
DALL·E 2(ダリ・ツー)は、OpenAIが開発した、テキストの説明から画像を生成する画像生成AIモデルです。「DALL-E 2」「DALL・E2」とも書かれ、いずれも同じモデルのことです。
OpenAI APIでのDALL·E 2の提供は2026年5月12日に終了し、現在のOpenAIの画像生成は、ChatGPTの画像生成機能(ChatGPT Images)とAPI向けのGPT Image系モデルに引き継がれています。
本記事では、DALL·E 2の基本機能と提供当時の使い方・料金を振り返りながら、後継モデルとの違い、現在の画像生成の始め方、業務で使うときの注意点を解説します。
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この記事の要点 ・DALL·E 2は、OpenAIが2022年4月に研究プレビューとして公開した画像生成AIモデル。テキストからの画像生成、画像の一部の編集(インペインティング)、画像の外側への描き足し(アウトペインティング)、バリエーションの作成に対応していた ・OpenAI APIでのDALL·E 2とDALL·E 3の提供は2026年5月12日に終了。現在は、ChatGPTの画像生成機能(全プランで提供)とAPI向けのGPT Image系モデルが後継にあたる ・業務で画像生成AIを使うときは、著作権・商標権・肖像権の確認、AI生成であることの表示、入力する素材の管理、公開前の内容確認が欠かせない |
DALL·E 2とは?

はじめに、DALL·E 2の概要と、提供当時の基本機能を解説します。
DALL·E 2の概要
DALL·E 2(ダリ・ツー)とは、テキストによる説明や既存の画像をもとに、新しい画像を生成するAIモデルです。OpenAIが開発し、2022年4月に限られた利用者向けの研究プレビューとして公開しました。同年7月にベータ版となり、9月28日からは待機リストなしで使えるようになっています。
「DALL・E2」という特徴的な名前は、画家の「サルバドール・ダリ」およびピクサーアニメ映画の「ウォーリー」(WALL-E)のキャラクター名が由来とされています。
なお、DALL·E 2はOpenAI APIでの提供を2026年5月12日に終了しました。以下で紹介する機能は、提供当時のものです。
出典:OpenAI「DALL·E 2」/OpenAI「Reducing bias and improving safety in DALL·E 2」/OpenAI「DALL·E now available without waitlist」
提供当時の基本機能
DALL·E 2で提供されていたおもな機能は、次の4つです。
| 機能名 | 提供当時の機能の概要 |
|---|---|
| Text to Image(テキストからの画像生成) | テキストで指定した被写体や画風などに基づいて、新しい画像を生成する。DALL·E 2の代表的な機能だった |
| Variations(バリエーションの生成) | 既存の画像の意味やスタイルを引き継ぎながら、細部の異なる画像を生成する。DALL·E 2で作った画像だけでなく、自分で描いた画像をもとにすることもできた |
| Inpainting(インペインティング) | 既存の画像の一部を、テキストの指示に基づいて編集する。たとえば人物イラストの髪型だけを、別のヘアスタイルに描き直せた |
| Outpainting(アウトペインティング) | 元の画像の枠の外に新しい要素を描き足し、画像を広げる。既存の影や質感などを考慮して拡張する機能で、2022年8月31日に追加された |
出典:OpenAI「DALL·E 2」/OpenAI「Hierarchical text-conditional image generation with CLIP latents」/OpenAI「DALL·E 2 Preview System Card」/OpenAI「DALL·E: Introducing outpainting」
DALL·E 2は今も使える?提供終了と後継モデル
DALL·E 2は、OpenAI APIでの提供をすでに終えており、OpenAIは後継の画像生成モデルへの移行を案内しています。ここでは、提供終了の時期と後継モデル、それぞれの違いを紹介します。
DALL·E 2の提供終了
OpenAIは2025年11月14日にDALL·E 2のAPI提供の終了を告知し、2026年5月12日にOpenAI APIから削除しました。同じ日に、DALL·E 3のAPI提供も終了しています。
ChatGPTの中で使えた公式の「DALL·E」GPTも、2026年8月30日に提供を終えました。ChatGPTで画像を作成・編集する場合の移行先は、ChatGPTの画像生成機能(ChatGPT Images)です。
DALL·E 2のモデルページでも、後継のGPT Image系モデルへの移行が案内されています。
出典:OpenAI「Deprecations」/OpenAI「Changelog」/OpenAI「ChatGPT — リリースノート」/OpenAI「DALL·E 2 Model」
後継:ChatGPTの画像生成とGPT Image系モデル
現在、OpenAIの画像生成は、おもに次の2つの方法で使えます。
| 利用方法 | 概要 | 向いている人 |
|---|---|---|
| ChatGPTの画像生成(ChatGPT Images) | ChatGPTのチャットで、作りたい画像を文章で依頼して作成・修正する。全プランで提供されており、使える量はプランによって異なる | 資料やSNS投稿の画像を手軽に作りたいマーケティング担当者など |
| GPT Image系モデル(API) | 文章と参照画像を使った画像の生成・編集を、自社のシステムやツールに組み込む。Responses APIを使うと、追加の指示を重ねながら画像を修正できる | 画像生成を業務の仕組みに組み込みたいIT・開発の担当者 |
出典:OpenAI「ChatGPT の画像」/OpenAI「Image generation in ChatGPT」/OpenAI「Image generation」
DALL·E 2・DALL·E 3・GPT Image系の違い
| 項目 | DALL·E 2 | DALL·E 3 | GPT Image系(ChatGPT Images) |
|---|---|---|---|
| 公開 | 2022年4月に研究プレビュー | 2023年 | DALL·E 3の後継として、ChatGPTとAPIで提供 |
| 主な特徴 | テキストからの生成、部分的な編集、描き足し、バリエーションの作成 | 文章の細かな指示を反映する力が向上。ChatGPTが画像生成用の指示文を整える | 参照画像を使った生成・編集、会話による繰り返しの修正 |
| 現在の状況 | APIは2026年5月12日に終了 | APIは2026年5月12日に終了。ChatGPTの「DALL·E」GPTも2026年8月30日に終了 | ChatGPTの全プランとAPIで提供中 |
DALL·E 3では、DALL·E 2よりも文章の細かな指示を画像に反映しやすくなり、ChatGPTが画像生成用の指示文を整える仕組みも取り入れられました。GPT Image系では、参照画像を使った生成や編集、会話を重ねた修正ができます。最新の世代では、参照写真の被写体を保ったまま生成する力や、繰り返し編集したときの一貫性、細部の描写が改善されています。
出典:OpenAI「DALL·E 3」/OpenAI「Introducing ChatGPT Images 2.5」/OpenAI「Image generation」
現在の画像生成の始め方
DALL·E 2の提供終了にともない、OpenAIで画像を生成する場合は、ChatGPTの画像生成機能か、GPT Image系モデルのAPIを使います。提供当時のDALL·E 2は、公式ページから専用の画面を開き、指示文を入力して画像を生成する仕組みでした。
ChatGPTで画像を作る
- ChatGPTを開き、チャットの入力欄に作りたい画像を文章で入力する
- 被写体に加えて、用途・構図・色・入れたくない要素を伝える
- 生成された画像を確認し、「猫の位置は維持し、背景だけ明るくする」のように、変える部分と残す部分を伝えて調整する
- 手元の画像を参考にしたい場合は、参照画像を添付して編集を依頼する
画像機能の利用可否や上限は、ChatGPTのプランやワークスペースの設定によって異なります。
たとえば、記事のアイキャッチを作る場合は、次のように条件を整理して依頼します。
指示文の例:企業ブログのアイキャッチ用に、明るいオフィスの机で眠る猫の写真風画像を作成してください。横長の構図にし、右側に見出しを配置できる余白を設けてください。文字やロゴは入れないでください。
出典:OpenAI「Image generation in ChatGPT」/OpenAI「Image prompting」
APIで画像生成を組み込む
- OpenAI APIのアカウントでAPIキーを用意する
- GPT Imageの画像生成・編集のAPIを呼び出す処理を実装する
- 生成結果と利用料金を確認しながら、品質の設定や画像のサイズを調整する
GPT Imageを使う際は、組織確認を求められる場合があります。日本はOpenAI APIの対応国に含まれています。
出典:OpenAI「Developer quickstart」/OpenAI「Image generation」/OpenAI「Supported countries and territories」
DALL·E 2の料金と、現在の費用の考え方

DALL·E 2の料金を調べる際は、提供当時の料金と、現在の画像生成にかかる費用を分けて考える必要があります。
提供当時の料金(旧Web版)
提供当時のWeb版DALL·E 2はクレジット制で、15米ドルで115クレジットを購入する仕組みでした。新規の画像生成1回につき1クレジットを消費し、4枚の画像が生成されます(編集とバリエーションは3枚)。
2023年4月6日より前に登録したユーザーには、初月に50クレジット、翌月以降は毎月15クレジットが無料で付与されていました。いずれも提供当時の制度で、現在のChatGPTやAPIとは別の課金体系です。
出典:OpenAI「DALL·E now available in beta」
現在の画像生成にかかる費用
| 利用方法 | 費用の考え方 |
|---|---|
| ChatGPTの画像生成 | 無料プランでも、利用制限の範囲内で画像を生成できる。上限はプランやワークスペースの設定によって異なる |
| GPT Image系モデル(API) | ChatGPTの契約とは別の従量課金。テキスト入力・画像入力・画像出力のトークン量に応じて課金され、品質やサイズによって1枚あたりの消費量が変わる。Responses API経由で使う場合は、呼び出し元のモデルのトークン料金もかかる |
ChatGPTの有料プランを契約していても、APIの利用料は含まれません。APIの単価は改定されることがあるため、利用前にOpenAIの公式料金ページで確認し、想定する生成・編集の条件で消費量を試算しておくと予算を立てやすくなります。
出典:OpenAI「ChatGPT Free Tier FAQ」/OpenAI「Managing billing for ChatGPT and the API platform」/OpenAI「Pricing」/OpenAI「Image generation: Cost and latency」
画像生成AIで思いどおりの画像を作るコツ

ChatGPTの画像生成やGPT Image系モデルで、思いどおりの画像に近づけるためのコツとして、次の5つを解説します。
- 出力画像の形式と用途を明確にする
- 重要な条件を整理し、少しずつ調整する
- 画像内の文字は表記と位置を指定する
- 画風や作風を具体的な特徴で伝える
- 元画像を使って別案を作り、比較する
出力画像の形式と用途を明確にする
写真、イラスト、水彩画などの表現形式に加えて、画像を使う目的を伝えましょう。記事の見出し画像と商品紹介用の画像では、必要な構図や余白が異なります。被写体だけでなく、用途や配置も指定すると、意図に近い画像になりやすくなります。
指示文の例:BtoB向けの記事に使う横長のイラストを作成してください。オフィスで資料を確認する担当者を右側に配置し、左側には見出しを載せる余白を設けてください。落ち着いた青系の配色にし、画像内に文字は入れないでください。
重要な条件を整理し、少しずつ調整する
背景、色、照明、構図など、仕上がりを左右する条件から具体的に伝えます。条件をたくさん並べるより、重要な条件をはっきりさせることが大切です。最初の画像を確認した後は、「背景を簡素にする」「照明を暖かくする」のように修正を小さく分けると、変化を比べやすくなります。
画像内の文字は表記と位置を指定する
画像に文字を入れる場合は、入れたい文字列を引用符で囲み、位置や大きさも指定します。生成後は、誤字や読みにくい箇所がないかを確認しましょう。現在のモデルでも文字の配置や明瞭さには限界があるため、正確な表記が必要な部分は、生成後に編集ソフトで文字を配置する方法も検討してください。
画風や作風を具体的な特徴で伝える
希望する表現は、「細い輪郭線」「淡い水彩」「幾何学的な形」「抑えた配色」のように、見た目の特徴に分けて指定しましょう。参照画像を使う場合は、どの画像を内容の参考にし、どの画像を画風の参考にするのかを説明します。
元画像を使って別案を作り、比較する
1回の指示で、希望どおりの画像ができるとは限りません。現在のGPT Image系モデルでは、元の画像と編集の指示を使って別案を作成できます。「背景だけを変更し、商品や構図は維持する」のように、変える部分と残す部分を明確にしましょう。DALL·E 2のバリエーション機能とは別の方法です。
APIで複数の案を検討する場合は、下書き向けの品質設定で方向性を絞り込み、その後に仕上げ用の設定で比べるとよいでしょう。
出典:OpenAI「Image prompting」/OpenAI「Image generation in ChatGPT」/OpenAI「Image generation: Limitations」/OpenAI「Create image variation」
画像生成AIを業務で使うときの注意点

過去にDALL·E 2で生成した画像を使う場合も、後継のモデルに移る場合も、次の4点に注意が必要です。
- 著作権・商標権・肖像権などを確認する
- AI生成であることを誤認させない
- 画像サイズは利用するモデルの仕様を確認する
- 入力素材の管理と公開前の確認を行う
著作権・商標権・肖像権などを確認する
AIで生成した画像でも、第三者の権利への配慮が必要です。日本では、既存の著作物との類似性と依拠性が認められる場合、生成や利用が著作権侵害となる可能性があります。また、生成物そのものが著作権で保護されるかどうかの判断材料は、人の創作意図や創作的寄与などです。
企業のロゴには商標権等、実在する人物の画像には肖像権やパブリシティ権も関係します。他社のロゴを改変して使うことや、著名人に似た人物を広告に使うことは、権利侵害につながるおそれがあります。必要に応じて許諾を取るか、素材を変更しましょう。
なお、OpenAIの規約は出力の権利の帰属を定めていますが、それは第三者の権利を侵害しないことの保証ではありません。
出典:文化庁「AIと著作権に関する考え方について」/経済産業省「コンテンツ制作のための生成AI利活用ガイドブック」/OpenAI「Services Agreement」
AI生成であることを誤認させない
OpenAIの利用規約で禁止されているのは、AIの出力を人間が作ったものと偽ることです。また、共有・公開に関するポリシーでは、AIで生成したことを分かりやすく示すよう求めています。
現在のOpenAIの画像生成では、C2PAのメタデータ(Content Credentials)や、目に見えない透かし(SynthID)が使われています。これらは画像の来歴を確かめるための情報で、AI利用の表示の代わりにはなりません。掲載先のルールを確認し、「AI生成画像」などの表示を検討してください。
出典:OpenAI「Terms of Use」/OpenAI「Sharing & publication policy」/OpenAI「Provenance signals in OpenAI-generated content」
画像サイズは利用するモデルの仕様を確認する
DALL·E 2の画像は、すべて1024×1024pxに固定されていたわけではありません。旧APIのバリエーション生成では、256×256px、512×512px、1024×1024pxの3つのサイズを指定できました。
現在のGPT Image系モデルは、正方形に加えて横長・縦長のサイズにも対応しています。対応する寸法や出力形式はモデルごとに確認し、掲載する媒体に合わせて設定しましょう。
出典:OpenAI「Create image variation」/OpenAI「Create image」
入力素材の管理と公開前の確認を行う
顧客の写真や未公開の制作素材を入力する場合は、外部サービスへの送信が契約や社内ルールで認められているかを確認しましょう。OpenAI APIは、明示的な同意がない限りデータを学習に使いませんが、不正利用を監視するためのログは原則として最大30日間保持されます。学習に使われないことと、保存されないことは別の扱いです。
また、現在のモデルでも、画像内の文字やブランド要素、細かなレイアウトが意図どおりにならない場合があります。日本語の広告コピーを含め、公開する前に文字・ロゴ・図の内容を担当者が確認してください。
出典:経済産業省「生成AI利活用に関する報告書」/OpenAI「Your data」/OpenAI「Image generation: Limitations」
DALL·E 2に関するよくある質問
DALL·Eはいつ終了しましたか?
OpenAI APIでのDALL·E 2とDALL·E 3の提供は、2026年5月12日に終了しました。終了の告知は2025年11月14日です。ChatGPTの中で使えた公式の「DALL·E」GPTも2026年8月30日に提供を終え、移行先はChatGPTの画像生成機能(ChatGPT Images)となっています。
GPT Image 2は無料で使えますか?
ChatGPTの画像生成(ChatGPT Images)は、無料プランでも利用制限の範囲内で使えます。上限は、プランやワークスペースの設定しだいです。一方、APIでGPT Image系のモデルを使う場合は、ChatGPTの契約とは別に、従量課金の利用料がかかります。
DALL-E3は無料で使えますか?
DALL·E 3は、2026年5月12日にOpenAI APIでの提供を終えました。ChatGPTの公式「DALL·E」GPTも2026年8月30日に終了しています。現在OpenAIで画像を作る場合は、無料プランでも利用制限の範囲内で使えるChatGPTの画像生成機能が移行先です。
DALL·Eの最新バージョンは何ですか?
DALL·E 2とDALL·E 3はいずれも提供を終え、OpenAIの画像生成はGPT Image系のモデルに引き継がれています。2026年10月6日時点では、2026年9月8日に発表されたChatGPT Images 2.5と、API向けのGPT Image 2.5(Sunburst・Flare)が最新の世代です。モデルの名称や版は更新されるため、最新の情報はOpenAIの公式サイトで確認してください。
まとめ:DALL·E 2の提供終了を踏まえ、画像生成AIの活用を検討しよう
DALL·E 2は、OpenAIが2022年4月に研究プレビューを始めた画像生成AIモデルです。テキストからの画像生成に加え、既存の画像の編集やバリエーションの作成に対応していましたが、OpenAI APIでの提供は2026年5月12日に終了しました。
現在、OpenAIの画像生成を新たに使う場合は、ChatGPTの画像生成機能か、GPT Image系モデルのAPIが選択肢になります。最新の世代では、参照画像の特徴を保ちながらの生成や、繰り返し編集したときの一貫性が改善されています。ChatGPTのプランごとの利用条件と、APIの従量課金は分けて確認しましょう。
BtoBマーケティングでは、広告や資料に使う画像の案づくりから試すとよいでしょう。ただし、画像内の文字やブランド要素、細かな配置が意図どおりになるとは限りません。公開前に担当者が内容を確認し、入力する素材の利用権限や、既存の著作物・人物の権利にも配慮することが大切です。
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