HubSpotとGmailの連携|顧客対応を改善し信頼関係を構築

更新日:2025-01-10 公開日:2025-01-10 by SEデザイン編集部

目次

Gmailを活用している営業担当者のなかには、「メールの返信に時間を取られる」「メールを使った営業活動をもっと効率化したい」と感じている人も多いのではないでしょうか。

メールの使用が多いと、重要な商談や迅速な対応が必要な連絡が埋もれる可能性が高まるため、管理方法には工夫が必要です。

HubSpotとGmailを連携することで、メールのやり取りがCRMに自動で記録され、業務効率化につながります。本記事では、長年HubSpotの導入を支援しているSEデザインが、具体的な連携方法やメリットについて分かりやすく解説します。

HubSpotとGmailは連携できる

HubSpotとGmailは、簡単に連携できます。連携によってプラットフォームの一元管理が可能となり、顧客情報やメールログを効率的に管理できる点がメリットです。

業務の負担を大幅に軽減できるだけでなく、顧客との信頼関係を深められます。とくに、営業活動や顧客サポートの効率化において、効果を実感できるでしょう。

ここでは、HubSpotとGmailの特徴や連携条件について詳しくみていきましょう。

HubSpotとは

HubSpotとは、CRM機能を核として、さまざまな機能と連携できるプラットフォームです。マーケティングや営業、カスタマーサービスを統合したツールを提供しており、マーケティング施策の強化や業務効率化に適しています。

HubSpotでは、以下の主要な製品を提供しています。

  • HubSpot CRM:顧客情報管理
  • HubSpot Marketing Hub:インバウンドマーケティング強化(MAツール)
  • HubSpot Sales Hub:営業活動の効率化
  • HubSpot Service Hub:顧客対応の強化
  • HubSpot Content Hub:Webサイトやコンテンツの管理(CMS)
  • HubSpot Operations Hub:業務自動化

基本機能は、無料で利用可能です。必要に応じて、特定のHub製品のみを有料プランにアップグレードできます。すべてのデータが一元管理できるため、チーム間の連携と情報管理がスムーズになる点が特徴です。

無料のHubSpot CRMから連携できる

無料で利用できるHubSpot CRMは、初めてCRMを導入する企業にも推奨しやすいツールです。GmailはHubSpot CRMの無料プランと連携できるため、気軽に試しやすいでしょう。

連携できれば、メールのやり取りの自動記録やトラッキング、テンプレート機能の活用などが可能になるため、顧客との信頼関係を深められます。なお、有料プランにアップグレードすると、より多くの高度な機能を利用できます。

Gmailとは

Gmailとは、Googleが提供する電子メールサービスです。個人からビジネスまで幅広く利用されています。誰でも手軽に使える無料版と、Google Workspaceで使用できる有料プランに分かれており、ストレージ容量の拡張やカスタムドメインの利用が可能です。

専用サポートを24時間365日受けられるため、ビジネスでの利用にも適しています。また、Google Driveやカレンダーと連携すれば、会議のスケジュール管理やリマインダー設定もスムーズになり、業務効率の向上が図れます。

連携機能はGmailのプランによって異なる

Gmailには、無料プランのほかに4種類の有料プランがあります。どのプランでもHubSpotと連携できます。それぞれのプランと主な内容は次のとおりです。

プラン

無料

Business Starter

Business Standard

Business Plus

Enterprise

月額(月払いの場合)

無料

680円

1,360円

2,040円

要問合せ

ストレージプール

15GB

30GB

2TB

5TB

5TB

ビデオ会議参加人数上限

×

100人

150人

500人

1,000人


利用中のプランを確認できるのは管理者のみです。管理者はGoogle Workspaceの管理コンソールを通じて確認できます。確認方法についてはこちらを参考にしてください。

HubSpotとGmailの連携方法

HubSpotとGmailは、次の手順で容易に連携できます。

  1. HubSpotにログインし、「設定」>「全般」>「Eメール」(タブ)>「ユーザー個人のEメールを接続」をクリック
  2. 「受信トレイの自動化を有効化」にチェックを入れ、「受信トレイを接続」をクリック
  3. 「Eメールアカウントをセットアップする」に個人用Eメールアドレスを入力し「次へ」をクリック
  4. HubSpotが提案するメールクライアントを選択、または「Eメールプロバイダーを自分で選択します」をクリックし、適切なものを選択する
  5. 画面の指示に従い、アプリにアクセス許可を出す

連携が完了すると、拡張機能のダウンロード画面が表示されます。Google Chromeを利用している場合は、拡張機能を利用することでタブの切り替えが不要になるため、利便性が向上する点はメリットの一つです。

HubSpotとGmailの連携による3つのメリット

HubSpotとGmailを連携すると、顧客情報とメール業務を一元管理できるため業務の効率化につながります。主なメリットは次の3つです。

HubSpotとGmailを連携するメリット

それぞれについて、詳しくみていきましょう。

メールログをHubSpot上で記録・管理できる

Gmailで送受信したメールをHubSpotに自動記録するため、手動での記録作業が不要になり、転記ミスや記録漏れを防止できます。HubSpotのログはチームで共有できるため、業務効率が向上するだけでなく、顧客対応に問題が生じた際にも迅速に対応できます。結果として、トラブルを最小限に抑えることが可能です。

HubSpot内でのメール対応の入力漏れがなくなるため、チーム全員が顧客対応の進捗を把握しやすくなります。さらに、HubSpot内でメールログが簡単に検索できるため、過去のやり取りや重要な商談内容を即座に確認できます。

そのため、過去のデータを基にした効果的な顧客対応が実現できるのが利点です。機能を最大限活用することで、顧客満足度や信頼関係の向上が期待できるでしょう。

Gmail上でHubSpotを利用できる

Gmailのインターフェースで、HubSpotの顧客データを直接参照できるため、メール作成と顧客情報の確認や参照を一画面で完結できます。たとえば、名刺からアドレスを手入力場合は、入力ミスが生じるリスクがあります。

しかし、HubSpotと連携すればアドレスを手入力せずにメールを送信で可能です。これにより、アドレス入力ミスを防止し、業務効率を大幅に向上できるでしょう。

また、HubSpotを通じて作成したメールテンプレートをGmail上で利用できるため、画面の切り替えが不要となります。業務の流れを中断することなく、顧客対応に集中できる点もメリットです。顧客のフェーズや商談状況に応じて、一貫性のあるコミュニケーションが可能になるため、顧客満足度向上につながります。

メールのトラッキングが可能

HubSpotとGmailの連携では、メール開封とクリックのタイミングをリアルタイムで追跡できます。顧客の反応を即座に把握できるため、最適なタイミングで連絡を取ることが可能です。顧客が商品やサービスに興味を持って、メールを開いた直後に連絡を取るといった戦略も立てられるため、営業効率の向上につなげられます。

トラッキングデータを活用して、各メールの反応を分析し、分析結果をチーム全体で共有することも可能です。PDCAを継続的に回すことで、顧客に響くメールの作成や改善にもつながります。結果として、顧客対応の質が向上し、顧客満足度が高まることが期待できるでしょう。

トラッキングデータを継続的に蓄積すれば、顧客の行動パターンや関心の傾向を把握できるため、長期的なマーケティング戦略にも有効だといえます。

HubSpotとGmailを連携して顧客との信頼関係を深めよう

HubSpotとGmailを連携すると、メールの自動記録が可能になります。トラッキング機能でリアルタイムに顧客の反応を把握でき、最適なタイミングでのフォローアップが可能です。

メール管理の手間を大幅に削減し、営業効率と顧客対応の質を大幅に高められるため、顧客との信頼関係を深めやすくなります。

SEデザインはHubSpot社が日本進出した当初から、HubSpotの導入支援・活用支援を行っています。HubSpotは多くの外部ツールと簡単に連結できるだけでなく、インバウンドマーケティングの強化に役立ちます。導入をお考えの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

詳細はこちら

この記事をシェアする

  • note
  • メール
  • リンクをコピー
関連記事