまさにその例ですが、名称・構成・プランごとの既定値は短い期間で変わります。2023年の旧プラグイン、2024年の廃止、2026年の名称復活と、3年半で前提が2回変わりました。

社内マニュアルに手順を落とす場合は、更新前提で運用しましょう。

出典:OpenAI「アプリの管理機能、セキュリティ、コンプライアンス」

旧プラグインが使えないときは

「以前使っていたプラグインが見つからない」「エラーになる」という場合、原因は設定ではなく機能そのものが終了していることです。

前述のとおり、旧プラグインは2024年3月19日に新規利用が停止され、同年4月9日に既存の会話でも使えなくなりました。当時ストアで配布されていた個別のプラグインは、いずれも復活していません。

やりたいことが決まっているなら、以下のように置き換えを検討してください。

旧プラグインでやっていたこと 現在の手段
Webページの内容を読み取らせる ChatGPTのWeb検索機能(全プランで利用可能)
外部サービスのデータを参照する アプリで接続する
決まった手順で作業させる GPTsを作る、またはスキルを使う
自社システムのAPIを呼び出す GPT Actions、またはMCP対応アプリ

ChatGPTプラグインに関するよくある質問

ChatGPTのプラグインは今も使えますか?

2023年の旧プラグイン(ChatGPT Plugins beta)は使えません。2024年3月19日に新規利用が停止され、同年4月9日に既存の会話でも終了しました。一方、2026年7月9日から「プラグイン」という名称で別の仕組みが提供されています。こちらは利用できますが、旧プラグインとは中身が異なります。

プラグインが使えないのはなぜですか?

旧プラグインを探している場合、原因は設定ではなく機能の終了です。当時ストアで配布されていた個別のプラグインは復活していません。やりたいことに応じて、Web検索機能、アプリ、GPTs、GPT Actionsなどへの置き換えを検討してください。

プラグインとGPTsはどう違いますか?

GPTsは指示・知識・機能を設定した用途別のカスタムChatGPTです。現在のプラグインは、スキル・アプリ・アプリテンプレートをワークフロー単位でまとめたパッケージで、配布と発見の単位にあたります。「プラグインの代わりがGPTs」と説明されることがありますが、役割が異なるため一律の置き換えではありません。

無料プランでもプラグインは使えますか?

プラグインディレクトリは全プランで表示され、無料プランでも一部のアプリ機能を利用できます。ただし、一部の検索・Deep Research機能は制限され、独自のMCPアプリなどは利用できません。また、利用できる範囲はプランだけでなく、ワークスペースの設定、ロール、地域によっても変わります。

ChatGPTプラグインは「名称は同じでも別物」と理解する

「ChatGPTプラグイン」という名前のものは、これまでに2つ存在しています。

2023年の旧プラグイン(ChatGPT Plugins beta)は、2024年3月19日に新規利用が停止され、同年4月9日に完全に終了しました。当時紹介されていた個別のプラグインは、現在いずれも使えません。

そして2026年7月9日から、同じ「プラグイン」という名称で別の仕組みが提供されています。現在のプラグインは、スキル・アプリ・アプリテンプレートをワークフロー単位でまとめたパッケージです。外部サービスとの連携を担うのはその中の「アプリ」で、データの参照だけでなく作成・更新といった操作にも対応します。

検索して見つかる情報には、旧プラグインの解説、「廃止されGPTsへ移行」という2024〜2025年時点の説明、そして現在の仕組みの説明が混在しています。記事の更新日と、どの時点の「プラグイン」を指しているかを確認してください

法人で使う場合は、プランごとの既定値、管理者による権限設定、接続先サービスのデータの扱いを導入前に確認しましょう。

AI技術はこれからさらに発展していくと予測されているので、早い段階で基本的な活用方法を取り入れておくことが大切です。SEデザインでは、IT分野におけるBtoBマーケティング&セールス支援を行っており、約40年にわたる実績がございます。検索エンジンとAIの双方に評価されるコンテンツ制作(LLMO/SEO記事制作)にも対応していますので、業務の効率化や顧客へのアプローチでお困りの際は、お気軽にSEデザインへご相談ください。

 

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