SaaSとして提供されているプロジェクト管理ツールは多数存在します。スケジュール管理やタスク管理など特定の用途で使用できるものもあれば、1つのツールで多様な用途で使えるものもあります。
そのため、「何を選んでいいのか分からない」「現状で使用しているツールからの乗り換えが不安」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、12のプロジェクト管理ツールの概要や機能と、ツールの選び方について解説します。
プロジェクト管理ツールのおすすめ12選
SaaS型プロジェクト管理ツールは、チームのタスク管理や進捗管理を効率化し、連携を強化するために必要なツールだといえます。
各ツールには独自の特徴があり、業種や用途に応じて適したものを選ぶことが重要です。ここでは、おすすめのSaaSプロジェクト管理ツール12選を紹介していきます。
- Notion:柔軟なデータベース機能で情報を一元管理
- Bitrix24:CRMやプロジェクト管理など多彩な機能を統合
- com:視覚的なタスク管理でチームの生産性を向上
- Asana:タスクと進捗を可視化し、プロジェクトを効率的に管理
- Wrike:リアルタイムコラボレーションでプロジェクト管理を強化
- ClickUp:タスク管理からドキュメント作成まで対応
- Trello:カンバン方式でタスクを視覚的に管理
- Redmine:オープンソースでカスタマイズ可能なプロジェクト管理
- Backlog:開発プロジェクト向けの課題・バージョン管理に特化
- Smartsheet:スプレッドシート感覚でプロジェクトを管理
- Airtable:スプレッドシートとデータベースを融合した柔軟なデータ管理
- Basecamp:チームのコミュニケーションとタスク管理を統合
Notion:柔軟なデータベース機能で情報を一元管理
Notionの提供会社はアメリカ・サンフランシスコを拠点とするスタートアップ企業Notion Labsです。
主要機能は以下のとおりです。
- メモとドキュメント作成機能
- タスク管理とTo-Doリスト機能
- プロジェクト管理機能
- データベース機能
社内Wikiとしての活用により、情報の一元管理とメンバーの作業効率向上が期待できます。ページごとに共有範囲と権限設定が可能であり、部署やチームごとの情報管理に適しています。
注意点としては、オフライン環境下での使用に以下のような制限があることです。
- 事前に開いていないページへのアクセスができない
- 情報の同期が行われない
- 検索機能が使用できない
- 画像や外部コンテンツ(YouTubeやGoogleマップなど)の埋め込みが表示されない
- 新しいページやデータベースの作成ができない
Notionを利用する場合は、オンライン環境での使用を基本とし、オフラインでの利用時には事前に必要なページを開いておくなどの対策をおすすめします。
料金プランは以下のとおりです。
料金プラン |
フリー |
プラス |
ビジネス |
エンタープライズ |
月額(月払い) |
無料 |
2,000円/月 |
3,000円/月 |
要問合せ |
月額(年払い) |
無料 |
1,650円/月 |
2,500円/月 |
要問合せ |
招待できるゲストの人数 |
10名まで |
100名まで |
250名まで |
250名以上 |
有料プランでは、優先サポートやAPIを通じた他システムとの連携が可能です。
Bitrix24:CRMやプロジェクト管理など多彩な機能を統合
Bitrix24はアメリカのBitrix社が提供している、ビジネス向けのSaaSプロジェクト管理ツールです。
主要機能は以下のとおりです。
- CRM機能
- タスクとプロジェクト管理機能
- オンラインミーティング機能
- チャット機能
CRM機能を活用することで、顧客管理が円滑に行えます。取引の分析結果をリアルタイムで可視化し、リードスコアリングにより、優先すべき見込み客を特定できます。これにより、人的リソースを効果的に活用できます。
サポートレベルはプランによって異なります。商業プランやオンプレミス版ではライブチャットサポートを利用できます。
他システムとの連携に関しては、GoogleカレンダーやOutlookとの連携、Trelloからのデータ移行も可能です。
気になる点としては、多機能であるがゆえに操作性やUIが複雑であるとの指摘があることです。ユーザーレビューでも「ソフトウェアを理解するのが難しい」といった声があり、慣れるまで時間がかかるかもしれません。Bitrix24の導入を検討する際には、ユーザー教育やトレーニングの実施を検討するとよいでしょう。
クラウド型とオンプレミス型がありますが、ここではクラウド型の料金プランを紹介します。
|
Free |
Basic |
Standard |
Professional |
Enterprise |
月額 |
無料 |
61ドル/月 |
124ドル/月 |
249ドル/月 |
499ドル~/月 |
ユーザー数 |
無制限 |
5ユーザー |
50ユーザー |
100ユーザー |
250ユーザー~ |
容量 |
5GB |
24GB |
100GB |
1,024GB |
3TB |
monday.com:視覚的なタスク管理でチームの生産性を向上
monday.comはイスラエルのIT企業であるmonday.com社が提供するプロジェクト管理ツールです。
monday.comの主要機能は以下のとおりです。
- プロジェクト管理
- タスク管理
- 目標管理
- リソース管理
多種多様な業界、プロジェクトで使用できる豊富な機能を備えており、小規模から大規模なプロジェクトまで対応可能です。
初めて操作する場合でも扱いやすいUIが特徴であり、プロジェクト管理に課題を抱える企業や、管理や業務の効率化を図りたい企業に適しています。
公式サイトにヘルプ記事が記載されており、不明点があればカスタマーサポートへ問い合わせることも可能です。
アプリケーションやサービスと連携する機能が充実しており、HubSpotやGmail、OneDriveなどとも連携できます。
2ユーザーまでは無料プランを使用できますが、複数人で使用する場合には有料版が必要になります。海外のサービスであるため、とくにUIの配置に慣れるまでに時間がかかる点は知っておきましょう。
monday.comの料金プランは以下のとおりです。
プラン |
無料 |
ベーシック |
スタンダード |
プロ |
エンタープライズ |
月額 |
0円 |
1,300円/ユーザー |
1,650円/ユーザー |
3,200円/ユーザー |
要問合せ |
Asana:タスクと進捗を可視化し、プロジェクトを効率的に管理
Asanaを提供しているAsana社は、アメリカ・サンフランシスコに本社を置き、日本法人としてアサナジャパン株式会社があります。
Asanaの主要機能は以下のとおりです。
- プロジェクト管理・タスク管理
- コミュニケーション機能
- ビュー・レポート機能
- チーム管理機能
使いやすいUIでタスク作成・管理が効率化でき、チームや個人の生産性向上に貢献します。自動車製造・販売業のスズキ株式会社では、Asanaを活用し、仕事量や締め切り超過を明確に可視化しつつ、タスクの再分配や期限調整を行っています。その結果として、Asanaの活用が進んでいるチームでは残業時間の35%削減に成功しました。
Asanaはトレーニングやコンサルティング、チェンジマネジメントなどのサポートを提供しています。また、300を超えるアプリと連携可能で、企業で一般的に使用されているツールと幅広く統合できます。
注意点は、タスクに期日を入力していない場合は、カレンダーやタイムラインに表示されないことです。ミーティングや会議をAsanaのカレンダーを見て実施する時は、期日は忘れずに入力する必要があります。
料金プランは以下のとおりです。
料金プラン |
Personal |
Starter |
Advanced |
Enterprise |
Enterprise Plus |
月額 |
無料 |
¥1,200円 |
¥2,700円 |
要問合せ |
要問合せ |
Wrike:リアルタイムコラボレーションでプロジェクト管理を強化
Wrikeは、アメリカに本社を置くWrike, Incが提供するSaaSプロジェクト管理ツールです。
Wrikeの主要機能は以下のとおりです。
- タスク管理機能
- ファイル共有機能
- ダッシュボード機能
- レポート機能
- ガントチャート機能
- リアルタイムコラボレーション機能
- カスタムワークフロー機能
ゲーム開発会社である株式会社グリフォンは、全社統一のプラットフォームの構築を目指し、Wrikeを導入しました。Wrikeを使うことでタスク管理のコスト削減や、チーム間のコラボレーション促進、作業プロセスの可視化を実現しています。
有料プランではヘルプセンターのチャットやWebフォームなど、多様なサポート手段が提供されています。また、ZoomやGoogleDriveとも連携が可能であるため、連携することで利便性を高められます。
無料のプランでもタスク管理は可能ですが機能が制限されており、5人以上で使用する場合やガントチャートなどの高度な機能を使用する場合には有料プランが必要です。
Wrikeの料金プランは以下のとおりです。
料金プラン | Free | Team | Business | Enterprise | Pinnacle |
月額 | 無料 | 10ドル/ユーザー | 25ドル/ユーザー | 要問合せ | 要問合せ |
ClickUp:タスク管理からドキュメント作成まで対応
ClickUpはアメリカのClickUp社が提供しているオールインワン型のSaaSプロジェクト管理ツールです。タスク管理だけでなく、プロジェクト全体の管理やドキュメント作成、目標管理など幅広い機能が特徴です。
ClickUpの主要機能は、以下のとおりです。
- ホワイトボード機能
- ドキュメント機能
- ポートフォリオ機能
- タイムトラック機能
- サブタスク機能
- フォーム作成機能
- マインドマップ機能
タスク管理時の活用例としては、以下のような用途があります。
- マーケティング活動におけるタスクや時間の管理
- ダッシュボードを通じた進捗状況のリアルタイム共有
ClickUpを使うことで、タスクやプロジェクトの進捗状況が可視化され、コミュニケーション効率が向上します。結果として、チームや顧客間の情報共有をスムーズに行い、生産性の向上に貢献します。
自己学習向けヘルプ記事やチャットなど、サポートも充実しており、Slack、Zoom、Google Driveなど多数のツールと連携可能です。
ただし、多機能がゆえにシンプルなタスク管理のみを求めるユーザーにとっては、やや操作が複雑に感じられる可能性があります。
料金プランは以下のとおりです。
料金プラン |
Free Forever |
Unlimited |
Business |
Enterprise |
月額(月払い) |
無料 |
10ドル |
19ドル |
要問合せ |
月額(年払い) |
無料 |
7ドル |
12ドル |
要問合せ |
Trello:カンバン方式でタスクを視覚的に管理
Trelloは、オーストラリアに拠点を置くソフトウェア企業Atlassian(アトラシアン)社が提供するカンバン方式のプロジェクト管理ツールです。ボード、リスト、カードを組み合わせて、タスクやプロジェクトを視覚的かつ直感的に管理できます。
- ボード:プロジェクト全体を管理するスペース
- リスト:タスクの進行状況やカテゴリを示す列
- カード:具体的なタスクやアイテムを表す要素
カードはリスト間でドラッグ&ドロップでき、進捗状況の把握が容易です。また、カード内にはコメント、添付ファイル、チェックリスト、期限などを追加できます。
Trelloのヘルプセンターには、多くのFAQと解決策が掲載されています。問題が解決しない場合は、サポートチームに連絡することも可能です。さらに、SlackやMiroなどの多種多様なサービスと連携でき、業務効率を高めることができます。
Trelloの料金プランは以下の通りです。
料金プラン |
FREE |
STANDARD |
PREMIUM |
ENTERPRISE |
月額(月払い) |
無料 |
6ドル |
12.5ドル |
21ドル |
月額(年払い) |
無料 |
5ドル |
10ドル |
17.5ドル |
My Redmine:オープンソースでカスタマイズ可能なプロジェクト管理
My Redmineは、2006年にフランスのJean-Philippe Lang氏が開発したオープンソースのプロジェクト管理ツール「REDMINE」のクラウドサービスです。日本ではファーエンドテクノロジーがRedmineの開発と普及に会社設立当初から協力しています。IT、製造、医療、事務、営業、システム開発、保守、マーケティングなど幅広い業種・職種で利用されています。
Redmineの主要機能は以下のとおりです。
- プロジェクト管理機能
- チケット機能
- ガントチャート機能
- カレンダー機能
- Wiki機能
- バージョン管理システムの連携機能
Redmineは、これらの多彩な機能を通じて、プロジェクト管理や課題追跡を効果的にサポートします。特に、複数プロジェクトの同時管理や、柔軟なアクセス制御、ガントチャートによる視覚的なスケジュール管理が可能です。また、Wikiやフォーラムを活用した情報共有、バージョン管理システムとの統合によるコード管理、カスタムフィールドによる柔軟なデータ入力など、プロジェクトの多様なニーズに対応しています。
My Redmineの料金プランは以下の通りです。
料金プラン |
スタンダード |
ミディアム |
エンタープライズ |
月額 |
1万円 |
1万4,000円 |
2万8,000円 |
ユーザー数 |
1,000ユーザー |
1,000ユーザー |
2,000ユーザー |
Backlog:開発プロジェクト向けの課題・バージョン管理に特化
Backlogは、2004年3月に設立された株式会社ヌ―ラボが提供するプロジェクト管理ツールです。
Backlogの主要機能は以下のとおりです。
- プロジェクト管理機能
- タスク管理機能
- バグ管理機能
- バージョン管理機能
- wiki機能
- チームコラボレーション機能
Backlogは、チーム内のコミュニケーションを円滑にし、業務の可視化を実現します。特に、プロジェクトやタスクの進捗状況を視覚的に把握できるガントチャートやカンバンボード、情報共有を促進するwiki機能、バージョン管理システムとの統合など、多彩な機能を備えています。
導入事例として、出版社である東洋経済新報社ではBacklogを導入しています。導入前は以下のような課題がありました。
- メール中心にコミュニケーションを取っていたため、情報が属人化していた
- 情報が共有されていなかったため、メンバー同士での業務フォローが難しい
Backlogを導入したところ、情報の集約と共有を行いやすくなり、チーム全体の連携強化につながりました。社内外のチームメンバーとのやり取りが可視化されたことに加え、ノウハウの共有も容易にできるようになり、課題となっていた情報の属人化の解消に貢献したとのことです。
BacklogはGoogleドライブやDropboxなどの外部サービスとの連携が可能で、ヘルプセンターや問い合わせサポート、セミナーや説明会など、充実したサポート体制を備えています。ITツールの操作に不慣れなユーザーでも安心して利用できる環境が整っているといえます。
Backlogの料金プランは以下のとおりです。
料金プラン |
フリー |
スターター |
スタンダード |
プレミアム |
プラチナ |
月額 |
無料
|
2,970円
|
1万7,600円 |
2万9,700円 |
8万2,500円 |
年額 |
無料 |
3万3,858円 |
20万640円 |
33万8,580円 |
94万500円 |
ユーザー数 |
10人 |
30人 |
無制限 |
無制限 |
無制限 |
Smartsheet:スプレッドシート感覚でプロジェクトを管理
Smartsheetは、2005年に設立されたSmartsheet Inc.が提供するクラウドベースのプロジェクト管理およびワークマネジメントツールです。
Smartsheetの主要機能は以下のとおりです。
- プロジェクト管理機能
- リクエスト管理機能
- 社内プロセス管理機能
単一のプロジェクト管理に加え、複数のプロジェクトを横断して可視化と効率化を実現できます。
HP Inc.はSmartsheetを活用したマーケティングイベントの管理を行い、メール作業を90%削減し、イベント開催数の増加に成功しました。Smartsheetによって、プロジェクト管理にかかる手間や時間を効果的に短縮できた良い事例でしょう。
Smartsheetは、すべてのプランでWebベースのチケットサポートを24時間365日提供しています。セルフサポート型のサポートとラーニングコンテンツも充実しており、ユーザーは必要な情報を迅速に取得できます。
Smartsheetは多機能で柔軟性が高い反面、高度なカスタマイズを行うには一定の技術的知識が必要となる場合があります。導入前に必要な機能と社内の技術リソースを検討し、最適なプランを選択してください。
Smartsheetの料金プランは以下のとおりです。
料金プラン |
無料 |
プロ |
ビジネス |
エンタープライズ |
アドバンスドパッケージ |
月額(月払い) |
無料 |
¥1,600円/ユーザー |
¥3,200円/ユーザー |
要問合せ |
要問合せ |
月額(年払い) |
無料 |
¥1,200円/ユーザー |
¥2,500円/ユーザー |
要問合せ |
要問合せ |
ユーザー |
1ユーザー |
10ユーザーまで |
3ユーザー以上 |
10ユーザー以上 |
要問合せ |
Airtable:スプレッドシートとデータベースを融合した柔軟なデータ管理
Airtableは2013年に設立されたアメリカのAirtable社が提供するクラウド型データベース管理ツールです。
Airtableの主要機能は以下のとおりです。
- データベース機能
- データ管理機能
- 連携・自動化機能
- レポート・分析機能
Airtableは、スプレッドシートやExcelのような操作性でデータベースを構築できるため、ユーザーは自社の要件に合わせて柔軟にカスタマイズできます。 ただし、インターフェースは英語で提供されており、日本語対応は限定的です。
Airtableの料金プランは以下のとおりです。
料金プラン |
Free |
Team |
Business |
Enterprise |
月額(月払い) |
無料 |
24ドル |
54ドル |
応相談 |
月額(年払い) |
無料 |
20ドル |
45ドル |
応相談 |
Basecamp:チームのコミュニケーションとタスク管理を統合
Basecampは、1999年に設立された37signals LLCが提供するSaaSプロジェクト管理ツールです。Basecampの機能は以下のとおりです。
- ヒルチャート機能
- コミュニケーション機能
- To-Doリスト機能
Basecampは業務の進捗状況の可視化、スケジュール管理、チーム内のコミュニケーションを効率化し、プロジェクト管理をサポートします。とくに、ヒルチャートに関しては作業中と生産中項目がわかりやすく記載されているため、より視覚的にタスクを管理可能です。
Basecampは有料プランであれば、24時間365日のカスタマーサポートを利用できます。また、FigmaやDropbox、Nostionとのファイル連携も可能です。
Basecampの料金プランは以下のとおりです。
料金プラン |
Basecamp FREE |
Basecamp PLUS |
Basecamp PRO UNLIMITED |
|
無料 |
15ドル/月/ユーザー |
299ドル/年間/組織全体 |
SaaSのプロジェクト管理ツールは大きく分けて3種類
SaaSプロジェクト管理ツールは大きく分けて以下の3種類があります。
- 多機能なプロジェクト管理ツール
- タスク管理に強みを持つプロジェクト管理ツール
- 業界に特化したプロジェクト管理ツール
それぞれ詳しく見ていきましょう。
多機能なプロジェクト管理ツール
進捗からレポート分析、チャット機能にいたるまでさまざまな用途で使用できます。たとえば、次のような使い方も可能です。
- マーケティングにおけるコンテンツ制作の進行状況を管理したうえで SNS 投稿や キャンペーンのスケジュールを整理する
- 広告運用のパフォーマンスをデータ化したうえで分析を行い顧客ニーズを把握する
- プロジェクトの検討から企画 まで スケジューリングし誰が担当者でどの段階にあるのかを明確にできる
情報を一元管理できるため、チーム間の連携も強化できます。また、プロジェクトの時間や達成率を数値化した場合には、問題点の分析や改善も可能です。
今回紹介した「Notion」や「Bitrix24」などがこれにあたります。
タスク管理に強みを持つプロジェクト管理ツール
タスク管理に強みがあるプロジェクト管理ツールは、作業時間やタスク分類、チェックリストによる細分化などが可能です。今回紹介したツールでは、TrelloやBacklogがこれに該当します。
個人から少人数のチームにおける業務の整理や進捗管理を行う場合などにも適しています。また、業務の重要度に合わせて優先度を設定し、期限までに終わらなければアラートを出すこともツールによっては可能です。タスクごとに見直す必要はあるものの、期限や作業内容を含めてどこに問題があったかも把握できるため、生産性にも役立つでしょう。
ここで紹介した「Asana」や「Trello」が該当します。
業界に特化したプロジェクト管理ツール
特定の機能ではなく、製造業や建設業、医療などといった特定の業界に特化したツールもあります。
「多様な用途で使用できるプロジェクト管理ツール」と比較し、ITに詳しくない人でもすぐに使用できる点などはメリットといえるでしょう。
たとえば、製造業だけでも部品や材料管理に特化したツールや在庫管理及び追跡に特化したツールなどがあります。また、専門業務に特化していることから、成果が期待しやすい面も一つの特徴です。
本記事では紹介していませんが、製造業界向けの「Seiryu」などが該当します。
SaaSプロジェクト管理ツールを選択する際の3つのポイント
ここでは、SaaSプロジェクト管理ツールを選択する場合の3つのポイントについて見ていきます。ツールはサポート体制まで含めて、使いやすく、自社の課題がクリアできるかどうかが重要な要素です。
そのため、多機能なツールが自社にとって有用な場合もあれば、シンプルなツールで十分な場合もあります。そのうえで、費用対効果のシミュレーションを入念に行い、検討してください。
業務負担が軽減できるか
タスクの割り当てや進捗状況を手作業で管理したい場合は、管理者の負担が増加し、作業遅延の原因となります。そういった課題を解決したい場合は、プロジェクト管理ツールにタスクの自動割り当てや進捗のリアルタイム更新、期限通知などの機能があるかを確認しましょう。
たとえば、ガントチャートやカンバン方式でプロジェクトを可視化できるツールは業務負担を大幅に軽減できる可能性があります。
費用や利便性が自社のニーズに答えられるか
プロジェクト管理ツールには、無料プランや複数の有料プランがあります。プランにより利用可能なユーザー数や機能に違いがあるため、自社のチーム規模に適したプランを選ぶことが重要です。
たとえば、人数が多い大規模なプロジェクトを管理する場合、タスクの階層管理やワークフロー自動化が可能な有料プランが必要となるケースもあるでしょう。コストに関しては、SaaSの月額料金だけでなく、導入後の業務の効率化や、人的コスト削減の効果を計算することが重要です。
たとえば、「ツール導入前後でタスク管理にかかる時間がどれだけ短縮できるか」「リモートワーク時の情報共有がどれだけ円滑になるか」といった試算をすれば、ROI(投資対効果)を評価することも可能です。
誰にとっても使いやすいか
初めて使うメンバーでも、マニュアルマニュアルがなくともある程度直観的に操作基本的な操作ができるかどうかをチェックすることが重要です。たとえば、ドラッグ&ドロップでタスクを移動できるカンバン方式のUIやシンプルなダッシュボード設計があると、利用者の心理的ハードルは低くなります。
クラウド型のプロジェクト管理ツールは、PCだけでなくスマートフォンやタブレットでも利用する場合が多いため、モバイル対応しているかを確認することも大切です。具体的には、以下の点を確認すると良いでしょう。
- 専用アプリの有無
- レスポンシブデザインの採用
- オフライン機能・オンライン時のデータ同期
そして、ツールとしては使用しやすい場合でも、日本語でのメールや電話のサポートを選択することが大切です。仮に、ITの専門家がいない会社であれば、トラブルが起きたときに業務がストップしてしまう可能性もあるためです。
まとめ:自社に合ったSaaSプロジェクト管理ツールを選択しよう
SaaSプロジェクト管理ツールには、多機能なものや、業界特化のものがあることを紹介してきました。自社のツール導入の目的や課題、予算などに合わせて、最適なSaaSプロジェクト管理ツールを選択してください。
今回紹介したツールは以下のとおりです。
- Notion:柔軟なデータベース機能で情報を一元管理
- Bitrix24:CRMやプロジェクト管理など多彩な機能を統合
- com:視覚的なタスク管理でチームの生産性を向上
- Asana:タスクと進捗を可視化し、プロジェクトを効率的に管理
- Wrike:リアルタイムコラボレーションでプロジェクト管理を強化
- ClickUp:タスク管理からドキュメント作成まで対応
- Trello:カンバン方式でタスクを視覚的に管理
- Redmine:オープンソースでカスタマイズ可能なプロジェクト管理
- Backlog:開発プロジェクト向けの課題・バージョン管理に特化
- Smartsheet:スプレッドシート感覚でプロジェクトを管理
- Airtable:スプレッドシートとデータベースを融合した柔軟なデータ管理
- Basecamp:チームのコミュニケーションとタスク管理を統合
ツール選定の前に、自社の課題を洗い出してみましょう。
「マーケティングと営業の連携が取れていない」「顧客情報が共有できておらず属人化している」などの場合は、CRMやSFA,MAなどが統合されたオールインワンツール「HubSpot」の導入がおすすめです。
また、社内のリソース不足が課題であれば、コンテンツ制作を外注することも検討しましょう。
SEデザインは約40年にわたり、外資系IT企業を中心に、コンテンツマーケティング支援を行ってまいりました。また、HubSpotが日本に進出した当初から、パートナーとして多くのお客様のHubSpot導入・活用を支援しております。
マーケティングや営業活動に課題をお持ちであれば、SEデザインまでお気軽にお問い合わせください。