HubSpotとは?主な特徴・機能やメリットと共に使い方も徹底解説

公開日:2022-07-16 更新日:2023-05-22 by SEデザイン編集部

目次

20220713thumbnail_jpeg_10「業務の効率を改善して社員の負担を減らしたい」
「有料の業務支援ツールを導入したいが、利用に不安がある」

HubSpotは、マーケティングや営業の業務効率改善に役立つツールで、無料で利用可能な機能が豊富なのが特徴です。

業務改善、顧客管理、マーケティングオートメーションなどに興味がある方に向けて、HubSpotの特徴や機能、使い方、料金体系をご紹介します。

HubSpotとは?

「HubSpot」 とは、HubSpot社が提供しているインバウンドマーケティングのプラットフォームのことを指します。無料のCRM(顧客関係管理)を中核に、カスタマーサービス、セールス、マーケティングを支援する製品です。日本の有名企業を含めた世界120か国以上の国の14万社以上が利用されています。

HubSpotは、従来のプッシュ型のビジネス手法とは正反対のインバウンドマーケティングを推奨しています。インバウンドマーケティングとは、有益なコンテンツをオウンドメディアや公式サイトなど、さまざまな場所で発信することで、見込み顧客にアピールするというセールス手法です。これまでのアウトバウンド型とは異なり、長期的に顧客との関係値を築き、満足度を上げることで、次の顧客獲得につながる戦略になっています。

HubSpotの主な特徴や機能とは?

what-is-hubspot2HubSpotの主な特徴や機能など、基本的なサービス内容をご紹介いたします。HubSpotの主な機能・サービスは次の5つです。

  • HubSpot CRM
  • CMS Hub
  • Service Hub
  • Sales Hub
  • Marketing Hub

大半のサービスは無料で使うことができますが料金がかかる場合もあるので、利用する前には必ず確認しましょう。各機能・サービスについて詳しくご紹介していきます。

HubSpot CRM:顧客との関係を管理をする

HubSpot CRMは、無料でHubspotから提供されているCRMツールです。顧客とのやり取りができるウェブチャットや、長期的な関係値を顧客と築くことができるEメールマーケティングや、広告管理機能が利用できます。
さらに、Gmail、G Suite、Outlookなど他社の社内ツールと連携させることができますので、無料でも十分に社内のマーケティング活動を行うことが可能です。

機能は主に以下があります。

  • 顧客の基本情報、購買情報などの管理
  • 顧客とのメールやオフラインなどでのコンタクトの記録を付ける
  • 企業顧客の情報管理
  • 問い合わせや資料請求のフォームの作成などのマーケティング機能
  • Eメールのテンプレート作成や一斉配信などの機能
  • Facebook、Google Ads、Instagramなどの各種広告の管理

CRMについて詳しくは、以下の関連記事も併せてご覧ください。
≫無料のHubSpot CRM〜HubSpot CRMの機能と使い方を徹底解説 

HubSpot CMS Hub:サイトやオウンドメディアの運用を効率化する

HubSpot CMS Hubは、コンテンツ制作などに向いているサービスです。有料ですが、月額2,970円(税込)から利用が可能です。

【CMS Hubのプランと機能】

プラン名

月額料金(税込)

主な機能

Starter

2,970円

・ドラッグ&ドロップ編集

・Webサイトテーマ

・ローカル開発

・多言語コンテンツの制作

・標準のSSL証明書

・セキュリティ対策

・CRMデータベース

Professional

47,520円

・Starterの全機能

・スマートコンテンツ

・SEOアドバイス

・動的コンテンツ

・コンタクト アトリビューション レポートの作成

・A/Bテスト&レポート

Enterprise

158,400円

・Professionalの全機能

・追加のルートドメイン

・パーティション化

・適応型テスト

・コンテンツのアクセス権設定

・Webアプリケーション

なお金額が高い「Enterprise」プランでは、「Starer」や「Professional」の機能を含んでいるためすべて利用できます。

HubSpot Service Hub:カスタマーサービスを効率化する

HubSpot Service Hubは、顧客に対するあらゆるサポート業務を支援する機能をもつカスタマーサービスツールです。有料プランだけでなく無料プランも用意されています。無料プランの場合、クレジットカード情報などの入力も不要で利用することが可能です。

【Service Hubのプランと機能】

プラン名

月額料金(税込)

主な機能

無料

0円

・チケット管理

・チームEメール

・Webチャットの利用

・Eメールのテンプレート

・ミーティング設定

・レポートの利用

など

Starter

5,940円

・シンプルな自動化が可能

・複数チケットパイプライン

・コミュニケーションの自動割り当て

Professional

59,400円~

・ナレッジベース

・顧客アンケートの収集

・カスタマー サービス オートメーション

Enterprise

158,400円~

・プレイブック

・ユーザーロール

・チーム管理

Service Hubについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
≫Service Hubとは?利用メリットと6つの機能・連携可能製品の紹介

HubSpot Sales Hub:営業活動を効率化できる

HubSpot Sales Hubは作業の自動化、取引の効率化ができる営業支援のソフトウェアです。

【Sales Hubのプランと機能】

プラン名

月額料金(税込)

主な機能

無料

0円

・顧客からの問い合わせ管理

・受信トレイの一元化

・ドキュメントの共有

・ミーティング設定

・見積もり作成

・Webチャット

など

Starter

5,940円~

・シンプルな自動が可能

・目標

・営業担当者の生産性アップに貢献

Professional

52,800円~

・タスクなどの自動化

・シーケンス

・カスタムレポート

Enterprise

158,400円~

・カスタムオブジェクト

・予測リードスコアリング

・プレイブック

Sales Hubも、無料ツールはクレジットカードなどの決済情報を用意する必要がなく、完全無料で使用可能です。

HubSpot Marketing Hub:マーケティング活動をサポートする

HubSpot Marketing Hubは、HubSpotで最も注目すべき機能です。Webサイトへの訪問客を増やし、キャンペーンなどを展開するのに役立ちます。

【Marketing Hubのプランと機能】

プラン名

月額料金(税込)

主な機能

無料

0円

・Eメールマーケティング

・フォーム

・ランディングページ

・コンタクト管理

・Webチャット

・Facebook、Instagramなどの広告管理

・Webサイトのトラフィック分析

Starter

5,940円~

・フォームの入力のフォローアップEメール

・リターゲティング広告

・ランディングページのレポート

Professional

105,600円~

・マーケティングオートメーション

・ブログ

・カスタムレポート

・ABM(アカウント ベースド マーケティング)

Enterprise

422,400円~

・適応型テスト

・マルチタッチ収益アトリビューション

・サンドボックスアカウント

Marketing Hubは、見込み客の獲得から育成という過程を広く支援するツールです。

HubSpotを導入するメリットとは?

顧客への質の高いアプローチが可能、作業効率のアップなど、HubSpotのメリットを解説していきます。

顧客に質の高いアプローチができる

HubSpotでは、リード(見込み客)に質の高い対応が可能です。たとえば、Marketing Hubではコンタクトの管理や広告管理などの機能があり、見込み顧客をWebサイトに呼び込み、顧客属性にあったアプローチができます。

さらにService Hubでは、顧客とのWebチャットやアンケ―トの収集機能があり、顧客満足度の向上につながる施策を打ち出すことも可能です。他にも安全に顧客情報を管理できるツールや、社内の連携を強化できる機能など顧客へのアプローチに効果的です。

そのため、HubSpotは顧客に質の高いアプローチができることから、成約率が向上するだけでなく、売上アップにもつながります。

作業効率が上昇する

HubSpotは、機能が豊富で作業効率が上昇するというメリットもあります。

たとえば、Eメールテンプレートやミーティング設定、見積作成のSales Hubの機能は、営業担当者の業務効率の改善に役立つでしょう。また顧客情報を一元管理でき、豊富な機能・ツールが連携し、別々のツールを使うとより効率が上がります。

HubSpotは、顧客情報の収集の効率化に長けているので、時間のかかる情報収集や管理の時間を削減することが可能です。個人の作業負担を減らせるので、作業効率の改善にも有効なツールといえます。

無料で使える機能が多い

HubSpotは、完全に無料で利用できる機能やサービスが多くあるのも魅力です。
クレジットカードの決済情報の登録なしで利用できるサービスもあります。無料で顧客情報の管理ができ、業務効率化につながるので、とりあえず試しに利用してみるのもおすすめです。

また有料プランのみのCMS機能も、14日間の無料トライアルが可能です。金銭面から導入を悩んでいるという場合は、まずはトライアルをしてみてください。
HubSpotはコストを抑えたい企業や、MAツールを始めて導入するという企業におすすめです。

HubSpotにはデメリットもある?

what-is-hubspot3HubSpotには、デメリットもあります。主に日本語表示に関するものと、利用の仕方によってはコストが高くなるという点についてまとめていきます。

日本語で表示されないときがある

HubSpotは海外製のツールですが、基本的には日本語対応も完備されています。しかし、日本語で表示されない部分や、日本語で表示されていても言葉の表記や言い回しが不自然な部分もあるそうです。

とはいえ、弊社でもHubSpotは使用していますが、日本後が表示されない場面に遭遇したことはなく、日本語表現に関しても不便に感じたことがありません。

有料機能を全て使うとコストが高くなる

HubSpotには、無料と有料の機能があります。無料機能のみを使えばコストはかかりませんが、より優れた機能を求めると有料機能を選ぶ必要があります。有料プランは月額5,940円(税込)から422,400円(税込)まで用意されています。

有料の機能を全て導入すると料金が高くなってしまうため、自社の状況と必要に応じて機能を選んで活用しましょう。まずは無料プランで試してみて、自社に必要なものを洗い出すのもおすすめです。

HubSpotの使い方とは?

HubSpotには無料プランがあり、まずは登録方法や使い方を知って試してみるのがおすすめです。具体的な登録方法をご紹介します。

アカウントを登録する

まずはアカウント登録を行います。手順は以下のとおりです。

【HubSpotのアカウント登録の手順】

  1. 公式サイトのトップページからアカウント登録を行う
  2. 右上にある「無料で試す」をクリック
  3. 姓・名・メールアドレスを入力
  4. 設定したメールアドレスにHubSpotからのメールが届く
  5. メールの「Eメールアドレスを確認」をクリックし、パスワード・業種・会社の詳細(ドメイン・会社名など)を入力

初期設定・顧客情報の登録を行う

アカウント登録ができたら初期設定を行います。

【初期設定・顧客情報の登録】

  1. ユーザーガイドが出てきて設定手順が表示されるので、手順に従って進める
  2. 顧客情報が入ったCSVやExcelなどのファイルをアップロードし、右下にある「次へ」をクリックする
  3. ユーザーを追加するには右上にある設定のマークを選択、「ユーザーとチーム」をクリックする
上記の手順で、初期設定と顧客情報登録が完了です。

プロパティーを作成する

初期設定、顧客情報の登録が完了したらプロパティーを作成します。
プロパティーとは、会社名や顧客のステータスなどの情報を管理する場所です。初期設定のままにしておくよりも、独自に作成したほうが自社の状況に合った情報管理が可能となります。

コンタクトとのアクティビティを記録してみる

個人を商談や企業に結びつけて管理する、コンタクト相手とのアクティビティの記録はHubSpotでもよく利用する機能です。

【コンタクトとのアクティビティの記録の手順】

  1. メニューから「コンタクト」を選択する
  2. 右上の「コンタクトを作成」を選択する
  3. 登録したいコンタクト相手の名前や役職などの情報を入力する
  4. 「コンタクト作成」の項目をクリックする

営業担当者とのコンタクト相手ごとに記録が取れるので、クライアント情報が各営業の認識がずれることなく管理することができます。

まとめ

HubSpotはビジネスの効率化や収益アップに最適で、無料プランなら気軽に利用可能です。
Marketing Hubなど5つのCRMプラットフォームで構成されているため、自社に合ったものを選んで使うことをお勧めします。

SEデザインではHubSpot導入支援を行っております。利用方法や自社へのHubspot導入に不安や疑問がある場合は、お気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちら

関連記事

コンテンツマーケティングで、
ビジネスの効果を最大化しませんか?

もっと詳しく知りたい方

ご質問・ご相談したい方