顧客情報をマーケティングに活かすBIG MININGとは?

公開日:2021-10-25 更新日:2024-02-26 by SEデザイン編集部

目次

130155245_l顧客情報や購買情報など、さまざまな場所で蓄積されるデータをマーケティングに活かすためのサービスは数多くあり、今回紹介するBIG MININGもそのひとつです。この記事では、BIG MININGとそのデータ管理システムであるDMPについて、活用事例を交えて解説します。

 BIG MININGを提供するBI.Garage

BIG MININGは、株式会社デジタルガレージと、そのグループ会社である株式会社BI.Garageが共同で開発したマーケティング支援ツールです。まず、デジタルガレージとBI.Garageについて紹介します。

デジタルガレージの事業を紹介

1-Sep-22-2021-07-47-45-95-AM(画像出典:デジタルガレージWebサイト

デジタルガレージの事業は大きく分けて3つの部門に分類され、それぞれ、決済システムなどを提供する金融事業(フィナンシャルテクノロジー・セグメント)、Web広告や店舗イベントなど集客を支援する広告部門(マーケティングテクノロジー・セグメント)、世界の有望企業に投資・提携することで事業成長を促す投資部門(インキュベーションテクノロジー・セグメント/ロングタームインキュベーションテクノロジー・セグメント)です。

それぞれの部門には複数のグループ会社があり、幅広いジャンルで事業を展開しています。その中でBI.Garageは、マーケティングテクノロジー・セグメントに所属しています。

2-Sep-22-2021-07-49-02-08-AM(画像出典:デジタルガレージWebサイト

なおデジタルガレージは、データアーティスト株式会社のWebサイトで「日本のAI企業」として紹介されており、AIを活用した代表的なサービスとしてはEコマース向け画像認識AIサービス 「popIn Action(ポップイン アクション)」があります。

BI.Garageの事業を紹介

BI.Garageは、デジタルガレージのグループ会社として、データサイエンス事業を手がけています。データサイエンスとは、数学や統計学、プログラミングなどのさまざまな手法を使い、データから新たな知見や考察を引き出す研究分野のことです。

BI.Garageでは、「コンテンツメディア」「ソーシャルメディア」「データサイエンス」「テクノロジー」の4つを軸に事業を展開しており、テクノロジーを駆使した広告配信やソーシャルメディアの運用で企業のマーケティングを支援しています。

BI.Garageのサービスには、今回紹介する「BIG MINING」のほか、Twitter、Facebook、LINE、Instagram、YouTubeなどのソーシャルメディア活用支援サービスがあります。ソーシャルメディア活用支援サービスでは、アカウント作成、マニュアル作成、研修などのほか、レポーティングなどの運用の両面でクライアント企業を支援しています。

BIG MININGとは

デジタルガレージグループやBI.Garageが取引する企業からよく聞く悩みとして、以下のものがありました。

「さまざまな形式の顧客情報を保有しているが、データが散在していてマーケティングに活かせていない」
「専門のデータ分析官やマーケティングスペシャリストが不足していて、データ活用のためシステム投資をしたものの使いこなせていない」
「より精度の高い広告ターゲティングを実現したい」

こうした課題を解決するために、BIG MININGの提供がスタートしました。

BIG MININGには、2種類のサービスがあります。1つが「BIG MINING Private」、もう1つが「BIG MINING Public」です。
3-Sep-22-2021-07-50-28-77-AM(画像出典:BIG MINING Webサイト

BIG MINING Privateが「プライベートDMP」、BIG MINING Publicが「パブリックDMP」に分類されますが、「DMP」「プライベートDMP」「パブリックDMP」とは何でしょうか。サービスの詳細説明に入る前に、これらについて解説します。

DMPとは

DMPは「データマネジメントプラットフォーム」の略称です。名前の通り、データを管理するためのシステムのことで、社内に散らばっている多くのデータをDMPで管理します。

例えば、ファッションブランドの企業では「顧客情報」「購買データ」「店舗訪問データ」「商品データ」など、さまざまなデータが蓄積されていきます。こうしたデータのことを「オーディエンスデータ」と呼びます。

これらの膨大なオーディエンスデータを人の手で管理するのは困難なので、DMPのようなサービスを利用してデータ管理するのです。

プライベートDMPとパブリックDMPの違い

それでは、「プライベートDMP」と「パブリックDMP」とは何が違うのでしょうか。一言でいうと、管理するオーディエンスデータが違います。

プライベートDMPで管理するオーディエンスデータは、自社で保有するデータです。先ほど例に挙げたファッションブランド企業であれば、自社の商品や自社に訪問した顧客のデータがそれにあたります。

仮に、そのファッションブランドがECサイトも運営している場合は、自社サイトに訪れたユーザーがその後にどのサイトを訪問したのかといった自社データに紐づく外部データも、プライベートDMPでは管理することが可能です。

一方、パブリックDMPは、自社保有していない外部のデータです。例えば、競合他社の顧客データやターゲットとなる層のユーザーが普段どんなWebサイトを訪問しているか、といったデータです。パブリックDMPの方がより広い範囲でのデータ管理が可能です。

では次に、BIG MININGが提供する2種類のサービスについて解説します。

BIG MINING Privateとは

4-Sep-22-2021-07-52-07-31-AM(画像出典:BIG MINING Webサイト

BIG MINING Privateは、さまざまな場所に散財するデータを一括管理して活用するプライベートDMPです。

一般的なプライベートDMPとの違いは、データ活用に必要な分析やマーケティングの設計をBI.Garage側で行う点です。BIG MINING Privateでは、BI.Garageに在籍する専門家が導入企業のデータ保有状況やデータ活用の目的などをヒアリングの上、ニーズに合わせた提案を行います。専門家がいなくてもDMPの導入ができるという点は大きなメリットです。

BIG MINING Publicとは

5-Sep-22-2021-07-53-29-44-AM(画像出典:BIG MINING Webサイト

パブリックDMPのBIG MINING Publicでは、より広い範囲でデータを取得して、自社データと紐づけた分析を元に広告配信をすることが可能です。

その際、BIG MINING Publicでは、デジタルガレージが保有する独自データと紐づけた提案を受けることができます。前述の通り、デジタルガレージはマーケティングに関わる事業を広く展開しているため、そこで培ったノウハウを元にした提案が可能です。これは他のDMPにはない強みと言えるでしょう。

そうした自社のデータとデジタルガレージが保有するデータを元に、新たな顧客となりそうなターゲットに広告を配信し、新規顧客を開拓します。

ウェブを使った広告運用にはテクニックが必要ですが、BIG MINING Publicでは広告運用に精通したマーケターが広告の設計から運用、レポーティングまでをトータルに行うので、ウェブ広告の専門家がいない企業でもスムーズに導入できます。

 BIG MININGの活用事例を紹介

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(画像出典:ジャックスWebサイト

株式会社ジャックスでは、クレジットカードの利用に合わせてポイントが貯まる「JACCSモール」をカード会員向けに提供しています。

同社は、ECサイトだけではなく店舗での買い物もポイント還元対象になるサービスを開始したタイミングで、BIG MINING Privateを導入しました。BIG MINING Privateによって、リアル店舗での購入データとデジタルガレージグループが保有するデータを統合分析し、カード会員それぞれの好みや特性に合わせた情報提供を行っています。

 まとめ

今回は、DMPの解説を交えながらBIG MININGについて紹介しました。BIG MININGは、デジタルガレージが持つ独自データや、さまざまな分野におけるテクノロジーの知見を活かしたサービスを受けられる点が大きな魅力です。顧客データのマーケティング活用の際、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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