最近ではWordPressを利用してブログや企業ホームページなどを作る個人や企業が増えてきました。しかし、そのブログやサイトに訪れたユーザーの動向を記録したり、分析したりしている方は多くないかもしれません。
運営するWebサイトの現状把握や課題抽出には「アクセス解析」が必要であり、それを簡単にしてくれるツールも多数存在します。このアクセス解析をするかどうかで、アクセス数やコンバージョン数が決まるといえるでしょう。
今回はWordPressのアクセス解析ツールについての概要や必要となる理由、導入方法などについて紹介します。
WordPressのアクセス解析ツールとは何?
アクセス解析ツールとは、ホームページを運用する上で重要な指標のデータを得るためのツールを指します。アクセス解析無しに集客や購買行動を検証したり、効果測定したりすることは難しく、サイト改善には必要不可欠です。
代表的なWordPressのアクセス解析ツールといえば「Googleアナリティクス」でしょう。日本の企業でもGoogleアナリティクスが多く使用されていますが、Googleアナリティクスは設置したものの、抽出したデータの分析や活用が難しく感じたり、WordPress以外のツールを立ち上げる必要があったりなど初心者には難しく感じる点があるかもしれません。
しかし、WordPressのアクセス解析ツールはGoogleアナリティクスだけではありません。WordPressのアクセス解析ツールは日々開発され、その種類を増やしています。
サイトの改善に アクセス解析が必要な理由
WordPressで制作したサイトの改善には「アクセス解析」が必要です。その理由について解説します。
サイト改善や効果測定につながる
WordPressなどのサイトをアクセス解析することで効果測定やサイトの改善をすることが可能です。具体的にはコンバージョン数の増加に直結する方法を見つけられます。
コンバージョンとは、サイト内の達成目標です。「資料請求してもらいたい」「商品やサービスを導入してもらいたい」「メルマガに登録してもらいたい」などコンバージョンの種類はさまざま。
アクセス解析を通じてサイトの流入数やページ滞在時間、コンバージョンにつながったページなどの情報などの得ることで、サイトの問題や課題が見えるようになり、その結果としてコンバージョン数が伸びていきます。
アクセス解析の主な流れ
アクセス解析を行う主な流れは次の通りです。
- アクセス解析によって問題を抽出
- 改善計画を立て、実行
- 効果を測定し、結果を検証
- 再度1に戻る
一般的にこの流れを「PDCAサイクル」といいます。この一連のサイクルを繰り返すことで、サイトはより成長するのです。
さらに、アクセス解析で抽出したデータから、商品やサービス自体を改善するヒントも得られるでしょう。アクセス解析は事業成長の根幹ともなる重要な手法なのです。
アクセス解析は無料で開始できる
Webサイトのアクセス解析を行うためには、専用の「アクセス解析ツール」が必要となります。アクセス解析ツールは数多くの種類が存在し、また無料と有料のものがあります。
ただし、どんなツールを導入しても、機能を活用できなければ何の情報も得られません。よってアクセス解析を行う目的をあらかじめ整理し、その目的に合うツールを選ばなければなりません。
まだアクセス解析を行ったことがない場合は、まずは無料のアクセス解析ツールを試してみることをおすすめします。無料のアクセス解析ツールにも多くの機能が付随しており、基本的な内容であれば十分網羅できます。有料に切り換えるかどうかはその後に検討してみても遅くはないでしょう。
WordPressアクセス解析ツールを導入するには?
WordPressのアクセス解析には「プラグイン」の導入が必要です。プラグインとはWordPressの機能拡張するプログラムの一部のようなものとなります。
導入するプラグインによって導入方法が変わるため、それぞれについて見ていきましょう。
WordPressのプラグインを単独で導入
1つめは、WordPressのアクセス解析プラグインを単独導入する方法です。単独動作できるプラグインは外部ツールを必要としません。
WordPress内にプラグインを設置するだけでアクセス解析が可能になります。WordPress初心者の方や抽出したいデータが限定的な方におすすめの方法といえるでしょう。
また外部サービスへの登録等が不要なことも特徴のひとつです。
Googleアナリティクスと連携して使用
WordPressにある程度慣れている方や詳細データを取得したい方は、Googleアナリティクスと連携させましょう。Googleアナリティクスから発行されたトラッキングコードを反映させることで利用できる仕組みです。
GoogleアナリティクスとWordPressを連携する2つの方法を見ていきましょう。
テーマやプラグインを活用
WordPressには、Googleアナリティクスのトラッキングコードを反映可能なテーマやプラグインが多数存在します。その仕組みは、トラッキングコードを含むソースコードが自動的にヘッダーソース内に反映され、閲覧者の情報を蓄積してくれるというものです。
独自テーマなら構成ファイルの書き換え
構成ファイルを直接書き換えてトラッキングコードを反映させる方法もあります。特にWordPressで独自テーマを利用する方、プラグインがインストールできない方はこの方法がよいでしょう。
WordPressに単独導入できる3つのプラグイン
ここではWordPressに単独導入できる3つのプラグインを紹介します。
使いやすいUIの「wp slims stat」
wp slims statは、無料とは思えないほどの多機能で使いやすいプラグインです。訪問者情報やページ単位でのアクセス数など、細かなアクセス解析ができます。
解析結果の画面をドラッグ&ドロップで設定できるなど、利便性が高いUIもおすすめする理由です。
サイト改善が進む「jet pack」
jet packはアクセス解析だけでなく、セキュリティやYouTubeの埋め込み、メール購読など、サイト改善に関連する多くの機能が無料で利用できます。
シンプルな解析にプラスしてサイト改善に活かせる機能が多いことがjet packの特徴といえるでしょう。
アクセスカウンターが特徴の「Count per day」
Count per dayはページにアクセスカウンターを設置できます。アクセスカウンターを設置することでWebサイトの信頼性を向上させることが可能です。
Googleアナリティクスと連携できる3つのプラグイン
プラグインはWordPressに単独で導入できるものだけではありません。次に、Googleアナリティクスと連携可能な3つのプラグインについて紹介します。
WordPress上で結果を確認できる「Google Analyticator」
Google Analyticatorは、Googleアナリティクスにより解析された結果をWordPress上で確認するこができます。初心者には少しハードルの高いGoogleアナリティクスの解析結果を、よりわかりやすく表示してくれるのです。
さらに、インストール時に「Analytics UID」の知識が無くても簡単に導入ができる点も特徴のひとつです。
日本産で問い合わせが可能な「G Analytics」
G Analyticsも、WordPressでGoogleアナリティクスの解析された結果を見るためのプラグインです。多くのWordPressプラグインは海外製ですが「G Analytics」は日本のアイビースター社が開発・提供しており、問い合わせのしやすさが大きなメリットとなるでしょう。
トラッキングコード設定は不要「Google Analytics by Monstelinsights」
Google Analytics by Monstelinsightsも、Googleアナリティクスによる解析の結果をWordPressで見るプラグインです。しかし、他と大きく違うのが「トラッキングコードの設定が不要」となる点です。
通常、WordPressとの連携には、Googleアナリティクスのトラッキングコードを埋め込む必要があります。しかしこのプラグインはその煩雑な作業を必要とせず、すぐにアクセス解析を開始できる点がメリットのひとつです。
アクセス解析の目的を明確にして改善しよう
WordPressで利用可能なアクセス解析ツールについて紹介しました。WordPressのアクセス解析プラグインには、単独で機能するもの、外部ツールと連携するものがあることはご理解いただけたと思います。
Googleアナリティクスと連携できるツールはアクセス解析の質を上げることができるのでおすすめです。ただし、そこまでの詳細データは不要であれば、まずは単独のプラグインから試してみるのもよいでしょう。
一方、解析する以前に「社内リソースが不足している」「集客が狙った通りにできていない」「コンバージョンまで辿りつかない」といった課題を抱える企業も多いでしょう。そんな時は集客のプロに任せるという方法もあります。
戦略・設計からクロージングまで、トータルサービスを提供する「SEデザイン」にまずは相談してみてはいかがでしょうか?違う切り口からのアプローチは大きな改善へとつながる可能性があります。
あわせて読みたい
▶WordPressとは?初心者ならではのメリットと導入方法
▶特徴が知りたい!WordPressでおすすめのテーマ5選
▶WordPressは本当にセキュリティが弱い?初心者でもできる対策