CMSの種類と特徴、おすすめCMSツールを解説

公開日:2020-05-11 更新日:2023-06-05 by SEデザイン編集部

目次

現在では企業がホームページを作成する際、「CMS」を利用するのが当たり前になってきています。また、個人のホームページでも多く利用されるようになってきました。そもそも「CMS」とは何を指しているのでしょうか?CMSの種類や特徴について詳しく解説していきます。

そもそも「CMS」とは?

「CMS」とは「Contents Management System」の頭文字を取った略称で、Webでホームページ等を作成する際に利用されるシステムの総称です。HTMLやCSSといったWebサイトを構築するプログラミング言語などの専門知識がなくてもWebサイトを構築し、管理することのできる便利なシステムとして広く知られています。

よく利用される「CMS」の種類

ここでは現在広く利用されている「CMS」の種類について2種類に分けて解説していきます。種類によってどのような違いがあって、それぞれとのようなサイトに向いているかなど、参考にしてみてください。

オープンソース型

オープンソース型CMSとは、CMSの中では比較的自由度が高く、ソースコードが無料で提供されているものを指します。商用/非商用どちらでも利用可能で、ソースコードの内容の変更が可能です。

カスタマイズ性が高くコストを抑えることができるため、個人や中小企業から大手企業まで利用しているケースが多いです。

ただし、ベンダーからのサポートを受けることができない点や、ソースを編集するために最低限のプログラミング知識が必要となります。

オープンソース型は無料で配布されているテンプレートやテーマなどを好きなように変更することができるため、利用人口が多いのが特徴です。

独自開発型

独自開発型CMSとは、Web製作会社等が独自開発したCMSのことを指します。ほとんどの独自開発型CMSは有料になりますが、ベンダーのサポートやアップデートを受けることができるため、Web製作初心者の方や、構築が面倒だと感じる方に向いています。

また、Webサイトを運用するサーバーの形式によってさらに2種類に分類されるので詳しく解説していきます。

オンプレミス型

オンプレミス型CMSは、Webサイトを運用するユーザー側がサーバーを用意し、そのサーバーにWeb製作会社が作成したCMSを導入する運用方法になります。オンプレミス型は編集や管理などをオフラインで作業できる反面、サーバーの管理や保守などをしなければなりません。

クラウド型

クラウド型CMSは、Web製作会社のサーバーやW提携サーバー内で運用されます。そのためサーバーの管理や保守をする必要がなく、オンプレミス型よりも簡単に運用することができます。しかし、編集、管理をする場合は必ずオンラインで作業しなければいけない点や、多くのクラウド型CMSの製作会社は月額制の料金体系を取っており、オンプレミス型CMSに比べてランニングコストが高くなる傾向があります。

主なオープンソース型CMS

前述したようにオープンソース型のCMSは手軽さと拡張性あり、ランニングコストが抑えやすい点から、利用するユーザー数が非常に多くなっています。

そのためインターネット上で検索をかければ、ほとんどの問題が解決すると言っても良いほど多くの情報が展開されているのがメリットです。ここではオープンソース型の代表的なCMSについてご紹介していきます。

WordPress

WordPressは、Webサイト(ホームページ)やブログの作成などができるオープンソース型CMSの代表的なソフトウェアです。Webの知識がほとんどなくてもサイトの編集や投稿などが可能のため、世界で一番利用されているCMSソフトウェアだといえます。

WordPressのメリット

・HTMLとCSSで設定する文字装飾や見出しなどをボタンひとつで入力できる
・豊富な無料テンプレートが用意されている
・プラグインなどの追加機能が多く拡張性が高い

WordPressのデメリット

・サーバー管理の知識が必要
・WordPressシステムやプラグインのアップデートが定期的に必要

WordPressの料金

基本料金は無料で、以下のようなプランがあります。それぞれ目的に合わせて機能が設置されており金額設定が異なります。(記載は年額支払いの場合の料金)

  • パーソナルプラン 月額500円
  • プレミアムプラン 月額900円
  • ビジネスプラン 月額2,900円
  • コマースプラン 月額5,220円
  • エンタープライズプラン ※料金は要問い合わせ

Drupal

Drupal(ドルーパル)は、WordPressと同様にWebサイトを構築することができるオープンソース型CMSです。「モジュール」と言われる単位によって機能が管理されており、拡張性が非常に高く、WordPressでは作成が難しい機能的なWebサイトを比較的容易に作成することができます。

Drupalのメリット

・コアモジュール(基本機能)だけでも十分な機能が備わっている
・拡張モジュール(追加拡張機能)を入れることでさらに拡張性が高くなる
・大規模なサイト構築が可能

Drupalの

デメリット

・ある程度プログラミングの知識が必要
・モジュール同士の競合性に配慮が必要(相性の悪いモジュールがある)
・WordPressに比べるとインターネット上に情報が少ない

Drupalの料金

Drupalは基本的に標準装備が備わっていて、適宜用途に応じて追加オプションを入れる形式を取っており、オプションごとに別途料金が発生します。基盤となるプランはサーバー数で管理されており下記の3つです。

  • ベーシック(サーバー台数2台まで:初期費用4,900,000円 保守費用150,000円
  • プレミアム(サーバー台数3~5台:初期費用7,900,000円 保守費用300,000円
  • エンタープライズ(サーバー台数6台以上):別途見積もりが必要

SEOの基礎

主な独自開発型CMS

独自開発型CMSは、主にWeb製作会社が独自開発したCMSで、コストは発生するもののオープンソース型よりも手間がかからずに利用できます。

ここでは利用者が多く、おすすめの独自開発型CMSをご紹介します。

Hubspot CMS Hub

Hubspot CMS Hubはクラウド型のCMSです。ブログ・コンテンツ作成ツールが充実しており、多数のテンプレートやフォーム作成機能などが充実しています。Webページの編集はWebページそのものを操作するようなインターフェースのため、初心者でも扱いやすいのが特徴です。

編集したい場所をクリックしテキストを入力したり、画像の挿入や変更をしたりと非常に簡単です。

Hubspot CMS Hubのメリット

・初心者でも扱いやすいインターフェースで操作性が抜群
・細かな変更はできないもののたくさんのプラグイン(モジュール)が用意されている
・作成したサイトは99.99%稼働の強固なクラウドサーバーで運用される

Hubspot CMS Hubのデメリット

・ コード編集を含め細かな編集がしづらい
・独自インターフェースなので慣れが必要
・プログラミングができるユーザーから見ると物足りない

Hubspot CMS Hubの料金

HubSpot CMS Hubには以下のプランがあります。

  • Freeプラン
  • Starterプラン 月額3,000円
  • Professionalプラン 月額48,000円
  • Enterpriseプラン 月額144,000円

機能は非常に優秀で、Web製作の知識がなくてもクオリティの高いWebページを作成したいという方に向いています。

>>Hubspot CMSについて詳しく知りたい方はこちら

Movable Type

MovableTypeは、マニュアルやドキュメントがホームページにしっかりと掲載されており、作成時のトラブルも公式サイトで解決することができます。独自言語MTMLを編集等で利用するため多少勉強が必要ではありますが、非常に効率的に考えられた言語のため覚えるとクオリティの高いホームページが作成可能です。

もともとはアメリカの企業でしたが、現在は日本に本社を構える企業が提供しており、しっかりとした日本語のサポートが受けられます。

MovableTypeのメリット

・日本に本社を構える企業で、しっかりとした日本語のサポートが受けられる
・サポート情報が充実しており、操作に困っても公式サイトを確認すればほとんど解消する
・セキュリティが強固で安心して利用できる

MovableTypeのデメリット

・MTMLはHTMLをベースにした独自言語で勉強が必要
・WordPressに比べて拡張性があまり高くない
・導入の手順が複雑

MovableTypeの料金

月額2,7000円からコースが用意されていますが、ビジネスで利用する場合は63,000円~のライセンス料が必要になります。

RCMS

RCMSは「Relational Contents Management System」の略称で、クラウド型の独自開発型CMSです。スポーツの試合結果を管理するモジュールがあり、スポーツ系のサイトに利用されることが多いCMSです。

RCMSのメリット

・今までに利用していたホームページ等を移植できる
・完全開発無しで導入できる
・作成したサイトはセキュリティの強固なクラウドサーバーで管理される

RCMSのデメリット

・サーバーを自由に選択できない
・プランによっては容量などに強めの制限がかかっている
・カスタマイズ性が高くない

RCMSの料金

RCMSのプランと料金は以下の通りです。

  • スタンダードプラン:初期費用44,000円、月額11,000円
  • 仮想専用サーバープラン:初期費用88,000円、月額55,000円
  • オンプレミス提供プラン:初期費用1,595,000円、ソフトウェアサポート費275,000円(年間)

ferret one

ferret oneは直感的なユーザーインターフェースで、HTMLなどのコーディングが不要のCMSです。そのため初心者でも利用しやすい独自開発型CMSといえます。操作が簡単でハイクオリティなページが作成できる代わりに、金額設定が高めです。

ferret oneのメリット

・シンプルなユーザーインターフェースで簡単にWebページが作成可能
・テンプレートのクオリティが高い
・ツールやプラグインも充実

ferret oneのデメリット

・初期費用、月額費用がどちらも高め
・HTML,CSSのコーディングができる方は他CMSの方がコストを抑えられる
・目的のサイト形式によっては不要な機能が多い

ferret oneの料金

初期費用100,000円、月額利用料100,000円~となっており月額利用料は必要な機能に応じて変動します。

Webサイトを外注する前に押さえておきたい4つのポイント

「HubSpot CMS Hub」の導入がおすすめ

コストが抑えられる点、サイトが大きくなっても柔軟に対応できる点を考えるとクラウド型がおすすめです。中でも拡張性、操作性の高いHubSpot CMS Hubが、初めてのCMS導入には向いているといえます。

HubSpot CMS Hubの利用方法

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HubSpot CMS Hubの構築をする方法を簡単にご紹介します。以下でご紹介する手順で簡単にWebページが作成できますので、導入を検討されている方は参考にしてみてください。

HubSpotにログイン

「マーケティング」→「ウェブサイト」と進み「ウェブサイトページ」をクリック
ウェブサイトというページが開くので右側にある「作成」をクリック

好きなテンプレートを選択

テンプレートを選択すると、ウェブサイトページテンプレートの一覧が表示されるので、準備完了となっているところにマウスカーソルを合わせるとページの作成が可能になる

以降は直感的なインターフェースで文字を入れたい場所や画像を入れたい場所をクリックし好きなようにページを作成していくことで、簡単にWebサイトを作成することができます。

ProfessionalプランとEnterpriseプランの違い

ここでは、どのプランを選べばよいか迷われている方のために、ProfessionalプラントEnterpriseプランの違いを紹介します。

Professionalプラン

月額:48,000円
基本的なCMSとしての機能が揃っており、セキュリティー面も強固なCMSツールです。A/Bテストやレポーティング機能、チャットボットも付いているため、マーケティングツールとして十分な性能といえます。利用人数が少なく、ユーザー権限を詳細に設定する必要などがなければProfessionalプランで十分実用的です。

Enterpriseプラン

月額:144,000円
Professionalプランの全機能に追加してユーザーやチームごとに権限を設定する「パーティション化」や、コンテンツの変更履歴を詳細に記録できる「アクティビティーの記録」などが特徴的です。また人工知能を使用した自動A/Bテストが可能なため、管理するコンテンツが多い場合などに効果的です。

Enterpriseプランはその名の通り大規模なチームおよびユーザーが利用することを想定して作られており、CMSとしての最低限の機能だけでなく管理機能や統制機能が充実しているといえます。

どちらのプランを導入するか迷った際は、低コストで充実したCMSとしての機能が利用できるProfessionalプランから導入することをおすすめします。ツールの利用範囲が増えたり、管理するコンテンツが膨大になった場合はEnterpriseプランへのアップグレードを視野に入れるとよいでしょう。

 

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