Slackの使い方|基本機能から料金プラン・AI機能まで解説

更新日:2026-09-08 公開日:2024-09-03 by SEデザイン編集部

目次

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Slack(スラック)とは、チャンネルでの会話を中心に、通話、ファイル共有、外部ツール連携、AIによる要約・検索までを一つの画面に集約した仕事用のプラットフォームです。

テレワークは働き方の一つとして定着し、いまは出社と在宅を組み合わせた働き方が一般的になりました。そのなかで、場所が分かれても業務を進めるための基盤としてSlackを使う企業が増えています。

Slackは「ビジネスチャット」として紹介されることが多いものの、現在はチャットだけの製品ではありません。ハドルミーティング(通話)、canvas、リスト、ワークフロービルダー、AI検索などが統合されており、Slack自身もアプリ・データ・AIエージェントをつなぐ「Work OS」と位置づけています。

今回は、2026年9月時点の情報をもとに、Slackの基本、始め方、主な機能、料金プランを解説します。

そもそも、Slackって何?

Slackは、米国のSlack Technologies社が開発・提供している、AIを活用した仕事用プラットフォームです。もともとはGlitchというオンラインゲームを開発していたチームが、社内のコミュニケーション用に作った社内ツールが原型で、これを商用化したのがSlackです。

Slackは2019年6月にニューヨーク証券取引所へ直接上場しましたが、2021年7月にSalesforceによる買収が完了し、現在はSalesforce傘下のサービスです(Slack株は上場廃止となっています)。

Slackを採用している主な企業は以下の通りです。

  • 日本企業
    サイバーエージェント / パナソニック / メルカリ / ディー・エヌ・エー / LINEヤフー / セブン銀行 / MIXI / ビズリーチ etc...
  • 海外企業
    trivago / TIME / Los Angels Times / ebay / SAP / ORACLE / Paypal / Forbes / MOODY’S etc...

Slackの公式サイトでは、20万社を超える有料顧客が利用し、Fortune 100のうち77社が導入、150か国以上に日間アクティブユーザーがいると案内されています(2026年9月時点)。

SlackはWebブラウザからも、アプリからも利用できます。2026年9月時点の公式のシステム要件は、デスクトップがmacOS 13以降/Windows 11 23H2以降/Ubuntu 22.04 LTS以降またはRHEL 9以降、モバイルがiOS 17以降/Android 11以降です。Web版にも対応ブラウザの最低バージョンがあります。

導入するメリット

では、なぜたくさんの企業がSlackを導入しているのでしょうか。特に、メールと比較した場合、Slackを導入するメリットについて、いくつか紹介しましょう。

1.あとから参加してもコミュニケーションの流れが追える

Slackにはチャンネルという機能があります。これはグループチャットの機能であり、複数の人たちがひとつの部屋に入って会話しているイメージです。

あるプロジェクトのチャンネルがあるとしましょう。そのプロジェクトに途中から入った人は、このチャンネルに後から追加されても、それまでの会話のログを追うことができます。

メールの場合は、過去に交わされたメールを追うことはできません。その場合は、当事者からメールを転送してもらえばよいのですが、既に大量のメールがプロジェクトで交わされていた場合、それらをすべて転送してもらうのは、現実的ではありません。

Slackであれば、チャンネル(グループチャット)の過去ログを追うだけで、後から入った人でも、それまでの経緯を追うことができます。

2.CCをつけることに悩まなくていい

Slackは、チャンネルを作成し、そこでコミュニケーションをとることが推奨されています。個人対個人のチャットもできますが、実はあまり推奨はされていません。

なぜなら、チャンネルで発信することにより、グループチャットに参加している人に対して全員に発信することができるからです。

メールの場合、CCをつけることによって複数の人に対して発信できますが、CCをつける際には誰をCCに入れるか考える必要があります。「このプロジェクトなら、あの人とあの人… 念の為にあの人も入れておくか…」と、ついつい悩んでしまいがちです。

また、メールは送ってしまったら最後、取り消すことはできません。後からCCをつけ漏れてしまった場合は、別の人にメールを転送しなければならず、余計な作業が発生してしまいます。Slackの場合、チャンネルに参加している人なら全員が会話を見ることができるので、そもそもCCをつけ忘れるということがありません。

なお、Slackには送信後のメッセージを編集することもできます。うっかり誤送信してしまったメールは取り返しがつきませんが、Slackであれば間違いを修正することもできます。

3.通知を細かくカスタマイズできる

Slackを使い始めると、参加するチャンネルが増えてきて、通知もたくさん飛んでくるようになります。その場合、チャンネルごとに通知の設定を変えることができ、下記のような設定が可能です。

  • 通知が一切飛ばないようにする
  • 自分宛てのメッセージ(メンション)だけ通知させる

メールの場合、題名や送信者によって受信箱をスキップさせるフィルター機能を持つメーラーなどはありますが、Slackほど柔軟に通知を変更できるわけではありません。

通知の柔軟さも、Slackを利用する上で重要な機能と言えます。

4.検索機能が優れている

Slackには検索機能が搭載されているので、これを使って過去のメッセージから必要なものを探し出す事が可能です。

Slackの場合には、下記のように多彩な検索の仕方があります。

  • チャンネルごとに絞って検索する
  • 発言者で絞って検索する
  • 期間を絞って検索する

特にチャンネルで絞る場合には、発言のトピックを絞り込みやすく、これはメールの検索にはない機能といえます。

メーラーの検索機能は、ただひたすらに過去のメールから検索するだけなので、見つけるのも一苦労です。Slackのほうが、検索もスマートにできるのがメリットだと言えるでしょう。

5.外部Webサービスとの連携

Slackは外部のWebサービス群と連携する機能があり、

Googleカレンダー / Googleドライブ / Confluense / JIRA / Trello / Asana / Zendesk / Zapier

など、様々なサービスと連携させることができます。

例えば、Googleドライブのドキュメントに共有リクエストがあった場合、Slackと連携させていれば、Slackに通知が飛んでくるようになります。

各種WebサービスをSlackに集約することで、様々な通知をひとまとめにして管理することができるのです。

Slackのアカウント作成とインストール

Slackを使い始める手順は、既にワークスペースがある場合と、新しく作る場合で異なります

ケース 行うこと
既存のワークスペースに参加する 招待メールの「今すぐ参加」を選び、氏名などを入力します。承諾すると、そのワークスペース用のSlackアカウントが作成されます
新しくワークスペースを作る Slackのワークスペース作成ページから、会社用のメールアドレス、またはApple/Googleアカウントで登録します

新しく作る場合は、ワークスペース作成ページにアクセスし、画面の案内に従って次の順で進めます。

  1. メールアドレスを入力し、届いた確認コードを入力する
  2. 社名またはチーム名を入力する(これがワークスペース名になります)
  3. ワークスペースに招待するメンバーのメールアドレスを入力する
  4. 最初のチャンネル名を入力する(案件名やプロジェクト名が分かりやすい)
  5. 作成が完了すると、ワークスペースの画面が表示される

ワークスペースは部署やプロジェクト単位で作るのが一般的です。登録画面の項目や順序は変更されることがあるため、実際の画面の案内に従って進めてください。

Slackの基本的な使い方

それでは、使い方を説明します。以下は、Slackの基本的な画面です。

① チャンネル

チャンネルの一覧です。ここからチャンネルを新規に追加することもできます。チャンネルはSlackの重要な機能ですので、ここは頻繁に操作する箇所となります。

② ダイレクトメッセージ(DM)

特定の相手とやり取りするときに使います。1対1だけでなく最大9人のグループDMにも対応し、Slackコネクトを使えば社外の相手ともやり取りできます。ただし、プランや承認条件によっては組織がDMをエクスポートできるため、「完全に私的な会話」と考えないほうが安全です。

③ メッセージ一覧

チャンネルやDMのメッセージが古い順に並びます。ただしスレッドの返信は元のメッセージにひもづくため、設定しない限りこの一覧には出ません。会話が一本の時系列にすべて並ぶわけではない点に注意してください。

④ 発言欄

ここで、新規の発言を入力します。文字の装飾やリスト形式、プログラムコードのソースを入力することもできます。

⑤その他の機能

通話は「ハドルミーティング」です。音声で始めて、必要に応じてビデオや画面共有に切り替えます。「アクティビティ」はログの一覧ではなく、DM・通知・リマインダーなどをまとめて処理するビューです。あとで読みたいメッセージやファイルは「後で」にブックマークし、よく使うチャンネル・DMはスターでお気に入りにします。

なお、ブラウザ版とデスクトップアプリでは操作が完全に同じではありません。たとえばブラウザ版でハドルミーティングを使えるのはChromeとFirefoxに限られ、共有画面への書き込みなどデスクトップアプリだけの操作もあります。

Slackの主な機能

Slackにはチャット以外にも多くの機能が用意されています。主なものは次のとおりです。

機能 できること 利用時のポイント
メッセージ チャンネルやDMでの会話、スレッド、メンション、絵文字リアクション、予約送信、送信後の編集 編集の可否や編集できる期間は、管理者が制限している場合があります
検索・ファイル共有 メッセージ、ファイル、メンバー、チャンネル、canvasを検索。ファイルのアップロード・プレビュー・再共有 検索できる履歴やファイルの保持期間はプランと管理者設定によって異なります
ハドルミーティング・クリップ 音声・ビデオ通話と画面共有。短い説明を録音・録画して非同期で共有できるクリップ フリープランのハドルは1対1に限定。共有画面への書き込みはデスクトップアプリで利用
canvas・リスト canvasに議事録や計画をまとめ、リストで担当者・期限・ステータスを管理 リストなど一部の機能は有料プラン向けです
Slackコネクト・アプリ連携・自動化 社外の企業とチャンネルで共同作業。外部アプリ連携やワークフロービルダーで申請・通知を自動化 社外チャンネルやワークフロービルダーの利用条件はプランと管理者設定によります
AI・Slackbot 会話やスレッドの要約、ハドルの議事録、検索への回答、翻訳、ファイル要約 使えるAI機能はプラン・ライセンス・管理者設定によって異なります

Slackの有料プランと無料プランの比較

Slackはフリーミアムモデルを採用しており、無料プランと3つの有料プランがあります。プラン名は「スタンダード」「プラス」から、現在は「プロ」「ビジネスプラス」「Enterprise+」に変わっています。2026年9月時点の内容は次のとおりです。

比較項目 フリー プロ ビジネスプラス Enterprise+
通常価格 US$0 1ユーザー当たり月額US$7.25(年払い)/US$8.75(月払い) 1ユーザー当たり月額US$15(年払い)/US$18(月払い) 要問い合わせ
メッセージ・ファイル履歴 表示・検索は直近90日。1年以上経過したデータは削除 90日制限なし 90日制限なし 90日制限なし
アプリ連携・自動化 最大10アプリ。ワークフロービルダーなし アプリ連携は無制限。ワークフロービルダーあり 条件分岐など高度な自動化 ビジネスプラス相当以上
ハドルミーティング 最大2人 最大50人 最大50人 最大50人
社外との連携 Slackコネクトは1対1のDMのみ。ゲストアカウントなし Slackコネクトのチャンネル、ゲストアカウント 同左 同左(組織単位の管理を強化)
AI機能 Slackbotを限定的にプレビューできる場合あり 会話・スレッドの要約、ハドル議事録、自動検索フィルター AI検索、まとめ、翻訳、ファイル要約、ワークフロー生成 エンタープライズ検索
ID管理・コンプライアンス SAML SSO/SCIMはSalesforce接続時のみ 同左 SAML SSO、SCIM、データレジデンシー、全メッセージのエクスポート 複数SAML、DLP、訴訟ホールド、Discovery API、監査ログ

※上記は2026年9月時点でSlack公式の料金ページに表示されていた内容です。料金・機能は改定されることがあるため、契約前に必ずSlack公式の料金ページでご確認ください。

無料プランで最も影響が大きいのは「90日」の制限

かつて無料プランの制限は「メッセージ10,000件まで」でしたが、現在は「直近90日分まで表示・検索できる」という期間の制限に変わっています。さらに1年以上経過したデータは削除されます。

過去のやり取りを資産として残したい場合、この制限の影響は小さくありません。議事録や決定事項をSlackだけに置かず、canvasや外部のドキュメントにも残す運用にするか、有料プランを検討してください。

有料プランを選ぶ際の分かれ目は、AI機能とコンプライアンス機能です。会話の要約やハドルの議事録まででよければプロ、AI検索・翻訳・ファイル要約やデータレジデンシー、全メッセージのエクスポートが必要ならビジネスプラスが目安になります。

Slackと外部ツールを連携して、さらにパワーアップ

Slackは、DropboxやGoogleドライブなどのファイル管理ツールタスク管理ツールなど、様々な外部ツールと連携することが可能です。連携することで、チャットツール以上の効果を発揮できます。

また、Slack Appディレクトリにアクセスすることで、連携できる外部ツールを探すことができます。 2,200 種類を超えるツールが登録されているので、きっと貴社に合う連携手段が見つかるはずです。

Slackは現代の業務改善に必須のツール

本記事ではSlackの基本的な機能にフォーカスして説明しましたが、メールと比べて、洗練された機能がたくさん搭載されていて大変便利です。

チャットの場合、メールと違ってレスポンスよくコミュニケーションが取れます。ビデオチャットの機能もあるので、リモートワークをしている人とも簡単に会話ができます。ファイルの添付も簡単です。

有料プランでは、特に企業ユースにフォーカスしており、プラスプランでは、セキュリティやガバナンスに厳しい企業のニーズにも応える機能が搭載されています。

Slackはリリース以来ユーザー数を着実に伸ばし続けていますが、それはビジネスユースに適した機能が高い評価を得ているからだと言えます。

あなたも、Slackで快適なビジネスコミュニケーションを始めてみませんか?

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