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XR(エックスアール)とはなにか?〜VR、AR、MR、SRとの違いは?最新事例とともに解説

DX Insight編集部
2020-11-14

XR(エックスアール)とはなにか?〜VR、AR、MR、SRとの違いは?最新事例とともに解説VRやARという言葉はよく耳にするけれど、その他にもMRやSR、さらには最近登場したXRなど、新しい言葉が次々と登場しています。

そこで、今回はXRとはどのような概念なのかについて解説しながら、VR、AR、MR、SRそれぞれの最新事例をみていくことにします。

XRとは

XR(エックスアール)とは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)、SR(代替現実)など、現実と仮想の世界を融合して疑似体験を提供する空間を創り出す画像処理技術の総称です。従ってXRをよく理解するには、VR、AR、MR、SRについて具体的に知る必要があります。

VR、AR、MR、SRとは?

VR、AR、MR、SRについて、最新の活用事例をまじえて解説していきます。

VR(仮想現実)


VRは「Virtual Reality」の略で、「仮想現実」と訳されます。専用のVRゴーグルやHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着することで、視覚や聴覚を通じてCGなどで創られた仮想の世界を、あたかも現実の世界のように体験できる技術です。VRといえば、ゲームなどのエンターテインメントのイメージが強いですが、最近は教育や医療、ビジネスの世界でも広く活用されるようになっています。


【VR活用最新事例】

  • バーチャル東京タワーバーチャル東京タワー
    バーチャル東京タワー制作委員会((株)ウィスコム 、(株)TOKYO TOWER、(株)これポチ)
    (画像出典:バーチャル東京タワー YouTube動画)
    2020年11月1日にオープンが予定されている「バーチャル東京タワー」は、100年後の東京タワーをイメージし、自宅に居ながら東京タワーの展望デッキに登り、夜景を楽しむことができます。またバーチャル空間の店舗で買い物ができ、購入商品を自宅に配送してもらえます。
  • 多接続リモートVR臨床システム多接続リモートVR臨床システム
    (株)ジョリーグッド(画像出典:ジョリーグッド YouTube動画)
    VRは教育の現場でも活用されています。新型コロナウイルスによって、1つの場所に学生を集めて講義が実施できない状況の中で、日本医科大学ではVRを使用した臨床講座を開講しています。自宅にいながらにして臨床学習ができるだけでなく、VRを通じた学生の医療技術向上にも期待がかけられています。

AR(拡張現実)

ARは「Augmented Reality」の略で、「拡張現実」を意味します。スマートフォンやタブレットなどを使って、カメラ越しに見る現実世界にCGやテキストなどの仮想世界のコンテンツを重ね、拡張された現実世界を体験できる技術です。

スマートフォンのカメラアプリ「SNOW」もARを使用しています。アプリを起動したスマートフォンの画面に映る顔(現実世界)に、スタンプやメイクなどのデジタルコンテンツを付け加え、動画を撮影することができます。


【AR活用最新事例】

  • Room Decorator
    「Room Decorator」Amazon
    Amazon(画像出典:CNET Webサイト)
    Amazonが2020年8月に発表した「Room Decorator」は、ECサイトのAmazonで取り扱う家具や装飾品を自分の部屋に置いた様子がカメラ越しで表示されるiOS、PC用のARツールです。以前からあった「ARビュー」とは異なり、複数の商品を配置することが可能となっています。また配置画面上では、おすすめ商品がレコメンドされ、置き替えることもできます。現在はアメリカ国内のみのサービスとなっており、日本でのリリース時期は未定です。
  • 工場の遠隔作業支援「工場の遠隔作業支援」(ネスレ)
    Nestlé(ネスレ)(画像出典:Nestlé YouTube動画)
    世界中に拠点を持つスイスのNestlé(ネスレ)は、遠隔地にある工場やサプライヤーとの協業において、リモートアシスタントツールを活用しています。このツールは、リモートデスクトップ、スマートグラス、360度カメラ、3Dソフトウェアなどで構成され、本部のエキスパートが現場に出向くことなく、複雑なタスクについてのさまざまなアドバイスを提供することができます。

    このテクノロジーを利用することで、エキスパートが遠隔地に出向く時間的なロスや、遠隔地の工場やサプライヤーとのコミュニケーションにおける時間的なロス、またその間に作業が止まってしまうような無駄がなくなり、業務効率が向上します。また、エキスパートによる複数のプロジェクトの同時サポートも可能になります。

MR(複合現実)

MRは「Mixed Reality」の略で、「複合現実」と訳されます。これはVRとARをミックスした技術で、現実の世界と仮想の世界を精緻に重ね合わせて、2つの世界があたかも1つになったかのような体験を提供します。MicrosoftのHoloLensなどのMR専用HMD(ヘッドマウントディスプレイ)やMRグラスを装着することで体験できます。


【MR活用最新事例】

  • GyroEye HoloGyroEye Holo
    (株)インフォマティクス(画像出典:GyroEye Holo YouTube動画)
    GyroEye Holoは、HoloLensを通して建築現場や土木現場に1分の1サイズの図面を正確に映し出すことができます。この技術により、寸法確認や出来高の確認、現場作業員の施工支援、計測などが効率的に行なえるため、今後は紙図面なしの現場が実現されることが期待されています。
  • 遠隔会議システム White Room
    遠隔会議システム White Room
    南国アールスタジオ(株)(画像出典:White Room YouTube動画)
    遠隔会議システム「White Room」は、Web会議システムにMRを活用しています。ネット環境さえあれば、遠隔地からでも参加者は写真から作り出されたアバターとして参加でき、3Dモデルや各種ファイルを共有しコミュニケーションできます。共有する3Dモデルや各種ファイルは、ホロレンズを通して再現される仮想空間上に表示され自由に操作することが可能です。

SR(代替現実)

SRは「Substitutional Reality」の略で、「代替現実」を意味します。仮想世界を現実の世界に置き換え、あたかも今起きているかのように認識させる技術です。SRは、HMDを装着して体験します。2012年に理化学研究所が開発したSRシステムでは、過去の風景、人々といった映像を現在に置き換え、今まさに目の前で起きているかのような体験を提供することに成功しました。

SRは現在のところ実験段階であるため、具体的な事例はまだありませんが、VR、AR、MR以上に仮想の世界を自然に作り出すことが期待されています。

終わりに

XRでは、これら以外にも「DR(Diminished Reaity:減損現実)」という新しい技術も開発されています。これは「消すAR」とも呼ばれ、ARとは逆に実際に存在するものを現実世界から消して見えなくする技術です。

近い将来において、「5G」による超高速通信網が本格的に普及することで、XRを使った新たなメディア市場の飛躍的な成長が予想されています。XR専用ヘッドセットを利用し、立体的でより自然な臨場感あふれる映像を実現する世界がもうすぐそこまで来ています。
XRは、今後もますますその応用領域を広げていくことでしょう。

※参考動画・サイトURL
バーチャル東京タワー
「多接続リモートVR臨床システム」(株)ジョリーグッド
Amazonが新機能「ARビュー」。家具の配置をスマホを使って3Dで確認
南国アールスタジオ(株)WHITEROOM
ネスレが拡張現実で工場サポートをスピードアップ
「GyroEye Holo」(株)インフォマティクス

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