noindexとは?SEO対策における正しい設定方法と注意点を解説

更新日:2024-10-11 公開日:2022-10-26 by SEデザイン編集部

目次

60013736_s検索結果上に表示させるページを制御する「noindex(ノーインデックス)」タグがあります。仕組みや記述方法を正しく理解して設定することで、SEOとしてプラスに働くためぜひ検討しておきたい内部施策のひとつです。

この記事では、noindexの概要や活用シーンと具体的な記述方法を中心に解説します。

noindexとは?

133822400_s「noindex」とは、特定のページをGoogleなどの検索結果に表示させたくないときに用いる記述(タグ)のことです。そもそもインデックスとは、「索引」「見出し」を意味し、検索エンジンで検索結果を表示するために作成するデータベースを指します。

たとえば、CMSのログインページは、サイト管理者からのアクセスのみを想定しており、検索ユーザーにとっては必要のない情報であることがほとんどです。そこで、noidexタグを記述することで、検索結果欄からアクセスを防ぐことができます。

noindexタグを適切に設定することで、検索ユーザーにとって必要なページだけを検索エンジンに認識させ、サイト全体としての評価を高めることが可能です。

検索エンジンの仕組み

noindexについて正しく理解するためには、検索エンジンの仕組みを知ることが大切です。たとえば、自社で作成したWebページがGoogleなどの検索結果欄へ表示されるまでに、以下の処理が行われます。

  • クローラーが自社サイトのページを訪問・巡回する
  • 集めた情報を検索エンジンのデータベースへ保存(インデックス)する
  • 検索エンジンのアルゴリズムがWebページを評価し、検索結果として表示する

noindexは、特定のページが、検索エンジンのデータベースへ保存されるのを阻止するために用いるタグです。1つ目の箇条書きにあるように、クローラーによる巡回に留意する必要があります。

noindexと「nofollow」「robots.txt」の違い

64540558_snoindexと似ている概念に、「nofollow」や「robots.txt」が存在します。以下では、それぞれの違いを解説します。

noindexとnofollowの違い

nofollowとは、自社のWebページに貼り付けた外部リンクがクロールされるのを防ぐため、クローラーへヒントとして伝える記述のことです。

たとえばGoogleでは、自社サイトからほかのページへリンクを貼り付けたときに、サイトの評価が受け渡される「リンクジュース」と呼ばれる仕組みがあります。nofollowのタグを記述することで、リンク先へ不用意に評価を渡すことを防ぐ効果が期待できるのです。

具体的には、掲示板サイトやコンテンツ連動型広告など、ユーザーや広告主によって不用意に貼られた外部リンクへの対策として使用されるタグです。

違いをまとめると、nofollowは、自社サイトに貼り付けた外部リンクのクロールを拒否する施策であるのに対し、noindexは、自社サイト・ページのインデックスを拒否するための施策である点で大きく異なります。

noindexとrobots.txtの違い

robots.txtは、クローラーによるクロールを防ぐために設置するテキストファイルのことです。具体的には、テキストファイル内に「User-Agent」「Disallow」「Sitemap」の3つの要素を記述し、クロールを拒否したいページや検索エンジンを指定することができます。

robots.txtを用いるおもな目的は、サイト内の不必要な情報がクロールされるのを阻止し、ページ間を効率的に巡回させることです。クローラーの巡回効率が向上することで、インターネット上に公開したWebページがより早く検索エンジンに認識されるようになります。

まとめると、クロールのされやすさを改善するためのSEO施策として実施するのが「robots.txt」で、自社ページを検索結果に表示させない目的で使うのが「noindex」である点が大きな違いです。

noindexの活用シーン

101274040_snoindexは、主に以下3つの場面で活用されます。

  • 自動生成される低品質なページ
  • 検索流入を想定していないページ
  • サイト内で重複・類似しているページ

自動生成される低品質なページ

情報量が少ない、役立つ情報が記載されていないなど、検索ユーザーにとって低品質なページは、noindexタグの使用が役立ちます。

たとえば、アーカイブページやタグページ、検索結果で0件だったページなどは、検索ユーザーにとっては不要な情報であることが多いでしょう。仮にそのようなページが大量に存在すると、サイト内に低品質なページが多いと判断され、検索エンジンからの評価が全体として落ちる傾向にあります。

そこでnoindexタグを記述することで、不要なインデックスページを減らし、サイト全体の評価を高められるのです。

検索流入を想定していないページ

CMSのログインページやテストページ、サイトマップページ、サンクスページなど、検索結果からの流入を想定していないページにnoindexタグを記述するケースがあります。たとえば、自社で資料ダウンロード後のサンクスページを用意していて、インデックスを許可している状態です。

資料をダウンロードしたユーザーだけでなく、検索結果からのアクセスも許可してしまうため、正確なデータ計測ができなくなります。また、CMSのログインページが公開されたままになっていると、悪意を持った第三者によるサイバー攻撃の標的になりやすくなってしまうのです。

noindexは、不要なアクセスを減らし、データ収集精度を向上させたりセキュリティを高めたりするのに役立ちます。

サイト内で重複・類似しているページ

同じサイト内で、重複していたり類似していたりするページがあると、それぞれのページへ評価が分散してしまい、SEO対策でマイナス要因になります。

たとえばECサイトで、同一商品のカラー・サイズ違いで複数のURLに分かれているケースです。両者は同じ検索ニーズを満たす重複コンテンツだと判断し、本来100得られるはずの評価が50ずつに分散してしまう可能性があります。

noindexを記述することで、検索エンジンへ認識させたいページのみをインデックスさせ、評価の分散を防ぐことができます。なお、「canonical」タグと呼ばれる、正規のURLを指定する記述を使用し、重複・類似ページの問題を解消する手法もあります。

noindexを記述する方法

91708451_s実際にnoindexを記述する方法は、以下の2つがあります。

  • HTMLファイルへ直接書き込む方法
  • WordPressで設定する方法

HTMLファイルへ直接書き込む方法

最初に、HTMLファイルへ直接書き込む方法についてです。具体的には、HTMLのhead内に、以下の内容を記述します。

<head>
<meta name=”robots” content=”noindex”/>
</head>

Google特定の検索エンジンへのインデックスだけを防ぎたい場合は、以下のように記述します。

<head>
<meta name" googlebot"  content=”noindex”/>
</head>

なお、すべての外部リンクへnofollowを設定したい場合は、「noindex」の部分を「nofollow」へ書き換えるだけで可能です。

WordPressで設定する方法

WordPressでWebサイトを運用している場合は、管理画面での操作やプラグインを使用して設定を行うことができます。

サイト全体へnoindexタグを付与したい場合は、以下の手順で設定します。

  1. 左サイドバーの「設定」にカーソルを当て「表示設定」をクリックする
  2. 「検索エンジンでの表示」欄、「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックボックスを入れる
  3. 「変更を保存」をクリックする

投稿ページへ個別にnoindexタグを付与したい場合は、初期状態では設定画面がないため、PHPファイルへ直接書き込むか、プラグインを導入して設定する必要があります。

たとえば、「All In One SEO Pack」のプラグインを活用すれば、noindexの設定をはじめ、SEO関連のさまざまな設定を簡単に行うことが可能です。noindexを設定するには、プラグインのインストール後、投稿ページの編集画面へ遷移し、noindexが記載してあるチェックボックスに印を付けるだけで完了します。

noindexを設定する際の注意点

50069098_snoindexは、目的に合わせて適切に設定しないと、SEOとして返ってマイナスの影響をもたらしてしまう可能性があります。下記の注意点を正しく理解し、慎重に検討することが重要です。

クロールは阻止できない

noindexは、検索エンジンへのインデックスを拒否することはできますが、クロール自体を拒否することはできません。そのため、noindexを記述しただけだと、検索エンジンがそのページの内容をクロールによって理解できている状態になっています。

もし秘密情報を扱っているなどの理由で、クロール自体を防ぎたいときは、前述したrobots.txtを用いて設定しましょう。

ただし、noindexを記述していても、そのページのURLを貼り付けていれば直接アクセスすることが可能です。外部ユーザーからのアクセスを完全に遮断したい場合は、特定のIPアドレスで制限をかけたり、Basic認証でページやファイルに制限をかけたりするなど、別の方法を用いる必要があります。

過度に設定しすぎない

不要なページが多いからといって過度にnoindexを設定するとと、本来、検索エンジンから得られるはずのアクセスがなくなり、サイト全体の評価が落ちてしまうことがあります。むやみに設定するのではなく、そのページが検索ユーザーにとって必要か否かを、事前によく考えることが大切です。

たとえば、サイト内の検索結果ページは、サイト内のユーザーにとっては重要ですが、検索エンジンからの検索ユーザーには不必要な場合が多いです。しかし、検索結果からそのページへアクセスし、必要な記事を探したいと考えるユーザーも一定数いると仮定できます。

このような場合、すべてのページへnoindexを設定するのではなく、検索結果で0件だったページにのみ適用するなど、ユーザーの需要に合わせて柔軟に検討することが重要です。

noindexについてよく理解を深めて使用を検討しよう

noindexは、自社のWebページをGoogleなどの検索エンジンに認識させたくない場合に役立つタグです。サイト内の重複ページやサンクスページ、アーカイブページなど、検索ユーザーにとって価値の低いページへ設定することで、サイト全体の評価を高めることができます。

ただし過度に設定してしまうと、アクセスの機会損失が発生し、本来の評価を受けられなくなることがあります。そのページへ本当にnoindexを設定する必要があるのか、よく考えることが重要です。

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