【初心者向け】Googleサーチコンソールの基本的な使い方|設定と活用方法を解説

公開日:2022-07-29 更新日:2022-07-29 by SEデザイン編集部

目次

how-to-use-search-console1Googleサーチコンソールは、Webサイトを運営する上でなくてはならないGoogleが提供する分析ツールを指します。略して「サチコ」という愛称で呼ばれることもある、Webサイトの問題解決や、ユーザーの動きを確認するのに便利なツールです。

この記事ではGoogleサーチコンソールを使うとできることや、どのような機能があるのか、使い方や設定方法、活用方法を初心者の方にもわかりやすくご紹介します。

Googleサーチコンソールでできること

Googleサーチコンソールでは、Webサイトに関する様々なデータを分析できます。ざっくりいうと、以下2つのことができます。

  • Google検索結果ページでの表示状況が確認できる
  • サイトの問題点が把握できる

詳しく解説します。

Google検索結果ページでの表示状況が確認できる

Googleサーチコンソールは、Googledの検索結果での表示状況をページごと、検索クエリごとなどいくつかの軸で確認することができます。

確認できるのは「検索クエリ」、「CTR(クリック率)」、「クリック数」、「表示回数」で、期間指定してみることができます。

サイトの問題点が把握できる

Googleサーチコンソールには、「ウェブに関する主な指標」という機能があり、エラーが発生しているページが確認できます。たとえば、表示スピードが遅い場合も問題として表示されます。

また、sitemap.xmlを送信したり不審な被リンクを拒否申請したり、サイトの情報をGoogleに伝えることもできます。

この2つをどうやって分析するのか、次項で具体的な機能を参考に解説します。

GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスの違い

how-to-use-search-console2GoogleサーチコンソールはWebサイトの問題や、流入キーワードなどを調査できるウェブマスター向けのツールです。一方、Googleアナリティクスは、Webサイトへ訪れたユーザーの動き方や、コンテンツ別の流入数などを分析できるアクセス解析ツールです。

つまり、Googleサーチコンソールはサイト訪問前のユーザーの動きを、Googleアナリティクスはサイト訪問後のユーザーの動きを見ることができます。

how-to-use-search-console2-1たとえば、どんなキーワードで流入しているか知りたい場合は、Googleサーチコンソールで確認をしてみてください。一方、ユーザー滞在時間やよく見られているページを知りたいときは、Googleアナリティクスを利用してください。

詳しく知りたい方は、「GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスの機能の違いとは?」をご覧ください。また連携することで、Webサイトの効果的な分析・改善ができます。詳しい設定方法は後ほどご紹介します。

Googleサーチコンソールの機能と活用方法をわかりやすく紹介

how-to-use-search-console3-Jul-22-2022-07-42-09-71-AMGoogleサーチコンソールには、サイトを分析するための機能が多くあります。その中でも弊社でもよく利用する、基本的な7つの機能・活用方法を紹介します。


問題のあるページを確認する:カバレッジ機能

how-to-use-search-console3-1カバレッジ機能では、Googleのクローラーが取得できないページが確認できます。クローラーが取得できないページは、検索結果に表示されません。ユーザーがアクセスできるよう、エラーを改善することが望ましいです。

カバレッジでのステータスは「エラー」、「有効(警告あり)」、「有効」、「除外」の4つがあります。定義は以下の通りです。

  • エラー: ページはインデックスに登録されていません。
  • 有効(警告) : ページはインデックスに登録されていますが、注意すべきです。
  • 有効:ページはインデックスに登録されています。
  • 除外: ページはインデックスに登録されていませんが、サイトオーナーの意図に従っています。

優先して改善すべきなのはもちろん意図しないエラーのステータスです。有効にできるよう対応していってください。
※エラーの中に、noindexなど意図した除外ページが含まれていることがあります。問題ありませんので気にしないでください。

詳しい情報は、Google公式「インデックス カバレッジ レポート」を確認してください。

検索キーワードの現状把握に使う:検索パフォーマンス機能

how-to-use-search-console3-2検索パフォーマンスの機能では、サイトの閲覧数や検索順位などのサイト全体のデータを見て分析可能です。調査できる項目はさまざまですが、基本的な項目は以下5つです。

【調査できる数字】

  • クリック数:Googleの検索画面でユーザーがサイトをクリックした回数が分かる
  • 表示回数:Googleの検索画面でサイトが何回表示されたかが分かる
  • CTR:検索結果の表示された中で実際にクリックされたクリック率を知ることができる
  • 検索順位:Google検索においてサイトの掲載順位を見ることができる
  • クエリ:ユーザーがどのキーワードで検索してサイトに来ているのかが分かる

検索パフォーマンスの機能を使うと、どのキーワードで自分のサイトが表示されているのかが分かります。検索順位やCTRもわかるため、サイトのことを知ってアクセス数の改善を知るのに欠かせない機能です。

また、画像内『検索結果のパフォーマンス』直下にある「+新規」を押せば、絞り込み検索ができます。ここで特定クエリやページに絞り込めば、より細かい分析ができます。

ページ速度の改善に役立てる:ウェブに関する主な指標機能

how-to-use-search-console3-3ウェブに関する主な指標の機能では、モバイル(スマートフォン)とPCでの自分のサイトの速度を知ることができます。

レポートは、コアウェブバイタル(LCP、FID、CLS)の観点で、「良好」「改善が必要」「不良」の3段階で評価が行われます。「改善が必要」や「不良」であった場合は、対策することが望ましいです。

しかし、この機能では具体的な問題点、改善方法は提示されません。Google が提供しているPageSpeed Insightsを使用すれば、具体的な問題点がわかります。ぜひ両機能を活用して「良好」を増やしてください。

▼ページスピードインサイトの詳しい紹介はこちら
ページスピードインサイトとは?スコアの改善方法もあわせて紹介

特定のページが抱える問題を発見する:URL検査機能

how-to-use-search-console3-4URL検索機能は、特定のページに絞って問題が起こっていないかを確認する機能です。以下のような項目について知ることができます。

【URL検査機能でできること】

  • URLがGoogleに登録されているかの確認:登録されていれば「URLはGoogleに登録されています」という文字が表示される
  • カバレッジの確認:該当ページがグーグルの検索エンジンに網羅されているかを確認できる
  • モバイルユーザビリティの確認:スマホでも見やすいサイトかどうかを判定してくれる
  • パンくずリスト:リストが有効化を確認してくれる
  • インデックスのリクエスト:検索エンジンへの登録がされていない場合、URL検索機能でリクエストが可能

どの機能も、サイトを運営するために欠かせない指標なので、新たにページを作成したときやページを修正した際に確認してみてください。

モバイルへの最適化を支援する:モバイルユーザビリティ機能

how-to-use-search-console3-5

モバイルユーザビリティ機能では、サイトがモバイルデバイス(スマートフォン)でも閲覧しやすいかを確認できます。

モバイルユーザビリティのページで、「有効」か「エラー」が表示されます。エラーになっているページは、モバイルでは見にくくなっている可能性があるため、修正しましょう。

サイトのインデックスを促す:サイトマップ機能

how-to-use-search-console3-6サイトマップは、Googleにサイトがどのような構成なのかを知らせることができる機能です。サイトの内容を検索エンジンに伝えることで、検索エンジンがサイトの内容を把握しやすくなります。とくにサイトの規模が大きい場合や、リッチメディアのコンテンツを使っている場合、サイトマップの作成が有効です。

また、サイトの構成が変わったときなどに利用することで、サイトのクロールをしてもらって、インデックスを促せます。登録は、xml形式で作成したサイトマップファイルをアップロードすればできます。

どのサイトから来たのかを判別する:リンク機能

how-to-use-search-console3-7リンク機能を使うと内部リンクの数や、自分のサイトのページが他のサイトにどのくらいの数のリンクをされているかがわかります。

その他にも、以下などが調査可能です。

【リンク機能でわかること】

  • 外部リンク:外部リンクの合計数、上位リンクのページ、上位のリンク元サイト、上位のリンク元テキストがわかる
  • 内部リンク:内部リンクの合計数、上位リンクのページがわかる

また、他サイトに最もリンクされているのがどのページかも把握可能で、どのサイトからユーザーが訪れたのかも分かります。さらに、他者からどのように自分のサイトが言及されているのかも知れるので、サイト運営の際に役立てます。

Googleサーチコンソールの設定方法

Googleサーチコンソールは無料で利用できますが、Googleアカウントを利用します。Googleサーチコンソールを実際に利用する際の設定の方法や、使い方についてご紹介します。

ステップ①Googleサーチコンソールに登録する

Googleアカウントの作成が完了したら、次にGoogleサーチコンソールのアカウントを取得します。

【Googleサーチコンソールの登録手順】

 

  1. how-to-use-search-console3-81. こちらのトップページから「今すぐ開始」をクリックし、ログインする

  2. how-to-use-search-console3-92. プロパティタイプの選択画面に遷移します。ひとつのドメインで複数サイトを運営しているなら「ドメイン」、ひとつのサイトのみの運営やドメインの違うサイトのみの場合は「URLプレフィックス」を選択する
  3.  
  4. 3. サイトのURLを入力する

続いて、所有権の確認を行います。

ステップ②所有権を確認する

利用には、登録サイトの所有権確認が必須です。所有権の確認方法は、「ドメイン」と「URLプレフィックス」のどちらを選んだかで、少し設定方法が異なります。

ドメインの場合

  1. 1. サイトの所有権確認の画面が表示される
  2. 2. TXTレコードが表示されるので、コピペする
    3. サーバーのコントロールパネルなどでコードの設定を行う
    4. 所有権の確認をして完了


URLプレフィックスの場合

  1. 1.サイトの所有権確認の画面が表示される
    2.HTMLタグが表示されるので、自分のサイトホームページの<head>内に貼り付ける
    3.所有権の確認をして完了

ドメインの場合は、利用しているサーバーによってコードの設定方法が異なります。詳しくは、自分が使っているサーバーのヘルプなどを確認してみてください。

GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスの連携方法

Googleサーチコンソールはアナリティクスと連携すると、よりデータが見やすくなります。

  1. 1. Googleアナリティクスにログイン後、「管理」→プロパティ列の「プロパティ設定」 をクリック
    2. [Search Console の設定] までスクロールします。ここにウェブサイトの URL が表示されない場合は、「追加」をクリック。
    3. 「Google アナリティクスで Search Console のデータを使用する」のページに遷移しますので、連携したいドメインを選択し、「保存」「OK」とクリック
    4. Googleアナリティクスページに戻り、「保存」 をクリック

以上で登録完了です。有効的にツールを活用していきましょう。

まとめ

Googleの機能であるGoogleサーチコンソールは、無料ながら細かなサイトを分析できるサービスです。また、Googleアナリティクスとあわせて使うことで、さらにサイト運営の役に立ちます。有効に活用して、ユーザーに有用なサイト運営をしてきましょう。

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