【作り方の解説付き】トピッククラスターとは? SEO効果を上げる方法、具体例を紹介

公開日:2023-12-06 更新日:2024-03-28 by SEデザイン編集部

目次

オウンドメディアを運用する上で、ユーザーの認知度や検索エンジンへの評価を高めるために、コンテンツ量は欠かせない要素の一つです。一方、記事数を増やしたはいいものの、記事のキーワード管理や内部リンクの設定有無など煩雑になり、頭を抱えるWeb担当者も少なくないでしょう。
今回ご紹介する「トピッククラスター」は、サイト構造の整理にもつながり、ユーザビリティーの向上やSEO効果、管理者側の扱いやすさなども相まって注目を集めています。

この記事では、トピッククラスターの概要や作成方法、効果を引き出すコツなどを紹介します。

トピッククラスターとは

トピッククラスターのピラーコンテンツ、クラスターコンテンツそれぞれを解説する画像「トピッククラスター」とは、サイト内のコンテンツを戦略的に一つのグループのようにして、内部リンクを活用することでSEO効果を高めていくSEO施策の一つです。

全てのコンテンツをメイントピックとサブトピックに分類し、メインコンテンツを軸としたサブトピックの集合体を作成します。この方法により、これまで複雑に配置されていたコンテンツに対して、メイントピックを軸として分類できます。

記事数が増えれば増えるほど、内部リンクの複雑性が増した結果、管理が大変になるケースがあります。

しかし、トピッククラスターを用いることで、カテゴリーごとの記事の管理ができるため、ユーザー視点でも検索エンジン視点でもわかりやすいでしょう。

トピッククラスターにおいては、メイントピックのことを「ピラーコンテンツ」、サブトピックのことを「クラスターコンテンツ」と呼びます。

ピラーコンテンツ

「ピラーコンテンツ(メイントピック)」は、メディア内の核となるコンテンツ記事のことです。例えば「SEO」「マーケティング」「IT」など、トピッククラスターにおいて中心となるようなビッグキーワードを活用します。

このピラーコンテンツでは、ユーザーが理解するうえで必要な情報が不十分な場合があります。
そのため、ビックキーワードに該当する「SEO」だけでなく、内部リンクを活用してより具体性のある記事コンテンツとグルーピングし、ビッグキーワードから派生した「SEO対策」「SEO やり方」などのキーワードの記事とリンクさせます。

これにより、「SEO」記事を中心にさまざまな角度から理解を深めたり、課題解決につなげたりできます。

クラスターコンテンツ

「クラスターコンテンツ(サブトピック)」とは、ピラーコンテンツだけでは説明しきれない内容や深堀りした内容を補うコンテンツのことです。

クラスターコンテンツでは、ピラーコンテンツのキーワードが属する分野に内容を絞り、使用頻度の高いワードを補足してコンテンツを作っていきます。

たとえば、「コンテンツマーケティング」をピラーコンテンツに設定している場合は下記の図になります。「コンテンツマーケティング とは」「コンテンツマーケティング 費用」「コンテンツマーケティング 種類」など、キーワードを用いてクラスターコンテンツを作成します。

「コンテンツマーケティング」を活用したトピッククラスターの例を解説する画像

トピッククラスターでは内部リンクの構築が重要

トピッククラスターは、ピラーコンテンツとクラスターコンテンツを「内部リンク」でつないで作成します。

「内部リンク」とは、サイト内の回遊性を高めるためにコンテンツをリンクでつなぐことです。
内部リンクがあるほどサイトの回遊性が上がります。しかし、やみくもに設置してしまうと、ユーザーもクローラーもサイトの全体を把握しにくくなるため注意しましょう。

トピッククラスターでは、クラスターコンテンツの内部リンクをピラーコンテンツに集約し、全体像がつかみやすく使いやすいサイトになるようコンテンツを整理することが大切です。

トピッククラスターを導入するメリット

トピッククラスターを導入するメリットトピッククラスターはコンテンツを効果的に整理するための手法です。しかし、それだけではなく、コンテンツを分かりやすく整理することで、さまざまなメリットが期待できます。

ここでは、トピッククラスター導入によって得られるおもなメリットについて見ていきましょう。

ユーザビリティが高まる

SEO対策として、ユーザーにとって分かりやすいサイト構造にするための工夫は欠かせません。そのため、サイトマップやパンくずリストなどを実装することもあります。

しかし、記事コンテンツの数が多いサイトの場合、ランダムに内部リンクだけを設置し、乱雑に配置されているケースも珍しくありません。

トピッククラスターを採用して数の多いコンテンツを整理すると、サイトの全体像が分かりやすくなるため、ユーザビリティの向上やSEOにおいて高い評価を得られる可能性が高まります。

サイトの利便性が高まる

トピッククラスターでは、ピラーコンテンツに関連性の高いクラスターコンテンツにアクセスしやすいサイト構造になります。

そのため、ユーザーは関連する情報やニーズに合った内容を発見しやすくなり、サイトとしての利便性が高まります

また、利便性が高まることでサイトに対する信頼性の向上も期待できます。「このサイトは便利だ」「信用できる」と感じてもらえれば、アクセス数やセッション数などのトラフィックの向上が期待できるでしょう。

アクセス数の増加によって、コンバージョンの向上につながる可能性もあります。

コンテンツが連動して評価されやすい

トピッククラスターは、ロングテールSEOと相性が良い点もメリットの一つです。SEOは、1つのコンテンツが評価されると、付随してほかの記事の評価が引き上げられる傾向にあります。

ピラーコンテンツとして設定するビッグキーワードは競合が多いため、検索結果で上位に表示させることは容易ではありません。

しかし、クラスターコンテンツでロングテールキーワードを用いたコンテンツが高く評価されれば、そこに付随するピラーコンテンツも評価を引き上げられる可能性が高まります。

ユーザーニーズが明確なロングテールキーワードはコンバージョンにつながりやすいだけでなく、検索エンジンでの上位表示を目指しやすい傾向にあります。

ロングテールキーワードとトピッククラスターを複合的に活用することで、SEO対策の難しいキーワードであっても検索の上位表示を目指せます。

情報の網羅性が向上する

SEO対策の効果やユーザビリティの向上を目指すうえで、「情報の網羅性」は重要な要素の一つです。競合サイトよりも高い専門性やオリジナリティーを持ち、かつユーザーが求める情報にアクセスしやすい環境を実現することで、SEOにおいて高い評価につながるでしょう。

ピラーコンテンツを軸として、詳細を解説していくようにクラスターコンテンツを追加していけば情報の網羅性も向上しやすくなります。

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トピッククラスターの作り方

トピッククラスターモデルの解説画像トピッククラスターモデルの作り方は以下のとおりです。

  1. 起用するトピックの内容を決める
  2. ピラーコンテンツに設定するキーワードを決める
  3. クラスターコンテンツに設定するキーワードを決める
  4. 内部リンクでつなげる

トピックの内容を決める際には、キーワード単位ではなくおおまかな概念を定めましょう。その後、トピックのメインとなるピラーコンテンツのキーワードを決定します。

内部リンクは、基本的にピラーコンテンツと全てのクラスターコンテンツをつなげるようにしましょう。

トピッククラスターモデルの具体例

トピッククラスターモデルで、実際に設定するキーワードの例を見てみましょう。

ピラーコンテンツを作成する場合、ビッグキーワードから選定します。
今回は例として「マーケティング」と設定します。

ピラーコンテンツとして「マーケティング」を解説する場合、マーケティングの「種類」や「方法」など、人によって求める情報はさまざまであることから、情報の網羅性や深さを高めるのは難しいでしょう。

そのため、クラスターコンテンツでは、ユーザーニーズを細分化し「マーケティング 種類」「マーケティング 方法」など、ピラーコンテンツを補足する内容が付随していく流れとなります。

また、「マーケティング 種類 SNS」「マーケティング 方法 飲食業」など、サジェストキーワードを活用してコンテンツを増やしていくのも効果的です。これらの深堀りしたコンテンツをピラーコンテンツにひも付けることで、情報の網羅性や深さ、独自性の向上が期待できます。

まとめ

SEO対策やユーザビリティの向上に効果が期待できるトピッククラスターについて紹介しました。トピッククラスターの概念自体は理解しやすく、専門知識を持たない場合でも比較的導入しやすいでしょう。

しかし、既存記事の選別や分類、ピラーコンテンツ・クラスターコンテンツの作成、内部リンクの設置などの作業を全て行う場合は大変な作業といえるでしょう。加えて、コンテンツの数が増えるほど作業数は膨大になるため、早めの着手が肝心といえます。

今回紹介したトピッククラスターモデルの作り方やコツを参考にしながら、トピッククラスターに取り組んでみてください。

SEデザインでは、「SEO記事制作・作成サービス」をはじめとしたさまざまなコンテンツマーケティング支援を行っております。オウンドメディア構築を検討中の方、内製での記事制作に限界を感じている方、現状のコンテンツの品質に満足できていない方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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