CGMとは?SEOとの関連やメリット、活用事例をわかりやすく解説

公開日:2023-04-17 更新日:2024-03-28 by SEデザイン編集部

目次

182885164_m_normal_none-1「CGM」とは、Consumer Generated Media の略称であり、消費者が自ら作成したコンテンツを指します。企業にとってCGMは、消費者の声を聞き、製品やサービスを改善するための重要な情報源であり、マーケティングツールでもあります。

本記事では、CGMの概要や実践方法について解説していきます。

CGMとは?

「CGM」は、Consumer Generated Mediaの略称で、「消費者生成メディア」のことです。一般ユーザーが自主的に投稿し共有するメディアのことを指し、たとえば口コミサイトやSNSなどがCGMに該当します。

似たような言葉で「UGC(User Generated Contents)」も聞いたことがあるかもしれません。UGCは、CGMとは異なり「ユーザーが投稿したコンテンツそのもの」のことを指します。CGMがメディアのことを指すのに対し、UGCは投稿した情報のことといえます。

CGM

Consumer Generated Media

ユーザーが自主的に投稿し共有するメディアのこと

UGC

User Generated Contents

ユーザーが投稿したコンテンツそのもの

CGMは、消費者自身が情報を発信することで、信頼性が高いと感じられることがメリットとして挙げられます。企業が消費者に訴求するためには、CGMを活用することが必要不可欠といえるでしょう。

CGMとSEOの関係とは

150623344_m_normal_noneTwitterなどSNSで個人が発信することが一般的である今、知名度も高く活気がある一方、ユーザーが定着せず軌道に乗らないケースもあります。

CGMの場合は、ユーザーからの投稿が集まる場や仕組みを整えれば、Webサイトの管理者がコンテンツを更新しなくても、どんどん情報が追加されていきます。

ユーザーからの投稿は個人の体験に基づく意見が多く、有益なオリジナル情報が多く集まる傾向にあります。そのため、Googleの検索品質評価ガイドラインが定義するWebサイトの評価基準であるE-E-A-Tの 「Experience(経験)」として評価される可能性があることから、上位表示も期待できます。

つまり、SNSとは違ったユーザーに「コンテンツを投稿したい」と思わせる仕組み作りや、SEOだけでない広い視野でCGMを運営することが大切です。

CGMの具体的な活用事例

CGMを活用しているメディアにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、メディアの種類を6つ挙げ、それぞれの特徴を紹介します。


種類

具体例

口コミサイト

食べログ、価格.com、@cosme、転職会議、Cookpad

掲示板

2ちゃんねる、発言小町

ブログサイト

Amebaブログ

ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)

Facebook、Twitter

動画共有サービス

YouTube、ニコニコ動画

Q&Aサイト

Yahoo!知恵袋、教えて!goo


口コミサイト

口コミサイトは、一般ユーザーがお店や商品の感想を投稿できるサイトです。具体的には「食べログ」「価格.com」「@cosme 」「転職会議」などが挙げられます。

商品の使用感や、お店・会社の雰囲気など、実際に体験した人しかわからない情報が集まるため、購入前の比較検討などにこのような口コミサイトを参考にする傾向があります。

掲示板

オンライン掲示板は、特定のトピックについて意見や情報を書き込んだり、コメントしたりできるコミュニケーションツールです。たとえば、「2ちゃんねる」「発言小町」などがあります。

テーマごとにカテゴリが分けられており、ニュースやスポーツ、趣味、ゲーム、ビジネス、地域情報など、さまざまな分野のトピックで情報交換が行われています。

ブログサイト

ブログは、個人や企業が自分たちの考えなどをインターネット上で発信できるWebサイトです。たとえば「Amebaブログ」などが挙げられます。

さまざまなブログが集まるポータルサイトでは、ユーザーが簡単にブログを作成できます。また、文章だけでなく画像や動画なども含めることができるので、自分の意見や体験をより詳細に伝えることが可能です。

ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)

SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は、登録したユーザーが、近況や興味のあることなどを投稿できるサービスです。たとえば、「Facebook」や「Twitter」などが挙げられます。

コメントや「いいね!」をつけることで、ユーザー同士が交流を深めることができます。気軽に情報発信しやすく、また投稿に関する反響も可視化されるため、消費者の声を把握できる重要な手段です。

動画共有サービス

動画共有サービスは、ユーザーが撮影した動画を気軽に投稿できるプラットフォームのことです。たとえば「YouTube」「ニコニコ動画」などが挙げられます。

動画に対してほかのユーザーがコメントもできるので、動画共有サービスもCGMの一種といえるでしょう。個人の作品を発信したり、企業のプロモーション目的などで運営されています。

Q&Aサイト

Q&Aサイトは、ユーザーが書き込んだ質問に対して、ほかのユーザーが回答することができるWebサイトのことを指します。たとえば、「Yahoo!知恵袋」「教えて!goo」などがあります。

日常のちょっとした疑問から人間関係やお金の悩みまでさまざまな疑問を投稿でき、さまざまな視点からの回答を得ることができます。

CGMの実践方法

141061531_m_normal_noneCGMを実践するためには、以下の2つの観点が重要です。

  • 有益な情報が集まる仕組みを作る
  • コンテンツの質を維持し、公平に運営する

それぞれ解説していきます。

有益な情報が集まる仕組みを作る

CGMの実践には、有益な情報が集まる仕組みを作ることが重要です。ユーザーがわざわざ口コミを投稿するのは手間がかかるので、簡単に投稿できる仕組みがなければ、情報を集めることは難しいでしょう。

気軽に使ってもらえるようコメントに「いいね!」できる機能をつけたり、書く内容をイメージしやすいよう投稿例を示したりするなどといった工夫が必要です。

コンテンツの質を維持し、公平に運営する

コンテンツの質を維持し、公平に運営することも非常に大切です。ユーザーが間違った内容や、著作権、薬機法上問題のある内容を投稿してしまう場合も考えられます。問題のあるコンテンツがないか監視し、サイトを管理していく体制が必要になるでしょう。

コンテンツの質を維持するには、たとえば「ガイドラインを作りユーザーに分かりやすく周知する」という方法があります。自社に不利な内容を削除するなど、公平性に欠ける運営は信頼をなくすのでやらないようにしましょう。ユーザーからの意見を真摯に受け止め、改善していく姿勢も大切です。

まとめ

口コミサイトや掲示板、SNS、Q&Aサイトなど、インターネット上のさまざまな場所でCGMが活発に行われています。

CGMを活用することで、企業はユーザーとのコミュニケーションを取りやすくなり、商品やサービスの品質向上につながるフィードバックを得られます。また、消費者に対して、よりリアルで信頼性の高い情報を提供できます。

幅広い年代でインターネット上での投稿が身近になり、CGMは今後もますます発展し続けるでしょう。

CGMは、上手に活用することで、企業とユーザーの双方にとってより良いコミュニケーションの形を提供するメディアだといえます。マーケティング戦略のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

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